09.10.28   生徒会役員共 「#61」 感想

・今週の生徒会役員共は、桜才学園の文化祭 "桜才祭" の本編でござい。
『そして夜が明けた』 のタイトルは、やっぱドラクエからか? ついこないだにはFFネタが使われていたし。

背景には 「柔道部 vs 合気道部」 の異種格闘技戦を告知するポスターが見える。
これは去年の、「桜才柔道部 vs 英稜空手部」 を受け継いでのネタだよな。今年もやるのか。
三葉ムツミ率いる桜才柔道部は、本編であまり描写されないものの、なんかとんでもない地点まで行ってるようだ。

「タカ兄はテント張って寝てますよ」 の意味が分からない萩村スズ。戸惑う表情がかわええ。
朝立ちの事だと気付いたその時、どんな反応をするのだろうか! 俺はその一瞬を妄想したい。
しかしまあ、テント張ってる様子を津田コトミに見られるってシチュエーションは、何かエロイな。
というか起きた直後に萩村スズの前へ出て行ったら、萩村スズにも見られちゃうんじゃないの? 卑猥だ。

『男のしぐさ』 の七条先輩が素晴らしすぎる。やはり男装はこの世における神の御業ではあるまいか?
凛々しく構えた表情とか惚れざるを得ない、惚れざるを得ない!
「でもサラシきついの」 の一言が一層魅力を生み出していると思うんだ、思う次第なんだ。とても輝いている。
「なんで萩村スズは男装しないの?」 と思ったら、これは文化祭の出し物で、クラスが違うからだった。
生徒会メンバーの出し物でやれば良かったのに……! そして出島さんも男装する運びになってほしかったんだぜ。

『男のコの香り』 にて、七条アリアが五十嵐カエデを 「カエデちゃん」 と呼んどる。親しい仲なの?
それとも 「七条アリアは誰とでも距離近く接するよ」 って話なのだろうか。

そして去年は開催されつつイベントの描写はスルーされた、桜才祭ミスコンテスト、
つまりはミス桜才がどうやら今年はしっかり描写されるようだ!
本来の11人までの枠を無理やり14人まで押し広げる畑さんの捏造精神には頭が下がります。
まあ、そのおかげで生徒会メンバーの出場が決まったわけだ。
去年は水着姿でやったらしいが、今年もまた水着姿なのか!?
そりゃあ本来つっこむべき津田タカトシだって、黙って出場を見送りますよねー。
どういう事態になることやら、来週はかなり期待したい。

09.10.26   割と酷い。今週のCOPPELIONの感想

・すっかり感想が遅れてしまったし、相変わらず小津姉妹は出ない。
ともかく今週の 『COPPELION』 の感想。

どっこい生きてた白外套。
実は先日 『COPPELION』 を取り上げたマンガノゲンバ放送内で、生存がネタバレされていたよ。
電力復活に気付いて出陣するところまでがネタバレの範疇。おかげで驚けなかったぜ。
そして小津姉妹は、行方不明だと明かされた。
一番肝心なところじゃあないか! 気を持たせるなあ。

発電所での作業を終えて、急いで東小金井駅へと向かう黒澤遥人と梶井五次郎さん。
その間の梶井五次郎さんの発言が、割と酷い。

「この20年で東京の環境は大きく回復したんだ 皮肉にも人類がいなくなったことによって‥‥
放射能を嫌うのは人間だけだ‥‥ 何故だと思う?
他の生物たちはな‥‥ きっと長寿も繁栄も望んでいないのだろうよ
子を産み育む‥‥ それだけが生命の証だとすれば―― 我々は なんと強欲な生き物なんだろうな‥‥」

ごめん、マンガ世界から一歩引いた位置で言うんだけれど、これは感動とかを狙ったセリフなわけ?
作中では黒澤遥人が、さらっとスルーして別の話題でごまかしていることが救いだけれど、
頼むからこれは、「死にかけている梶井五次郎さんの弱気な状態を表現するためだけのセリフ」 であってくれよな。
『COPPELION』 は、出来る限り良い点についてだけ見ていきたいので そう願う。

まるで第一部の 『COPPELION』 を見ているようで、なんだかなあ……
生命の証についてやらは梶井五次郎さんの考えなんで別にいいけど、とりあえず、
「放射能を嫌うのは人間だけ」 じゃあないそうですよ。動物は放射線を感知して逃避行動を取るとか。

