10.03.31   出島さん回なのよ!

・1ページ目から俺 笑顔。
そんなもう先週の 『生徒会役員共』 なんだけれども、つまりはお前、今回は出島さんプッシュ回なんよ!!
扉絵からして出島さん。出島サヤカさんです。
若干上から見下ろされてる感じの扉絵なのは、大人キャラにつき少年少女読者の身長に合わせてみたためだろうか!?
なんにせよ、折角だからS顔であってくれたら更になお良かったんではないでしょうか! と贅沢を言ってみる。

【なわばり】 からしていきなり出島さんフルスロットルだ。
夜に来る時には七条アリアが一緒に来ていてくれたんだったら嬉しい話じゃあないの。

【臨機に応変】【花より大切なもの】 と、出島さんの手料理を召し上がる生徒会役員メンバー。何これ羨ましすぎる。
洗濯以外は家事が完璧だという出島さんのお弁当を全く俺も頂きたいものですよ!!
つーかこれ感想じゃなくてただの欲望吐露だな。
【臨機に応変】 は、「結局出島さんはお弁当をどうやって食べたのか?」 って事が大事な話じゃあないですか……!
俺が思うに七条アリア先輩は、人が回りにいなかったら よくよくよく咀嚼してから口移しで食べさせてくれると思うんです。
ダメだ。これもう感想じゃなくてただの妄想だ。

お花見は公共の場所でという事で、【慈悲の時間】 では一般人モブキャラも登場。小学生女子っ娘でござい。
萩村スズに肩車されて両手をピンと張る様がやたらと可愛いんだが! なんだこれ。
『濱中アイ』 の121話 【あこがれの制服】 の的山リンコ並にすばらしいと思う。すばらしいと思う。

【もじゃもじゃ】 の出島さんが実に輝いている……! なんという即答。っていうかこれを即答かよ。
扉絵のアオリ文句、
「七条家のメイドに一番大切なことですか? もちろん「お嬢様愛」に決まっています!」 の通りだぜ。
そして津田コトミに新たなる属性が付与されたりです。っていうかこれマジなの? 高校生だよ?
なんとも意外な無毛宣言。予想外だった。そのアンバランスさがいい……のか? 俺は別に素晴らしいと思うけど。

【いつもの会長】 にて珍しく出島さんが飲酒してくれたというのに1コマしか描かれないとか残念なんよ。
「グシャっと軽くシノフラグを潰したタカトシ」 とかなんだよそのどうでもいい柱のアオリ文句はさあ。
大事なのは出島さんのお嬢様ルートがどこまで進んでいるかだろ!
週刊少年誌の壁を無視してグッドエンドを迎えられるのか? それはこのマンガで大事なことだと思うんだ。

しかしこのブログもう、出島さんが絡むと感想じゃなくて欲望だだ漏れ文章にしかならないな。すみません。
この回の出島さん画像を貼ろうと思ってたんだけど逆に自粛だ。

10.03.29   『COPPELION』 第3部開始してたよ

・今回の 『ユビキタス大和』 は面白いなあ とかそれはさておき、
この回から 『COPPELION』 は第3部が開始だったのよ。

コッペリオン第3部スタート! 小津詩音は?

一部書店で、単行本宣伝ポップ用に描きおろされたイラストがカラーページで来た!
むしろこのためのカラーページがポップに使われたのかー。

そんなわけで第3部は、
成瀬荊・野村タエ子・深作葵のコッペリオンたちが、
2036年10月7日 AM10:00 の新宿を歩き出したところからスタートだよ。
第2部終了から数時間後の場面だね。

今回通して、小津姉妹の姿は見えない。
なんか 「第3部では一緒に行動します」 みたいな終わり方をしたけど、普通に第2部だけでの登場だったのかも。

あと今回のタイトルは、「PHASE.1 【森の少女】」 という事で、
話数はリセットされたけれども、話数の数え方は Mission から変わっていた。気にする人はいないだろうけど。

第1部で野村タエ子と一緒に行動していた狼さんと再会したりした他は、
タイトル通りに少女が登場。新キャラさんですよ。

近距離タイプである様子。「直」は素早いんだぜ!

「な‥‥ なんやと‥!? 放射線量が‥‥ どんどん増えていく――」

なんというか……まあいいか

突如、荊の前に現れた謎の少女――。
果たして、敵か味方か‥‥!?
to be continued‥‥‥‥

以上終了。第3部1話目終了。
「新キャラは一体何者なのか――!?」 って話ですよね。
放射能まみれの街で防護服もなしに行動しているので、間違いなく人間ではない様子だけども。

上の画像以外にも、本編には被曝して死んだ動物やらが描かれているので、
どうやら新キャラさんは、人間放射性物質であるように推測される。
死都:東京で生きてた蝶さえ、直接触れたら一瞬であの世行きの放射能だ。「直」 は素早いんだぜ。
すると生存者救助を目的として生み出されたコッペリオンの存在意義とは相反してしまうので、
コッペリオン以外のまた何かではないでしょうかね。

コッペリオン以外だとしたら、日本政府以外の機関の方なのかもだ。
制服も成瀬荊たちとは違うし、年齢も成瀬荊たちよりかは幼いようだし。
「政府に反旗を翻したコッペリオンたちによって生み出された存在」 ……というのは、時間的に無理があるか。
コッペリオンの中でも、突然変異したコッペリオンであるとか何かなんだろうか。

10.03.28   堕落天使の対戦会に参加したよ

・立川オスロー1号店にて、堕落天使を対戦しまくってきたよ! の巻。

ニコニコ動画に対戦動画があがりまくったよ。

3月28日 立川♂1堕落天使対戦会 part1
3月28日 立川♂1堕落天使対戦会 part2
3月28日 立川♂1堕落天使対戦会 part3
3月28日 立川♂1堕落天使対戦会 part4
3月28日 立川♂1堕落天使対戦会 part5
3月28日 立川♂1堕落天使対戦会 part6

パート12まであったけど、とりあえず半分まで貼っておきます。これが現在の堕落天使だ!

