19.09.25   今週の 『生徒会役員共』 「#537」 感想

・今年の 『生徒会役員共』 は連載史上初となる出来事が何気に多い。
単行本17巻と18巻では表紙が巻数にちなんだポーズではなく、「#530」 では天草シノが初めて1コマも登場しなかった。
つい最近の 「#534」 は、最終回でもないのに登場人物のパンツが描かれたし。
今年の氏家ト全先生に一体どのような心変わりが……と気になるところですが!
何と今回は、『生徒会役員共』 史上で初めての長編4話目に突入が確定したエピソードだ!
おっとマジかこれー。
今までの 『生徒会役員共』 の続き物エピソードは、最長でも前中後編の3話構成だったのよ。
それが今回、初めての4話構成、あるいは5話目に突入だってあるかもしれない状況だ。
一体この生徒会長選挙編はどうなってしまうのか……!?
そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 「#537」 の感想。

扉絵は生徒会長候補の1人であるパリィ・コッペリンが来た。
この流れだと、次回の扉絵は候補者の1人である津田コトミなのかなあ。
開幕 【心の準備】 から始まる今回のテーマは、候補者演説。
てっきり前回の水泳大会が候補者演説の代わりかと思ってましたが、そんなことはなかったようだ。
"エロ線" って何だろうと思って検索すれば、手相の線のひとつだそうな。
ネットで調べるに、少なくとも10年以上前からテレビで放送されていたりするようだ。
手のどこかかと言えば、中指と薬指を囲むように伸びる線だとか……って、えっ、そんなところに線あるの?
自分の手のひらを見てみたらそれらしい線が無くてビビった。
マジか?
俺の手相はともかく、別段ここを刺激してもアドレナリンが分泌されるわけではないらしい。
ツボ的には肩に効くツボであるみたいだし、アドレナリンが出るのは天草シノだからこその連想なのだろう。
そしてこの天草シノを見ても 「いつも通りだわ」 であっさり流せる津田タカトシが良いですね。
安定度がすごいや。

2本目 【カエデの公約】 からは、候補者演説も幕開けだー。
唐突に謎のユーモアを挟んできてどうしたのコレ感が半端ないぞ。
畑ランコがツッコミを入れず良い様に受け止めるのは仲の良さの表れといった感じで好き。

続いて 【コトミの公約】 では、津田コトミのターン!
まったく思い付きみたいな動機で、というか本人もノリでの出馬を認めていたので演説も危ぶまれる津田コトミ。
でも候補者演説の内容は一応まともな出だしから展開したぞ!
3コマ目でトッキーが 「いいコト言うじゃん」 って思ってるのは良いシーンですね!
これって誰に聞かせるためでもない、トッキーの心の声ですよ。
本当にそう思って津田コトミを認めてるってことじゃあないですか、大変良い。
そしてそのトッキーの想像を超えてきただろう津田コトミの最後のオチ。
緊迫と緊縛を間違えるネタも過去にはあったし、わざとではないかとも思えてしまう。
これこそはさむべきユーモアということかもしれない (そんなわけはない) 。

次の 【パリィの公約】 は、留学生ながら生徒会長に立候補したパリィ・コッペリンの演説だ。
どんな下ネタが飛び出すかと思えば、日本文化への誤解はあれども割とまとも。
朝に食パンを咥えての登校についてパリィ・コッペリンは反対派ということなのかなあ。
天草シノなら、パン咥えて登校はラブコメ的な出会いのキッカケ、とか言うと思う。
いやパリィ・コッペリンもキッカケと捉えてて、風紀が乱れの防止にパン咥え登校せずに済むようしたいのかも。

最後に現生徒会長である天草シノが 【シノの公約】 で演説だ。
何気に "天草シノが生徒会長として理想の学園のあり方を明確に言葉で語る" という激レアなシーンでもある。
氏家ト全先生が描きたかったのは、生徒会選挙よりもこのシーンだったのかもしれない、と思える展開だー。
でもそのオチは天草シノらしさが出るマイクの握り方であった。
ちなみに "フレミングにぎり" は氏家ト全先生オリジナルの造語っぽい。
"フレミング握り" で検索したら介護の現場での話題がヒットして何故か申し訳なさを覚えてしまった。

