23.05.09 今月の 『八乙女×2』 第13話 感想
・どうも読みなれた 『生徒会役員共』 っぽさを感じる回だ。
『生徒会役員共』 は氏家ト全先生の 「主に学校が舞台の下ネタ系日常4コマ」 で最長連載なのだから、当然かもしれないけど。
ともあれ今月の 『八乙女×2』 感想。
第13話 「楽しい部活動」 の感想だ。
タイトルに何月の出来事なのか入らないパターン。次回6月も大抵イベントの無い月だし、タイトルに6月は入らない予感。
そして今回13話のページ数は、12ページ! 最もページ数が少ない時のパターン。
過去には全編4コマ漫画パートの回もあったけど、ショート漫画パートも毎話あると嬉しいな。
前半6ページ目まで4コマパートのメインは、中学校での八乙女カイたちがメイン。
今回のタイトル 「楽しい部活動」 は、後半ショート漫画パートでのテーマだよ。
開幕5コマ漫画は、八乙女ハルル in 八乙女カイ家! 八乙女ハルルが八乙女カイ家へ上がり込む間柄は、中学生になっても継続だ。
お互い私服姿なので、別に学校の帰りについでに立ち寄った、みたいな話でもない。日常的に遊びに行ってるっぽい。
そして八乙女カイが着るシャツのロゴは 「69」 だ、作品のちょっとしたところに現れる下ネタの小ネタも継続である。
2本目 【妄想はかどる】 は突如として舞台が学校に移るので、もう中学校が舞台なのは当たり前なのだなと感じられる。
中学校に入学したばかりという初々しさは、もうあまり無いぞ!
せいぜい八乙女ハルルの制服がぶかぶかっぽく見えるコマが後で出るので、一年生らしさを感じられるぐらい。
それはともかく、この4コマはスパッツを穿いていればスカートがめくれ上がっても大丈夫という考えのネタだ。
"スパッツはいてるから大丈夫だよ" とのセリフがある割に、めくれあがったスカートの隙間からスパッツは1ミリも描写されない鉄壁ガード。
パンツではなくスパッツだと後から明かす目的があるにしろ、氏家ト全先生の漫画におけるパンツのごとく鉄壁だ。
登場人物が中学生になるのに合わせて解禁、という事は無かった。
別冊少年マガジンは週刊少年マガジンと比べてそういう規制が緩いようなので、何か変化があるかと思ったが無かった。
中学生になっても、富谷君と黒松君 (八乙女カイの男友達) の出番も継続だー。
3本目 【願う少年】 では、八乙女カイたちが男子が小テスト直前に焦る話。
もちろん4コマ漫画的には下ネタギャグであり、八乙女ハルルが下ネタで乱入する。
富谷君と黒松君の目前で下ネタをぶっ放してるわけですが、彼ら2人は八乙女ハルルの下ネタにどのようなリアクションをしてるのか!
氏家ト全先生の漫画で主人公の男友達の出番が多いのは久しぶりだから気になってしまう……!
4本目 【きいてみよう】 は8コマ漫画なわけですが、それより八乙女ハルルの制服姿の全身像がいいね!
見よこの中学校制服を着慣れない感! 第11話で見せてくれた通りにブカブカだ。
同じ制服で泉ルイと並んで立つと、泉ルイのすらりとした体格が引き立って見えるという発見もあった。
中学生になっても保護者の出番も引き続きあった。
【母のお茶会】 は3時のティータイムだろう、マンションにて八乙女ナルミと八乙女ハルコが雑談中だ。
『生徒会役員共』 というか 『妹は思春期』 の頃からぶれないノリで、氏家ト全先生の作品で最多パターンの4コマという雰囲気が漂う。
4コマパートのラスト4本から、文芸部のターン。
前回第12話ラストまでは "文芸同好会" だったが、めでたく "文芸部" に昇格していた。
【ようこそ文芸部】 は文芸部に昇格してから初めての4コマらしく、全員揃って読書にいそしむぞ。
オチはただ1人スマホをいじる八乙女ハルルも、電子書籍で読書をしていたという4コマ目。現代ならではのあるあるネタなのかも。
八乙女ハルルが下ネタ抜きに文芸にいそしむなら、文芸部での下ネタは一体誰がやるのか? 答えは芦田ホシノであった。
『生徒会役員共』 を読んでいると、どうしても畑ランコを彷彿とさせる顔つきに思える芦田ホシノ。
それはともかく、多分読者の多くの期待した通り下ネタ側の登場人物であった。
「悶絶調教」 のタイトルがブックカバーの下から見え隠れする本の読書にいそしむぞ!