まあもうそれはいいか。
今週の最重要ポイントは、次の展開だ!
いよいよ東小金井駅を目前とした黒澤遥人たちを、第一師団の凶弾が襲う!
梶井五次郎さんをかばって、肩、あばら、わき腹に銃弾を受ける黒澤遥人!
いくらコッペリオンと言えども、この傷じゃあ致命傷だ!
「死だ 終わりが近付いている」
眼前に立ちはだかるのは白外套!
果たして黒澤遥人たちは、この場を切り抜け、武蔵野電鉄作戦を成功させることができるのか!?
緊迫の次号へ続く! 小津姉妹も助かっていてほしいなあ。

09.10.24   『そばもん』 25話 「踊るカレー南蛮」

カレー屋

ニッポン蕎麦行脚そばもん
「そばなんてどれでも同じでしょ!」って人から、「“機械打ち”のそばなんて不味い!」って思い込んでる人まで、“本当にうまいそば”とは!?
老舗そば屋の“名人”を祖父に持つ主人公・稜が我々を新たなそばの世界へいざなってくれる!

ヘブン状態!

作者の山本おさむ先生は、『どんぐりの家』 や 『聖―天才・羽生が恐れた男』 を描いた漫画家です。

キバヤシかよ

ナ ナンダッテー!!
 Ω ΩΩ

そばもん

                /::::/ 、,_ノ ヽ.....ヽ,
  r―‐┐[[| 三三三三/::::/ヽ、 イ。づ ',:::::::::ヽ,
  Ll ̄l|        .{::V_/゚>,l  ¨´ .レヘ::::::::
 三   Ll        l::::l`´´ L- , へ/7 ヘ::::::
  r┐r┐         V:ヽ  `//{ > ヘ::::
  l ! ! .lへ 三三三三三ヽ,::\ \’t/  / /_
 .└' └‐'´ 三三      ゞ_:`' 、`´  / ヾ
 三      三    三三`ヽ,:::`¨''"ニ二
三       三    三   三ヘ::ハ::ハ f:::
三       三     三   三’ ’  V::::,
三       三     三   三    ハ/L
三三      __,,..,,_    三   三.  /::::::::::
 三三  ,、-'´:::_,、-,::ヽ,.   三   三 〈`¨'ー
  三三/:::/「・ユーヽ,:::',  三   三  \::::::
   /:::/   _  ,へ',::}  三  r―‐┐[[| \
  ./::::::/   /\7ヽ゚}/:/  三三Ll ̄l|  三
 /::::::::ヘ,  \/  /:/         L!  三
__|::::::/  \_,..、-::'´::::/三.      r┐r┐ 三
::::ヽ::ヽ,   /::::::::::::::/ 三三三三三l ! ! .lへ三
:::::,へ:::丶->:::,へ,:::/        .└' └‐'´
:::+―‐ヽ|/Λ:l  l::l
:::::|  |::://:ヽヘ l::l


一体これは何の日記なのか? と問われれば、
それはつまり、10月24日発売ビッグコミックに掲載の 『そばもん』 が面白い、という日記。

誤解の無いよう申し上げれば、
正常時の 『そばもん』 は、蕎麦についての薀蓄や美味しいお店を紹介しつつ展開される良作です。
しかしながらに今回は、普段は知的クールに淡々した主人公・稜さえ、
「カレー南蛮!!」 と叫びながら電車に駆け込む痴態をお披露目。
そうかやはりカレーには、人の心をなんかアレする魔力が宿っていたものなのか!
カレーチェーン店を覗き込んで、サラリーマンがカツカレーを食べる様子を実況してしまうのも当然ですよね。
ちなみに今回、画像のおっさんがカツカレーを食べる描写だけで2ページ取ってます。

まともな部分に目をやれば、カレー南蛮の歴史やら美味しいお店の紹介もきちんと行ってはいるものの、
やはり印象が強いのは、この異常なテンションの高さ。
作品自体未読の方でも楽しく読める回だと思うので、これは読んでみればいいじゃない と思ったよ。

09.10.21   生徒会役員共 「#60」 感想

・今年もやってまいりました。
桜才学園の文化祭、"桜才祭" 編! ……の準備編。
「祭りは始まる前が一番楽しい」 とはよく言うけれど、
そのせいなのか 去年と同様、今年もまさかの準備編と文化祭本編による二部構成みたい。