ラストの 【よろしくお願いします】 は8コマ漫画。
「がんばってください」 と津田タカトシが心の声で応援する相手は、まあ天草シノであろうよな。
津田コトミを応援してる説とか思ったが、それだとこう丁寧語にはならないだろう。
そしてオチは、男性恐怖症でも津田タカトシ相手なら大丈夫な五十嵐カエデもいるからこそのネタである。
1,2コマ目で五十嵐カエデが他の生徒と握手しているか描かれていないのは まあ描写を避けるよなーって感じ。
オチを務める畑ランコは、五十嵐カエデが津田タカトシに手を差し出している様子をどう思っているのだろう?
ここで津田タカトシが五十嵐カエデの手を取って、畑ランコを驚かせてほしさはあるな。
いや、昔の告白番組風に見えているなら、津田コトミの手を取った方がビックリするか。

今週の感想終了。
いよいよ次号は投票編だ! そしておそらく生徒会選挙エピソードの完結編。
『生徒会役員共』 できっと一度しか描かれることのないだろうエピソードだし、結末が気になるところだ。
大波乱は無いだろうけど、やすやすと天草シノが再選するだけの話で済むのかという疑問もあるしな。
初の4話目に踏み込む長編の決着は、見逃し厳禁だ。

19.09.18   今週の 『生徒会役員共』 「#536」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 は、生徒会選挙に関わる話……なのかこれー?
先週の続きなのに、今週の内容を予想できる人は皆無だろう。
そんなわけで今回は、「第1回 生徒会長候補者だらけの水泳大会」 編!
候補者演説の代わりなのか、天草シノが水泳大会に挑むエピソードだ、一体何がどうなっているの……
そういうわけで今週の 『生徒会役員共』 「#536」 の感想です。

一応は生徒会長選挙関連イベントの場だからか、今回背景には轟ネネや時カオルたちの姿も見えて賑やかね。
2本目 【会長能力値】 では水泳大会開催の経緯が明らかに。
というか畑ランコ率いる新聞部が主導の企画なのかなぁこれ、謎である。
「生徒会長に求められるものは?」 のアンケート結果がオチですが、七条アリアも萩村スズも動じないの微妙に笑える。

次の 【しぼん】 、天草シノと津田コトミの水着姿に目が行きがちですが、注目はセリフでしょ。
生徒会選挙中だから天草シノは会長ではない、という規則に則って津田コトミが天草シノを 「先輩」 と呼んでおる。
設定が細かいし、津田コトミもちゃんと細かなルールを守る子なのだと真面目さを感じられるのがこの4コマの良さだろう。
そしてオチは今回唯一の下ネタを畑ランコがぶち込んでくる。
初期に僅かに存在しただけなのに登場人物紹介にずっと書かれてている 「よくシノの隠し撮り写真を売っている」 の文、
それをこのセリフと絡めて考えると下ネタ度合が増すと思う。

4本目 【50m一本勝負】 、1コマ目が割と懐かしい。
プールの飛び込み台に立った天草シノが 「高い‥‥」 と考えてるシーン、単行本1巻 「#10」 にあったネタだ!
すごく昔のネタなのに、よくぞ同じシチュエーションの高所恐怖症のネタを忘れずに取り上げられた!
そして "飛び込み台に立つ天草シノ" というシチュエーションは同じでも、描かれた絵としては随分違う。
今回の方が周囲の様子を含めて状況が明らかだし、見せ方が上手いのだわ。
氏家ト全先生が十年以上の歳月を漫画家として活動した重さを見比べて感じたりしてみよう。
見比べてみると、昔と比べてだいぶ可愛くなってる津田タカトシにビックリできるな……