10.03.26   気分屋記念日

・この年齢になって、ようやく自分が気分屋であると理解した記念日。

いやー本当ひどいもんだよな自分。ようやっと分かったよ。

10.03.24   今回から読んだ人には下ネタギャグマンガとは思われなさそうだな

・またもや一週間遅れ。すみません。
そんなこの回の 『生徒会役員共』 は……何これ。なんだ このラブラブ感は。
津田タカトシと天草シノが、生徒会室の備品を買うという名目で逢い引きをする話です。うそです。

「生徒会室の備品を買うために生徒会役員メンバーで集まったら、
七条アリアと萩村スズが来られなかったよ」 という理由が 【ポッ】 で説明された。
2人きりだと改めて認識して、天草シノが顔を紅潮させる。
それを指摘する津田タカトシは、珍しくSだと思うよ。天然S。

【ハレンチ ランジェリー】 には笑った。心底驚いた風なところがいいんよ。
そして 【男女的ランチタイム】 にて、畑ランコとばったり遭遇。
っていうか今回、このネタが無かったら下ネタギャグマンガだとは思われなさそうな勢いだ。
天草シノだけがたまたま思春期なキャラなのだと、初めて読む人とかは思っちゃいそう。

【会長的ポーズ】 は遠回しな告白ですよね。
畑ランコに尾行されていることまで計算済みなんだと思ったよ。外堀と内堀を同時に埋めるような展開だな。

10.03.17   やたら面白かったのに

・感想遅れてすみません。うだうだしてたら、まるまる1週間以上空いてしまいました。
そんな訳で、先週の 『生徒会役員共』 感想。

読み直してみると、この回やたらと面白いよ!
【会心の角】 は開幕1本目にして思春期全開。さすが津田コトミだ。
スカートのめくれ方からすると、これって確実にわざと角にぶつけてますよねー。
まあ自然にぶつけた風の場合、そこに角が食い込む様子をもろに描写しなくてはならないから、
わざとわざわざ角にぶつけたようなスカートのめくれ方に描かれているだけだろうとは思うけどさ。

【スキルアップ】 は、天草シノ・七条アリア・津田タカトシの魅力が全開。
なんで普通の会話から夜の花嫁修業になるの……! なんでその話題に本気で乗るの……!
そして天草シノの無茶振りを 「いやでーす」 と華麗にスルーするこの身のこなし。
みんなの個性が組み合ったすばらしい下ネタ連携プレイだと思うのよ。

あと最初は誤読してしまったけど、七条アリアは 「夜の花嫁修業をしていない」 とは言っていない事に注意したい。
そんな訳で出島さんが久々に登場だ! それは 【至高のメイド】 の話。
出島さんならうっかりを装って夢の実現を強行しかねないようにも思う。
そんな暴発がいつかあるのではないだろうか!? まあ、少年誌の週刊少年マガジンなんだから無いよな……

【リアルタイム】 の主役は、轟ネネ。
今回の話が描かれた頃には、生徒会役員共の人気投票で轟ネネが最下位だったとは既に判明していたことだろうけど、
人気投票結果は特に、本編への登場頻度とかに反映されるものではないのかしら。
これまでの氏家先生のマンガを見るに、特別反映されない感じだけど……気になるところ。
それはともかく、轟ネネは相変わらず一人ぶっとんだ下ネタを実行してくれてしまっている。状況報告するなよ!
即座に通話を終了する萩村スズが 可愛いことこの上ない。
扉絵と同じ私服であるところも良い。素敵衣装なら扉絵でしか見れないのはもったいない話だし。

【マヨマヨ】 は、これ、マヨラーの人から見たら許されざるネタなんじゃあなかろうか。
七条先輩の下ネタも時として時と場所を選ばずどぎついものがあるから困る。
その場にいた萩村スズの食欲が減退しなかったかどうかが心配である。ますます成長しなくなっちゃうぜ。それはOKか。
最後のコマは 見る人によってはサービスシーンだったのかなあ、と思ってみたり。

【ニコ顔】、1コマ目の澄ましてる萩村スズをまずはチェック。
そしてS顔で笑顔な天草シノより、残念がる畑ランコをチェックしたいじゃあないか!
【わきガード】 は個人的には特に何もなかったんだけど、
これもやはり見る人が見ればそれはサービスネタになり得るのかもしれないな、と思った。

10.03.16   生徒会役員共キャラクター人気投票、結果発表

・2010年1月13日〜2010年2月14日まで開催された、生徒会役員共キャラクター人気投票の結果が発表されたよ!
結果は週マガFCの公式ページを見てほしいんだけど、携帯専用サイトなのでここにも転載しちゃうんですよ!

