09.03.29   ガンダムOOの話でも適当に

・酷い出来だったと思う。特に第2期が。
自分はガンダムをファーストとターンAしか観たことがないので、
「ガンダムとしてどうか」 って事は分からないけど、普通にアニメとしてつまらなかった。

50話使って、結局基本元通りって事が凄い。
というか50話もあったとは思えないストーリーの薄さだ。
じゃあその分、たとえば 「キャラ描写に力を入れていたの?」 と考えればそうでもないし……
重要キャラでさえ、死ぬ直前になってキャラ設定が明かされたりする始末。
王兄妹の家庭環境とか、コミック版とか何かの番外編で丁寧に描かれていて、
アニメ本編以外でしっかりキャラ立てがなされていたものだと思いたい。

その他のこと。

『人の死に方がしょぼい』
基本的に、安いドラマで死んでいく。
というか、「これ以上舞台に残すと扱いに困るから退場してもらった」 みたいな感じが凄く強い。
第1期最後で 数々の戦線を潜り抜けたキャラ達が突然戦死しだす様子には笑ったし、
第2期最後で 王兄妹・ネーナが一遍に死ぬ展開には笑うしかなかった。

死んで最も衝撃を受けたキャラが、沙慈のお姉さんなんだけど。
(ジャーナリストの一般人。
怪しい人物に接触を試みるも、
実はこいつが人を殺す事をどうとも思わない危険人物で、とうとう殺されてしまう。
危険人物だって事は、それまでの放送で視聴者は分かっているので、
「頼むから助かってくれ……!」 と思わずにはいられなかった。
まだ平和な世界観の頃の出来事だった事もあり、衝撃的だったよ。)

『ソーマ・ピーリス』
悲劇のヒロインだよね。マリーの方ではなく。
スタッフからの扱われ方が酷くない?

 強化兵士を生み出す施設で、一般人"マリー"へ植えつける人格としてソーマ誕生。
 主人公パーティと敵対する組織に所属。

 この手のキャラのお約束通り、最初は感情の起伏に乏しい振る舞いしかしないものの、
 次第に人間らしさを獲得していく。
 「勝利の……美酒」 は名言。

 最後には行動を共にしていた"荒熊"と呼ばれる上官男性への愛に目覚める。
 ここはちょっと急展開過ぎるけど。

ここまでが第1期。第2期は次の通り。

 数年後、ソーマは荒熊の養子になる予定など立てつつ同棲生活。

 戦場でマリーの人格復活。ソーマ人格は引っ込む。
 マリーの知り合いがいたので、主人公パーティへ加入。
 通常、この手のキャラは、
 「他人の人格がやった行為にしろ、兵士として多くの人を傷つけてしまった」 とか悩むけど、
 マリーは全然悩まない!
 というか、「(今まで兵士としてやった行為は) 全部ソーマのせい」 的な発言まで出る。
 まあこれは マリーに惚れている男"アレルヤ"の発言なので仕方がないが。

 なんやかんやでソーマ人格復活。マリーは引っ込む。
 特にドラマも無く、主人公パーティの戦力強化描写のためでしかない印象。
 アレルヤに対して、ソーマはどうとも思っていない。

 ちなみにアレルヤは、ソーマの事も 「マリー」 と呼ぶ。
 「私はソーマ・ピーリスだ!」 と否定されても 「マリー」 と呼ぶ。
 こいつ、ソーマのことを1ミリも見てねえええ! 分かり合おうとする気が全く無いぞ。

 荒熊が実の息子に殺されて死亡。このシーンをソーマが目にするはめに。

 ソーマは 「マリー」 と呼ばれる事を認める。
 「アレルヤはソーマをソーマとして受け入れようとするし、ソーマはアレルヤを認める」
 などのエピソードは一切無し。
 アレルヤがあまりにしつこいから マリーと呼ばれる事を許したようにしか見えん。