そんな訳で、『生徒会役員共』 の感想。
今年は準備に大忙しで、生徒会役員メンバーは泊り込みで作業だとか。
前回のお泊りイベント 「#50」 から、僅か10話でまたしてもお泊りイベントなのか!?
……と思えたけれど、それは特に無かった。

『2択』 は好きな具の発言主が、津田タカトシの方が自然に思える。
今のこの展開だと、"七条アリアが 「ピンク色の具」 のもう片方を好きでもおかしくない" と思えまいか!
期待してしまいます。自分だけだろうか。

天草シノのクラスで執事喫茶をやるとは 『ボク男の子』 の話。
「普通にやってもつまらないという意見から男装することになった ちなみにこの場合の普通はメイドだ」
ああやっぱ、氏家先生作品の登場人物はデフォルトに世界観がおかしいな。素敵だ。
なお、「さすがに今の高校でだって文化祭で執事喫茶はやらないだろう」 と一応検索してみたところ、
文化祭でメイド喫茶や執事喫茶をやったクラスってのは実在するようだけど、やっぱりごく少数らしいよ。
さすがにそんな 合法的に男装女子高生を見られるイベントなんて存在しないか……
『大人の悟り』 は、横島ナルコ先生側に立ちたい。
「文化祭の良さというのはね― 合法的に高校生と戯れられるコトよ!!」 とか至言すぎる。

そして描かれる天草シノの執事姿。なんか背景に白抜き星散りスクリーントーンとか使われてるし。
氏家先生がこの手のキャライラストを描くのを趣味としていたらなあ、と思わないこともない。
また天草シノは、やはり見られるのは大勢にでなくても良いみたい。
#56」の 『熱視線』 は、やっぱそういう事だったのか。

09.10.19   今週は地味だけど超重要な回だよ! 今週のCOPPELIONの感想

・今週の基本登場人物は、黒澤遥人と梶井五次郎さんだけ!
多分これまでの 『COPPELION』 で、最も登場人物が少なかっただろう回。
そんな今週の 『COPPELION』 の感想。

先に今週の内容。
黒澤遥人が駆け付けて、とうとう明かされる梶井五次郎さんの過去。
元電力会社社員であった梶井五次郎さんは、
やはり台場原発メルトダウンを起こした新都電力の社員であったのだ!

「あの事故は人災だったんだ!!」
経費節減のために削られる安全対策費。原子炉の管理業務さえ外部委託される始末。
そして架線へ通電しない理由は、変圧器が壊れていたためだった。
変圧器が動かなければ、高電圧を下げられずに電車はショートしてしまう! 八方塞だ。
しかし梶井五次郎さんの言葉から、
「壊れた物は‥‥ 修理すればいい!」 と、
黒澤遥人が移動変圧器車の利用を思い付き、とうとう架線へ通電だ!
これにて成功、武蔵野電鉄作戦! あとは電車に乗り込み新宿へ向かうだけ!
"死の風" 到来のタイムリミットまで、残り時間はあと15分!

以上、そんな感じで次回へ続く。
なんか淡々と予定調和的に話が進むし、一読した時点では、
「これって別に、変電所は生きてましたー、って展開で良かったんじゃない?」 と思ったけれど、
よく考えれば、それは大間違いだったよ!

何故ってそりゃ、変電所に異常があったからこそ、
「元新都電力社員がコッペリオンにメルトダウンの真相を直に語る」 という、
ドラマティックな展開を迎えるに至る事ができた
わけだよ!
それに今週のMission.42 【壊れた歯車】 は、単行本7巻辺りでの収録になるわけで、
「実はお台場メルトダウンは、真の黒幕による陰謀だった!」 という展開を迎えるにせよ、
「いや別に、事故の原因は五次郎さんの言う通り人災ですよ」 という事実のままにせよ、
事故の原因について触れておくにはいいタイミングだと思う。

また、梶井五次郎さんが変電所の復旧に手間取る流れになったからこそ、
最近ずっとイチャコラしてた成瀬荊と黒澤遥人が 引き離されざるを得ない状況になったわけで、
今後に死別するにしろ、感動の再会を果たすにしろ、更なるドラマが約束されたってわけだ!