「生徒会役員共」人気投票、結果発表〜☆
1月配信の週マガファンクラブで開催された、
生徒会役員共キャラクターズの人気投票にたくさんご参加いただきありがとございました!
応募総数 1073人!
生徒会トリオは堂々のベスト3入りを果たしました☆
キミの好きな子は何位かな?
みんなから寄せられた応援コメントもご紹介♪

1位 天草シノ
2位 七条アリア
3位 萩村スズ
4位 津田タカトシ
5位 三葉ムツミ
6位 津田コトミ
7位 出島さん
8位 横島ナルコ
9位 時さん
10位 五十嵐カエデ
11位 畑さん
12位 その他
13位 轟さん

「生徒会役員共」その他
スズのお母さん
萩村家の愛犬ボア
元会長補佐天野さん

…登場回数が少ないながらも、得票のあったキャラたち。
生徒会役員共ワールドを愛してくれている証拠ですね!
ありがとう〜〜☆

生徒会メンバーが、1位から4位までにランクインだ!
上位はおおむね順当な結果なんじゃあないかって思うんだぜ。
天草シノ・七条アリアの下ネタキャラが 萩村スズ・津田タカトシのツッコミキャラより上位なのがこのマンガらしさだ!

生徒会役員以外では、三葉ムツミが5位につけた!
ピュアネタやら 津田タカトシへの恋心ネタが、読者のハートをつかむんだと思うのよ。やはりラブは強い……
そして俺も投票した出島さんは7位!
思っていたより人気があってよかったよ! もう1つくらい上であってほしかった気もするけど、大健闘じゃあないだろか!
七条アリアへの恋心ネタが増えたら 読者のハートをもっとつかめると思うよ! (*゚∀゚)=3

畑ランコが11位というのは意外な感じだ。
初期の頃から出番が多いし、よもや登場回数の少ない五十嵐カエデより得票が少ないとは思わなかった。
1人だけ下の名前が不明な時さんは9位。
津田タカトシ・津田コトミとの掛け合いネタが増えてくれることを望みたいなあ。

12位に来たのは、フリーアンサー回答の "その他" 。
萩村スズ母に投票した人がいるってのは個人的に嬉しい。
出るたび素晴らしいネタを見せてくれるので、この結果を受けて出番が増えれてくれると喜んじゃう。
氏家ト全先生の描く動物は何気に可愛いので、ボアの得票は "ああ、たしかに!" って感じだ。
そして天野ミサキに投票した人はちょっと待てと。マンガ間違えてるんじゃあないかな。

そして選択肢13キャラ中 13番目に来たのは、轟ネネ。
同じ下ネタサイドのキャラでも、天草シノ・津田コトミ・横島ナルコといったキャラたちと比べて圧倒的に低い。
まあ ランキングがあるなら、ワーストも必ず存在するんだしねえ……
各キャラの得票数が明かされないのは轟ネネのためだったらどうしよう。

ちなみにオリコンランキングによると、『生徒会役員共』 の単行本3巻は、3,4週間で10万部弱売れたそうだ。
そして人気投票の応募総数は、1ヶ月で1073票。
コミックスを買うファン層の 約1%の人が投票したって計算になるな。平均的なところっぽい。

そして人気投票に寄せられた、応援コメントも以下に。
文章の改行位置などは再現されていないので、そこを気にする人は実際の結果発表ページを見てほしい。
そんな人は俺くらいだろ。

「生徒会役員共」応援コメント
ああいう会長が欲しい!
「妹は思春期」「家庭教師濱中アイ」を見てました。あの思春期独特の雰囲気…好きです。
毎回、男キャラのツッコミにキレがあって面白いです。
ギリギリのラインの下ネタがかなり面白いです!
僕は漫画の中では4コマ漫画が一番好きなのですが、その中でも生徒会役員共は一番好きです!
下ネタがとても面白くてほのぼのした感じも気に入っています。
好きなキャラはシノなのでぜひ人気投票では一位になってほしいです!
これからも生徒会役員共を応援していきます。 頑張ってください!
キャラの暴走っぷりがたまらなく面白いです!! シノのツンデレがかわいい。
ボケとツッコミが的確過ぎるのがいい。クスッと笑えるのがいい。
こんな生徒会なら入りたい
タカトシが凄くうらやましいぜ!
センスがスゴいです!たくさんの下ネタからのオトメな感じの時とかも最高に面白いし読んでて和みます!
これからも頑張ってください。p(^^)q
スズたんかぁいいよ(*´∀`*)ハァハァ
少年誌に衝撃的な漫画!」なのでマガスペからずっと応援してました。
これからも大人の勉強?面白いネタをよろしくお願いします。
ちなみにスズのツッコミシーンが増えてきたのがグッジョブ!
さてさて、3年の卒業が近づいてきましたが、どうなるかが楽しみですなぁ。
テンポのいい下ネタがこんなに楽しいとは思ってなかったです。何と言うか新しい快感に目覚めた感じです。
スズヘッドをなでなでしてあげたいですw(´ω`●)
これからも、楽しみにしてまーすっっ\(^ー^)/♪
タカトシの神すぎるツッコミが大好きです!!
なぜこんな人達が生徒会に集まってしまったのか(笑)
色んな意味で全員真剣に自分の道を爆進している辺りが良いです。
生徒会役員共は毎週とても楽しみにしています。
タカトシ君のツッコミはもう名人的な域に達していると思っていますし、地味にMなのが良いです。
これからも応援し続けます。

こういうノリでよかったのかー。
1秒で忘れるような無難コメントを書いてしまったよ。大失敗。こんなに欲望丸出しで良かったのか。

10.03.15   ご愛読ありがとうございました! 今週のCOPPELIONの感想

・ 「熾烈な作戦から一夜明け 安らぎの朝が訪れる――。」
今回の 『COPPELION』 は、とうとう第2部の最終回を迎えたよ。
いよいよやって来た 生存者たちと成瀬荊たちの別れの時。そして、小津姉妹はどんな未来を選択するのか?
そんな今週の 『COPPELION』 感想。

