21.07.28   今週の 『生徒会役員共』 「#625」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 感想。
今回 「#625」 は、畑ランコと行く廃墟見学回!
ホラー展開になるかと思ったら、予想外の方向にガチだった。

扉絵は本編と同じ格好の畑ランコ。
撮影機材とか入ってるのだろう、他の皆は車に荷物を置いてるだろうに1人だけリュックを背負ったままだ。

開幕 【ルールを守ろう】 では、廃墟に早速到着。
30年前に廃校になった建物だとか。
漫画における廃墟見学と言えば、深夜に無許可で廃病院などに侵入するのがテンプレですが……?
訪れた時間帯は日中で、「ところでちゃんと管理者の許可取ったのか?」 と天草シノが質問する!
管理者の許可を初めのテーマにするところが、とてもきちんとしているよ〜。
天草シノたちの教養高さ・育ちの良さ、『生徒会役員共』 という作品や氏家ト全先生の真面目さを感じられる。
もちろん "フィクション作品における無許可で廃墟に侵入する描写" が、すべて悪とは限らないけど。
このシーンで天草シノたちの人間性を考えるなら、許可のことを気にするだろうという判断は納得感がある。
『生徒会役員共』 の魅力がよく出ている4コマだ。

ちなみにオチは、廃校の管理者は七条アリアで、この場で許可を取る畑ランコ。
七条アリアが管理者というか、七条アリアの親の七条グループによる管理だろうけど。
畑ランコ的には、七条アリアや出島さんが同行してくれる時点でOKと思ってたってことか。
廃墟の管理者についてもきちんと調べてあったのだな、ぬかりないぞ。

七条グループ所有地を訪れる話と言えば、単行本8巻収録の無人島滞在編を思い出すよねえ。
それなら廃墟も、寝泊まりできるよう整備されているのかも?
そういう考えも浮かんだけれど、廃墟はきちんと廃墟であった。
【うわさのうわさ】 で廃墟見学が始まるけれど、ボロボロになった校内には入らず、窓の外から眺めるだけ。
ガ、ガチすぎる……
マジにちゃんとした廃墟見学だ。
「中は老朽化して危ないので」 って説明もある通り、この廃墟見学は安全に配慮して行っておりますって感じだ。

予想していたホラー展開にはならないのかもと思った矢先、ここのオチがホラーネタだった。
夜にブランコが勝手に動くという怪談で、萩村スズを怖がらせる出島さんだー。
運転手役として同行したっぽい出島さん、さすがにこの廃墟についての情報までは知らないだろう。
萩村スズたちに怖がってもらうために、思い付きで言ってみた怪談話だと思う。
出島さんのサービス精神である説!

3本目 【見てるよ】 は、一緒に付いてきた津田コトミのネタ。
一時期多かった津田コトミや萩村スズのトイレのネタが、この夏ここでやってきた。
トイレを我慢する津田コトミの描写にデフォルメながら1コマまるまる使われているのでフェチの人は喜びそう。
これ大きい方だったら大変だよな……
出島さんが津田コトミの排泄に興味を示すかと思いきや、特に下ネタ的な反応を見せない真面目な対応だ。
オチは、津田タカトシの好意が伝わらない下ネタ。
「タカ兄の前で!?」 とリアクションする津田コトミが可愛くて良すぎるでしょ! どういう声色なのだろう。
「エロいぞ」 と返す天草シノの反応も、もし本当に見るつもりだったとしてそれで良いのかよと笑っちゃう。

そういや畑ランコ以外は車に荷物を置いてるのだろうと書いたけど。
この2コマ目だけ、出島さんもバッグを肩にかけている。
日が傾くくらいまで滞在したようなので、皆の分のお昼ごはんとか出してきたところなのかもしれない。

津田コトミのトイレがどう行われたかは不明だが、次の 【左の席】 ではスッキリした様子なのが味わい深い。
2本の4コマに出番が連続したことで、このコマとコマの間に排泄があったのだな……と思わせる構成なので。
そしてこの 【左の席】 と 【微妙な確率】 は、畑ランコによるオチ。
写真撮影を済ませてからボケに参加してるっぽさがある。
このオチは、「会長 まだチンコが空いてます」 の耳打ちを思い出すなあ (単行本5巻収録#98」 )
左手が空いていれば、チンコを提案しない良心が畑ランコにもあったと伝わるオチだ。
そして空いた左手を、畑ランコが狙う!
津田タカトシと畑ランコが手を繋ぐ展開かと思いきや、そうはならないエンドだぜー。
これ読み返すとちゃんと傘を持っているので、芸が細かい。
畑ランコの狙いより、天草シノと萩村スズが焦っているところが見所かも。
まさに畑ランコの狙い通りのリアクションが引き出されてしまっているので。