そして何より、今回の状況を迎えるために、
一体いくつの条件をクリアしなければならなかったか! って事だよ。
つまり、こういうこと。
「新都電力社員がコッペリオンに事故の原因を明かす展開を迎えたい!」
⇒ 「そんな過去を普通は明かさないだろう」
⇒ 「それじゃあ原発の知識が役立つ展開、変電所を復旧させる展開をやろう」
⇒ 「どうして変電所を復旧させる必要がある?」
⇒ 「それは電車を動かす必要があるから」
⇒ 「何故電車を動かすのか?」
⇒ 「地上は廃棄物で封鎖されているから」
⇒ 「誰がそんな大仰なことを出来るのか?」
⇒ 「成瀬荊たちと同じ、コッペリオン」
⇒ 「コッペリオンがどうしてそんな真似をする?」
⇒ 「それはコッペリオンが突然死すると知ったから」
⇒ 「それだけでは弱くないか?」
⇒ 「実は連続殺人犯のクローンで微妙におかしいから。あと幼少時に虐待されていたから」

思わず小津姉妹の話に流れてしまった。
ともかく、今週迎えたドラマティックな展開は、
幾重にも伏線を、展開を積み重ねてきた事の結果のはずだよ! って事だ!
小津姉妹の登場や、その性格なんかも、『COPPELION』 第2部開始時点で予定されていたものだと思うんだよ。
行き当たりばったりじゃあ、今週の内容には到達できなかったはず。

よって今週の 『COPPELION』 は、
井上智徳先生の練りに練った展開が一気に収束して花開いた 超重要な回! ……だと感じた次第です。

09.10.17   最近読んだマンガの話

・ビッグコミックオリジナル。
『百年川柳』 が最終回を迎えるとのことでたまげる。『フロマンガ』 も終わったし。
『百年川柳』 は新連載の時から読んでいたので、感慨深い。
まさか 『赤兵衛』 よりも先に終わるとは思わなかった。
っていうか 『赤兵衛』 は、一体誰が楽しみにしているんだ? 存在意義がマジで分からん。
俺は15年以上毎号欠かさず読んでいるけど、面白かった回は5回も無いよ。

人類補完計画の元ネタとも言われる 『生物都市』 を含め、諸星大二郎先生の作品をちょっと読んだ。
むちゃくちゃ面白かった。何故に今まで読むことが無かったのか。
「あんとく様お許しを!」 の回はやばい。何か分からないが心に来た。あんとく様スゲェ。

別冊少年マガジンは、多くのマンガが2話目で失速していた印象。これで500円は微妙だ。
新連載は面白かったものの。
今月号での 『どうぶつの国』 は、いかにもな週刊少年サンデー的お涙頂戴展開が来ており、だるい。
サンデーらしくない 『神のみ』 にも 『金剛番長』 にさえも絶対ある、
あのサンデーの独特な感動押し付け感がイヤなんです。
『魔王』 や 『ダレン・シャン』 にはそれが無いので良かった。『結界師』 も好き。
余談。
『はじあく』 の藤木俊先生は、絶対に田丸浩史先生の元アシスタントか何かだろうと思っていたら、
別段そういった感想は多くないようなので驚いた。もろもろ似すぎじゃあないか?

雷句誠先生の 『ClassRoom』 を読んだ。
自分の中の城島カナミ (『妹は思春期』) がのたまう事には、
「これって “着エロは見えそうで見えないことで一層エロく感じる” って話だよね!」 とのこと。
うん、そうだね。

最近の 『ディアスポリス』 における風呂敷をたたむ早さは異常。『ソードマスターヤマト』 並み。

09.10.14   生徒会役員共 「#59」 感想

・ 「秋晴れの秋は芸術の秋」 ということで、
去年の 『生徒会役員共』 が体育祭編なら、今週は氏家作品ではもはやお約束のしゃせい大会編。
"しゃせい" には好きな漢字を当てはめればいいんじゃないかな。社製を当てはめた人は減点です。

開幕のネタは、『ピクトマンサーシノちゃん』 。升描いてます。
「タイトルの "ピクトマンサー" って一体なんだ? オチからするに ふたなりって事かな?」 と思いきや、
FF6に出てくる職業の1つだとか。スペルはPictmancer。
天草シノの紹介にだけ書かれている "ゲーム好き" ってプロフィールを活かしたタイトルなのかも。

実は絵が上手なトッキー。制服もちゃんと着ているし、今週は真面目っ娘である。
そして全校生徒が参加する行事でありながら、お約束的にいつものメンバーで集まる生徒会役員共。
七条先輩のボケに反応したのが、萩村スズではなくて天草シノの役目なのはちょっと意外だ。
"舌を入れないキスはキスじゃない" 的な事を言い放つ七条先輩によりも驚いた。

