22.06.09   今月の 『八乙女×2』 第2話 感想

・マジでちょっと忙しいため色々なことが滞っているのですが、この感想も既に10日遅れで書いてます。

閑話休題、新連載2回目の 『八乙女×2』 感想。
第2話 「転校生はいろいろ辛いよね」 の感想だ。
『八乙女×2』 では各話ごとにタイトル付くみたいだね、転校生が "元" 転校生として馴染むのはいつになるだろう。

増ページではない通常営業だろう第2話は、ページ数が全12ページ。
4ページで一区切りのエピソードが3本掲載されてる構成だ。
するとひと月で 『生徒会役員共』 3話分のページ数に当たるわけか。
今回は4ページ×3本の構成だけど、6ページ×2本とか、10ページ+2ページなどの構成も考えられる。
氏家ト全先生にとって、ネタを沢山思い付いたエピソードとそうでないエピソードで、ページ配分を調整しやすそうだ。
連載しやすそう。

1エピソード目は、小学校の給食ネタ。
冒頭ではページ半分を使って、この日の給食 (コッペパン・野菜スープ・ポテトサラダ・ピーマンの肉づめ) をご紹介。
ちなみに給食の牛乳は後で出てくるよ。
『生徒会役員共』 にあった扉絵が無いかわり、ページ半分を使う大ゴマがエピソードの最初に入る構成とされるようだ。
氏家ト全先生の絵を割と大きなサイズで見れるから良さそう。

開幕は、八乙女ハルルのまたもトイレ関係ネタで幕開けだ。
八乙女ハルルといえばトイレネタみたいなイメージで行くのか、偶然続いただけか? 単なる天丼ネタなのかもまだ不明。

【見守る先生】 では、担任教師のお名前が伏見先生だと判明。
1話目では横顔フェチを読者に披露していた伏見先生ですが、今回は児童の成育に胸打たれる教育者の顔を見せるのみ。
二次創作だと、子供に行き過ぎた愛情を注ぎ込むアクションとか取らされそう。
単に健全な教育者なのか、実はヤバイ性的嗜好があったりするのか気になりますが、今回の出番はこれで実質終了。
内面の掘り下げは、次回以降のお楽しみだ。

枠外に "スズヘッド" ならぬ "先生ヘッド" の文字が表れているね。
「オチのコマの登場人物後頭部が何なのか分からない人がいそう」 という配慮から生まれただろうこの注意書き。
今後も氏家ト全先生は使っていくようだ。

八乙女カイたちのクラスメイトからの呼ばれ方は、八乙女ハルルを "八乙女さん" 呼びで区別してるみたいね。
そして2人ともクラスでは同じ班なのだろう、班っぽい単位で机を寄せ合って給食を食べている。
マンションだけでなく学校でも距離が近いから、食べ物の好みまで八乙女ハルルにモロバレだー。

そんな 【あーん】 では、八乙女ハルルと八乙女カイの認識の違いが面白い。
食べ物を食べさせるイメージは、八乙女ハルルは偉い人に献上させるマウントだから平然としている。
しかし八乙女カイや周囲のクラスメイトは、恋人関係みたいな連想をしたのだろう、ザワつくぜ。
無自覚でこのボケが繰り出されるあたり、女の子側が天然で振り回していくスタンスの話になるようだ。

【母思いだぞ】 は、今回初めて氏家ト全先生らしい下ネタのオチである。
日常会話に突然ぶち込まれる "牛乳浣腸" のワード、周囲は小学生だからむしろ爆笑してたりするのかも。
そして読者的には、まだ八乙女ハルルの母親が下ネタ側なのかそうでないのか分からないから、妄想が膨らむ。
単に八乙女ハルルの苦し紛れの言い訳なのか、いやマジで1話で姿を見せたあの女性が牛乳浣腸をしているのか?
今のところどちらでもおかしくないといえよう、それが氏家ト全先生作品に登場する親御さんポジションだ。