 最終決戦。敵討ちで荒熊の息子を討とうとするも果たせず。
 決戦後、なんやかんやでマリー人格が復活し、ソーマ人格は引っ込んだ様子。
 マリーはアレルヤとくっついた様子。
 荒熊の息子は何故か生存。ソーマについてはどうとも思っていないみたい。
 ちなみにこの息子、重要人物でもないわアホだわで 生き残る意味が分からん。

 2010年公開予定の劇場版へと続く。
 どうも現時点では、ソーマについて思いを巡らせる登場人物は一人もいないようだ。

おいおい可哀想すぎるだろ!
第2期7話目にして、それまでほとんど設定上の人物みたいなものだったマリーに取って代わられる扱いも酷い。

そして今から思えば、このアニメで一番面白かった人間ドラマは、第1期のソーマと荒熊の関係だわ。
まあそれだって、他のアニメと比べたら特別そこまで良い出来でもないのだが、
その分 ソーマ・ピーリスの悲惨さが際立つね。

『ミスター・ブシドー』
まさかブラックロータス並の武士道を見せてくれるキャラが出るとは思わなかった。

※ブラックロータス (黒蓮) :
みんな大好きブシドーブレードの主人公の1人。どう見ても武士ではない。
色々あって師匠を殺し、最後には 「This is the 武士道」 とか言って切腹。
しかし続編では、暗殺集団の抗争に 「ハイウェイマン」 と名前を変え正体を隠し、
マントにタキシードに仮面舞踏会風マスクをつけた出で立ちで参戦。武士道って何。

『良かった点』
もちろんガンダムOOにだって良い点はあった。

・軌道エレベーターの倒壊描写。倒壊に至る理由はダメだが。
・モビルスーツの中からモビルスーツが出てくるというアイディア。
・ガンダムの脚部に隠し腕。
・第1期のソーマと荒熊の関係。
・沙慈のお姉さんが死ぬ悲劇。

……あまり無いかもな。いや きっと、思い出せないだけだろう。
しかしあれ、これで前作のガンダムSEEDより遥かにマシな出来だったらしいから恐ろしい。

09.03.27   アニメのゴルゴ13がこのエピソードで最終回かよ! という感想

・まさかこのエピソードで最終回だとは、先週の次回予告段階では予想だにしなかったよ。
1年の放送予定とは知っていたけど、「次回最終回」 との予告もなかったし。
そんな訳でアニメゴルゴ13最終回の感想。『天使と悪魔の”腕”』 。

「ゴルゴは自分を治療した医者の恩人が標的でも、遠慮なく狙撃するよ!
でも、もし医者が治療していなくても 狙撃は止められなかった、って事は伝わるようにするんだ」 という話。
ゴルゴの職業観を描いたエピソードの1つだけど、
なんでこれが最終回のエピソードになるのかなあ。
他に何か、もっと最終回にふさわしいエピソードはなかったものだっけ……
『軌道上狙撃』 とか 『静かなる記念日』 とか 『潮流激る南沙』 とかさあ。
まあ、舞台が現代固定の30分放送では、どれも難しいのかもしれないけど。

原作自体は可もなく不可もないエピソードで、
アニメ自体も 「やはり原作のナチス描写はカットされるんだなあ」 という程度の感想。
治療シーンが追加されていたのは、よろしい事ではある。
タクシー乗車シーンからは、アニメ版オリジナルの締め。それにしては弱い。

デイブ登場も、アニメオリジナル。
放送開始当初は、次回予告をデイブが務める点や 第1話からデイブが登場した点を考え、
デイブを準レギュラーのポジションに据えるのかと思っていたが、全然そんな事はなかったな。

そういった訳で、アニメのゴルゴ13はこれにて終了。第2期もなさそうだしなあ。
これまでのエピソードを振り返らずに今感じる印象だけで語れば、
全体的に、アニメ化された意義の薄いエピソードが多かったかと。
原作読んだ方が早いし面白いじゃん、というか。原作未読の人にはどうだったか知らない。
そして何より、音楽が酷かったよね!
最後の最後まであのステージクリア音楽が付いて回るとは思わなかった。
そういえば、ゴルゴの声優が舘ひろしだって事は今思い出した。去年の5月頃にはすっかり忘れていた。