本木アユムは自身で小説を書いたりしてるけど、芦田ホシノも自身で官能小説書いたりしていたら良いなあ。
部長の武隈アキナは、もしや賢く見られたいから本を読んでいるのではなどド失礼な感想を抱いてしまった。
【しまらない先輩】 、武隈アキナの教科書はマーカーペンだらけでどこが重要なのか結局分からなくなっていそう……
それはさておき、今回から後輩ムーブをかます八乙女ハルルを見れるようになったのだな。
八乙女ハルルに教えを請われたいフェチの読者も安心だ (?) どんなフェチなのかは書いてる身としても分からない。
ラスト 【静かな午後】 、 『愛犬ワン』 とかいういかにもなタイトルの読書に文芸部で勤しみよる。
自作小説みたいなジャンルをバリバリに部内で推したりはしないのかー。
本木アユムは中学生になっても第7話で書いてたようなジャンルの小説を書いているのかも気になるところ。
他人の影響を受けて自作小説のジャンルが変わる展開もありそうだけど、影響を受ける相手が芦田ホシノだったら笑う。
オチとしては寝てる八乙女カイにもたれかかれそうで焦るというか恥ずかしがる本木アユムだ。初々しーい。
八乙女カイと八乙女ハルルは連載前の告知イラスト時点で物理的接触してたくらいなのに!
後半6ページ目のショート漫画パートも、文芸部がメイン。
とはいえ冒頭1ページ使って、泉ルイが部室の前に登場だ。
2ページ目で泉ルイが怒りながらドア開けて入ってくるコマ良いですね!
この横長の迫力と吹き出しのデカさによる勢いの良さは、4コマ漫画でやるには難しかろうコマなので。
できたばかりの部活で貰えたばかりの部室に "目標月五冊" と早速貼り紙されてある。
月にたった5冊で良いのか! など自身の中学生時代を振り返って思ったけれど、今の時代スマホも遊びも沢山あって難しいのかも。
八乙女ハルルとか作中ゲーム 「モンデス」 シリーズやり込んでるみたいですし。
それに部活動だから1冊ごとに感想文書いたりするのかも? どういう活動形態なのだろう?
氏家ト全先生がどこまで文芸部の部活動を掘り下げるのか、という点も楽しみなポイントですね。
『生徒会役員共』 で多岐に渡りすぎではと思える生徒会活動が描かれたし、文芸部の活動もいろいろ見せてくれるのかも。
そして重たい下ネタが芦田ホシノの口から突如として放たれた。
もしも発言者が横島ナルコ先生だったらマジで経験済みだろうなと言う説得力があるけど、芦田ホシノの場合はどうなのか?
さすがに実体験ではないだろうと思えるので、やはりギャグの味わいが違いますね。。。
「ガチで芦田ホシノはこのプレイを経験済みであり、なお恋人とは武隈アキナのこと」 という大穴狙いの読者もいるのかな。
実年齢的にも中二病ムーブかなと受け止めたけれどどうだろう?
全然関係ないけど、ぷんすか怒る泉ルイの後方で小さくなってる感じの武隈アキナが可愛いですね。
大オチは、まさかの名前の件でちょっと不機嫌な態度を見せる八乙女ハルル!
ショート漫画パートで存在感が消えていたのは、こうしてふてくされていたからだったとは。
ていうか、八乙女ハルル的には八乙女カイに名前で呼んでもらいたかった、というのは結構インパクトがある展開でしょ!
これまでの連載を振り返るに第3話で八乙女ハルルは "カイ君" と呼ぶようなった一方、八乙女カイは一度も "ハルル" と名前で呼んでいない!