そういや何気に、三葉ムツミと轟さんが一緒に写生しているコマがある。
『生徒会役員共』 随一のピュアキャラと、『生徒会役員共』 随一のアブノーマルキャラが隣同士。
凄い組み合わせだな! ある意味、このコマが今週のオチかもしれない。

・そしてこれは10月15日の話だけど、週マガFCで行われていたヒロインコンテストの結果が出た。
上位5名のみが発表されるその結果には、なんと! 出島さんも天草シノもランクインしていませんでしたとさー。
結果は上からくるる、和泉亜子、枝葉柚希、ルーシィ・ハートフィリア、ミラジェーンという事でした。
以上終了。

09.10.12   COPPELION作者井上智徳先生がTV出演! マンガノゲンバ視聴レポ

・井上智徳先生が、『マンガノゲンバ』 に出演。
番組を見れたので、その視聴記録とか書いてみるよ。

井上智徳先生

いきなり井上智徳先生が素顔で登場の巻。
マンガ製作で汚れるからなのか、エプロンを付けて作業しているみたい。
「作者ノゲンバ」 というコーナーで取り上げられたので、
『COPPELION』 だけにでなく、井上智徳先生にもスポットライトが当たった次第。

COPPELION既刊

3分以上も時間を使って、『COPPELION』 の基本設定を丁寧に説明。
世界観とか知らない人も、これ一発で話についていけるってものです。多分。
そして既刊のコミックス全5巻も、一瞬だけ画面に登場。
小津姉妹が全国のお茶の間に放送された瞬間だー! 超小さいけど。

井上先生の子供の頃の写真とかも放送された後は、井上先生へのインタビュー。
「 (影響を受けた漫画家は) 手塚治虫とか宮崎駿とか」 とのこと。
テーマとエンターテイメントの融合した作品を見て、
マンガでこんなことも出来るのか! と感じたことが、特に強く影響を受けたことだとか。
「ジブリっぽい」 という感想をたまにみるけど、それは本人も自覚している事であるみたい。

また、もともと絵を描くことが好きで、漫画家に興味を持ったのは小学生の頃だけど、
本格的に漫画を描き始めたのは大学生になってからだとか。

地獄の門

デビューのきっかけになったらしい、ヤンマガへの投稿作 『地獄の門』 。こんなマンガも描いていたのか。
短いページ数でまとめる構成力、新人離れした高い画力が評価のポイントだったんだって。
担当者からのメッセージには、
「リアルな現代日本等も描いて表現の幅を広げれば、痛快娯楽傑作も創れる才がある人だ」 とある。
その通りになったよなあ。

東京の廃墟

『COPPELION』 誕生秘話!
単行本1巻の表紙にもなっているこのイラストが、『COPPELION』 の週刊連載を決定付けたのだとか。
いわく、「廃墟と化した東京を行く女子高生」 との発想を膨らませて一枚絵に描きあげて提出してみたら、
「これでやりましょう」 と担当編集者さんが二つ返事で週刊連載を決めたとか!
月刊連載かと思っていた井上先生は、「嬉しいというよりも、週刊連載で大丈夫なのかな? と」 とかびっくり。
なんというギャンブラーだろう!
まあそのギャンブルに勝ってくれたからこそ、今の 『COPPELION』 があるわけだけど。

ヤンマガ編集部

ヤンマガ編集部での打合せの様子。
井上先生側にあるノートPCに映っているのは、今後のあらすじを書いた 「あらすじ.doc」 ドキュメント。

……あれ、内容も読めるぞ。
えーと、なになに…… 「京都会議。アメリカ首相と密談する〜」 って、今後のネタバレじゃねーか!
なんてもんを映してくれるんだNHKは。
プロット段階だから変更はあるかもしれないけど、あのキャラが生きてるとか分かっちゃったよ。

ネーム描き中

「編集部まで往復する時間が勿体無いから」 と、編集部内で一人ネームを描く井上先生。
いや、そのりくつはおかしい。
「編集者に家まで来てもらえば?」 「新人にできるんですかね?」 とやり取りしてたけど、そりゃ出来るでしょ!
このパートは、さすがに仕込みなんじゃないかと思うよ。
わざわざ後ろに 『COPPELION』 のポスターまで貼ってあるし。