1エピソード目ラスト 【わずかに……】 のオチやツッコミはセンスが良いよなあ、外れを引かない安定感を感じる。
あと全然関係ないけど、別冊少年マガジンは 「……」 と点々が3点リーダーなのだなぁ。
講談社の漫画なら、週刊少年マガジンの 「‥‥‥」 のように2点リーダーで統一するものかと思っていた。

2エピソード目は、クラスメイトの紹介ネタ。
これまでも姿を見せていた、ショートボブウェーブで髪留めを付けた女子:本木アユムの紹介エピソードだ。
髪型や服装のオシャレさの割に、性格は大人しい感じですね。
まあまだ小学生なので、髪形や着るものは親の言いなりであるのかもしれない。
宿題のプリントを持ち帰り忘れた八乙女ハルルを "ちょっとおとぼけ" と表現する辺りも個性かも?
少なからず裕福な家庭で良い育ちをしたお嬢さん、って雰囲気があるねえ。

【下にはがいる】 では、本木アユムの身体能力が明らかに。
体育の授業のマラソンで、見事堂々の下から2番目でのゴールインだ。ブービー賞である。
文科系の習い事とかしてそうな雰囲気があるし、運動は苦手そうな雰囲気もあるしな。
ちなみにマラソンでビリになったのは、八乙女ハルル! マジですか。
本木アユムを圧倒的に下回る運動能力の持ち主であったようだ。これは意外な印象だなあ、スポーツ万能な方かと。
『生徒会役員共』 では女子が男子をスポーツに誘ったりしてたけど、『八乙女×2』 ではそれはなさそうかも。

【落ち着く場所】 も、本木アユムと八乙女ハルルのネタである。
足が遅いという共通点を持つ2人、図書室での過ごし方も共通しているかと思いきや、全然違った。
本木アユムは本が好きな一方、八乙女ハルルは本も読まずにぐっすりお休みだ。八乙女ハルルのダメっぷりが明らかに。
外見は 『生徒会役員共』 の魚見チヒロっぽいけれど、内面は津田コトミに近いのかも。

【恥ずかしがり屋の本木さん】 以降では、本木アユムは自作の小説を書いていると判明だ。
読んでた本である 「ススの冒険」 みたいなジャンルの小説なのかなあ?
八乙女ハルルの寝起きっぽい姿の可愛いらしさに和むけれど、寝てる間に本木アユムは小説を書き始めてるのだよな。
一体どれくらいぐっすり寝てたのやら…… 八乙女ハルルはマジで図書室では寝るタイプのようだ。

そして八乙女ハルルを通して形成される、八乙女ハルルの母親のイメージ!
"営みがマンネリにならないため" にお話を作ってるそうだが、やはり下ネタ側の立ち位置なのかも?
下ネタが分からない八乙女ハルルと本木アユムが可愛らしいけど、じゃあ牛乳浣腸もボケじゃなくマジなのか……!?
下ネタという氏家ト全先生作品の特徴を小学生がやるのかという点は、保護者ポジションがカバーしていくのかもしれない。

ちなみに 【ピカピカの6年生】 でも姿を見せてるポニーテール女子は、1話目で紹介された泉ルイだ。
今後も友人ポジションとして登場する女子2人について、2話目までで紹介完了したのだろう。
八乙女カイたちと同じ班に他2人の男子がいるけど、彼らは来月以降で紹介されるのかなあ。
わんぱく系男子に王子様系男子とタイプが分かれてるしな、きっと男子の友人ポジションで長く関わると予想するぜ。

3エピソード目は、マンション隣人関係ネタ。
八乙女ハルルが八乙女カイのところへ遊びに行くぞ。
ていうか2話目にして、八乙女ハルルが本木アユムと一緒に遊ぶ約束をしていた模様。仲が良くなるのが早い。