八乙女ハルルは八乙女カイに名前で呼んでもらいたいって、もしかしてこの1年くらいずっと思い続けてたの……!?
この1年の、八乙女カイが八乙女ハルルを "お前" とか "八乙女" と呼んだシーンが、全部伏線として立ち上がってくる。
顔には出さねども "カイ君…… 私のこと名前で呼んで?" は、八乙女ハルルにとって心からの発言だったのかもってことじゃん。
おいおい、今後の八乙女カイと八乙女ハルルの関係性に一層興味が湧いてくる終わり方だ。スゲェな。
今月の感想終了。
次回予告は "次回、やっぱりまだまだ慣れない中学生活!!" とのことだ。
6月発売号も特に行事などはなく、中学生活での顔ぶれを掘り下げる展開かなあ?
次々回は7月発売となるので、何かしら夏の学校イベントをやってショート漫画パートが多くなりそう。
いやそれより、8月発売号で泊まりのオールショート漫画パート回とかまた期待できるかも!
とりあえず次回も楽しみだ。
23.05.02 ジョジョASBRのバグ集など動画を数本投稿してたことのお知らせ
・ジョジョASBRの動画を投稿していました、という話。
めっきりこちらのWeb日記というかブログの更新をしなくなってしまいましたが。
それはさておき、ジョジョASBRの動画を投稿していたことの報告です。
このブログで初めてその情報を得る人は、果たしているのか……?
そのような疑問もあるけれど、書くだけ書いておく。
【ジョジョ】時間停止した世界を皆が動けたらDIOが弱すぎた!【ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR】 / JoJo ASBR Time Stop Bug #ジョジョASBR #JOJO_ASBR
【ジョジョASBR】ゲームめちゃくちゃ! ディオ・ブランドー(アシスト) 理不尽バグ10選 / JoJo ASBR Dio Brando Bug #ジョジョASBR #JOJO_ASBR
【ジョジョASBR】ゲーム崩壊、最凶のバグキャラ! ウェザー・リポート 理不尽バグ11選 / JoJo ASBR Weather Report Bug #ジョジョASBR #JOJO_ASBR
【ジョジョASBR】トリッシュのスペシャルコスチュームでのバグ【PS4 ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルR】
【ジョジョASBR】特定条件でペッシが戻ってこなくなる現象【PS4 ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルR】
これくらいで良いか。
厳密には、YouTubeのショート動画など他にも投稿した動画はあるのですけど。
全ての動画については、YouTubeの当サイトのチャンネルにてご確認ください、ということで。
確認したら、このサイトでの投稿動画まとめページもすっかり更新していなかった。
動画を投稿した話は、Twitterだけでしか告知していない。
いよいよ俺にも、個人サイトを閉じるタイミングがやってきたか?
23.05.01 【ネタバレあり】「マリオの映画」であり「マリオのゲームの映画」ではなかった『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』感想
・この感想記事は、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の結末までネタバレありです。
最初に自分のスーパーマリオシリーズのプレイ歴を書いた方が良いのかな。
プレイ経験があるタイトルは、ファミコンのスーパーマリオブラザーズからニンテンドー64のスーパーマリオ64までです。
ゲームキューブやWiiでのスーパーマリオシリーズは、一度もプレイしたことがありません。
映像作品は、実写映画 『魔界帝国の女神』 とアニメ 『ピーチ姫救出大作戦!』 の視聴経験あり。
映画全体の感想としては、スーパーマリオの世界観を映画に落とし込むことに成功した作品だったな、と。
それでいてマリオシリーズを一切知らない人が見ても、普通の映画と同様に楽しめる内容だろうな、と思いました。
「マリオを知らない人でも楽しめそう」 というのが、自分的にこの映画で大きなポイントで。