50メートル一本勝負なので、水泳大会はあっという間に始まってあっという間に終わった。
【レース実況】 、普通に泳ぐ天草シノと五十嵐カエデはともかく、パリィ・コッペリンが平泳ぎなのは謎である。
何だろう、アメリカの学校ではプールや水泳の授業が無かったりする、とは聞いたことあるけど、平泳ぎはどうなのか。
まぁ去年の 『生徒会役員共』 を見るにパリィ・コッペリンは普通に泳げるようですが、平泳ぎの理由は不明だ。
パリィ・コッペリン的にはこれが一番速く泳げるから、と読み取るのが普通にして最善かしら。
そしてオチは水上走りを試みる津田コトミ。
水上走りするマンガキャラとか見たことはあるけど、50メートル走り切る奴はそういなくない? (そういう問題ではない)

ラストの 【試合に負けて勝負に勝った】 は8コマ漫画。
足をつるのは溺れかけたと見える津田コトミではなく、パリィ・コッペリン!
そしてパリィ・コッペリンを助けるのは津田コトミという意外な展開。
たしかにこう描かれて見せられてみると、津田コトミが溺れかけても予想の範疇といった感じだ。
津田コトミが助けられるより津田コトミが助けた方が意外性があって面白いな……!
何という秀逸な判断。
助けられたコマでおまんじゅうみたいな頭だけ見せてるパリィ・コッペリンが可愛いし。

今週の感想終了。
そして次回は、いよいよ生徒会長選挙本番だ!
天草シノは生徒会長の座を守れるのか!?
今回の津田コトミの活躍は選挙結果に影響を及ぼしたりするのか!?
津田タカトシが天草シノを名前で呼んで天草シノが照れたりする展開はあるのか!?
次回が気になるところだ。

そして今週号の週刊少年マガジンでは、冒頭のカラーページも必読だー!
『はじめの一歩』 連載30周年企画として、週刊少年マガジン関係連載作家さんなどからのお祝い色紙が掲載されている!
もちろん、氏家ト全先生による 『はじめの一歩』 カラーイラストも載っているぞ!
描かれたキャラは、幕之内一歩と、その愛犬のワンポ。
見逃さずチェックしよう。

19.09.11   今週の 『生徒会役員共』 「#535」 感想

・もしや最終回でも近いのか、というエピソードでビビったよ今週の 『生徒会役員共』 !
まあきっと最終回の内容は卒業式だろうし、それに話数からしてもこの時期に最終回は無いはずだろうど。
(単行本のページ数はある程度決まっているから、単行本を出せる分の話が溜まらないうちは最終回が来ないはず)

そんなわけで今週の 『生徒会役員共』 感想。
今回 「#535」 の内容は、何とまあ生徒会長選挙だ!
最終回ではないだろうにしても、連載期間中に一度しかやれなさそうなエピソードでしょ。

開幕 【生徒会長 天草シノ】 では畑ランコが天草シノの写真を撮影。
どんな下ネタに繋がるのかと思いきや、真面目に仕事をしているだけだった。
そんなわけで、生徒会長選挙の他の候補者が登場だー。
次の 【挑戦者あらわる】 、おっと格ゲーっぽいサブタイトルだな という感想はともかく、五十嵐カエデがご登場。
ここでラブコメだったら、津田タカトシとの距離を縮めたい、みたいな出馬理由が説明されるわけですが!
しかしそういうのは、畑ランコのネタとして消費されるのみであった。

3本目 【密閉空間】 、五十嵐カエデの立候補理由が語られたー。
「組織というものは時に空気の入れ替えも必要です」 というのが動機であるらしい。
たしかに天草シノが生徒会長になってから、もう10年は経過してますし……というのはリアルタイムの話だった。
作中での経過時間は、どんなに長くとも2年未満だったわ。
まあそんなことより、注目するべきはラストの天草シノのセリフじゃない!?
天草シノはその行為のとき、窓やドアを締め切っているということが分かる貴重な証言ですよ!!
する場所はおそらくトイレなどでもない、という細部のリアリティも感じ取れるでしょ! えっちだ……
五十嵐カエデがその重要度をまったく分からないというのは、まあ普通に捉えてそれをしていないからだろうよなー。
逆に七条アリアも共感できなさそう。
七条アリアはドアも窓もオープンにしてやってそう、というか庭園に出てやってそうなイメージさえありませんか。