コッペリオンのネーム

ともかく僅か3時間で、1話分18ページのネームを描きあげた井上先生! 筆が早いなあ。
Mission.40 【太陽の塔】 のネームだね。
サブタイトルまでネームの時点でもう入ってる。

井上智徳先生の自宅兼仕事場

初公開! これが井上智徳先生の自宅兼仕事場だー!
漫画家さんの仕事場とは思えないほど、綺麗に片付いてます。っていうか物が無い。

そして明かされる驚愕の事実!
井上先生は、なんとアシスタントも無しに一人で毎週連載を描きあげているのだとか!
ベタ塗りやスクリーントーン貼りも一人で担当。製作活動が早すぎる。
週刊少年誌に連載しながら、徹夜も無しに毎週必ず二日は休んでいた荒木飛呂彦先生とか、
月刊誌と週刊少年誌の連載をこなすかたわら、休みは日本全国を自転車で走り回っている渡辺航先生を思い出したよ。

そんな井上先生が、時間に追われていても特に力を入れるのが、現実にある街並みをモデルとした背景。
「「コッペリオン」 は背景メインのところがある そこ (背景) を人に任せるのはちょっとイカンだろと」 との発言。
『COPPELION』 の主役は背景だった! 驚愕の事実です (笑)

コッペリオンで描きたかったもの

そして井上先生が 『COPPELION』 で描きたかったものとは、
「ひどい環境の中でそれでも明るいキャラクターというか 「生命力の強さ」 みたいなものですよね
環境に負けずに生きていく 「生命」 みたいな」
という事だった。
「「コッペリオン」 は背景メインのところがある」 とか言ってたのに何を言うか感動しちゃいました☆
突然死という運命を抱えつつも目標に邁進する小津姉妹とか、正にテーマ通りのキャラだよねっ><

google

おまけ。
10月12日の朝に 「コッペリオン」 で検索してみたところ、googleの急上昇ワードにランクインしていた。
最高検索数には、マンガノゲンバ放送中に達したみたいだよ。やっぱテレビの宣伝効果って凄いんだなあ、と思った。

09.10.10   久しぶりに整備班が主役の話。今週のCOPPELIONの感想

・武蔵野電鉄作戦における、整備班がメインの話が久しぶりに来た。
最近 『COPPELION』 を読み始めた人には 「このマンガってバトルマンガじゃなかったの?」 と思った人もいるのかも。
そんな訳で、今週の 『COPPELION』 の感想。
これを書いている10月12日現在放送済みの、井上智徳先生が出演した 『マンガノゲンバ』 の話は後で書きます。

【遥人、走る】 のサブタイトル通り、今週は整備班と黒澤遥人が主役の回。
小津姉妹は勿論のこと、他の陽動班メンバーさえほとんど出番無し。

陽動班が三鷹駅に到着したその頃、
約1ヶ月半ぶりの登場となった整備班は、東小金井駅で "死の風" を突っ切るための電車改造を どうにか完了させていた。
……って、なんかツノついてるー!?
電車の真正面には、しっかり放射能マークまで描かれているし! 必要性が分からない。おっさんたち何やってんの?
肝心要の、対 "死の風" 仕様に力を注ごうよ。
とにもかくにも、黒べえや源内の趣味も反映されていそうな外観に仕上がって、電車改造パートは終了。

丁度そこへ、三鷹駅から東小金井駅までの約3.3kmを走り抜けた黒澤遥人が到着。
梶井息吹さんの出産の様子を尋ねるも、電車の外から出産の様子は分からない。
そして電車の中では、思いっきり難産で苦しんでいた!
妊婦の梶井息吹さんは当然、ベテラン助産師のあやめ婆さんとの無線だけを頼りに 出産を手伝う野村タエ子も大苦戦だ!
ひょっとしなくても、陽動班 & 整備班の中で一番ハードルの高い作戦じゃないか。
けれどあやめ婆さんとのやり取りで、野村タエ子はどうにか気力を取り戻したよ。

そして電車の外では、改造電車に電気を通そうとしたものの、全く通電する気配が無い!
トラブルを解決すべく変電所へ向かった梶井五次郎さん (第2部34話) も帰ってくる気配が無い。
変電所の様子を見るため走り出したのは、またしても黒澤遥人。
だがここで、梶井五次郎さんが元・電力会社の社員であった事を聞かされてしまう!

