21.01.27   今週の 『生徒会役員共』 「#602」 感想

・今週の 『生徒会役員共』 感想。
今回 「#602」 は、若干ながら下ネタが濃いめの回。
珍しいことに4コマ7本全部が下ネタの回でもある。

開幕 【もみもみ】 は、マッサージのお話。
疲れた津田タカトシを見てマッサージを申し出る天草シノと、下ネタな連想をする七条アリア。
気遣いができているのは天草シノなのに、津田タカトシの印象には七条アリアの下ネタが残っていそう。
体育後とかに疲れている男子の集団も、七条アリアの頭には元気な肉ののべ棒ばかり思い浮かぶのかな。
オチの天草シノ、そういうマッサージをするわけないだろ的な返答でないのは何かえっちだ……
津田タカトシのセリフ通り、知ってはいるのだなという点に興味が行ってしまう。
そこを思えば、萩村スズが沈黙してる様子をわざわざ4コマ目に描き入れていることも上手い。
萩村スズが疲れマラを知っているのかどうかまで意識させられちゃう構成だ。
知ってたなら、疲れた津田タカトシを見て七条アリアと同様 疲れマラに思い至ってた可能性が出るし。

2本目 【落ち度は認める】 、津田コトミのスカートの短さにビックリした。
作中は1月だろうし、後のネタでは下半身が冷えるとも言っているのに、オシャレのためには我慢である。
津田コトミのファッションへのこだわりと忍耐力にちょっと驚けるね。
全然関係ないけど、生足を大きく露出した女子高生を見て 寒くないの的感想がまず出るのは老いだろうな。
これのオチ、ボケたわけでなく素で尿道について返しをしてる雰囲気なのが好み。
次の4コマを読むに、無意識にトイレのことを考えていての返答だったのかもしれない。

3本目 【レディーのたしなみ】 も、2本目と同じくトイレ関係の下ネタ。
津田コトミが注意を受けた2本目に続き、今度は時カオルが注意を受ける。仲良しかよ。
トッキーが関わる4コマだったので、「時と場所は選ばないとな」 というセリフに身構えてしまった (何故
何かトッキーの苗字と時間の "時" をかけたオチが来るのかと思ってしまったので。
オチは、天草シノが語るトイレの話だ。
足を開く必要性、性的な体位とかプレイとかの話題で語らないのだなー、ちょっと意外。
五十嵐カエデ相手だから、プレイよりも共感してもらえそうな場面を出したのかも。
ただのたまたまかもしれないけど。

4本目 【パリィとべんきょう】 では、パリィ・コッペリンが登場だー。
不慣れな日本語による勘違いをしているのに、真実を見極めているので笑った。
いや真実ではないかもしれないな、津田タカトシはドMではなくライトMかもしれないので。
推察とはいえ、オチで全く引いてる様子なくドMを受け入れているのが 『生徒会役員共』 の良いところだ。

5本目 【愛のカタチ】 、何気に今まで明かされなかったところに畑ランコが切り込んでいる。
『生徒会役員共』 で最もラブラブな姿が描かれているカップルといえば、ヨシ君ナオちゃんだ。
その2人へといつも仲が良いことの秘訣を直球取材する畑ランコ!
花巻ナオの回答は 「ハート」 とのことだが……ハートから派生の下ネタで一番想像つかないパターンでは?
こんな下ネタボケができたのか。
しかも畑ランコも納得するだろう形なのが上手いな、普通の空耳や同音異義語ネタから一捻りされている。
これを素直に受けとめて自身でも実践しようとする畑ランコ、という妄想さえ生まれえそうだ。
言うまでもないが、歯跡が付いてるのが馬川ヨシオであるのも無難な選択をできていて見事。
4コマのオチとしては、SMプレイで噛まれているのが花巻ナオであっても成立はする。
でもここで噛まれているのを馬川ヨシオとするのが氏家ト全先生のバランス感覚、時代を察知する嗅覚だろう。

6本目 【ポカポカ】 では、津田コトミの陰毛がオチの下ネタ。
何故かは分からないが、津田コトミが自身のパイパンをネタとする様子は好きなので喜んだ。
1コマ目の冬毛モコモコしてる津田家の飼い猫:ムラサメのかわいらしい様子からは想像つかないオチだ。
津田タカトシはデリケートさが欲しいと嘆いているけど、このままであってほしいなと願う俺だった。