最終ページ 【情緒を楽しむ】 では出島さんの下ネタだ。
正しく引率の役目を果たしているのかと思ったらこれだった。
積極的に下ネタでボケていかないのは、既に電動音のするそれを起動させっぱなしだったからなのかも。
津田コトミにトイレのことを答えるシーンでも、むしろバレるかどうかに興奮していたのかもだ。

ラストの 【オチ】 、畑ランコが出島さんと会話するっていう珍しい描写が来た。
作中では普通に話してるのだろうけど (この廃墟見学の行程とかも) 、漫画的にはレアなので注目しちゃう。
畑ランコも出島さんに話しかけるときは出島さんなのだなみたいな、そりゃそうか。
このオチ、次回がお寺訪問編・お祓い編になるとも読める。
でも4コマのタイトルが次回予告とかでなくオチなのだから、次回は普通に学園内とかの日常編になるのだろう。

21.07.21   今週の 『生徒会役員共』 「#624」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 感想。
今回 「#624」 は、次回予告つきの普段通り日常回。

扉絵は、アイスを食べるパリィ・コッペリン。
こちらに向けピースサインをしてるので、手前側で誰かが写メ撮ろうとしてるかも。
まあ読者に視線向けてるのかもだけど。
というかよく見たらピースサインじゃなくて、親指も立てた三本指のピースだな。
こちらの方がカワイイから、みたいな発想かな。

開幕 【シメの津田】 は、エンディング → ED → 勃起不全の下ネタ。
そういやEDと略す前の正式名称を知らないなと調べれば、Erectile Dysfunction なのだとか。
……あれっ、EDってインポテンツの略じゃないのか!? 今更すぎるけど全然知らなかった。
Erectile Dysfunction (イレクタイル・ディスファンクション) と Impotenz (インポテンツ) は別らしい。
EDとインポテンスとの違い - 新宿ライフクリニックによると、EDの方が広い範囲の勃起障害らしい。
ずっと勘違いしてたよ……

それはさておき、オチは七条アリアが津田タカトシの名前でEDを表すように書くというもの。
津田の "田" を "男" の字のように、しかも "男" の突起部分が垂れ下がったように書きよった。
津田タカトシの苗字が津田だからできたボケであろう。

2,3本目 【侵入】 と 【刺激がほしい】 は続き物。
天草シノの服の中に蚊が侵入する話である、天草シノの叫び声が 「ぬわーーー」 なのはガチっぽくて良いな。
蚊を追い払うため服をはだけるからだろう、津田タカトシが生徒会室の外に出るのは紳士的だー。
「刺された所をつねるといいですよ」 と萩村スズが提案するけど、正しい対象法ってそうだったっけ……?
……そう思って検索し始めたら、ちょっと全然分からなくなってしまった。
最新の対処法は "冷やす" であるっぽい、とりあえず薬を塗るのは間違いないっぽい。

まあ対処法が何であれ、どれも一緒のオチに辿り着いたことは間違いない。
オチは、天草シノが蚊に刺された両乳首を刺激して気持ち良くなるというものだからだ!
痒さが解消されて気持ち良いのか、それ以外の理由で気持ち良いのかは読者の判断に委ねられた。
おおっと! 薄い本が出そうな展開じゃあないの。
直接的にえっちなオチだ……これ七条アリアが同じ目に遭ってたら、もうマガジンでは描けないことになってそう。

4本目 【にゃんハンター】 は、やったね素の出島さんが描かれるネタだ!
七条家の飼い猫が、出島さんにゴキの死骸を咥えて持ってくる!
出島さんのあげる悲鳴が 「うおっ」 なの良いよね、「キャー」 とかではないのだな。
出島さんって誰かにボケたり下ネタでボケたりが多いけど、3コマ目は下ネタでも他の人のためでもない。
性的な面以外での、出島さんの素の一面を見られるコマだ! 注目しちゃう。

そしてオチは七条アリアの下ネタ空耳。
飼い猫放置で出島さんが下ネタモードに切り替わっちゃう。
出島さんは踏みなじる側を期待したのか踏みなじられる側を期待したのか、どっちだろう。
まあどっちでもイケるというのが出島さんだと思うけど。
飼い猫がツッコミ役に回っているので、橋高さんが止めに入ってこれないのだよな。
これは行為に及んだ可能性があるのでは!? そのような妄想も膨らみます。

5本目 【ランチタイム】 は、"お箸でマメをつまむ" の下ネタ。
このネタ氏家ト全先生の過去作でもあったし、『生徒会役員共』 の中でも過去にあったな。
単行本4巻収録#69」 )
個人的には繰り返されても良いくらい好きなボケだ。
パリィ・コッペリンは萩村スズたちに話しているけど、同じことを天草シノたちにも話してみてほしいな!
ていうか轟ネネは天草シノたちと違って、豆を掴むプレイをしてないのかー。
プレイに対する印象が違うところも面白い、試してみようって感じにならないのか。
これが出島さんだったらどういう感想を抱いたのだろう。