マリオを知らなければ、キノコを食べて大きくなったり、タヌキの衣装になるのは不思議なのでは、と思えそうでさにあらず。
キノコ王国がある異世界ではそういう不思議なマジックアイテムがあるのだな、と納得いくよう作られた映画でした。
これは逆に言えば 「マリオをプレイしてなければ意味が分からないネタ」 は、小ネタ程度でしかなかったということなのですよね。
「ゲームのあの場面、あのアクションだ!」 となる要素は、一瞬や数秒程度にしか映らないことが多い。
ゲームを忠実に長尺で再現されたのは、レインボーロードをカートで走る、ということではないでしょうか。
レインボーロードでジャンプしてショートカットするテクニックも元ネタとなりましたし。
Bダッシュ最高速度の両手を広げたダッシュポーズ、クッパのしっぽを掴んで回して投げ飛ばす、ヒップドロップでの着地、
甲羅になったノコノコが壁と壁に反射し続ける、ポールに掴まって降りるアクション、ピーチ姫は別の城にいる……などなど。
とても一度見ただけでは把握しきれないほど原作ゲームを再現した要素は多いものの、どれも気付く人だけ気付けば良い小ネタ程度。
ああ、これは 「マリオのゲームの映画」 ではなく 「マリオの世界観の映画」 なのか、と感じた次第でした。
世界観の映画化だから、マリオを知らない人が見ても楽しめるだろうわけですが。
ストーリーも、マリオ要素を抜きにしても成立する内容でした。
ポンコツ主人公が、異世界に迷い込み冒険を繰り広げ、異世界と自分たちの世界が融合した空間でラスボスを倒し、成長を皆に認めてもらう。
王道の成長物語というプロットです。
ライバルキャラ (ドンキーコング) と一緒に海深く巨大ウツボの腹の中に閉じ込められ脱出する、といった既視感のある展開も王道かと。
マリオとピーチ姫は最初面識がなく、ピーチ姫は何故キノコ王国の姫かという疑問は提示され、ピーチ姫はクッパに実質さらわれない。
既に充分マリオシリーズを知った人なら、ストーリーには肩透かしを食うのではないでしょうか。
言うなれば 「マリオは誰でも知ってるでしょ」 と胡坐をかかず、これから初めてマリオを知る人に向けた映画と評価できそうです。
スタッフロールの後にヨッシーの卵が登場して次回作を匂わせる終わり方まで、最近の王道の映画という感じでした。
マリオたち家族が住むブルックリンの現実世界には、任天堂の他ゲームタイトルの小ネタが散りばめられていたのも見所でしょう。
マリオが 『パルテナの鏡』 をプレイして 「ヤラレチャッタ」 を表示させる展開には、なるほどこういう小ネタが多いのだなと予感しました。
しかし実際は、そういう要素はイースターエッグでしかなく、万人向けの映画となっています。
日本語吹き替え版ではクッパの声優が和田アキ子というような過去アニメの踏襲もありません。
ここまで書く機会を逸してましたが、本作の最大の見所はアクションです。
2Dマリオの横スクロール画面を再現したカメラアングルで展開するシーンは、特に嬉しかったです。
マリオカートを再現して、甲羅やバナナの皮で相手車を妨害するシーンも楽しいですね。
自分がスーパーマリオシリーズを64までしかプレイしてないので、ネコマリオや相手を凍らせるフラワーなどの初見要素には戸惑ってしまいました。
ほか、ピーチ姫がクッパたちとも生身で戦う姿には、違和感は別に覚えませんでした。
しかし、ハルバード (斧槍) っぽい武器を構えて戦おうとするのも最近のマリオではそうなのかな? という事を思いました。
最後に、ゲームを再現してこういうシーンがあったら良かったな、と個人的に思う内容を羅列します。
・クッパの乗ってる橋を斧で切り落とすが、溶岩の海に落下して倒せたと思ったクッパが飛び上がってきてバトルが継続する。
・ハンマーブロスは一度に1つしか投げないハンマーの在庫を、クッパが奪って一度に大量に投げつける。
・レインボーロード上をワンワンが走っている (海中の暗闇から突然ワンワンが現れるシーンにも繋がるし) 。
・タヌキマリオが地蔵になって一旦マグナムキラーをやり過ごす。
・ボムキングを後ろから掴んで持ち上げて運ぶ。
・クッパの炎などに尻を焼かれて、飛びあがってから悲鳴と共に高速ダッシュする。
23.04.07 今月の 『八乙女×2』 第12話 感想と、単行本第1巻の内容紹介
・本日2023年4月7日は、別冊少年マガジンの発売日にして、祝 『八乙女×2』 の単行本第1巻の発売日だ!!