第2部最終回は、10月7日の朝から始まった。
新宿駅に止まる改造電車の中で、一人目覚める深作葵。
足元に散らばっているのは、化粧道具や "マンガ" と書かれたマンガやらだ。
戦闘真っ只中だった昨日とはすっかりさよならして、まったりモードの夜を送ったように見受けられる。

そんな深作葵がアルタ前広場へ移動してみれば、そこにいたのは成瀬荊に野村タエ子。
救助ヘリへの目印に、のろしを上げていたのだった。
その様子を見た深作葵は、「キャンプファイアーだ!」 とマジボケをかます。本当に能天気だなあ。

梶井五次郎と黒べえもやってきて、救助ヘリも到着だ。
派手に喜ぶ黒べえや、嬉しそうな深作葵や救助ヘリの乗組員とは違って、成瀬荊だけはどこか寂しそう。
――言うまでもなく、三鷹からの生存者救出ミッションにおいて最も活躍したのは成瀬荊である。
黒澤遥人と共闘し、生死の淵をさまよい、第一師団や同じコッペリオンの小津姉妹と激闘を繰り広げた。
学校にいた頃は考えもしなかった、非日常の出来事の連続だったはず。
そんな昨日までの出来事が、救助ヘリ到着のこの瞬間をもって、
夢から醒めるように、燃える炎が消えるように、はっきりと過去の出来事に線引きされたわけだろう。

けれどそんな感傷をよそに、救助任務は着々と進む。三島教頭たちにとって、生存者の救出は手馴れた作業のようだ。
第一師団の生き残りをヘリに収容することさえ、トラブルの一つさえ起こさず遂行完了。
いやあまったく、これから京都へ戻ったら "大目玉を食らう" なんてものじゃ済まない罰が待ってるだろうになあ。
それを微塵も感じさせない、三島教頭や井伏中尉が渋い! ……のか?
おそらく日本政府にとって 「第一師団が生きていた!」 って事実は非常に重いことだろうから、
第一師団の救出を切り札に使って、大目に見てもらうつもりなんだろう。

そして黒べえたちの生存者は、救助ヘリに乗り込む前に 成瀬荊たちコッペリオンと別れの挨拶を交わしたよ。
まず 深作葵が取り出したものは、10月6日の朝に撮った記念写真。
黒澤遥人や源内が生きていて、まだ小津姉妹とは敵対していた頃の写真だよ。
遠い昔のように思えるものの、まだ24時間と経っていない 昨日に撮影した写真なんだぜ。
「昨日‥‥か もう遠い昔に思えるな」 との梶井五次郎さんの言葉には超うなずける。まあ読者時間では9ヶ月も前だし。

「我々が出会ってから たった4日間の出来事だった」
「我々は20年もの歳月を失った‥‥ しかし‥‥ この4日間でそれを取り戻せた気がするんだ」
そうなんだよ、僅か4日間の出来事だったんだよ!
けれどもその4日間で、梶井五次郎さんは "お台場原発のメルトダウンを起こした新都電力の元社員" という呪縛から、
黒澤遥人の言葉によって解放されて、新たな一歩を踏み出せるようになった次第です。
そして黒べえ親方も、第2の人生を歩き出すことを前向きに決められたんよ!
それにノーセンスだって、乳児のお守り用ロボットとして再就職が決まったとか!
なんじゃそりゃ と思わなくもないけど、まあ第2部最終回に似つかわしくめでたい話である。

そんなノーセンスに、最後まで励まされる深作葵。「生物データ的にはもう立派な大人デス」 って……

別れの挨拶の最後を飾るのは、無事に双子を出産した梶井息吹さんと そのダンナさんのお願いだよ。
なんと、助産師を務めてくれた野村タエ子に 名付け親になってほしいと言う!
さすがにこれには野村タエ子もテンパるよ! こりゃあ予想外の展開だ。
そこにしゃしゃり出たのは 成瀬荊。
「ほんならあたしが決めたるわ!
こっちが陸くんで こっちが空ちゃんってのはどう?」 との提案に、「自衛隊みたい‥‥」 と野村タエ子たちはドン引き。

けれど 一人一人なら良い名前だし、自衛隊を連想したのは、コッペリオンの深作葵と野村タエ子だけだった様子。
梶井息吹さんとそのダンナさんは、「いい名前だね! 太郎さん」 「ああ! 気に入った」 と お気に召した御様子。
さあ! ようやく明かされた!
そう、「太郎」 という名前こそ、これまでずっと謎だった 梶井息吹さんのダンナさんの本名でございました。

「太郎って名前はダサすぎで超笑える」byコッペリオン

キャハハハハハ! 太郎だってダッサ〜〜
深作葵が大爆笑。

……
実は俺、本名は太郎って言うんですけど、って読者がいないことを祈る。

っていうか、このシーンの意味がマジで分からない。なんなの?
井上智徳先生は 「2036年に太郎って名前はダサいんじゃね?」 って未来予測でも描きたかったの?
それとも 「深作葵は人の名前をダサいと平気で笑う子なんだよ。しかも本人の目の前で!」 と読者に伝えたかったの?
……
色々考えてはみたんだけど、
「ヤンマガ編集部の独自調査で 『COPPELION』 読者であると判明した、麻生太郎元首相をDISる目的」 という説はどうか。

何を目的としたシーンなのか知らないけれど、なんか感動ぶち壊しの展開なんじゃねーのこれって。
さっき深作葵に送られた、「大人ならもっとしっかりしてくだサイ」 とのノーセンスの言葉が虚しいよな。

