22.01.17   最終巻 『生徒会役員共』 単行本22巻内容

・『生徒会役員共』 最後の単行本、第22巻が発売されました。
『生徒会役員共』 最終回の感想では、単行本発売が楽しみすぎて喪失感が思ったほど無いと書いたけど。
この単行本発売をもって、氏家ト全先生による 『生徒会役員共』 は完全に終了。
今度こそ本当の喪失感、というか 『生徒会役員共』 の全てが喪失となった。

なおメディアミックス関連で言えば、2022年3月16日に 「劇場版 生徒会役員共2」 Blu-rayが発売予定
これに合わせたタイミングで何か新発表とかあったら良いなあ。

それはともかく、『生徒会役員共』 の最終単行本22巻の紹介です。
22巻は、久しぶりに通常版のみの発売だ。
単行本の詳細を以下にまとめたよ。

まずはコミックス22巻の収録内容から。
収録内容は、「#611」 から 「#640」 まで。
天草シノたちがちょっと珍しい物を食べる話から、最終回までだね。

『生徒会役員共』 の単行本は、巻末おまけとして毎回1ページ漫画が描きおろされていた。
しかし22巻では、描きおろし1ページ漫画は無い。
22巻の描きおろしページは、氏家ト全先生からの最後のコメントと天草シノたちの1コマ漫画となっていた。
なお、他に描きおろしは無いぞ。
うーむ、最終回が特別企画満載で豪華だったから、最終巻も豪華な描きおろしがあるかと予想したのだが……
氏家ト全先生からの最後のコメントや天草シノたちのイラストは、各自の目で確認してほしい。
俺の感想としては、氏家ト全先生が自作品に向き合う態度は ずっと昔から変わらず完成しているのだな、と思った。
最長連載の最終巻だというのに、ぶれが無い。
あと、『生徒会役員共』 で最後となるネタにはこれをチョイスされたかー、と思ったりした。

22巻の表紙は先行公開されていた通り、天草シノたちの集合イラストだ。
どこかへ行く最中にカメラを向けられたようなカットであり、さよならという雰囲気を感じられる。
というか、表紙右側の4コマ漫画まで無いとは思わなかった。
集合イラストとは別に、毎巻あった4コマ漫画は普段通りあると思ったのだけどなあ。
ちなみに裏表紙は普段通りに萩村スズだ。

カバー折り返しには、作者コメントと描きおろしイラスト付き。
22巻の描きおろしイラストは、桜才学園の生徒会腕章! そう来たか……! 桜才学園の桜の木が来るかと思ってた。
ちなみにカバー下は、表紙・裏表紙と同じ絵。

ほか、以前までは単行本化にあたっての変更点も挙げていましたが、またしても後日にということで……
というかついに最終巻が発売されても、途中から変更点チェックがおろそかになっているままで申し訳ない。
画像比較ツールとか使えれば目視より高精度でチェックできるのではと夢想したりしたものの、結局できていないまま。
これまで通り目で見てチェックしたい……

次巻の発売予告がこれまでの単行本には挟まってたけど、当然ながら22巻には無し。
もしや氏家ト全先生の新連載告知があるかもと、期待したけど皆無だよ。
なお、22巻では単行本帯の裏面に注目だ
氏家ト全先生から読者へのコメントが書かれている、超珍しい。

その他の情報。
最終22巻の発売日から、楽天ブックスにて「連載完結記念グッズ 第2弾」の発売が始まっている。
【楽天ブックス限定グッズ】最終巻発売記念!期間限定受注製造 生徒会役員共 複製色紙などもあるぞ。
2/20(日)までの限定発売もあるので、早めにチェックだ。

このブログで 『生徒会役員共』 の感想を書くのは、これで最後となるのだな。
今後も細かい何か、というか未着手の単行本変更点チェック結果をブログで書くことはあるかもしれない。
トリプルブッキングが 『生徒会役員共』 にゲスト出演したように、天草シノたちが新作漫画にゲスト出演する未来もあるかも。
でも、『生徒会役員共』 としては、これで終わりなのだなあ……何事にも終わりはあるというやつか。
感想を書き始めた頃は、まさかこれほど長年感想を書くとは思わなかった。
氏家ト全先生、ありがとうございました! 楽しかったです。次回作もまた、期待しています。