1日に2通りの 『八乙女×2』 を堪能できる日というわけだ、大変嬉しい。
どちらについても感想書いていくぜー、まずは今月の 『八乙女×2』 から書くよ。
そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。
第12話 「4月はピカピカの中学生」 の感想だ。
今月も4コマ漫画とショート漫画が織り交ざる回! 4コマ漫画が6ページ、ショート漫画が10ページ。
でも今月号の最大の特徴は、何よりも別冊少年マガジンの表紙を 『八乙女×2』 が飾っていることであろう!
氏家ト全先生の漫画が単独で雑誌の表紙を飾るのは、これで2度目! 超レアな出来事だ。
ちなみにセンターカラーに加えて抽選プレゼント企画もあるぞ。
まずは別マガ雑誌表紙について!
正直、めちゃくちゃ良いな…… 期待してたよりも遥かに喜んでしまった。
やはり魅力的な絵! マガジン編集部はもっと氏家ト全先生に雑誌表紙カラーイラストを描いてもらうべきでしょ。
表紙アオリ "中学生編、始動!! だけど……後ろの2人は誰!?" の通り、新たなる登場人物が表紙で初登場する衝撃展開。
過去作 『生徒会役員共』 でも、新顔がその週の扉絵でいきなり姿を見せる構成はあったが、それよりインパクトある。
八乙女カイと八乙女ハルルの主人公2人が最前列に並ぶ関係で、雑誌のど真ん中を本木アユムが飾っているのは笑ってしまった。
ある意味一番の主役ポジションじゃねーの。おいしいところを持って行きよる……!
なお泉ルイと本木アユムの髪色は、この表紙で初めて判明した。ついでに本木アユムの髪留めの色も初めてカラーで描かれたぞ。
もしも小学生編での表紙だったら両八乙女家の母親が姿を見せていたのかも?
でも中学生編突入なので、後ろの2人の新顔にスペースを譲る形となったみたい。
それにしてもこの表紙、アオリ文句の位置のため八乙女ハルルが両腕を掲げているようにも一瞬見間違えてしまうな。
そう見間違えたら、それはそれで調子乗ってる感じが増してまた可愛いな……味わいが変わる! トリックアートか?
マニアックなポイントとして、目立ちはしないが表紙より更に載りづらい背表紙を 『八乙女×2』 が独占している。
実に嬉しいね! マニアの人は背表紙も忘れずチェックしておこう。
そして本編は、センターカラーページ付きだ!
なおこのセンターカラーイラストは、単行本1巻表紙と同じイラストだ……
さすがに氏家ト全先生でも、雑誌表紙 + センターカラー + 単行本表紙で、同日に3点の新規カラーイラストは厳しかった……?
読者に単行本表紙イラストの記憶を植え付けて、単行本を見付けて手に取らせやすくする計算とかあるのかも。
加えて、抽選で50名様に 『八乙女×2』 の特製クリアファイルのプレゼント企画が開催中。
応募のためには別マガに付属の応募券が必要なので注意しよう。
特製クリアファイルは単行本表紙と今月の別マガ表紙のイラストが表裏になってるものなので、アオリ文なしのイラストを堪能できるな。
あと、応募要項には "『八乙女×2』の好きなキャラクター" という項目があるぞ!
結果は発表されないだろうが、ちょっとした人気投票みたいなものだ~。誰の名前を挙げようか迷ってしまうねえ。
漫画本編:前半6ページ目までの4コマパートは、中学校での生活編が描かれる。
これから始まる八乙女ハルルたちの新生活という感じで、中学校の面々が主に描かれて、保護者の出番は皆無の回となった。
前回卒業式を色々描いたからか、今回は入学式のシーンは一切無し! いきなり登校シーンから始まる展開の速さだ。
開幕のこのネタ、入学当初あるあるネタだろうけど、八乙女カイと八乙女ハルルが2人揃ってやってるのはウケる。
むしろ2人一緒だからおしゃべりしながら歩いてて、途中まで気付かなかったのかも。
ていうか中学校の名前は "亀の頭中学校" なのかよ! 小学校の名前から続く天丼ギャグだ。
"亀の頭" は作中地名かな……という深読みは不要だろう。ちなみに読みは "かめのがしら" 。
2本目 【一部界隈にて】 では、本木アユムに姉がいるという家族構成が判明だ。
姉がいるという事は、つまり本木アユムは 「妹」 !
