22.09.16   『生徒会にも穴はある!』 の単行本帯に氏家ト全先生のコメントあり(ただし流用)

・週刊少年マガジン2022年22・23合併号から連載開始となった漫画 『生徒会にも穴はある!』 。
この漫画には 「氏家ト全先生太鼓判!!」 との売り文句が付いたり「16年やれる漫画ですね。」 と氏家ト全先生がコメントを寄せていた

そして2022年9月16日、『生徒会にも穴はある!』 の単行本が発売された。
それなら、もしかして単行本の帯に氏家ト全先生が応援メッセージを寄せているのでは……!?
そう思って購入したところ、たしかに氏家ト全先生からのメッセージは帯に記載されていた。
ただし、メッセージの内容は『生徒会にも穴はある!』 連載1話目で寄せられたものと同じ。というか流用だ。
(もっと正確に述べるなら 「※『生徒会役員共』は15年連載してました。」 の文章は除外されている)
別に新しく応援メッセージを寄せてはいなかった。

なお、単行本帯には他に 「『生徒会役員共』氏家ト全ほか数々の人気作家が絶賛!」 などの売り文句が書かれていた。
この氏家ト全の文字が結構でかく、背表紙にある作者名:むちまろ先生の名前よりも大きい。
氏家ト全先生の漫画の人気の高さが窺えて良かった。

22.09.09   今月の 『八乙女×2』 第5話 感想

・氏家ト全先生の過去作と世界が繋がった回だ! 『八乙女×2』は、『生徒会役員共』 と同一世界である模様。

そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。
第5話 「9月はアニバーサリー」 の感想だ。
前回は4コマ漫画パートが皆無という珍しい形式だったけれど、今月は4コマ漫画パート + ショート漫画パートの通常運転回。
ページ数も16ページだ、これが基本なのだろう。

汗ふきシートを欲しがる、という普通の言動が 「使用済みの汗ふきシートを欲しがった」 と誤解されるフェチな下ネタで開幕。
1ページ目から性的プレイの下ネタ始まりは、何気に5話目にして初だ。
登場人物もキャラクター性が見えてきたし、氏家ト全先生もいよいよ本領発揮なのかも。

【一石二鳥だぞ】 、"泉ルイ 我々の班長" の言い方が面白い。「この班の班長」 とかじゃないのな。
"我々の班長" ってことは、八乙女カイか八乙女ハルル視点のナレーションなのか?
メタ世界のナレーターが自分も班員のつもりで語ってるのでもシュールで面白いけど。

【空耳の時間】 、氏家ト全作品でたまに垣間見える 「下ネタは昼間はまずい (夜ならOK) 」 という下ネタ観好き。
夜の八乙女ハルルのご家庭では、一体どのような下ネタが繰り広げられているのだろうか…… その様子は後で出てくるからありがたい。
"チーム分けどうしようか" と言ってるモブ女子生徒は、以前にも姿を見せたことあるね。
名無しの生徒でもクラスにどういう顔ぶれがいるかなど、設定資料は作られてあるっぽいですね。

【水分は大切だぞ】 、小学生女子であってもお肌の潤いを気にするこの氏家ト全先生の漫画の世界観よ。
「まだ若いので大丈夫です」 みたいな返しをしないのが氏家ト全先生作品らしさか。
見方を変えれば、小学生ならではや小学生らしい性格はあまり無い漫画とも言えるか……? 別に良いですけれども。

【仲のいい母子】 では、夜の八乙女ハルルのご家庭での下ネタ会話がお披露目だ。
八乙女ハルル母の夜の営みについて、娘 (八乙女ハルル) から話題に出される! すごい家庭だ。
八乙女ハルル母はナプキン派という情報も出てると言えよう、フェチの人は喜んだりするのだろうか。
間接的に父親についても語られているが、食卓に父親の姿は無かった。
八乙女ハルルの父親も八乙女カイの父親も、今まで一度も姿を見せていない。

登場人物の両親、とりわけ父親は登場しないのが氏家ト全先生の漫画の特徴だ。
「父親」 だとまず確実に性的行為の経験がある男性なので、下ネタが生々しくなってしまうと避けてらしたりするのかなあ。

【9月8日】 は、前回ラストで予告されていた誕生日の話!
一体誰の誕生日なのかと思いきや、八乙女ハルルの誕生日、そして八乙女カイの誕生日でもあったとさ。
よもやの同日、八乙女×2の誕生日でもあると言えよう。
作中のこの時点では、9月8日は未来であるみたい。
でも今回の話が掲載された別マガは9月9日発売号につき、読者にとって既に誕生日は過ぎていた。
つまり 「おめでとう」 ではなく 「おめでたー」 だな (氏家ト全先生の漫画で一度しか使われていないギャグを出していくスタイル) 。

9月8日は 9(く)8(ぱぁ)で 「くぱぁの日」 という下ネタも放出だ、ちなみに今回は1話でくぱぁネタが2度も出た回でもある。
くぱぁに反応した (と誤解した) 八乙女カイを、八乙女ハルルが "思春期だなー" と気だるげな態度で流す態度は好き。
男子ってそういうとこあるよね、みたいな観念による反応なのかなあ。