そんな展開はさておいて、今度は本当に最後のお別れ。
飛び立った救助ヘリから手を振る梶井息吹さんたちを、機影が見えなくなるまで見送る成瀬荊たち。
「ありがとうみんな‥‥ しっかり子供を育てるからね!」 と涙する梶井息吹さんに、
三島教頭は 「‥‥そうしてやってください それが彼女たちへのせめてもの救いになります」 と意味深な言葉をかける。

いろんな意味でこのマンガをよく表したコマだと思うよ

つまり‥‥ あの子らは子供を産めないのです
驚愕の事実が明かされた!
いやあ、まあ、もう、上の画像のコマはいろんな意味でこのマンガをよく表したコマだと思うんだけど、
いろんな意味については教えてあげません。
ともあれそんな彼女たちコッペリオンは、梶井息吹さんの子供たちをどんな気持ちで、
いや、その前の妊婦である梶井息吹さんをどんな想いで見ていたというのか!?
感動したい人は感動すればいいんじゃないかな。
似たような場面では、単行本6巻収録成瀬荊の人間に対する思いの語りを黙って聞く黒澤遥人の方が良かった。

そんな訳で、生存者救出の任務に成功。
成瀬荊・野村タエ子・深作葵のコッペリオンたちは、生存者救出のため都心へと向かうのでありました。
――と、その後ろに着いて来る 影2つ。

ご愛読ありがとうございました!

小津姉妹が、やっとその姿を見せたよ! 今回 初めてにして最後の登場だ。
そんなこんなで、次回からはコッペリオン5人組での任務が始まるようだ――
COPPELION 第2部 完
ついに都心へ――! 激動の第3部は、YM17号(3月29日発売)からスタート!!

 

はい、というわけでお疲れ様でした。
皆様は今週の 『COPPELION』 をお楽しみいただけましたでしょうか。俺はあんまり楽しめませんでした。
そんな訳で、ちょっと否定的な話を書くのよ。
そりゃあもう、今回の話で明らかにならなかった疑問点とかですよ。まあ手短に書き出すだけにしておくけど。

っていうか面倒な事を全スルーしてるよね。
成瀬荊たちの立場に立てば、三島教頭と直に会えたこの機会は、色々な疑問を解消しうる貴重なチャンスのはず。
それをもう、読者に全然説明しないし、説明しない理由も描写されてないから今回ちょっと本当ひどい。
「小津姉妹が三島教頭や第一師団と会ったらどうなるのか?」
「三島教頭に掃除係の事を報告しなくてよかったのか?」
「深作葵の能力の正体を聞かなかったのか?」
「鉄グモや国木田師団長について、報告しなくてよかったのか?」
「小津姉妹は何故成瀬荊たちと行動を共にしようと思ったのか?」
とか、気になるんですけど。小津姉妹の魅力の低下度合いも酷いし。

まあ俺は 『COPPELION』 を今後も楽しく読みたいので、
きっと、「今回は綺麗に第2部最終回をまとめるべく、質問攻め展開は描きませんでした。
作中に描かれていない場面で、成瀬荊たちは三島教頭に報告 & 質問を充分に済ませています。
その様子は第3部に回想シーンとしてきちんと描かれる予定です」 ってことだと信じてみるよ!
井上智徳先生、お疲れ様でした & ありがとうございました!

さて最後に、この小津詩音大好きブログ的には、小津詩音 & 小津歌音が生き残ってくれたうえに、
しかも第3部にはレギュラーメンバーとして活躍してくれそうな次の展開を喜ばしく思います。
そんな未来ではありますが、このブログが 『COPPELION』 第3部の感想を書くかどうかは分かりません。
これまで 『COPPELION』 感想のご愛読、ありがとうございました!
アダキの葉先生の次回作にご期待ください。

10.03.14   堕落天使対戦会ですよ

堕落天使 基本解説動画が丁寧で分かりやすいのです。
うちのサイトを見るより頭に入るし、最近見付かったシステムの説明も入ってますよ。

そのような事により、立川オスロー1号店における堕落天使対戦会に またもや参加してきたよ。
キャラ性能よりキャラ相性によるところが大きいのかもなあとか、灰児のめくり攻撃見えねええ! とか、
鬼瓦はちゃんと使わないと最強クラスって程でもないかもなあ (ドス竜除く) とか、
対戦会のたびに新しい発見があって楽しい盛りです。

他のプレイヤーの人が現れた時に自分は帰らにゃまずい時間帯だったりとか、間の悪いことをしてしまったり。
折角だからもう少し対戦していけば良かった。

10.03.10   五十嵐カエデ回

・ 『生徒会役員共』 話。
今回も出島さんの出番なしだよ。出島さんが出ないだけで、こうも苦しいものとは。俺の胸が。

そんな訳で今回は五十嵐カエデ回。
前回ちらりと背景キャラで登場したけれど、扉絵や本編のネタで登場するのは久々だ。
確認してみたら、「#71」 が最後の登場。その前はなんと 「#61」 まで戻らなきゃならない。

【禁乱】 【ラブリードッグ】 【誇りのかたまり】 全部とも、
天草シノか七条アリアの下ネタに翻弄されるパターンだ。ただし後半になるほど下ネタに適応してきた。
七条アリアのボケがひどい最後のネタとかも華麗に受け流し。
むしろ 【正しい会話】 【がまんを吐き出す】 と合わせて、七条アリアの性癖が明かされる回でもあったな。

そういや今回の氏家先生の巻末コメントは、「最近の青汁って美味しくて驚きました。」 だった。
「青汁おいしい」 にはならないんだな。よほど美味しかったのかなんなのか。