ラストの7本目 【背徳チラリズム】 は、スカートと短パンの話。
冬でもスカートを短くしていた津田コトミと反対に、天草シノは寒いからとスカートの下に短パンを穿く。
寒いならスカートの下にジャージを穿けば良いのに、など思ってしまう。
……それはさすがに天草シノ的にもNGなファッションなのかも。
そしてオチは、スカートを自らめくって 「実ははいてましたー」 というドッキリいたずらネタ。
七条アリアが短パンを穿いたうえでスカートをめくりあげて、このいたずらを仕掛ける相手は誰なの?
津田タカトシ……ではないよなあ、ここでネタばらしをしている天草シノ相手でもないだろう。
出島さん相手にやるつもりなのかな? どうなのかな?
パンツを穿いてないときが普通にある七条アリアがこれをやるのは、破壊力が凄そう。
萩村スズ相手にだって充分な威力を発揮するだろうドッキリだ。

今週の感想終了。
ちなみに来週2/3(水)発売号の週刊少年マガジンでは、『生徒会役員共』 が休載とのこと。
次回の 『生徒会役員共』 は、2/10(水)発売号までおあずけだー。
思うに、氏家ト全先生が単行本作業のためお休みとしたのかもしれない。
<2021.02.08追記:マガポケへのリンクを追加>

21.01.20   600回記念一挙2話! 『生徒会役員共』 「#600」 「#601」 感想

・これを書いているのは1月30日です。
連載600回記念、豪華2本立てだった 『生徒会役員共』 「#600」 と 「#601」 の回の感想。

まずは1話目 「#600」 は、桜才学園が舞台の話。
扉絵は七条アリアであり、開幕 【礼儀作法】 のオチも七条アリアだ。
"エチケット" を "エッチチケット" に聞き間違える空耳っぷり。
これが 「#600」 の開幕に来るネタかよと思えばスゲェ。
七条アリアはぶれないし、氏家ト全先生もぶれなさすぎる。
ネタに目をやれば、天草シノからエッチチケットを教わろうとする七条アリアが良い。
チケットを使う対象は天草シノなのかという点まで考えての発言だったら尚良いなあ。

2本目 【逆にスキ】 は、口臭の話題だ。
1本目のネタからエチケット繋がりである。
ポケットに手を入れる天草シノが1本目と2本目でコピーしたかのように同じポーズですが、コピーではない。
オチは、口臭フェチの存在を理由にこの場をやり過ごそうとする横島ナルコ先生だ。
学園内でプレイに及ぶこともある横島ナルコ先生だけど、ここでは口臭フェチも世の中にいるからとの理屈。
実際の口臭フェチのために準備してた、というわけではない模様。
ツッコミが妙に厳しいのは笑う。

3本目 【多数決】 は、直前の横島ナルコ先生を受けてではなかろうけども、歯磨きの話。
「食事の歯磨き」 ってナレーションは何か気になるな、「食後の歯磨き」 の誤りかな。
萩村スズ・七条アリア・天草シノが同じアングルで歯ブラシを咥えている構図は、どことなく気になってしまう。
人の歯磨きする様子に興奮できる歯磨きフェチの人もいるそうだけど、そのフェチ向けの魅力を放つコマなのかも。
口臭フェチよりかは刺さる人も多そうだし。

4本目 【うかつ】 からは、天草シノのトイレの話。
この回 「#600」 は、トイレと歯磨きの話って括れそう。
【うかつ】 自体はエピソードの導入って感じで、この4コマだけ見たなら新聞に載ってる万人向け4コマみたいだ。

続く5本目 【たすけて アリアさん】 は、いつも通りの 『生徒会役員共』 。
もう絶対に新聞4コマではできないだろうオチである、エッチな記事とか載ってるスポーツ新聞なら別だけど。
トイレに紙が無いというシチュエーションで、スマホで助けを求めるというのは現代風だな。
携帯電話はトイレにも持ち込むものという文化、過去の氏家ト全先生の連載では時代的にやれなかっただろうな。
もしも 『妹はひまわり組』 が当代の連載だったら、幼稚園児×スマホというテーマのネタも読めたのだろうか。
話ずれた。
スマホがあるおかげで、パンツをおろしたまま隣の個室に移動する天草シノというシーンは回避された。
回避されたのに、七条アリアが下ネタに繋げちゃうのは笑っちゃう。
もしも七条アリアが同じ状況だったら、助けを呼ばずシミ付きパンツを作って楽しんだりするのだろうか……?
おののける考えだ。