なお、アニメ放送でゴルゴ13シリーズ興味を持った原作未読の人には、原作119巻・120巻が超お薦め。
「ゴルゴ13シリーズで最も面白いエピソードは何か?」 と聞いたら意見は分かれるだろうけど、
「ゴルゴ13シリーズで最も面白い単行本はどれか?」 と聞いたら、この2冊はベスト3に入ると思う。
かなりアクション寄りなので、ゴルゴの内面に迫るエピソードが好きな人には向かないかもしれない。

・他、ルパンVSコナンを観たよ。
ここ数年、ルパンTVスペシャルがグダグダだったから不安に思っていたけど、
蓋を開けてみればきちんと共演できてて予想以上に面白かった。
どちらの株も落とさない作りだったし。

CMの間に裏番組のクローズZEROをちょこっと見たら、
どうもチャンピオン連載版のクローズZEROが、映画に忠実らしいと分かって笑った。
まさか合コンに誘うシーンが映画そのままだったとは!
漫画家さんのオリジナルシーンだと思っていたよ。

09.03.26   今週号の週刊少年チャンピオン40周年記念企画は必見

・週刊少年チャンピオン創刊40周年記念の特別企画という事で、
今週号のチャンピオンでは 「My FAVORITE! 〜私が愛したチャンピオン〜」 なる記念記事が掲載された。
これは全連載作家さんが、チャンピオン連載作品で思い出深いマンガについて、
コメント&イラストを残す一大企画。

手代木史織先生の描く 『グラップラー刃牙』

なかでも手代木史織先生の描く 『グラップラー刃牙』 は、バキが爽やかすぎて笑った。
なんとまあ少年マンガ誌の主人公らしいバキ……
普段見慣れている板垣恵介先生のバキが、いかに油っこいキャラなのかよく分かった。
他のイラストも必見レベルだよ!

ちなみに今ではチャンピオン掲載マンガのほぼ全部を愛読している俺だけど、
初めてチャンピオンを手に取ったきっかけは、『バキ』 だった。
ちょうど中国大擂台賽編の始まる辺り。
狂詩曲魔剣終星さんのバキ感想を読み、なんと面白そうなマンガがあったものだろうと読み始めた。
更新停止されてしまった事が惜しい。
読んだ事のない作品がどれも面白そうに 魅力的に見える感想を書かれていて、読んでわくわくしたものだ。

09.03.25   生徒会役員共「#33」感想

・津田コトミ入学編。
作中では連載開始から1年が経過したところだよ。

「『1日1回』 の主語は? なんて感想は、明らかに変態的な感想だよな……少年誌の枠を逸脱している。」
と自重したら、直後の 『一枚の壁』 がいきなり少年誌の枠を逸脱しそうなネタで笑った。
天草シノにこの性質が残っていて嬉しいね。
というかここで天草シノが津田タカトシの存在をうっかり忘れて思い切りめくりあげて、
津田タカトシは驚くし 天草シノは気付いて取り乱すし 入学式はてんやわんやになる様子が見たいじゃないの。

高校2年生になって 「スズ先輩」 の呼ばれ方が復活した萩村スズ。
その胸中は津田タカトシに見透かされまくり。「#25」 でも同じようなやり取りがあったしな。

『はんぱない兄貴』 の横島ナルコ先生を見るに、高校生くらいも含む年下好き性癖はまだ残っているのだろうか。
「6歳児こそ今」 とかいうショタ好きよりもこちらの方でお願いしたい。

入学早々 津田タカトシと接する女子生徒チェックに熱心な津田コトミ。まだ入学1話目だぞ。
まったくこの子は津田タカトシを大好きすぎる!
そりゃ七条アリア先輩も 自信満々に竿姉妹とかボケをかましますよねー。
今週号だけの津田コトミを見たのなら、「この子はひょっとしてヤンデレなの?」 と思う人もいそう。