4本目 【新勢力】 からは生徒会選挙の幕開けだー。
「桜才の女帝 天草シノ」 、「風紀アナリスト 五十嵐カエデ」 とのキャッチコピーは誰が付けたのやら。
そしてオチのキャッチコピー、「光と闇を司る 津田コトミ」 の無茶苦茶さ加減には笑った。
選挙管理委員が津田コトミならこれだ、と決めたわけでなく自己申告だろうよなー。
そうすると天草シノのキャッチコピーも自己申告、あるいは誰かの提案にOKをしたやつということか?
女帝と呼ばれることに対して天草シノがOKを出している、というのは何か面白い。

そして他にもいた候補者が誰かと言えば、何とパリィ・コッペリンであった。
キャッチコピーは 「フリーダム・アメリカ娘」 だとか。
あと氏家ト全先生の漫画に登場する父母って大体下ネタ側の立ち位置ですが、パリィのパパがどうなのか気になる。
「いろんなコトにチャレンジしなさい」 の意味が色んなプレイのジャンル、だったらどうしよう。
しかしまあ、留学生が生徒会長に立候補するってマジかよ、とは思っちゃう。
そこはさておき、この 【パリィ画像検索をする】 のオチはヤバいですね。
「生徒会長 ご奉仕」 での検索は、セーフサーチをオンにしたgoogleでもそういう画像が実際いっぱいヒットするぞ!
下ネタ知識があってもパリィ・コッペリンでも、わが身にそれが降りかかると思ったときのリアクションかわいい。

そしてラストの 【桜才レギュレーション】 でオチを持っていくのも畑ランコであった。
生徒会長以外のメンバー、津田タカトシ・七条アリア・萩村スズは生徒会役員として留任だとか。
よって生徒会選挙中には天草シノだけが会長でなくなるわけですが、ここで 「天草会長」 の呼び方が出てくるとは!
ていうかここまでお膳立てされて照れず戸惑うばかりの津田タカトシもスゲェな。
どれだけ鈍感だー? あるいは津田タカトシ自身が名前呼びに無頓着というか特に感じるところが無いタイプなのかも。
いやそれはそれで、それならじゃあといきなり名前で呼びだして天草シノが照れたりするのも良さそうだな……

19.09.07   『生徒会役員共』 の同人作品の話18

・『生徒会役員共』 の同人作品紹介日記、その18。
今回は2019年の夏コミで頒布されていた同人誌3点と、2018年の冬コミでの2点をご紹介させていただきたい。
令和になったというのに平成最後のコミケでの感想をようやく書いているとは……
筆不精で申し訳ない。
なお、前回までの同人誌紹介は 生徒会役員共 同人誌・同人CG集 紹介 にて。

1点目。
サークルマボロシココロさんの、『友達以上恋愛対象未満』 。
シリアス系の一冊だ!
よくある "友達以上恋人未満" のフレーズではなく、"恋愛対象未満" であるのをなるほどーと唸らせる内容。
津田タカトシが誰に対してもやさしい男子であることについて、こういう視点があったとはねー!
表紙の雰囲気や、12ページ1コマ目の無言の "間" となるコマにぞくっと来ます。
絵として3ページ目の様々な場面での萩村スズが秀逸、これがあるから次ページの落差が活きるのだろうなー。
ラストの切なさも好印象で、後書きさえ無く終わるのも良さであろう。

2点目。
サークルマボロシココロさんの、『SA!徒会 Partyroom!』 。
こちらは明るい4コマ集だ。
前半は、桜才生徒会室の大掃除中にコンドームが発見されて……落とし主は一体誰なのか!? という話が展開。
5,6本目の天草シノたちによるコンドームお披露目ネタは中でも面白い。
落とし主がこの態度であるのは 予想が付くこととはいえ笑っちゃう。
後半は、サークルねのくにさんによるゲスト4コマ。
大晦日にそば打ちをする話で、天草シノたちの他に森ノゾミとパリィ・コッペリンも登場するぞ。
パリィ・コッペリンの桜才に馴染んでいるネタとか特に良いでしょ!
オチのページやら扉絵の五十嵐カエデやら、こだわりのフェチが隙あらば差し込まれているので感心する。
七条アリアの余裕そうなポージングとか個人的に好み、皆は誰のポーズが好みだろうか!?
ほか、後書きに加えてデレステキャラの衣装を着た天草シノたち3人のイラストというおまけも嬉しい。