ラストの 【てんや わんや】 は、8コマ漫画。
他の個室にトイレットペーパーとかあるだろう、など油断せずティッシュを持参するのが優秀さだな。
そして天草シノがトイレの用足しで困っているというのを伏せる気遣いもきちんとしている。
直前のネタで、天草シノに下ネタを返信してたとは思えないな。
津田タカトシとはいえ、男子相手だから伏せたのかもしれない。
そしてちょっとしたすれ違いから大騒動になってしまう、ギャグマンガらしいと言えるオチ。
大騒動の理由が天草シノを心配する皆のやさしさというのは、氏家ト全先生の作品の美点に数えられよう。

・豪華2本立ての1話目感想終了。
続いて2本立ての2話目、「#601」 の感想。

2話目 「#601」 は、英稜学園が舞台の話。
扉絵は森ノゾミだ。
600回記念の一挙2話でそれぞれ桜才と英稜が舞台なのに、扉絵は桜才・英稜の両生徒会長ではないのだな。
会長に次ぐ2番手のポジションの女子で揃えた感じなのかな。
あるいは何か他の要素、おむねの大きさとかあるのかもしれない。
七条アリア扉絵は私服で胸の谷間が見えてるし、森ノゾミ扉絵は真横からの大きさを確認できるアングルだし。

開幕 【しまり具合】 、この回のメインテーマの導入だというのにいきなり笑った。
七条アリアの下ネタ空耳のようなパターンながら、魚見チヒロは何考えるのと更に笑いを誘う二段構え。
"魚見チヒロの肛門" という今まで読者の多くが思いを巡らせたことなかろう要素を突然ぶち込んでくるのも凄い。

2本目 【いきあたり ばったり】 では、青葉トオリが話題のきっかけと判明。
今回のメインテーマと新たな出会いが、青葉トオリの思い付ききっかけであったと分かる貴重なセリフだ。
そしてこの4コマ、英稜生徒会の全員が全身デフォルメながら描かれて、かつ全員にセリフがあるという構成だ。
英稜生徒会顧問を新しく迎えるにあたり、氏家ト全先生が構成に注意を払っただろう印象を受ける。

そういうわけで、3本目 【鉄の心臓】 では英稜生徒会顧問:音羽先生が初登場

生徒指導の音羽先生が初登場にして英稜生徒会顧問に

英稜生徒会顧問:音羽先生というか、まだこの時点では生徒会の顧問ではないけれど。
めっちゃ厳しい先生として有名らしい生徒指導の音羽先生に、魚見チヒロは直球で顧問をお願いだー。
それはそれとして、3コマ目のゆるい感じに驚く青葉トオリが可愛すぎるな。

そしてこれは余談だけど、音羽先生の 「音羽」 という名前に一番ビックリした
講談社の漫画で、音羽って名前の人が特別な人物でもないのに出てくることあるのか……
だって、多少漫画好きな人なら知っているだろうけど、「音羽」 って講談社がある地名だよ
週刊少年マガジン裏表紙の奥付を見れば、「東京都文京区音羽2−12−21」 の住所を確認できる。
色々な漫画出版社を話題に挙げる際、講談社のことを音羽と呼ぶケースさえある。
ちなみに週刊少年ジャンプの集英社は神保町、週刊少年チャンピオンの秋田書店は飯田橋だ。

4本目 【音羽先生が仲間になった】 、このサブタイトルはドラクエパロディだよね。
ドラクエで新たに仲間が加わったときのメロディが脳内再生される。
俺も青葉トオリに笑顔で挨拶されてえよという欲求はさておき、顧問を快諾する音羽先生の人の好さよ。
直前に語られた生徒指導の厳しさが広瀬ユウへと即座に発揮されるのはスピード感あって良いですね。
何気に2コマ目で音羽先生が下から見上げる構図でセリフを言ってるのは、漫画の技巧かも。
森ノゾミ相手なら音羽先生の方が身長が高いのに、それに構わず見上げてセリフを喋っている。
だからってこのコマが不自然にはなってないしな、見上げることでやさしさも出ているのかもしれない。