22.01.08   ジェネレーションギャップがすごい 『監察医SAYOKO』 感想

・1990年代後半にヤングチャンピオンで連載されていたマンガ 『監察医SAYOKO』。
傑作推理マンガ 『怪奇探偵・写楽炎』 の作者である根本尚先生が推薦していたので読んでみた。
『怪奇探偵・写楽炎』 シリーズを知らない方は検索されたし。
空前絶後のトリック第4巻表題作 【羽衣の鬼女】 や、こういうのを待っていた第3巻表題作 【蝋太郎】 がオススメ。

『監察医SAYOKO』 のジャンルは、基本1話完結のサイコサスペンス漫画。
連載時期は 『科捜研の女』 の放送開始よりも早いとか。
監察医・七浦小夜子が死体の検死や解剖とプロファイリングを武器に、犯人に“立ち向かう”ストーリー。
“立ち向かう”というのは誇張じゃなくて、マジで現場に出て犯人と物理的接触をする話が大半だ。
不可抗力で犯人と接触する話もあるけど、自ら雪山とか沈没船にも赴く。
(不可抗力の場合では、連続殺人犯と地下鉄に閉じ込められたり、カルト教団に狙われたり、時限爆弾を解除したりする)

感想。
読む前に期待してたジャンルはミステリーであり、トリックや謎解きを楽しみにしていたが、そうでない話が多かった。
公式が宣言する "サイコサスペンス" で正しいジャンルなのだろう。
クローズド・サークルでの連続殺人に巻き込まれる話もあるが、『ゴルゴ13』 ばりのアクション一辺倒の話もある。
読者も考えれば途中で真相に辿り着きうる 『金田一少年の事件簿』 や 『名探偵コナン』 のような漫画ではない。
そういう推理漫画としての謎解きではないが、作中で提示された謎が解明される様は面白かったりした。
2011年の実写ドラマ化に際してのエピソードにも採用されたという4巻収録 【遠い殺意】 は、たしかに一読の価値ある内容だ。

だけど最も強く感じたのは……漫画自体の出来とは別に、ジェネレーションギャップが凄いな。
20年以上前の青年誌作品だけあって、ジェネレーションギャップが凄まじいからクラクラしちゃう。
とにかく平気で人が死ぬ。
警察は躊躇なく犯人を射殺するし、都心の警察署がテロリストに襲撃され数十人の死傷者を出したりする。
もしも2022年現在で現実に発生した事件だったら、ワイドショーをひと月以上は賑わせるだろう猟奇的殺人のオンパレードだ。
命の軽さはレギュラーキャラにも容赦なくて、最後まで登場しそうな準主役が思わぬ結末に辿り着いたりする。
作品全体通しての宿敵になるのだろうと予感したキャラが、呆気なく死んだりする。
「キャラクタービジネス」 という概念が、ごくわずかな作品以外では意識されなかったろう当時の空気を感じさせる。
何と言ったって、作中でのインターネットに関する記述が次の通りだ。

試算では日本の将来の
インターネット加入者は
330万人を越え
これを利用した犯罪も
今後 大幅に増加すると
見られている

インターネット加入者が330万人って少なすぎる! 1990年代の週刊少年ジャンプ最大発行部数653万部の半分程度だぞ。
いかに昔か実感する。

そして絵・作画も1990年代の漫画だな、って感じが半端ないよ。
デジタル化の恩恵もあるのだろう、2022年現在どの雑誌のどのような漫画でも大抵は絵が巧みだ。
でもこの漫画は、アイビスペイントやクリスタどころか、インターネットやパソコンさえ一般的でなかった時代の作。
「昔の青年誌って話が面白ければビックリするくらい絵が崩れてたりする漫画が載ってたっけなあ」 と懐かしくなった。
話を追うのに支障があるような作画さえあったりする。
「この2人は同一人物なの?」 とか、「この犯人って前に出てきたおっさんとそっくりだけど理由あるの?」 とか。
特に、コマとコマとの間での時間経過が分かりづらいことがたまにあり、読みづらかった。
現代の漫画って、昔の漫画の様々な長所を取り入れ短所を改善しての積み重ねで成り立っているのだなあ、と実感した。

冒頭で挙げた 『怪奇探偵・写楽炎』 シリーズのファンの人は、別の意味で読んでみると面白い漫画かも。
というのは、『怪奇探偵・写楽炎』 シリーズは 『監察医SAYOKO』 の影響を受けているのだな、と何となく分かるので。
主人公の雰囲気や、付き従う刑事を 「刑事くん」 と呼ぶ点、
凄い動機の犯人や、登場人物の名前をどう扱うかなどに影響を感じた。