3点目。
サークルマボロシココロさんの、『天草シノは告らせたい』 。
タイトル通りに漫画 『かぐや様は告らせたい』 のパロディ系な同人誌。
ショート漫画と4コマ集のハイブリッドで、表紙では "告" の字が瞳に来るのもきっちりパロられている。
津田タカトシが天然善人で回避しまくる前半に対して、後半では天草シノたちのピリピリした争いが勃発だー!
威嚇する気満々の天草シノに萩村スズ! 不敵な笑みを浮かべる七条アリア! この光景はもう少し見たいくらい。
広瀬ユウとかまで顔見せしてる最終ページは華やかで良いですね。

4点目。
サークルいほはらさんの、『DTと大和撫子共▽』 。
原作と同じ感じの4コマ集。
表紙から緩い笑顔でダブルピースした天草シノが可愛いので注目だ。
2回ある扉絵の青葉トオリがどちらも可愛くて最高じゃあないですか! 可愛い、とても可愛い (消滅する語彙
ヘッドスライディングで飛び込んで下から見上げたい扉絵はともかく、登場人物が多くて嬉しい。
激しいツッコミだったりボケ倒しだったり、オチのバリエーションも豊かだぞ。
【魔法使い共】 や 【おかず@】 のオチであるリアクションは特に笑った。
【あれは…萩村?】 や 【歯ブラシ】 は原作にありそうなレベルのボケだ。
七条アリアがタンポン派である理由は考えたことが無かったなー、言われてみると納得。

5点目。
サークルさうんどすとっくさんの、『おおの通信』 。
原作というかアニメ版に近い雰囲気での4コマ集。
「アリアのこれなーに??」 や 「轟ネネのう.ん.ち.く」のコーナーまであったりするぞ。
ただ一番の個性は原作とかアニメ版とかいうところでなくて、表紙に書かれた通りにR-15であること。
18禁とまでは行かないし、乳首は隠されているけれど、津田タカトシが普通にラブホでヤっていたりする。
ちなみにハーレム展開ではなくて、お相手はウオミーで固定。執筆者の方のこだわりポイントであるようですね。
天草シノのノリは割と原作に近い感じですが、しかしこれ夜の営みのお相手は誰なのか! 気になってしまう。
【さとちも買ったよ!】 の天草シノや、【NEW GINGER MUSEUM】 の七条アリアには笑った。
扉絵は各登場人物のコスプレ的な感じですが、津田タカトシの扉絵は衝撃だった。
あとがきの他に、漫画 『あずまんが大王』 の下ネタ4コマもおまけとして収録されている。

19.09.04   今週の 『生徒会役員共』 「#534」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 、ガチのパンツじゃん。

氏家ト全先生の漫画は、
「下ネタギャグ漫画ながら分かりやすいお色気カットは避けており、特にパンチラシーンでのパンツは意地でも描かない」
という作風が長年貫かれていた。
この縛りがあったから、過去作 『濱中アイ』 最終回の全員パンチラは当時すごい衝撃を読者に与えたわけですよ。
TVアニメ1期の制作時には、氏家ト全先生が制作会社に 「パンチラは方向性が違うのでNG」 と要望を出されたほどだ。
近年でもこの作風は、割と徹底されている。
『生徒会役員共』 でも、天草シノのパンツが見えたりするようなシーンはただの一度も描かれてない。

とはいえ近年、この縛りは少しずつ緩和されつつある。
『生徒会役員共』 でも、イメージ映像として誰のものでもない空想上のパンツなどは普通に描かれている。
過去作 『プチたん』 では、普通に女子更衣室でモブ女子生徒たちの下着姿の着替えシーンとか描かれた。
アンスコや白レオタードだから、として絵的にはパンツと区別がつかない布地が見られるシーンもあった。