5本目 【いらっしゃいませ】 では、音羽先生 in 英稜生徒会室。
この新しい登場人物は下ネタ側なのか違うのかという、『生徒会役員共』 で最も重要なポイントが明かされた。
ノーパン健康法中で結構陰毛が落ちているという室内に、言葉を失ってツッコミも入れられない音羽先生。
非下ネタ側の立ち位置であるようだ。
これは絶対、ノーパン健康法を一緒に試す未来とか来ないだろうな。
そして一体、このノーパン健康法は英稜生徒会の誰が実践しているというのか! 妄想が膨らむ4コマだ。
魚見チヒロは実践確定として、森ノゾミは実践していなさそう。
そういうのもあるんスねとか言って広瀬ユウも実践してる可能性もあろう、君だけの広瀬ユウ像を作り上げよう。
そして青葉トオリはどうなのか?
下ネタに乗ってたり逆に驚いてたりもする立ち位置で、個性描写も控えめだから推察が難しい。
俺個人の好みもあって一番気になるポイントですねそうですね (早口
いや、むしろ穿いててもそれはそれで俺にとっては嬉しい情報だ。
一番良いのはノーパン健康法をやってなくて、そこにどうして試してないのと聞いてみるシチュエーションかな。
完全にこの文は本編と関係しない俺自身の欲望だ。

6本目 【活動記録】 、何気にここでも話のきっかけが青葉トオリだ、おいおい無邪気かわいいかよ。
音羽先生の顧問就任で撮った写真、広瀬ユウが後ろからツノを生やす悪戯をしているのかと思ったら違った。
『生徒会役員共』 のピースサインがそのようなことに使われるわけが無かった、正しいオチは鼻ファックである。
肝心の音羽先生のリアクションが無いのは、やっぱり言葉を失っているからなのだろうか。
というかピースサインをする青葉トオリの顔が森ノゾミの吹き出しに隠れていることが惜しいな。

ラスト、7本目 【健全生徒会】 では音羽先生の意外なピュアさが垣間見えた感じ。
英稜生徒会と桜才生徒会の交流会の写真で、両手に花状態の津田タカトシにドン引きだぜー。
すごいマニアックなプレイ中のように見える写真というわけでもない。
津田タカトシに魚見チヒロと天草シノがぎゅっとくっついている写真だけでこの引き具合だ。
天然下ネタ側という感じでもなさそう。
これまでの 『生徒会役員共』 を振り返っても、下ネタを最も許容しなさそうな人物と見える。
一体今後の登場ではどうなってしまうのだろう?
音羽先生、素の横島ナルコ先生と邂逅したらブチ切れそうな予感さえするなあ。
ちなみに交流会のアルバムの写真には、桜才生徒会メンバー全員がきっちり映り込んでいて芸が細かい。
萩村スズが魚見チヒロにハグされてる過去のネタとか、スズヘッド状態になってる写真とかもある凝りようだ。

豪華2本立ての2話目感想終了。
ちなみにこの号の週刊少年マガジンでは、本編終了後のページにて抽選プレゼントが開催中だ。
応募要項にまたしても 「『生徒会役員共』の好きなキャラクター」 の項目がある。
結果は明かされないけれど、事実上の人気投票と言えよう。
誰にどれだけ投票されたかとか、過去にあったように単行本の描きおろしで発表されたりしてほしいよ。
ほか、小さいながらマガジン表紙にも一応天草シノが登場している。
描きおろしではない。
<2021.02.08追記:マガポケへのリンクを追加>

21.01.13   『生徒会役員共』 「#599」 感想

・これを書いているのは1月30日です。
『生徒会役員共』 「#599」 感想。

この回 「#599」 は、特に行事やイベントは無い日常回。
扉絵アオリ文句 「浮遊の風物詩、ツインテールとマフラーと肉まん!!」 の通り、冬っぽい津田コトミが扉絵だ。
一緒に買い食いをしているトッキー視点、という情景なのかもしれない。
この回にトッキーは出ないけど。

開幕 【12月ですよ】 は……、えっ12月なの?
この4コマは1月発売号のマガジンに掲載であり、ネタ的にも12月である必要はない。
単に写植で誤植が発生したのかな?
あるいはこの 「#599」 自体、本当は12月掲載だったのを1月にスライドさせた回なのかもしれない。
そこはともかく、オチはM男的な下ネタ。
冷たい視線を受けたときの津田タカトシの股間はムクムクするのかどうか?
津田タカトシの股間を観察していることもあった七条アリアを連れてこなくちゃ! (単行本3巻#34」 )
というか、天草シノと一緒に津田タカトシの股間を見つめていた回もあった (単行本11巻#292」 ) 。
津田タカトシ本人の知らないところで、今日はムクムクしてたなと会話が交わされてたりするのかも。