い、『妹は思春期』 (氏家ト全先生の過去作) ……! など思ったものの、本木アユムは下ネタ側ではなかったわ。
いや、これから下ネタに目覚めるっていう伏線かもしれないが。
3本目 【第一印象】 では、中学校教師にして担任の先生かつ国語教師の門脇先生が初登場だ。
怖そう/かっこいいといった印象で初登場したのに、八乙女ハルルがそれをぶち壊す勝手な下ネタを繰り出していく、これは笑う。
でもこの場でのこの下ネタチョイスって、ムキムキなアンパンマンとかで大笑いしてる年代ならでは、って気がするな。
もしも 『生徒会役員共』 の天草シノなら、ここでこの下ネタは選ばなさそう。
そう思うと、氏家ト全先生による中学生観が地味に光ってる気がした。
余談だけど、この4コマで見るとソックスの色は泉ルイだけ黒で、八乙女ハルルと本木アユムは白だね。今後も同じ色なのかはチェックしたい。
【伝言ゲーム】 は、8コマ漫画。
氏家ト全先生の漫画でたびたび目にする伝言ゲーム形式の聞き間違いギャグなのだけど、ギャグより話の内容が気になってしまった。
泉ルイは中学生生活にむけてヘアアクセとか色々新調しており、下着とかも新しくしたのだとか!
男子的にはブリーフからトランクスに切り替えるかどうかの時期! そういう記憶が掘り起こされて懐かしかったね。
でも泉ルイは女子なので、新しく買った下着のデザインが思ったより派手とかセクシーすぎたとかで後悔してるとの話題ですけど。
一般的な漫画であれば、ここで新しい下着姿の泉ルイのカットが入るところですが、そうはならないのが氏家ト全先生の漫画だ。
でも、昔は徹底的に回避していたパンチラとかも、近年の氏家ト全先生の漫画では稀に挿入されるケースもある
修学旅行とかのシーンで、ワンカットくらい泉ルイの下着姿とかのシーンが挿入されるかもしれないな。
【打算的な彼女】 も泉ルイのネタだけど、それよりも生徒会という単語が登場している。
えっ、これはまさか生徒会役員に八乙女ハルルたちがなる展開か!? またしても生徒会役員共か!?
絶対これそのように読者を引っ掛ける4コマだったに違いあるまい。
前半4コマパート時点では、中学生生活に突入しての変化が一番起きているのは泉ルイだな。
生徒会に入ったりいろいろ新調したり、中学で出会った担任の先生にカッコいいと憧れたり。
一方で八乙女カイは "中学生になったとはいえ……" "新生活って感じうすいな" と、正反対とも言える感想を抱いてて興味深い。
八乙女カイがのんびり屋と見るべきか、泉ルイが行動派と見るべきか? そこは読者ごとの視点に委ねられそうですね。
前半ラスト 【疲れると集中力落ちるからね】 は、8コマ漫画。
家が隣同士だからか、中学生になっても一緒に2人で下校する八乙女カイと八乙女ハルル!