今週の話で 生徒会役員共はリアルタイム時空だという事が確定された訳だけど、
来年迎えるだろう 天草シノ達の卒業にあわせて、生徒会役員共も最終回を迎えるのだろうか?
卒業式直前にサザエさん時空へ突入するのかもしれないが……
物語を津田タカトシ視点に移し、
今から津田タカトシ卒業までの2年間をもって生徒会役員共完結とするのも良いのかもな。

・そういや今週創刊50周年企画がありまして、
「全連載作家+巨匠漫画家+アイドル 直筆イラスト+サイン入り色紙プレゼント!!」 との執筆者に、
当然ながら氏家ト全先生も名を連ねている次第だよ。

生徒会役員共色紙

空欄には Yourネームが記入されて送り届けられるそうな、なんとも素晴らしいプレゼント企画!
応募締め切りは4月1日 (水) 。こいつは是非とも応募しなくちゃね。
ちなみに当選者は1名のみとの事。
どうせ当たらないのだから応募者全員プレゼントにしてくれ。コピーでいいから。

サイト的には、氏家ト全先生のサインの変遷が気になる。
以前のプレゼント色紙に書かれた 「ウジイエトゼン」 という全文字カタカナサインは止めたのだろうか?

ウジイエトゼンサイン

・なお、サンデー&マガジン50周年なる一大企画の一環で、
両誌のキャラクターが野球するゲームや格闘するゲームが発売中である訳だが、
これらのゲームに氏家ト全作品のキャラクターは、残念ながら今のところ全く登場していないようだ。

09.03.20   『装甲兵SDR2』 が来るとは

・ベッドシーンは許可されていても、きつい残酷描写は許可されていないのだろうか。
つまりアニメゴルゴ13の感想。
来るとは予想だにしていなかった 『装甲兵SDR2』 が来た!

話の流れは原作・アニメとも同じだが、
アニメ版は、ゴルゴ不時着前に起きたテロリスト対SDR2の戦闘描写はほとんどがカットされ、
ゴルゴとSDR2のほぼ一騎打ち状態から開始された。
テロリスト達に描写を割いては、番組の尺に収まりきらないからもあるだろうが、
これは残酷描写が規制に引っ掛かるなどの理由ではないかと考えてみた。
いずれにせよ一騎打ちがメインになったので、
ゴルゴとSDR2のアクションや、SDR2を撃破するシーンは強化されていた。

今回肝心要のアクションシーンは、ちゃんと動いていて良し!
というか、バトルがメインではない普段のエピソードでもこれくらい動いてほしいよ。

SDR2を撃破し終えるまでは、冒頭でゴルゴが乗り込んだ施設の変更も含めてアニメオリジナル展開多め。
けれどもゴルゴを船に招き入れた後の展開は、原作をほぼそのままに再現していた。
これは残念。アニメ版の展開なら、アメリカの正義とかどうでもいい話題だったのに。

09.03.18   生徒会役員共というより氏家ト全先生について語る日記

・先週の週刊少年マガジンに、こんな次号予告が載っていたんですよ。

全員集っ合――! 表紙は全連載キャラが
『はじめの一歩』コスプレで大集合!

「やったー、つまり生徒会役員共の描きおろしコスプレイラストも載るって事じゃん!」
と、先週時点では喜んだりした訳なんですけどね。

そして今週号表紙。

週刊少年マガジン2009年16号表紙

拡大図。

これは事情を説明するべきだと思うんだ。

どういうこと?