2本目 【ふんいきづくり】 は、静電気ネタ。
博識な萩村スズが地面に手を当てて静電気を防ぐ方法を伝えれば、津田コトミは中二病に繋げちゃう。
「マジですか」 という返答や、萩村スズの静かなるツッコミに良さがあると思う。

3本目 【冬のおたのしみ】 も静電気ネタであり、今度は出島さんと七条アリアが登場だ。
自宅で脱いでる七条アリアは、何気に 『生徒会役員共』 にしてはちょっと露出度高めだな。
いやまあ、初見時には見落としたくらい細かいシーンですが……
細かいシーンでも、すぐ横にいる出島さんは七条アリアがセーターを脱ぐ様子を堪能していると思う。
出島さんの下ネタに、ドア越しに橋高さんがツッコミで駆け寄るオチ。
出島さんと七条アリアが、実際エレクトリックキスに及ぼうとする妄想の余地がある。
でも過去のこの手のやりとりを思い返すに、出島さんはマジで迫るけど七条アリアは普通に避けようとしてそう。
残念ながら、橋高さんが焦った事態は回避されているだろう (残念ながら) 。

2,3本目が静電気ネタなら、4,5本目は空耳と同音異義語の聴覚ネタだ。
【津田は語る】 、"忠犬" と "中堅" が判断付かないネタ。
言われてみればという感じの同音異義語だ。
それと3,4コマ目、同じ構図が通常時とデフォルメ時で描き分けられてるところ良いよね。
氏家ト全先生の絵柄を普段より楽しめる感じ。
5本目 【11歳の頃から!?】 は、七条アリアの空耳だー。
4コマ本編よりもサブタイトルに虚を突かれた感じ、何歳の頃からという点に着目するのか……
たしかに轟ネネが何歳の頃から機械大好きなのかは気になる点だけれども。

ラスト 【ドキーン】 は、8コマ漫画。
しゃっくりが止まらない津田タカトシに、天草シノが驚きの行為を仕掛けるぞ。
というか距離が近すぎる。
津田タカトシより先に萩村スズが慌てふためいてるのも納得の至近距離だ。
こういう場面の最後のコマで、天草シノが恥じらわずにセリフを言えてるところが好き。
この場面の天草シノなら恥じらわずに膝を蹴り上げられそうな雰囲気さえ漂うなあ。
冷たい視線でムクムクしたかもしれない津田タカトシの股間も、思わず縮こまってしまいそうだ。
まあ実際にそんな蹴り上げをしないのが氏家ト全先生の 『生徒会役員共』 ですが。
アニメ版 『生徒会役員共』 なら、このシーンを回想して恥ずかしがる天草シノという場面とか挿入されそう。

この回 「#599」 の感想終了。
これの次の回は 「#600」 につき、次号の週刊少年マガジンでは連載600回記念の回となった。
この感想を書いているのは1月30日につき、既に発売済みだけれど。
<2021.02.08追記:マガポケへのリンクを追加>

21.01.06   今週の 『生徒会役員共』 「#598」 感想

・2021年一発目の 『生徒会役員共』 !
今回 「#598」 は、新年最初ということで初売りに関するエピソードだよ。
正月早々、津田家に集まる天草シノたちである。
そんなわけで、今週の 『生徒会役員共』 感想。

扉絵は私服姿の天草シノ。
一見本編とは関係しない薄着に見えますが、実は最終ページのワンシーンであると後で分かる。
分かってから読み直すと、アレを穿いてるだろう部位に視線が行っちゃう。
ちなみに『劇場版 生徒会役員共2』封切り直後とあって、アオリ文句は劇場版2の告知がデカい。
『生徒会役員共』 のタイトルロゴが極小で、劇場版2公開中という告知アオリがめちゃデカい。
若干ウケる。

開幕 【どやどや】 、津田タカトシが見るテレビに映し出されるは初売りの光景。
関係ないかと思いきや、そこに初売りから帰ってきた天草シノたちがどやどや戻ってくる導入だ。
過去には津田タカトシも 「#166」 (単行本7巻収録) で初売りに並びましたが、今回はお留守番だった模様。
しかしまあ、2021年にもなって今更だけど皆津田家に集まりすぎだよな。
桜才学園まで交通の便が良いそうだけど (単行本1巻#1」 ) 、集まるに便利な場所なのかな。