電力会社とは、コッペリオンが誕生するきっかけとなった台場原発メルトダウンを起こし、
会社へのダメージを恐れてその情報を明かさず 被害を拡大させた新都電力なのか!?
もしもコッペリオン達にとって復讐する相手がいるとすれば、それは間違いなく新都電力となるだろう!
様々な想いを抱えつつ、黒澤遥人は変電所へと走る。
そして到着した変電所にて、メルトダウンの責任を負う一人であるかもしれない梶井五次郎に対し、
黒澤遥人は手を差し伸べるのであった。

そして次回へ続く。
今回は 『マンガノゲンバ』 で初めて 『COPPELION』 を知った人が読むだろう回、
つまり 『COPPELION』 読者をぐっと増やせそうな回にあたるわけだけど、
特別それらしい見せ場は来なかったのでちょっとびっくり。
後日詳しく書くけど、『マンガノゲンバ』 を視聴した限りでは、
井上先生は自分の描きたい世界観をたんたんと描くタイプのようだし、
「読者を増やすチャンス!」 とか、そういうことは気にせずにマンガを描く漫画家さんなのかもだ。

09.10.07   生徒会役員共 「#58」 感想

・折角の出島さん特集回だけど、それより天草シノが可愛いなあ。つまりは 『生徒会役員共』 の感想。

歓談

出島さんのどうしようもない下ネタ発言で 楽しそうに笑う天草シノ。どうしようもなく下ネタが好きすぎる。良い。

そんな今回は、特にイベントも無く展開。いつもの生徒会役員共のメンバーで進展。
『こいつがオレを守ってくれたのか』 は、三葉ムツミが津田タカトシを好きである事を考えれば、
津田タカトシの胸に飛び込む時の邪魔になると思ったから……とか考えてみた。

今週のラスト2本は、畑さんによる出島さんインタビューのネタ。
もはや桜才学園関係ない。この取材は畑さんの趣味なのか?
そして前職はSM嬢であったと明言する出島さん。ほのめかす程度でなくていいの?
SMクラブに通いだすマガジン読者が増えてしまいます。増えないか。

09.10.06   改めて小津詩音は最高だな! COPPELION単行本5巻の詳細

その姉妹、凶暴につき! 要注意!!
最凶コッペリオンの小津姉妹が本編に登場する、『COPPELION』 最新単行本5巻がついに発売だよ!

表紙は書店やらで確認しての通り、小津詩音 & 小津歌音。つまりは小津姉妹! こいつは嬉しいな!
もっと小津姉妹好き、もとい 『COPPELION』 読者が増えてくれるといいなあ。

単行本に収録されているのは、第2部の16話 『小津姉妹』 から、25話 『最後の晩餐』 まで。
小津詩音が行動を開始した話から、成瀬荊たちがプラネットを出発する前夜の話までだね。
実は、自分が 『COPPELION』 を読むようになったのも、この16話から。
小津姉妹に興味のある人は、丁度この巻から読み始めてもOKだよ。

ちなみに描きおろしは、一切なし。4巻にはあったのに……
ヤングマガジン掲載分からの変更点も、ほとんど無し。
単行本の表紙もヤンマガに掲載されたカラーページと同じ。
井上智徳先生は、「漫画は雑誌に載った時点で完成となる」 とか考えているのだろうか。
毎話冒頭の、前話のラストシーンを繰り返す手法もそのままだし。

一度は読んだ話だけど、読み返してみれば新しい発見もあった。
それはたとえば、唐突な登場に思えた太陽の塔の登場とか。

太陽の塔

小津歌音が、「コッペリオンはいずれ突然死する」 と耳にしてしまった直後の場面。
科学の裏の面の象徴として描かれた、太陽の塔の裏の顔が既にここで描かれていたとは……
他、小津姉妹のバイクに 『COPPELION』 と書かれていた事とかも今更気付いた。
あのバイクって、コッペリオンへの支給品だったのか。

そして読み返して再発見したのは、小津詩音が魅力的であることだよ!

ボロボロドス

電信柱を軽々と粉砕する小津詩音の図。
ああもうこのクリーチャーっぷりが素晴らしすぎる……!
実に格好良い。畏怖したい。おまけにかわいい。最強じゃね?

そして小津姉妹が再臨してくれるコミックス第6巻は、2010年1月発売予定とのこと!
内容は小津詩音とのバトルがメインだし、あれ、ひょっとして、6巻も表紙は小津姉妹なんじゃないか!?
ともかく期待したいよ!