……
事情はよく分かりませんが、
とりあえず 「一歩コスプレを優先して、生徒会役員共だけ表紙無し」 でなく、
「全連載キャラ表紙を優先して、生徒会役員共だけコスプレ無し」 が通った事態は喜びたい。
一歩コスプレよりも、生徒会役員共の方が大事にされたって訳だものね。
これだけキャラが多い表紙なら、1キャラくらい載っていなくても気付かれなさそうなものなのに、
それでも生徒会役員共を載せる方を優先した、と。
うん、よし。

まあ、それでも氏家ト全先生は この事態を説明するべきだとは思う。
きっと5月発売の、生徒会役員共2巻単行本の制作作業で 時間が無かったのだろうけど。
「まんじゅう、おいしい。」 なんて巻末コメント書いてる場合じゃないっすよ!

ちなみに 「氏家ト全先生って、こういう企画に参加するのが嫌いなの?」 と考える方もいるかと思いますが、
別にそんな事は無く、参加できるならちゃんと参加するタイプであるはず、と推察。
実は、マガスペ掲載時代にあった似たような企画では、ちゃんとコスプレイラストを描きおろしていたんです!

弁天様コス

「ボクサー姿が嫌だったんじゃない?」 との考えもありそうだけど、
毎回扉絵で各キャラ色々着せ替えさせているくらいだし、そこまで抵抗感は無いのでは、と思ってる。
っていうか 「#28」 の扉絵とか、ちょっと改良すりゃボクサーコスプレでどうにか通らなくもないと思うし。

漫画家さんによっては、描くキャラやポーズも事前に指定されたそうだけど、
「マガジン編集部が氏家ト全先生にお題を伝え忘れていた」 って事もあるのだろうか?
この 「コスプレ無しで表紙掲載」 には、一番合理的な理由に感じるけれど……

いずれにせよ、コスプレしていない理由は是非とも明かしてほしいものです。

なお、今回の表紙イラストは 一応は描きおろし。
少なくとも初出のイラストです。
……単行本第2巻表紙とかの流用ではない事を祈りたい。

・別件。
週刊少年サンデー・週刊少年マガジン50周年記念大同窓会なる催しが開催されたとの事だけど、
総勢115人のマンガ家&原作者による「マンガの未来に必要なものをズバリ一言。」全文掲載を見るに、
氏家ト全先生は参加されなかった模様。

・そういや今回、週刊少年マガジン50周年を記念して、
『全連載作家から感謝の直筆メッセージ 「100周年へはじめの一言!」』 という企画もあった。
氏家ト全先生の一言は、「おめでたくて涙出ました。」 。
わずか12文字。
このメッセージは全連載作家の中で 2番目に短い。

・ここまで色々長かったけど、ここからようやく今週の 『生徒会役員共』 感想。
今話でもって、各キャラ進級の巻き。
柱の人物紹介欄の学年が変わったよ! それ以外は変わりが無いけど。

今はまだ春休み中なので、津田家を生徒会メンバーがご訪問。
「小6まで一緒におフロに入ってましたし」 とは 津田コトミが小6の時で良いのだろうか?

……つーか今週は、表紙のインパクトに全部持っていかれた感じであまり感想が無い。

09.03.15   「殺してでも うばいとる」 を地で行く、アントン・シガーを見る映画

・これまでに無い変態殺人鬼が出ると聞き、
気になっていた 『ノーカントリー』 をようやく観賞。

お話説明。
麻薬取引のお金をネコババしちゃった男性が、謎の組織の追っ手 (変態殺人鬼) に追われて さあ大変!
そんな感じ。
他の登場人物は ストーリー解説役を除けば、ほぼ全員が殺人鬼のキャラ立て要員だった。つまりは餌食。

で、この変態殺人鬼、
というか変態でなく、気がお触れになってる殺人鬼 アントン・シガーが、とにかく殺しまくる!
息をするかのように人を殺めるタイプで実にやばい。
観客が注目するなか堂々と殺す、観客が予想していない瞬間にも殺す、カットとカットの間にも殺す!
アントン・シガーがドラクエのキャラだったら、
コマンドは 「はなす」 「どうぐ」 「しらべる」 「ころす」 とかになっていそう。