そういうわけで、少しずつ分かりやすいお色気シーンが増えてきていたわけですが……
今回3本目 【自分のことのように】 では、作中で実在するモブ女子生徒のパンツが普通に描かれた。
別段、何の特別感もなく、描かれて当然の描写であるように、1コマ目から普通にパンツ。
パンツが見えたこと自体をメタに衝撃的に扱う……ということもなく、普通に話が進行だー。
これにはビビった。
氏家ト全先生が新たな作風を開拓しているというより、ただ作風の徹底を疲れたから止めただけ、みたいに思えちゃう……
つい最近、ずっと続いていた天草シノの連続登場記録という皆勤賞が途絶えたばかりだからかなぁ?
うーむ、今後は普通にマガジンの他の漫画みたいなお色気シーンが増えるのだろうか。

そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 感想。
今回 「#534」 は、桜才学園を舞台にした日常回だ。

パンツにビックリした話が長くなったけど、実は開幕の 【10月生まれはクリスマス】 も割と衝撃的だった。
氏家ト全先生は長年下ネタギャグ漫画を描かれているわけですが、今まで描かれていない下ネタというのも実はある。
それがここで使われた、この十月十日 (とつきとうか) ネタ。
人間の妊娠期間は大体10ヶ月と10日間くらいとされるため、つまり誕生日からその月日を遡った日が……というやつ。
割と一般的な下ネタながら、これがたしか氏家ト全先生の漫画で初めて出てきた下ネタのはずなのだよね。
個人的には氏家ト全先生がこのネタを嫌いだから使わないのだろう、など勝手に思っていたからビックリしたよ。
いやほら、氏家ト全先生の誕生日である12月24日って、十月十日を差し引いたらめちゃくちゃ分かりやすい日ですし。

ちなみにTwitterにて指摘を頂いて思い出したのですが、津田タカトシの誕生日は7月だった。
天草シノの誕生日回で描かれてたのだったわ、なお萩村スズの誕生日は4月。

そして3本目 【自分のことのように】 、パンツが普通にフワーリするネタ。
"氏家ト全先生の漫画はパンツが描かれたら最終回" みたいな説というかネタも、今は昔だ。
共感性羞恥で恥ずかしがるパリィ・コッペリンに対して、萩村スズが少しも動じず無表情なの笑う。
七条アリアのもっとすごい痴態を間近で見てきて見慣れちゃってるのだろうか。
そしてその七条アリアは共感性羞恥というか、羞恥プレイとして見ちゃっての興奮状態だー。
この状態にツッコミを入れられるのは津田タカトシくらいだろうか。
いや、津田タカトシでもたまに素直に下ネタに頷いちゃうときがあるからな。

パンツが描かれたついでか、次の 【アリアのおすすめ】 の4コマ目も何かえっちだ……
手持ち無沙汰 → 手持ち乳房、という何だそりゃ的なダジャレはともかくさ、やたら官能的な表紙だな。
おっぱいについてはともかく、表情が舌出てるから必要以上にエロな感じある。

5本目 【成長の証】 良いな、笑った。
萩村スズにとって身長が伸びることがどれほど嬉しいことなのか伝わってくる話だ。
つーかリアクションがスゲェ、友人の轟ネネでも意表を突かれるほどかー。
ていうかパリィ・コッペリンが萩村スズのことを理解し始めている、という仲の進展も汲み取れるネタだな。

ラスト2本は耳式体温計のネタ。
【ぽかぽかしてきた】 、天草シノのこのリアクションは笑った。
下ネタギャグとしてわざとやっているのか、あるいはマジの反応なのか!?
でも過去に天草シノは耳が性感帯と自分から語っていたしな (単行本1巻 「#11」 )
ガチでこうゾクゾクして声が出ちゃってるのだら、ちょっと胸が高鳴ってしまう。
いやそれよりも、今週はパンツとかおっぱいとか性感帯へのリアクションとか、エロ要素多めの回ということになるな。

ラスト 【今日はこの路線でいこう】 、津田コトミへのツッコミも大変良いですね。
純粋に上手いですよねこのツッコミ。
何気に1コマ目でやたら驚く萩村スズも何やら可愛いぞ。

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