"疲れた……" "早く帰って休みたい" の感想まで完全一致だ! 同時刻、泉ルイは生徒会の活動で何か働いていそう。
八乙女カイと相性が合うのは八乙女ハルル、って意図ある描写に読めるなあ。まあ、似た者同士ではないからこそ良い相性もあろうけど。
もしも八乙女カイの社会の窓が開いてるのに気付いたのが泉ルイだったら、泉ルイはどのように指摘したのか? そこも気になる。
漫画本編:後半10ページ目はショート漫画パート! 中学校での部活動エピソードが描かれる。
前半ラストの八乙女カイと八乙女ハルルの似た者同士って感じの8コマ漫画と並んで、導入部では似た者同士を感じられるネタがリフレインだ。
2人揃って部活の希望届の提出を完全に忘れて同じ顔というギャグ! どうやら亀の頭中学校は、必ず部活入らなきゃならない学校みたい。
八乙女カイと八乙女ハルルの周囲の人は、何の部活に入部したのか? それを聞いて回るシーンで小学校でのクラスメイト達も登場だ。
第10話で一瞬だけ名前が出た川村さんも登場した、泉ルイと同じくバレー部に入部だとか。
八乙女カイの男友達である富谷君はサッカー部、同じく黒松君は将棋部に入部したとか。
完全にぱっと見の印象だが……黒松君の方がやんちゃっぽいので、将棋部と言うチョイスは意外だなあ。
黒松君は中学生になって、作中で初めて個性を出してきた感じがある。
そしてここからが後半のメイン、本木アユムが入部したのは文芸同好会であった。
(部の条件は5人以上の所属につき、3人しか所属しないなら文芸部ではなく文芸同好会)
まあ細かい校則はさておいて、八乙女×2 meet 文芸同好会の展開ですよ!
ページ半分を使うデカさのコマで、文芸同好会:芦田ホシノ、武隈アキナ (部長) の2人が初登場だ!
表紙で顔見せしていた謎の2名は文芸同好会の人達だったかー。
正直今回、一番刺さったのはこの芦田ホシノの発言だな。
"2人共いい名前だね 必殺技名に自分の名前入れても映えそう" のセリフ、めちゃくちゃテンションあがってしまった……!
『八乙女×2』 新連載告知時にも書いたけど、格闘ゲームプレイヤー的には "やおとめ" と言ったら超有名な必殺技 "八稚女" なのだよな。
ここで芦田ホシノが必殺技名とか例に出すってことはさー、氏家ト全先生が八稚女の存在を認識してる説あるかもってことじゃん!?
たまらんね。
書くタイミング逃したけど、期待のまなざしを向け本木アユムが大変可愛いので良かった。
あと放課後の校内の様子で、残ってる生徒がジャージ姿なのも放課後って感じあって良いなあ。
芦田ホシノによる "2人って双子?" の質問も、当然の疑問だけど地味に光るセリフ回しでしょ。
ここまで喋ってなかった部長:武隈アキナは、ページ半分を縦にぶち抜いてほぼ全身見せていく姿で改めて登場だ。
大人っぽい印象……というイメージは2ページと持たなかったぜー、"基本ポンコツで" と紹介されてしまっているし。
この中身を既に知ってた本木アユムは、どのような目で見守っていたのだろう……
あと、武隈アキナには妹がいるという家族構成も判明だ。
本木アユムの姉はどうか分からないけど、武隈アキナの妹は今後作中に登場しそうって予感がするね。
想像するに八乙女カイたちより年下で、小学生成分を補ってくれる活躍も期待できそう。
最終ページは、部活の希望届の提出最終日。
担任の門脇先生に入部届を持って行った八乙女カイと八乙女ハルルが、その場で門脇先生に部活の顧問をお願いする高速展開だー。
スゲェ展開の早いオチだな、今月初登場した3人の人物がいきなり次号から同じ部活のメンバーやら顧問である。
あと関係ないはずだけど、別マガで文芸部の漫画だと 『荒ぶる季節の乙女どもよ。』 を思い出してしまうね。
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』 は、別冊少年マガジンに連載されていた、性に翻弄される文芸部女子高生の漫画である。
『八乙女×2』 は、性は性でも下ネタで周囲を翻弄する、文芸部女子中学生の漫画になるのかも。
とりあえず、今年の夏休みは文芸部で合宿に行く展開、あると思います。
今月の感想終了。
次回予告は "次回、まだまだ慣れない中学生活!!" とのことで、特に情報は無い。
中学校生活あるあるネタやら、新登場した文芸部の先輩方を掘り下げるエピソードになるのかも。
それにしても気になるのは、これから文芸部メンバーをメインとしたネタがどれくらいの割合を占めるか、と言う点ですね。
小学校編のような、保護者にガッツリ出番がある展開は今後もあるのだろうか? 小学校からのクラスメイトの出番はどうなるのか?