「でも、「はなす」 コマンドがあるなら話は通じるんでしょ?」 と思うかもしれませんけど、
アントン・シガーは、会話の面でも危険人物だったよ!
全く私たち常人は狂人の精神性を表現するために 生とか死とか痛みとか世界が醜いとか言わせたくなりますが、
そんな事を考えるよりも前に、アントン・シガーと雑貨屋店主との会話シーンを見るべきなんだ。
話が通じないとはどういう事か?
何も知らない雑貨屋店主が気まぐれに殺されない事を、我を忘れて願ってしまう名シーンです。
ここはラストにまたあるシガーさんの会話シーンと比べるべくして用意されたシーンでもあると思うので、
『ノーカントリー』 を観るというのは、シガーさんの一挙一動に注目する行為とも呼べるかもしれませんね。

そして最も印象に残るのが、閉ざされた部屋への侵入方法。
普通、恐ろしい人から逃れるには、
「部屋に鍵かけて閉じこもってりゃ良いんでない?」 ってのが当然の発想じゃないですか。
これをどう破るかがホラーキャラの醍醐味であって、
ジェイソンだったらチェーンソーでドアをぶち割るし、化け物は力ずくで部屋を破壊するし、
心霊系化け物だったら音も無く入ってきて後ろに立っている ってのがパターンじゃないですか。
でもシガーさんは普通のおっさんだから、道具を使うしかない訳なんですよ。
しかも怪我をしたら薬局へ行くような (行く方法が尋常でないんだが) 人なので、
チェーンソーみたいな明らかな凶器を持って歩いていたら、一発で逮捕されてしまいます。
じゃあ何を持つ?
そこでシガーさんが凶器に選択したものは、なんと酸素ボンベ!
というか、酸素ボンベ付きのエアガンがメインウェポン。
こいつによって安全地帯がシガーさんの行動範囲へ化す、ドアの鍵が無効化される瞬間は、
「ベッドに入って怖い妄想をする時に思い浮かべる光景」 ベスト10入りする事うけあい。

余談。
2008年に日本で公開されたアメリカ映画では 『ノーカントリー』 が1位2位を争うほどの傑作らしいという事は、
ラストの意味がよく分からなかったので解説を探してみて知りましたよ。そうなのか。
アメリカをよく表しているとの事らしいので、多分ちょっとでも知識のある人なら意味はすぐに分かったものかと。
とはいえそこを抜きにしても、アントン・シガーに追われる恐怖だけで楽しめる傑作でした。

09.03.13   アニメゴルゴ13の感想

・『黒い瞳 EBONY EYES』 。
ゴルゴの子供が登場するエピソードという認識が強いのだろうけど、
個人的には、切り札キムが登場するエピソードという印象の方が強いかな、と。
アニメ版ではキムでなくロンに名前変わっていた。

原作にあった ゴルゴと暴走族の絡みは尺の都合か丸々カット。
あわせて内容はおかしな点が生じないよう変更となった。その他の登場人物だけで上手くまとまっていて良い。
ロンがベトナム戦争に参加した過去もカットとなったが、最後に足を滑らせる伏線もきちんと貼られ、
原作改変タイプの出来としては かなり良い部類に入るかと思う。
ただ ラストに追加されたロンからゴルゴへの語りかけの内容、
そして締めの 「ゴッドブレスユー」 は賛否感想が分かれそうだけど。

09.03.11   なんか感想書いたと思っていた

・生徒会役員共の感想。
畑さんが七条邸へ突撃レポートに出掛けた話です。

最近自覚したが、出島さんと七条アリア先輩との絡みが大好きだ。
という訳で 『主』 のネタが実に良い。
出島さんが真面目に言っているなら (そんな訳ないが) 、七条アリアの成長ぶりが暗に意味されているし、
単にギャグなら、最初から七条アリアが二重の意味でご主人様だったんだ、と妄想が許可されます! 許可?
できれば出島さんはお嬢様にラブラブであってほしかったのだけど、
『鼻息メイド』 を見るに女の子なら誰でも良いのだろうか……本命は七条アリアであってほしいぜ!
それと当たり前の話ではあるけれど、出島さんがメイド服での登場ばかりなのは惜しい。
もっと私服姿で出れば良いのに。
コンタクトレンズしているのだから、メガネ姿も期待したいところ。