10.03.08   展開はええ。今週のCOPPELIONの感想

・今週の 『COPPELION』 は、すごい早さでいろいろ展開。いろんな要素が一気に解決。
これまで1年近くかけて小津姉妹とのバトルを描いてきたマンガとは思えない。
今回の内容は、消化試合的な雰囲気がすごいなあ。

まずは成瀬荊たちが新宿駅ホームへ降り立ち、出口を探し始めたところから今回スタート。
その間に 黒べえと梶井五次郎さんが、前回死亡した源内さんへの最後のお別れを1ページで告げる。
梶井息吹さんの出産の様子や、小津姉妹は電車内に留まる様子を描いたら、
次のシーンは、成瀬荊と深作葵による新宿駅探検だ!
電気が通らず暗闇に包まれた新宿駅構内で、携帯片手に出口を探す。
するとこれまで防護車輛に乗っていた動物たちが逃げ出してきて、
「動物は本能的に抜け穴を目指すもんや!」 と出口が判明。
新宿駅東口、スタジオアルタ前の広場に到着でござい。
「あれが無いと、どこだか分からないから」 との事で、さくらやも残ってるよ!
ちなみに動物達は新宿の街へと勝手に消えていきました。

そして今度は、三島教頭たちの乗ってる救助ヘリの描写を消化。
出発時には大トラブルを起こしてきたけど、道中は特に問題もなく飛んでる様子。
っていうか生存者を無事救助して戻っても、三島教頭や井伏中尉はクビが飛びそう。

最後は第2部まるまる引っ張った、梶井息吹さんの出産の話題を消化して今週フィニッシュだ!
帝王切開の末に生まれてきた赤ん坊は、なんと双子。
あやめ婆さんと野村タエ子の助産によって、母体も子供もなんとか無事に助かったものです。
双子が生まれるのは予想していなかったなあ。
ともかく子供・孫の誕生により、梶井息吹さんのダンナと梶井五次郎さんも打ち解けたご様子です。
っていうか、梶井息吹さんのダンナって最後まで名前明かされずに終わるのか……?

赤ちゃんたちを小津姉妹にも対面させたりして、あっと言う間に夜は更けていき、
「死都・東京で誕生した新しい命―――。
これでついに、ミッションコンプリート!
to be continued・・・・・・・・ そして次号、第2部完結!!」 とのこと。
そんな訳で今週は、消化試合的な感じがすごく強い。
まるでバラエティ番組のスタッフロールのような早さでお送りされた。

比喩とかでなくそのままの意味で、『COPPELION』 は 「命」 の物語と言えるかと思ってたんだけど、
今週 小津姉妹や成瀬荊たちコッペリオンが、生命の誕生に直面したっていうのに、
命の連鎖とかなんかそういうのに感銘を受けたりする描写がなかったことは意外。

そんな訳で、次回は増ページで第2部最終回だとさ。どうなることやら気にならないわけがない。

10.03.04   ヤンジャンとSBR20巻の話少し

・ヤングジャプン。
『合法都市』 が数話前は巻頭カラーだったのに、今回巻末で次回最終回とかどう見ても打ち切り。どういうことなの?
作者さんが目次コメントで 「無念」 とか書いてたから、連載に飽きたので終了ってパターンでもないみたいだし。
ヤンジャン編集部が 「掲載順と人気は関係ありません!」 的な主張でもしたかったってことなのかしら。

それより 『夜王』 があと2回で最終回とか意味分かんねー!
タイトル改めて月刊ヤングジャンプで第2章開始とかやるのかな。
っていうかどう終わらせるんだろ……

そういや数週間前のヤンジャン編集後記で、
「何故か誌面に雨後のたけのこのように女装男子が増えてきている」 発言には笑った。
たしかにどうしてヤングジャンプでこんな事態になってるのかは不思議。現連載陣での一番手はフクナガになるのかな?
あとどこに笑ったかっていうと、女装男子の話題でたけのこを使った慣用句を持ち出す辺りが面白かったんです。

そしてスティール・ボール・ラン新刊20巻の話。
もうこれ、荒木飛呂彦先生だから許されるマンガになってるよね。面白いけど。
仮に全く同じマンガを描きあげても、他の漫画家さんだったら絶対ボツくらうと思う。
別にSBRつまんねーって言ってる訳じゃないですよ。でも明らかに説明不足だよね。大統領の新しい能力とか。
これはマンガが凄いって言うより、
「荒木飛呂彦先生だから」 と許されるまでになった荒木飛呂彦先生が凄い、って事態だと思う。
言うなりゃあれだ、
昔のジョジョは "人間賛歌" がテーマだったけど、今のジョジョは読者による "荒木飛呂彦賛歌" だと思う。

10.03.03   学食なつい

・ 『生徒会役員共』 感想。

【意見書】 では、前からたまーに登場していた 学校への要望を書き入れる目安箱がまさかのメイン。
「相変わらず目安箱 機能していないな」 と嘆かれていたところ、
津田タカトシが 「何かテーマを決めては? ‥‥学食に追加してほしいメニューとか?」 と提案してみれば、
過去最高量の意見書が届いてしまったよ、という話。
そんな訳で今回は 学食の新メニュー選別編でござい。

食べ物の話してるのに、次の 【腹の音】 ではいきなりお腹下し中とか酷い展開だぜ。
前回の 七条アリアがお通じ来ていなかったネタを受けての浣腸ネタなんだろな。
っていうかこんな行為を学校でたやすく行う七条アリアが凄い。手馴れているのか?