凡百の漫画だと、「小学校編は何だったのか」 みたいな文芸部一辺倒の漫画になりがちなタイミングなので、少し気になる。
まあ、そこのバランスはベテランの氏家ト全先生だから、不安はないと思っているけど。
23.04.09:この段落追記
メモ。
今月号の別マガ目次ページに "『八乙女』『ヒナバン』『葬列』新作第1巻が3冊同時発売!!" という記載があった。
どうやら 『八乙女×2』 の略称は 「八乙女」 であるようだ。
・さてさて今月の 『八乙女×2』 感想に続いては! 祝発売、『八乙女×2』 の単行本第1巻の紹介だ!
やったねめでたい!
そんなわけで単行本の詳細をご紹介だ。
第1巻の収録内容は、第1話から第10話まで。
卒業式に向けてタイムカプセルを埋める話までなので、小学校卒業式エピソードは収録されていない。
第1巻だからか、登場人物の紹介ページは無し。
表表紙の折り返しページには、『生徒会役員共』 以来となる氏家ト全先生の自画像と単行本コメントが掲載だ。
裏表紙の折り返しページは、八乙女カイのデフォルメ顔 (※描きおろしではない) のみとなっている。
『生徒会役員共』 の単行本と同じ構成になるのかなーと予想してたら、少し違った。
少し違う理由は週刊少年マガジンの単行本ではなくて、別冊少年マガジンの単行本だからか?
『八乙女×2』 単行本第1巻で一番重要なことは、描きおろしの "おまけマンガ" 1ページ付きってことですよ!
これ内容書いても良いのかな? 何とまあ、八乙女ハルルが近年流行りのメスガキに挑戦だー。純粋にサービスカットじゃん、って思った。
思えばたしかに低年齢ならではこのプレイ、氏家ト全先生の漫画で可能なタイミングの登場人物が丁度いなかったのだよな。
下ネタ側の主人公が小学生ならではのこのタイミングでネタを入れ込んでこられよった。機を逃さず、と言った感じだ。
まあそれはそうと、個人的にはこのおまけマンガは2コマ目が一番のサービスカットだったけどもよ……!
やったぜ、『八乙女×2』 でも格闘ゲーム描写が登場である。
八乙女カイが操作するワーウルフっぽいキャラクターを、八乙女ハルルが操作する猫娘っぽいキャラクターがKOしている瞬間だ。
あけぼのフィニッシュみたいなKOエフェクトによって、体力バーなどは非表示となってしまっている。
架空の格ゲーのはずであり完全一致する元ネタキャラはいないと思うけど、右側の狼男はヴァンパイアのガロンにしか見えないな。
猫娘の方は、バトルファンタジアのこよりとか複数のキャラクターが混ざっていそう。
単行本で1話から読み返してみると、もう既に八乙女ハルルたちが第1話とは顔の印象とか少し違うので驚ける。
小学生から中学生への成長ということではなく、氏家ト全先生が描きなれていったのだろうという意味で。
なお、単行本化に際しての変更点は、ぱっと一読した限りでは見付けられなかった。
ちなみに 『八乙女×2』 単行本1巻の帯には、久しぶりに天草シノが登場だ (※描きおろしではない)。
ヒット作 『生徒会役員共』 の作者による漫画ですよ、という広告塔としての登場だ。
なお今月の別マガに掲載の広告によると、『生徒会役員共』 の発行部数は累計480万部を突破したようだ。
480万部も売れたら印税だけで一生働かなくても食べていけるじゃん! それなのに今なお漫画を描いてくれる氏家ト全先生、ありがたい。
最後に。
マガポケ公式のTwitterアカウントで、2023年4月13日 (木) まで抽選で3名様にQUOカード500円分が当たるプレゼント企画が開催中だ。
リンク先を見ての通り、もちろん 『八乙女×2』 単行本1巻発売を記念した宣伝の企画。
ていうか、『八乙女×2』 の絵柄のQUOカードってもう作られていたのかよ。
別マガ連載作のクオカードって毎号読者プレゼントに何種類かあるのだが、まだそちらには 『八乙女×2』 のクオカードは登場していない。
まさかクオカードの初出がこういうプレゼント企画になるとは。