2本目 【幸せのつめ合わせ】 からは、テレビで見た福袋の中身交換会が早速催される。
安物買いの銭失い、なんて諺は気にせず安いからと沢山買っちゃう天草シノたちの若さ! 青春を感じる。
オチは七条アリアの空耳……ではなかった。
"福" と "服" をかけて上手いこと言うダジャレであった。
露出好きな七条アリアにとって 下着はそのまま外へ出られる "服" にカウントされそう、など思ったが違うわ。
下着姿はそのまま外へ出られない格好、というちゃんとした認識があるからこそ露出で興奮するのだろう。
うっかりしちゃった。

続く 【まるみえ】 は、そんな七条アリアと露出のネタ!
最初から中身が分かってる福袋の話題が、大人のネグリジェとしてスケスケな服に繋がろうとは。
ていうか、中身が透けて見える福袋を買うのが萩村スズなあたり良いですね。
堅実な性格が出ているというか。
萩村スズの場合、適当に買った福袋だとサイズの合わない服ばかりになるから、って理由もありそう。

次の 【肌面積】 もまた、新年早々七条アリアの露出プレイ絡みのネタである。
折角の裸マフラーも、毛糸のマフラーのちくちくに気が散っちゃうなら台無しですよねー。
七条アリアの実体験に基づく話題、って雰囲気が良い。
そして津田家の飼い猫:ムラサメ君が、デフォルメ顔でなく普通のお顔で登場だー。
こういうシーンの猫って、漫画だと下着との組み合わせでよく登場してるイメージが何かある。
というか漫画のサービスシーンで下着を登場させるアイテムとして、猫が使われているのかも。
ここではマフラーの交換シーンを2コマ連続同じ構図とさせないために、ムラサメ君が登場してそう。
見上げるお顔は素直にかわいい。
氏家ト全先生の工夫を感じられる構図だ。

5本目 【大と小】 は、萩村スズと津田コトミの福袋の話。
津田コトミから交換でもらったレッグウォーマーを萩村スズが穿いたなら、ニーソックスに早変わりだ。
サイズが合わない服を危惧してただろうに、まさかの誤算である。
事情を知らない津田タカトシが褒めてくれてるのが意図せずダメ押しになってしまっとる。

最終ページ 【きまったぜ】 は、8コマ漫画だ。
「戦利品でファッションショー」 として、天草シノたちの華やかな姿が半分を占めるぞ。
三者三葉ならぬ四者四葉、皆どの服装も似合っておる。
扉絵の天草シノの格好は、このときの服装だったわけですねー。
そしてオチは、天草シノのこの着衣。
2本目のオチに登場した紐パンがここに繋がった。
読み返せば天草シノは 「ちょっとスースーする」 と言っている。
氏家ト全先生の漫画で "スースーする" といえば、パンツを穿いてないか紐パンを表すフレーズなのだよな。
紐パンを手に唖然としてた天草シノは、言葉通り下着福袋に驚いてただけで紐パンは受け入れてたと判明するオチ。

今週の感想終了。
今週号の欄外でもめっちゃ告知されている通り、劇場版2を見に行くと入場者特典がもらえるぞ。
舞台挨拶は中止となってしまったが、入場者プレゼント企画は継続中だ。
ぜひ見に行こう。
<2021.02.08追記:マガポケへのリンクを追加>

21.01.02   『劇場版 生徒会役員共2』 コラボカフェ行ってきたよ、というレポ

・ 『劇場版 生徒会役員共2』 の公開を記念して!
劇場版 生徒会役員共2 × プリンセスカフェのコラボメニューを食べてきた!
そのレポートです。

こういうコラボ企画を開催しているカフェに行くのは、これで2店舗目。
1店舗目は言うまでもなく、劇場版 『生徒会役員共』 1のコラボカフェ
3年半ぶりくらいのコラボカフェになるのかー。
KING×PASELA CAFEのときは、思っていたより 『生徒会役員共』 成分が薄くてビックリした思い出だ。
けれど今回のプリンセスカフェは、想像してたイメージに近いコラボカフェだったよ。