【基本情報】 では、泉ルイが八乙女カイの誕生日を把握済みであるとも明らかに。
八乙女カイの反応を見るに、把握済みだからと言って今までお祝いはしていなかったのか。
泉ルイが八乙女カイを好きだとは、ページ柱の登場人物紹介の "カイのことが好きな…様子…。" にもあるよう明らかだ。
でもいつから好きになったのかは、それは不明。
去年の誕生日が過ぎて以降に好きになったのかも。

【ハルルんち】 は、4コマ漫画パート最後のエピソード、そして次ページから始まるショート漫画パートへの連結部だ。
八乙女カイを好きだと隠し通す泉ルイ、八乙女ハルルにリードされて不憫かと思いきや、すぐさまハッピーな出来事が来た感じ。
泉ルイをひたすら不憫ギャグ要員にしないのが作劇におけるバランス感覚の良さかー。

後半10ページはショート漫画パート。
話の流れ的に八乙女ハルル家での誕生日パーティと思わせて、実は八乙女カイ家での誕生日パーティというサプライズだ。
泉ルイもこれにはご満悦であろう。
何気に、八乙女カイの男友達の苗字がここで初公開となった。
大人っぽい男子が富谷君、わんぱくっぽい男子が黒松君だ! ちなみにどちらも宮城県の地名でもある。

読者にとってのサプライズは、誕生日プレゼントのシーン。
本木アユムからのプレゼントが "アヘマルくんぬいぐるみ" 、泉ルイからのプレゼントが "トリプルブッキングのNEWアルバム" !
アヘマル (アヘ顔アニマル) もトリプルブッキングも、氏家ト全先生の過去作品に登場していた存在だ。
『八乙女×2』が、氏家ト全先生の過去作品 『生徒会役員共』 と 『アイドルのあかほん』 の世界と繋がった瞬間である。
『あかほん』 は 『濱中アイ』 と同一世界であるので、『八乙女×2』 は 『濱中アイ』 とも同一世界と言える。

ちなみにトリプルブッキングのアルバムジャケットを見るに、有銘ユーリは変わらず背が低い。
普通に考えて、今も小学生のままなのだろう (萩村スズみたいに 「高校生だけど低身長」 ではなく) 。
じゃあ 『八乙女×2』 は 『生徒会役員共』 と同時代なのか。
小学生時代の 『生徒会役員共』 登場人物が 『八乙女×2』 にお目見えする、みたいな期待はできなさそうね。

八乙女カイから八乙女ハルルへの誕生日プレゼントは、アプリゲーム 「モンデス」 の超レア素材。
ぬいぐるみよりアルバムよりテンションあがっちゃうのは現代っ子らしさか。
ちなみにこの超レア素材の名前は、"竜王の禁玉" 。
読み方は禁玉 (きんぎょく) じゃなくて、禁玉 (きんだま) だ! 金玉やんけ、こんなところにも小ネタが。

なお八乙女カイへの誕生日プレゼントについては、描写が一切無し。
あくまで八乙女ハルルの誕生会だからと、何も無かったのか……?
個人的に思うに、本木アユムと泉ルイは何かしら準備しそうに思えるけども……まあプレゼントのシーンが全省略されただけかも。

誕生日会後半は、八乙女ハルルと泉ルイのツイスターゲームだ。
ショート漫画パートなので、4コマ漫画パートでは描きにくい全身を映したダイナミック構図も可能。
氏家ト全先生の絵を好きな読者にはありがたい工夫だねえ。
漫画的にはえっちなトラブルなどが約束されたツイスターゲームですが、パンチラの誤解が発生するくらいで他は特になし。

今回のエピソードにおける決めのページだろう、八乙女ハルルが良い顔をするコマは普段より作画に注力されてますね。
髪の陰影にスクリーントーンとか貼られているし。
月刊連載になって、週刊連載の頃より氏家ト全先生も作画に思う存分時間をが費やせたりしているのかなあ。

最終ページは、今回名前だけの登場かと思われた男友達:富谷君と黒松君がメインの1ページネタ。
予想だにしていなかった、富谷君と黒松君から八乙女カイへの誕生日プレゼントだ! 目がちょっとうるんでると言える、か?
"カイ君って祝われたら涙腺ボロボロになるタイプに見える" のフラグも回収してるのかも。
そしてただ良いシーンではなく、八乙女ハルルにも同じシャツのプレゼントがなされて、ペアルックというオチである。
このノリが男子生徒らしさかー、泉ルイが怒っちゃってるのは笑う。

今月の感想終了。
個人的には本木アユムの誕生日だと予想してたが、全然違った。
そして次回予告は "次回、秋のメインイベント…運動会!!" とのことだ。
小学生での運動会と言えば、大玉転がしや組体操をやったりするのかなあ? 保護者の参加も期待できそう。

ちなみに別冊少年マガジン11月号の発売日は、土日で前倒しになるため10月7日 (金) の発売だ。気を付けよう。

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