しかしまあ、共学化した女子高が舞台なのに、
まさか百合キャラ (というか女の子大好きな女性キャラ) が学園外のキャラから出るとはね。
学園内で出すと、津田タカトシと絡めなかったり百合ネタ一辺倒になってしまいそうだからだろうか。

それはさておき、今回のメインは七条邸。物置の中を歩き回ったのみだけど。
『開音』 の 「くぱぁ」 には笑った。
そしてあれ、天草シノは私服の時 「#22」 にて津田タカトシから貰ったペンダントをつけるようになったのか。
今回初めて気付いたわ。
初めて というのは、「#23」 で私服姿をお披露目した時から既にそうだったから。気付かなんだ。なんてこった。

09.03.08   じつにばかだな

・日記では触れていなかったけれども、ここしばらくはKOF2002UMをプレイ中。
プレイの結果はコンボ動画のページにUPしております。

上記ページを見てもらえれば分かるのだけど、
クローンゼロ最多段だとUPしたコンボが実際は最多段でないと気付き、更新版最多段をUPしましたよ。
ところがその後、更新版コンボがまたしても最多段ではないと判明。
というか、最多段をやるなら外せないだろう ヒット数がやたら多い超必の存在を普通に忘れていた!
「クローンゼロの超必って白羅滅精だけだよねー」 と素で思っていた。バカすぎる。

そんな訳で、あのクローンゼロ83ヒットコンボは全然最多段じゃあありません。という日記。
とっとと修正版の最多段コンボ動画をUPしたくはあるのだけれど、
この流れで行くときっとまだ伸びる要素を見落としているはずなので、もう少し練ってみるつもり。

というか最初に最多段なんて安易に書かなきゃ良かったのだよな。不用意すぎた。

・『十二人の怒れる男』 を観たよ。
冤罪を晴らす謎解きがメインの映画なのだと ずっと思い違いしていた。
ゲームで言ったら、逆転裁判みたいなものだと思ってた。逆転裁判プレイしたこと無いけど。
実際は、事実に対して冷静に接する事の大切さを描いた映画だった。
いやまあある種謎解きだし、今から思えば一番最後の要素は無罪へひっくり返す気満々じゃね? とも思うけど。

陪審員たちの心情描写にぞくぞくした。
「ナイターを観るから早く終わらせたい」 と口にする者もいるほど、
陪審員たちは真面目に有罪無罪を考えるつもりは無い。
裁判の様子じゃ有罪は明らかなのに、狭い部屋へ12人も押し込められて時間をとられ、蒸し暑いのに扇風機すら回らない。
みんなが不快感で苛立ち、11人が有罪を主張する中、
「裁判では弁護人さえ被告人の無罪を信じていなかった。公平な裁判ではなかった。とにかく話し合おう。」
と言い出すことの、なんと勇気の要る事か!
この映画はもっと何度も観ようと思ったよ。

どうでもいい事だけど、あの、回転式タオルって言うのかな? トイレで手を拭くタオルの使い捨てではないタイプ。
あれを目にしたのはこの映画が初めてだわ。昔は本当にあったんだなあ。

09.03.07   エクストリーム麻雀マンガ

・週刊少年チャンピオン連載 『ギャンブルフィッシュ』 の原作者、青山広美先生のマンガを読んだよ。
『バード 〜砂漠の勝負師〜』 全2巻。

伝説の雀士である 「蛇」 に、ラスベガスの天才マジシャン 「バード」 が挑む! というあらすじ。
全自動麻雀卓に天和を積み込める 「蛇」 の悪魔の指先を、「バード」 は打ち破れるのか!?