そういうわけで、『監察医SAYOKO』 は 『怪奇探偵・写楽炎』 シリーズのファンならオススメです。
【遠い殺意】 収録の4巻を読んで、気に入ったら1巻から読むのが良いかも。
登場人物の登場・退場的にはちょっと推奨できませんが……
『怪奇探偵・写楽炎』 を未読の方は、【羽衣の鬼女】 を読んでみるのがオススメ。

22.01.07   【防火・防災管理新規講習】効果測定の内容も【横浜市での体験談】

・このブログ記事は、防火・防災管理講習の内容を知りたい方に向けた、受講体験談です。

カリキュラム (講習日程)

2日間にわたり、次のスケジュール表の通り講習が実施されました。

受講時の防火・防災管理新規講習カリキュラム

当日の持ち物

必須の持ち物は、2日間とも必要です。
講習で使ったテキストは持ち帰りますので、カバンも必要です。
付箋はあってもなくても構いませんが、テスト (効果測定) に出る問題のページを確認するため、あれば便利です。
私は付箋を持って行かなかったため、テキストがドッグイヤーだらけになりました。
折り目を付けたくない方は、付箋やしおりを持参しましょう。

付箋を持参しなかったので、テキストがドックイアだらけに

会場情報

新型コロナウィルスの感染防止対策として、換気のため会場内のドアが開け放たれていました。
私は冬に受講したため、会場内の気温は外とあまり変わりなく、多くの人は室内でもダウンジャケットを着たままでした。
体温調節をしやすい格好で行きましょう。

感染防止のため、会場内での昼食はNGでした。あらかじめ周囲の食事処を検索しておくと良いでしょう。
なお、講習中に飲み物は飲めました (会場内の自販機で購入しました) 。

座席は、当日朝の受付順で前から順番に座りました。
受付時間ギリギリで到着すると、座席が後方になりホワイトボードなどを見づらいおそれがあります。

私が受講した回の受講者は、およそ40名程度。老若男女さまざまな人達が受講していました。

講義内容

講習内容は、すべて座学でした。
講師陣の話を聞き、テキストを読むのみです。学校の授業と違って、問題に答えるよう当てられることはありませんでした。
通常であれば避難器具や消火器を扱う実技もあるそうですが、私の回では新型コロナウィルスの影響でDVDを視聴するのみとなりました。

講習内容自体は、元消防官の方が講師にいたこともあり、面白かったです。
どうして2001年の新宿ビル火災が今もニュースになるほどのインパクトがあるのか。
どうして小さなカラオケボックスでの火災が、戦後最大級の火災と並ぶ例として防火管理テキストに記載されているのか。
そのような視点での話を聞くことができました。

効果測定 (筆記テスト)

講習2日目の午後に、資格取得のための効果測定 (筆記試験) が実施されましたが内容は非常に簡単です
講習を受けなくても常識的に考えて分かる問題が半分近くを占めました。
(例 「問:避難器具は使う時まで点検しなくて良い (答:×)」 、「問:特別な許可が無い限り、映画館や劇場の客席では禁煙 (答:〇)」 )
運転免許の学科試験のような引っ掛け問題は、一問もありませんでした。
効果測定の過去問を調べる必要はありません。
さらに、効果測定の直前に 「ここが試験に出ます」 という総復習がありました。
正直なところ、講習1日目全部と講習2日目午前中の講義を一切聞いていなくても、合格できるのではないでしょうか。

私が受講した回では、受講者約40名の全員が合格でした。
この記事を書くにあたり、講習を受けた他の方のブログも参照しましたが、効果測定に落ちて不合格になった人の体験談は見付けられませんでした。

大事なことは、資格を取得してから

2日間の講習を受けたあなたは、無事に甲種防火管理者・防災管理者に選任される資格を取得しているはずです。お疲れ様でした。
しかし本当に大事なことは、講習を終えてからです。
この防火・防災管理者新規講習を受けたのは、受けるだけの必要性に迫られたからであったはずです。
あなたが防火防災に努めるのは、特定防火対象物でしょうか、非特定防火対象物でしょうか。
百貨店や映画館、イベント会場での防火防災に努めるなら、収容人員の算出方法や入場規制の方法を考えなければなりません。
講習ではテキストの一部しか学ばずに終わるので、自宅に帰ってからもテキストを読み進めることが大切です。

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