今回訪れたのは、1月2日午前の秋葉原店。
まず店内の装飾ですが、窓側は 『劇場版 生徒会役員共2』 のポスターで埋まってた。
更にプリンセスカフェ用コラボイラストを使ったパネルが壁に何枚も貼られていて、見た目は賑やか。
(※プリンセスカフェのグッズや料理のメニューにも使われているイラストです)
店内メニューやランチョンマットなどの隙間も、同じイラストが埋めてくれている。
店内に2つあるテレビでは、 『劇場版 生徒会役員共2』 の短いPVがひたすらループで再生。
『生徒会役員共*』 のアニメ映像とか流せば良いのにと思ったが……それはお金がかかりすぎるのだろう。

他の要素については、プリンセスカフェの告知ツイートで全部と思われる。
オリジナルグッズは売られていたし、実際の料理メニューも告知と同じ。
書かれてない点では、店員さんが料理を席に運んできてくれたとき、メニューを正式名称で言うのは面白かった。
こっちは注文するとき、カレーうどんとか料理名でしか言わなかったってのに。

肝心の料理については……まあ、"コラボカフェとして" 想像通りというお味。
前回のKING×PASELA CAFEの料理は、"カフェとして普通の料理" という質だった。
でも今回のプリンセスカフェは、"コラボカフェとして普通" だろうって質。
お値段の半分以上が、利益やコラボにかかる経費で占められていそう。
まあ、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による不景気で、飲食業は苦しいから仕方ないね……?
ちなみに、全メニューを1人で食べきるのは無理そうだ。
いくら90分制とはいえ、さすがにこの量と甘さを1人の胃袋に収めるのは無理があった。
貰えるコースターはランダムなので、全12種をコンプリートするなら複数人で行くか複数回行く必要がある。

注文して貰えるグッズも、公式サイトに書いてある以上のものは無いはず。
食べていないメニューもあるけれど、食べた料理についてはきちんと公式サイトと同じだったので。

ちなみに、お時間は一応90分制とのこと。
混雑している場合には、時間制限で退店しなければならないはずだ。
まあ今回の訪問時、90分近く滞在して最初から最後まで客は自分一人だったので、特に退店は迫られず。
やはり1月2日という年明けすぐ、しかもコロナウィルスが蔓延するご時世とあっては、客足も引いていた模様。
なお、フードメニューの料理は出てくるまでかなり時間がかかった。
年末年始休暇明けの営業初日とあっては、店員さんの調理もおぼつかなかったのかも。

最後に折角だから、店内で撮影した写真を貼っておく。
ちなみに注意書きによると、カフェ敷地内での写真撮影はOKとのこと。
ただし動画撮影や録音はNGらしい。

ドリンク、出島さんの穴がきつくて棒を引き抜くのに苦労した

何て名前の料理だ

以上、そんな感じ。
結論としては、疑う余地なくお布施というやつだな。
アニメ版 『生徒会役員共』 や、コロナウィルスの影響で売り上げ激減の飲食業へのお布施だ。
折角の 『劇場版 生徒会役員共2』 コラボイベントなのだから、記念として行ってみるのが良いのでは。
そういう感じ。

21.01.01   新年あけまして『劇場版 生徒会役員共2』感想 (ネタバレあり)

いよいよ『劇場版 生徒会役員共2』 が封切りとなりました!

『劇場版 生徒会役員共2』

本来は2020年7月10日に公開予定であった 『劇場版 生徒会役員共2』 。
それが新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響を受け、公開は延期となっていた。
今もCOVID-19の終息は見えないけれど、二度目の延期はなく、このたび2021年1月1日の封切りとなった!
いやー、めでたい。
氏家ト全先生がマガジンSPECIALで 『生徒会役員共』 の連載を開始されてから13年半。
前回の劇場版公開から3年半程の月日を経て、再び天草シノたちが映画館に登場だ。

さて、そういうわけで 『劇場版 生徒会役員共2』 の感想です。
この感想は、1月1日の朝に一度だけ見た劇場版2を1月2日の昼に書いたものです。
ブログの映画の感想記事って、上映開始から何日経てば内容を詳細に書いて良いのか分からないな……
とりあえず、この記事は劇場版2の内容をできる限り書くつもり。
つまりこの記事の感想は、完全にネタバレありと言えそうです。
映画の内容からパンフレットの内容まで感想を書きます。
鑑賞前に内容を知りたくない方は、ここでお戻りください。