09.10.05   小津姉妹は生死不明……! 今週のCOPPELIONの感想

・小津詩音大好きブログ的には、上のタイトルが全てじゃないか? って気もするけど。
つまりは今週の 『COPPELION』 の感想。

その前に、またまたお知らせ。
来週日曜深夜、10月12日 (月) 午前0:20からは、『マンガノゲンバ』 に井上智徳先生が登場だ!

井上智徳先生 in マンガノゲンバ

最新コミックス第5巻も発売してきっと絶好調、
「今、注目の新人漫画家! 井上智徳に せまる!」 とか! こいつは楽しみだ!

そして今度こそ今週のコッペリオン感想。
前回 完膚なきまでに破壊された、第一師団の秘密兵器:鉄グモ。
その破片の山に押し潰されたかのように思われた小津詩音と白外套と、覚醒した深作葵にぶっ飛ばされた小津歌音は、
どこにもその死体が見当たらなかったのだとさ。

小津姉妹のどちらかだけが死んだ場合、生き残った一人は遺体を放っておかないだろうけど、
白外套だけ死んだ場合、小津姉妹は放っておきそう。
だから白外套は、まだ生きており、あの場から脱出したものだと思う。
問題は、小津姉妹が死んでないかどうかだよ!
二人ともが死んでも 白外套は遺体を回収しそうだし、今回の展開だけでは完全に生死不明だと思う。
頼むから小津詩音も小津歌音も、姉妹二人とも生き残っていてほしいところだぜ……

一方 陽動班側は、覚醒深作葵と成瀬荊の二人ともが気絶。
そして成瀬荊は、夢を見た。
それは、出陣式を迎えるよりも前、高校生活を平和に過ごしていた頃の記憶の夢。
どこかへ消えた黒澤遥人を探していた成瀬荊は、万博記念公園で黒沢遥人を見付ける。
その場所は、太陽の塔の裏側。

「ま〜〜たここにおったか こんなもんじーっと眺めて何がおもろいんや?」
不思議そうに尋ねる成瀬荊に、黒澤遥人は答える。
「実は この塔には裏の顔があったのさ」
「核は使う者によって兵器にも発電所にもなり得る」 「科学には表と裏の顔があるんだ」

「表と‥裏‥‥ 表と‥‥」
そして夢から覚めた成瀬荊は、自分が三鷹駅のホームに寝かされていると気付いた。
鉄グモを倒した後、眠っている間に三鷹駅まで運ばれてきていたのだ。
小津詩音に砕かれた右腕にも、応急処置が施されていた。
深作葵も力を使い果たしたのか、今は落ち着いて眠りについている。

なお、えらく唐突に思える今回の太陽の塔登場だけど、
これを書いている10月6日発売の、『COPPELION』 最新第5巻を読んだら、ちゃんと伏線を張ってあった事に気付いた。
井上智徳先生は、何気にきちんと伏線を張っておくタイプの漫画家さんであるようだよ。
まあその話は、10月6日分の 『COPPELION』 5巻単行本の紹介日記にて。

その後、成瀬荊が 「やっぱり‥‥ うちらは人間やないんかな‥‥?」 と青ざめたり、
小津姉妹の生死を 梶井息吹さんのお腹の子供の父親とノーセンスが確認してようとしてきたりした後、
そろそろ到着していてもおかしくない、東小金井駅で作業中の整備班がまだ来ないという話になったよ。
予想より早く死の風が到達し、それに巻き込まれてしまったのか!?

「小津姉妹が再び襲ってくる可能性があるから」 と、一人で整備班の様子を見に出た黒澤遥人。
雨も降り出し、去り行く黒澤遥人の後姿に言いようの無い不安を覚えたのか、
「ま‥‥ またすぐ会えるよな? 遥人」 と成瀬荊は声をかけるが――

「科学には 表と裏の顔がある」
「君はきっと表の方だ 悲しい顔をするな」
黒澤遥人はそれだけを言い残し、成瀬荊から遠ざかって行くのであった。
to be continued‥‥‥‥
10月10日 (土) 発売のヤングマガジン46号に続く!

完全に死亡フラグが立ってるよ!
特にラスト直前の、成瀬荊と黒澤遥人を分断する見開きページとか、もうやばい。
今後の二人を象徴しているのではないかと思えて仕方がないぞ! 次回が本当気になるところだ。

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