【あのコの好物】 にて、誰が書いたか分からない意見書の中から津田タカトシの筆跡を見抜く萩村スズ。
どんだけ津田タカトシを好きなんだよ! 萩村スズの天才キャラネタも活かしてて いいネタだよなあ。
「男なのに甘い物なんて意外ね」 のセリフからは、萩村スズの津田タカトシ観も見えてくるのではないか!?
まあ、オチでは天草シノがいつも通りに下ネタぶっ放すわけですけど。
……
一歩踏み込めば、「実は天草シノは豚肉料理をリクエストしていた」 という妄想も出来なくはないな。
けどそれは 『妹は思春期』 辺りのネタになってしまうと思う。それにどちらかと言うと天草シノはSだと思うよ!

【小さい声】 では、意見書の大多数をケーキが占めていたと判明。
その前の 【スズの論説】 では萩村スズもケーキを支持していると明かされたりで、
【イケる味】 ではめでたく新メニューとしてケーキが追加。
高校って売店でアイス売っていたりするんだから、ケーキだってメニューにあっても良かったよなあ。
それはともかく、まるで子供のように顔中クリームだらけにしてケーキを食べる萩村スズが良い。
『アイドルのあかほん』 の交換日記の回で、飯田シホが演出用のアイスを顔に付けた時くらい良いね。
しかしまあ、ケーキのメリットを説いてる時点でよだれ出したりとか、萩村スズを何気にプッシュしてる回だな。

最後の 【柄】 では、子供の頃の天草シノがいちご柄パンツを履いていたと判明したところで今回終了。
この手のいちごに結び付く性的なイメージってのが、どこから来たのか凄く気になる。
ウサギと性が結び付いたのは ウサギが多産だからだそうですが、イチゴの場合は特に由来とかないみたいだし。
誰がイチゴと性を結び付けたんだ? 誰だよ黒幕。
「いちごは可愛らしい」 という風潮にも納得いかない。グロいじゃん。グロいだけじゃん。
いちごは可愛いとか言う人は、かたつむりも可愛いとか言うのか? 納得いかねえ。

つーかこの最後 全く生徒会役員共と関係ないな。すまんこってす。

10.03.01   タイマンはったらダチじゃああっ!! 今週のCOPPELIONの感想

・遅ればせながら、今週の 『COPPELION』 の感想。
今回の話にはなかなか感想がまとまらなかったのだけど、
一言でまとめればつまり、「タイマンはったらダチじゃああっ!!」 ってことかと理解。

はてさて前回、成瀬荊の救助を断るような発言をした小津歌音。彼女の決断は、やはり自殺だった。
成瀬荊に別れを告げたその刹那、ついに高架から崩れ落ちる鉄グモと一緒に身投げした!
目を閉じ 鉄グモの崩壊に巻き込まれたはずのその身体、次に見る景色は天国か地獄か――
――しかし違和感を覚えた小津歌音が目を開けば、
見えた景色は 成瀬荊によって落下をぎりぎり食い止められた自分の姿だった!

「もういいって言ってんだろ! オレの負けだ委員長! 手を放してくれ‥‥!」
もはや成瀬荊の体力は限界のはず。
小津詩音を助けた時さえ、一人では引っ張りあげられなかったではないか。
それに成瀬荊によって助けられたところで――
「頼むよ‥! オレはもう‥‥
耐えらんねーよ‥‥ もうこんな世界で生きてく気力がねーんだ!
うっうっ‥‥ 何が‥‥ いったい何があるってんだよ‥‥
この先オレらが生きてて‥‥ なんかいいことひとつでもあんのかよォ‥‥!!

言葉を口にする小津歌音だけでなく、
ただ聞くことしかできなかった深作葵や、いつの間にか意識を取り戻していた小津詩音も涙を流す。
コッペリオンである彼女達は、いつ来るかも分からない突然死の恐怖に怯えつつ、
何もない空っぽの廃墟と化した死都:東京で 救助活動をさせられるべく産み落とされた。
これこそが小津姉妹の反逆の理由であり、存在理由にも関わる絶望なのだ。

さあさあ第2部最大の山場だよ!
この根源的な問いかけに、成瀬荊はどんな答えを返すのか!?

「そんなの‥‥ あたしにも分からんわ‥‥ でも‥‥ でもさ歌音‥‥」

タイマンはったらダチじゃああっ!!

ひとつだけいいことあったよ だって‥‥今おまえと友達になれたもん!
 
 

――場面転換。
鉄グモ歌音とのラストバトルを切り抜けた改造電車は、新宿へ向けて再び走り始めていた。
高円寺から新宿までは平常時なら10分もかからず到着する距離ではあるが、
電車の運転経験はないだろう梶井五次郎さんが運転手を務めていることや、
敵や放射線に襲われる危険性もないだろうことからか、電車は速度を出さずに運転されている模様。

「源内‥‥ 起きてるか?」
生存者の中で唯一被曝した源内を、黒べえ・深作葵・ノーセンス・梶井息吹さんのダンナが気遣う。
窓の外に都庁が見えたきたこと、もうすぐ新宿に着くことを知らせると、源内は身を起こした。
命の灯が消えかかる源内は、深作葵に防護服を脱がせてほしいと声をかける。もはや源内は助からないのだ――

「よし‥‥ こんで血は止まるやろ」
成瀬荊は、助けた小津詩音の手当てをしていた。
火炎放射器で焼かれ、鉄グモの崩壊に巻き込まれ、三鷹駅天井崩落の直撃を受け、貯水タンクの下敷きとなり……
数々のダメージを受け続けた小津詩音に怪我をしていない箇所は無いようで、
足の甲から手の指先や首筋まで、ほぼ全身が包帯で巻かれていた。