最終ページの 【夏の予定】 と 【つづく】 は、次回予告ネタ。
柱で "夏休み恒例" と書いてるけれど、"畑さん調査隊" なるシリーズは毎年の恒例行事ではないよね。
まあ津田タカトシたちが夏休みにどこかへ出掛けることはたしかに多い、そして今年は廃墟見学だとか。
色々なことに興味を示す畑ランコ、その畑ランコが廃墟の魅力を語っちゃう。
天草シノは廃墟の魅力を分かりやすいものに喩えて、くたびれたブラウスの魅力をかたっちゃう。
イメージ映像の女性、ブラウスのくたびれっぷりに反して眼鏡や髪型などはちゃんとしてるな。
そこは髪型とかもボサボサになるところではないの? 「全然違うと思う」 はそういうツッコミか? (誤読)

ともあれ、次回の 『生徒会役員共』 は廃墟見学編だとか。
これは来週・再来週と2話続きそう。
出島さんは引率の大人役として登場しそうだけれど、他には誰が出るのだろう?
あるいは北山カヤとか引率役になったら面白そう、腕に自信がある枠として三葉ムツミの同行もありえるか?
とりあえず、萩村スズが廃墟で怖がる展開は確実にあるはず。

21.07.14   『生徒会役員共』 「#623」 感想

・1週間遅れとなってしまいました。
先週の 『生徒会役員共』 、「#623」 の感想。
今回は、桜才学園で津田タカトシたちが打ち水する回だ。

涼し気さっぱりな話の内容ですね。
扉絵も夏っぽい私服姿の七条アリアだ。

開幕 【君を撃ちたい】 で打ち水の提案がなされるけれど、七条アリアが誤解するオチ。
水鉄砲で人の服を濡れスケさせるプレイと勘違いだ、なるほどたしかに水を撃ってる……
このプレイの名前って何だろうと検索したけど、今のところ名称未定である模様。

七条アリアの勘違いはともかく、2本目からは打ち水開始。
その2本目の4コマタイトルは、なんと 【妹は思春期】 だ!
おいおい激アツかよ……! タイトル回収かと思った (タイトル回収ではない) 。
氏家ト全先生のデビュー作 『妹は思春期』 と同名の4コマが来た。

『生徒会役員共』 に妹の登場人物は多いけど、ここは津田コトミが登場だ。
ネタに絡まないけど、津田コトミのそばにトッキーがいるのは良い。
いつも一緒という感じ、仲の良さをアピールだ。
【妹は思春期】 のタイトルで津田コトミがオチならば、もちろんのこと下ネタオチ。
パンツ関係のオチなのは 『妹は思春期』 の最終回を思い出す。

4本目 【会長とホース】 は、8コマ漫画。
津田コトミが打ち水に途中参加して、次の4コマでは姿を消しているのは芸が細かい。
楽しそうだから参加して、飽きたら途中で抜けたのだろう、津田コトミの子供っぽさを感じさせる。
そしてオチは、"涼し気な緊縛プレイ" という季節限定ネタで来た。
緊縛プレイだろうに、普段見せないくらいの笑顔を見せる天草シノ! こうもにこやかな表情をするとは。
涼しいけどお腹が冷えてトイレ近くなりそうとも思った、それ込みのプレイという説も提唱可能か?
ほか、2,3コマ目と7,8コマ目が対比になっているのも面白い。
対比というか、緊縛差分イラストみたいで。

5本目 【むかしばなし】 も七条アリアの下ネタだー。
虹から繋がる下ネタの話、七条アリアはそこで下ネタを見たとき純粋に綺麗と思ったのだろうか。
というか、虹を見たときの年齢が気になるぜー。
タイトルは 【むかしばなし】 だけど、実はつい最近で高校生になってから、って可能性あるのでは!?
七条アリアならあると思います。

ラスト 【涼やかな日】 、こういうオチなのかー。
『生徒会役員共』 にしてはというか、氏家ト全先生の漫画としては珍しいオチだ。
誰も悪くはないけれど、打ち水の頑張りが徒労になってしまうオチ。
最後のコマがセリフだけで終わるのも納得だ、そりゃここでの皆の表情はとても見せられないよね。

21.07.07   今週の 『生徒会役員共』 は休載です

・休載! 休載です。
2021年の週刊少年マガジン32号では、『生徒会役員共』 が休載です。

なお、前回の休載は、2021年の週刊少年マガジン10号。
前回も今回も単行本発売が迫った時期の休載なので、単行本の作業のために休載されたのかもしれない。
ちなみに2020年には一度も休載が無かったよ。

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