麻雀には疎いのでメイン部分はともかく、
『ギャンブルフィッシュ』 の原作者が青山広美先生であるのだなあと、しみじみ納得できる内容でした。
特に凄まじいのが 「蛇」 でして、
一見 『ギャンブルフィッシュ』 で言えば五木島を連想させる風貌をしておきながら、
その内面は、阿鼻谷を超える危険人物。
というかアヴィは目的のために主人公の指を切り落としたりもする人間だけど、
「蛇」 の場合は、人間を分解する事をどうとも思っていないようなので怖い。
中でもヒロインの般若沙良にトラウマを残した残虐行為は忘れがたいよ!
「思い出した 沙良ちゃん人形だろ?」 の意味が分かった時は震えた。
「『蛇』はわけもなく人を殺したりはしないんじゃなかったのか!?」「半荘終わるまではな」 の会話は好きです。

その他に、トリックを使うキャラの微塵も負ける気配を感じさせない雰囲気、
ライバルキャラである 「蛇」 のキャラ立ての仕方、
さすがにちょっと都合が良すぎるようなと少し疑問なトリック組み立ても含め、
青山広美先生らしさを存分に感じ取れる仕上がり。
『ギャンブルフィッシュ』 好きな人にはお薦めのマンガでした。

09.03.06   概ね良し

・アニメゴルゴ13の感想。『夜は消えず』 。
冒頭部分、休暇中のゴルゴが猫に反応するシーンがカットされた段階では悪い出来を危惧したけれど、
どちらかといえば改良されていた方だった。

ラストの 「私の夜から逃げられなかった」 のセリフより前に、
途中で 「私の夜から逃げなくては」 のセリフを追加して、
タイトルの意味を強調していた工夫は良い。
他、ゴルゴのセリフ 「(俺を巻き込ないように、) 取り返しの付かない事になる」 の変更に、
「命が惜しければ」 と、毎週次回予告でやる締めのセリフを使っていた事は個人的に好きな変更。

でもやっぱ、話の締めは 最後のステージクリア音楽が台無しにしていた。
もう毎回毎回 雰囲気ぶち壊しすぎ! どうしてこの音楽だけ変更にならないのだろう……
そのうえ今回はガラスの割れる音と被っているじゃん。嫌がらせで入れているのかとさえ思える。

09.03.04   轟さんにおののく

・生徒会役員共の感想。
週刊少年マガジンに移籍してからもう30話目なのか。

今回 扉絵から2本目のネタまでは三葉ムツミが主役。
アオリ文に 三葉ムツミと天草シノは似てる と書いてあるのは2度目。わざわざ書かなくて良いんじゃないの。
っていうかそれなら上手い具合に描き分けさせるのも担当編集者さんの役割なんじゃあないのだろうか。
自己つっこみしている場合じゃないだろ。

存在だけは語られていた、横島ナルコ先生の妹の子供 (1巻13話参照)が お顔をお披露目。
アイドル顔の男の子でしたとさ。
この子が 「いんしちが7、いんはちが8、いっくぅーが9」 と教えられていた子か。
男児だという点をあわせて考えると、ただの下ネタでは済まないようにも妄想できるな!
妄想はともかく、横島ナルコ先生は6歳児でもOKなのか。
年下好きキャラからショタコンキャラに ランクアップかランクダウンしている。
学園男子生徒を対象とするネタをやらなくするための布石でない事を願いたい。

『洪水だぜ』 はタイトルに笑った。「だぜ」 を付ける意味が分からない。

萩村スズの友人A (轟さん) の他、友人Bが登場。
マガジン移籍後の第12話にて登場していた2人の友人と、どうも同一人物っぽい。

「轟さんがいる意味薄いよね。七条アリア先輩がネタをやればいいじゃん」 と書いてきたけど、
どうやら七条アリア先輩を上回る、『生徒会役員共』 随一の変態キャラになる様子。
萩村スズの発言だけじゃあ、ひょっとしたら大きい方かも分からないのに!
スカでレズで友人の面前でOKなんですか!? どんな高校生だよ。

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