そんな小津詩音の隣にうなだれ座るのは、小津歌音だった。

うなだれる小津歌音

「ありがとよ 成瀬」
上手くお礼を言えない 妹:小津詩音に代わって、姉:小津歌音が成瀬荊に礼を言う。
「うん」
成瀬荊がそれに返す。

眩しそうに顔を上げる小津歌音。その視線の先では、日が落ち始め、夕陽が射し込み始めていた。
夕陽で赤く染まる街の景色に、成瀬荊たちは黙って目をやる。
三鷹からの脱出が、小津姉妹との戦いが、コッペリオンとして生まれたことへの絶望が、2036年10月6日が終わるのだ。
小津姉妹も、深作葵も、成瀬荊も溢れる涙を拭おうとはしない。
 

「源内‥‥ さん‥‥?」
沈黙を破ったのは、深作葵だった。かすかに燃えていた源内の命の灯は、夕陽に見守られながら消えていった。
別れのキスをして、さよならの言葉をかける深作葵。
そして、終点:新宿への到着が間近であるアナウンスが街に響くのだった――
to be continued・・・・・・・・第2部完結まで、あと2話!!
 

さて。
ここまで見事に感想らしい感想を書かなかったよ! せいぜいが画像のポップアップくらい?
ここまでが今週のコッペリオンあらすじ紹介だけだったのは、ここから感想を書くからなんだぜ。
「なんであらすじと感想を別個に書くのよ?」 と言えば、それはもう今週の展開とか納得行かないからですよねー。
まあ無理やり納得したんだけどさー。そんな訳で今週感想書き上げるの遅れたりしたわけですよ。

そんな訳で、ここから書く感想は大体否定的な話です。肯定しようとしてるけど。
順を追って感想書いていくと、
生きてて辛いと思う世界に 「一緒に死のう」 と言葉をかけた小津詩音を残して自殺しようとする小津歌音って酷くね?
まあいくらコッペリオンって言ったってまだまだ高校生なんだから、
自分が生きてて辛い世界でも、妹でかつたった一人の理解者を殺せないよなあと思い直したよ。
でもまあマンガなんだから、もう少し都合良い展開になったっていいじゃんねー。
気絶した小津詩音と一緒に身投げしようとする展開じゃあダメだったの? 謎。

あと正直、感動させる場面に言うのもなんだけど、小津歌音が友達発言で救助に応えたこともよく分からんです。
「成瀬荊もコッペリオンとして生まれたことに絶望している! でも頑張ろう」 ってのならともかく、
これまでの話だと、成瀬荊から友達宣言されて 小津歌音が希望を持ったりするように感じられないんよ。
コッペリオン観も人間観も真っ向から食い違ってることしか描かれてなくね?
共通しているのは 「この世界で生きてていい事あるか分からない」 ってことくらいじゃないの?
成瀬荊から友達発言が出たのは、成瀬荊が 「タイマンはったらダチ」 主義だからという事で納得。させました。

小津詩音が言えなかった 「ありがとう」 を小津歌音が引き継ぐシーンは良かったんじゃないでしょうか。満足。
ついでなので下卑た感想でも書いておくと、小津詩音は胸とかも包帯が巻かれているのね。
ヤングマガジンは青年誌なんだから、そういうシーンとか丹念に描くべきじゃあないかな、と思った。最低の感想だな。
また、小津詩音の太股が包帯で圧迫されている描写にも着目したい! ……実に作者の井上先生に申し訳が立たない感想だ。
でも井上智徳先生は井上智徳先生で、「今週は合法的に廃墟を描きまくれた! 満足!」 とか思ってると思うのよ。
「 『COPPELION』 は背景メインのところがある」 って言ってたくらいだし。しかも夕陽に染まるバージョンだし。
……あれ、でもTwitterの井上先生を見てると、あんまり背景がどうこうって書いてないなあ。本音じゃなかったのかも。

そして第2部完結まで、あと2話である事について。
解決していない要素は、梶井息吹さんの出産と、救助ヘリの到着と、京都会議がどうなるのかと、
そして黒澤遥人と国木田師団長がどうなったかだよ。
なんか黒澤遥人と国木田師団長は 「実は助かってました」 とかなくもなさそうに思える。
それと、第2部ラストまでに 小津姉妹が死んだりするんじゃあないかと不安だよ。
謎の軍団に襲撃を受けたり、乗り込んだ車が爆発するところで第2部が終わったりするの。
それから、三島教頭のヘリが成瀬荊たちの目の前で爆発したりとか。
そして3部は謎の軍団との抗争中の場面からスタート! ……無いな。

そういや三島教頭は、いくらなんでも生徒の特殊能力が何かを把握しているのだろうから、
第3部では深作葵の能力の正体がやっと明かされるようだ。
まさか第3部が、新宿到着から救助ヘリ到着までの間のストーリーになったりもしないだろうし。
でも逆に、成瀬荊はどうして深作葵の特殊能力を知らなかったんだろう?
生徒間では秘密なのだろうか……? でも野村タエ子は小津姉妹の能力を知っていたし。
成瀬荊と黒澤遥人だけがたまたま知らなかったのか?
「特殊能力がないコッペリオンもいる」 とかで、気にしてなかったとか? これって説明されていないよね。

折角だし今思うところを書いておくと、
井上智徳先生は、張る伏線はスゲェ周到に張るものの、
伏線張らずに進める場面は 理屈無視の超フィーリングで進めるタイプに見える。
なのでその時々の展開の落差に、どうも盛り上がったりがっかりしたりだよ。
鉄グモ歌音登場はすげえ感心したんだけど、バトル内容にはがっかりしたり。

以上、そんな感じ。まあ、小津姉妹が生きててくれてよかったよね。

もどる inserted by FC2 system