八乙女ハルルは八乙女カイと何をして遊ぶのか?
その答えが 【せんとうスタイル】 で描かれたし、八乙女ハルルが八乙女カイのところで遊びに行くと決めた理由でもあった。
それは前回も作中に登場した "MONSTER DESTROYER" (モンスターデストロイヤー) 略してモンデスというゲームを遊ぶため。
とても1人では倒せないボスを協力プレイで倒すためだった。
つーか、話の流れからして本木アユムもモンデスをプレイしてるのな、意外な感じ。どういうプレイスタイルなのだろう。
八乙女ハルルが八乙女カイを遊び相手に選んだのは、たぶん一番家から近かったからだと思う。

モンデスでのプレイキャラ、今月号では八乙女ハルルの自キャラが描かれた。
名前やっぱ自分の名前で "HARURU" っぽいな? エルフっぽい種族のムチ使いのお姉さんキャラですね。
ムチ使いである理由は、母親の寝室にあったムチで遊んでいたからだとか。やはり八乙女ハルルの母親は下ネタ側なのか……
八乙女ハルルより八乙女カイの方が下ネタや性的なことに関する知識があるのだと、描写が徹底している気がするね。
"営みがマンネリ" 発言も、八乙女カイだったら意味が分かっていそう。

漫画中に作中ゲームの画面が描かれるのシンプルに好き、毎回描写があったら嬉しいな。
モンデスのガチ勢だそうな八乙女ハルルの方が、八乙女カイよりも自キャラのランクが高い! 細部の表現がしっかりしてるね。
ていうか! 第1話では八乙女カイの自キャラはランクが50だったのに、今月は51に上がっている! 時間の流れの表現だ。

【母からのアドバイス】 はシンプルに笑った。ゲームの話と下ネタがこんな予想外のところから関係してくるとは。

【つい言っちゃう】 、八乙女カイはスマホそのままプレイしてるのに対し、八乙女ハルルはゲームパッドを装着してのプレイだ。
リアリティある細かなガチ勢描写の積み重ねを感じるぞ、正直モンデスが現状一番描き込まれてる箇所と言えそうなくらいだし。

今月ラストの 【母は見た】 、突如としてサブタイトルのフォントが変わってる。
統一感が無いけれど、何か理由があるのかなあ? いや、無いよなあ? 何かの演出でもないよなあ?

今回の給食エピソードにもあった、八乙女ハルルにあーんして食べさせるネタが再登場。というか伏線だったのかな。
今度は食べさせてあげようとしたけれど、やはり人目があって食べさせないまま終わるエンドだ。
「八乙女カイと八乙女ハルルが他の人の目の前でもあーんと食べさせるのは、まだ先の話」 みたいな雰囲気を感じますね……!
おおっと、ロングスパンでの伏線かー?
もしも将来的に成長して2人が付き合ったりするなら、その付き合ってる描写は食べさせ合いっこに成功してるシーンとなりそう。

今月の感想終了。
今のところ 『八乙女×2』 の特徴は、主人公が小学生なので保護者 (親) を登場させやすいってことに感じる。
氏家ト全先生の作品の個性である下ネタを担当する役目としても、保護者の出番が増えるのかも。
小学生ならではのネタは、今のところあまり無いね……
小学6年生といえば第二次性徴真っ盛りの時期ですが、いつかそれを扱う話も来るのかなぁ。
あとは小学生と言えば身体が未完成なので、やたら嘔吐するよね。授業中に突然クラスメイトが吐いたのを見たのは小学校までだ。
まあ嘔吐は 『八乙女×2』 では描かれないと思うけど。

そして欄外の次号予告によると、次回は "早くも体育でプール!!" だそうだ。
小学校のプールと言えば、塩素拾い! 冷たいシャワー! ビート板! 目洗い!
そう思って検索したら、最近はプール後に目を洗う必要はない、という説が主流となっていたようだ。知らなかった……
あとは小学生での水着回ですし、イカ腹天国って感じになるのかもですね。

ちなみに別冊少年マガジン8月号の発売日は、普段と違って7月7日(木)の発売だ。気を付けよう。

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