まずは劇場版2についての、ざっくりとした印象から。
一言で言ってしまえば、テレビシリーズやOADそのままのアニメ版 『生徒会役員共』 です。
特に今回は、劇場版らしさも薄い。
更に気になることに、どうにも全体的に詰めが甘いというか、全体的に雑というか……?
おそらく劇場版2制作中にコロナウィルスの影響が直撃して、満足に映画を作れなかったのでは?
そういう印象を受けた。
TVアニメ2期 『生徒会役員共*』 は、情報解禁時点で制作が完了していたと声優さんが語ってた記憶。
だからこの劇場版2もコロナウィルスの前に制作完了済みでは、と思ってたけど……どうも違うっぽい。

次に、劇場版2の内容紹介。
初めて公開されたPVでは、作中劇というか 桜才学園映画部の作った映画をアピールしていた。
だからちょっとは、マジでこの作中映画を劇場版2で見られるのかなーと期待してましたが……
実際は、この作中映画について新しい描写は一切なし、だ。
過去のOADで使われたカットしか登場しない。
まあ、ここはやっぱりそうかーと納得した。
でもひょっとして、本当は劇場版2で見せるつもりだったけど、それがコロナでダメになった可能性あるのかも。
それくらいコロナの影響を疑わせるだけの理由が、冒頭にあるのよ。
というのも、劇場版2の冒頭30分程は、既に発売済みOAD 「#23」 の内容まるまるそのままだからだ
マジで本当そのままOADと同じ内容が流れる。
さすがにエンディングテーマは無いしスタッフクレジットは違うけど、アニメ本編は 「#23」 と同じはず。
冒頭が劇場版1の映像そのままなのも 「#23」 と同じだし、利根君どうこうのガヤのセリフも 「#23」 と同じ。
音声や作画が手直しされてる可能性はあるけど、話の内容はガチで 「#23」 と同一だ。
最初、劇場版2ってOAD版 『生徒会役員共』 の総集編なのか? とまで思ったよー。
なお、この再放送パートも、アニメとしての話数カウントは2期の 「#26」 だった。

冒頭30分は再録として、残りの50分ほどは劇場版2で初アニメ化するエピソード。
OADと同様に、ほとんど全部が 『生徒会役員共』 の漫画にあった話のアニメ化だ。
劇場版2オリジナルとなる原作にないパートの尺は、全体で10分くらいかなー?
映画の途中途中にオリジナルシーンが差し込まれてくるので、全体的な時間は分からない。
劇場版2オリジナル要素では、さくらたんが主役だ。
さすがに劇場版2のイメージカットやらを天草シノと2人きりで飾っているだけある!
さくらたん推しの映画と言えよう。
映画の最後には、氏家ト全先生の脚本によるオリジナルエピソードがある
こちらもまた、さくらたん推しだぞ。

そうそう、"劇場版ならではの登場人物紹介" みたいなものも無いよ!
この点は劇場版1と同じだね。
あまりにも 『生徒会役員共』 OADなどを視聴済みの人向けに作られている。
うーむ、劇場版1を見た人は 『生徒会役員共』 を元から知っていた人ばかり、という調査結果でも出たのかなあ。

先に悪いポイントだけ書き出しちゃって良いかな?
さっき 「全体的に雑」 と書いたのは、音声とか絵の使い回しとかに雑さを感じた。
"ずば抜けてここが悪い" って箇所は無いものの、ところどころ雑な印象を受けた。
たとえば、登場人物が叫ぶシーンで声が不快に感じるほど叫びが大きいことがあったり (音量調整漏れ?) 。
たとえば、登場人物の移動シーンを一枚絵の変な拡大で表現するシーンがあったり (作画が間に合わず?) 。
特に畑ランコの動きには、狙いでなく製作期間が足りなくて不自然になったのではと思えるシーンもあった。
アニメ版の畑ランコは、人間を辞めたような挙動をすることがアニメ版では売りとなっている。
劇場版2でもそうした動きがたびたびあるけど、作画が追い付かず不本意でそうしたのではと感じたシーンもあった。
2度ある大門先生のシャワーシーンも、天丼ギャグではなくて使い回しではないかと。
ラストで天草シノたちがおーっと拳を掲げるシーンとか、オープニングの流用に見えたが気のせいか?
比較対象が過去1回しかない劇場版だからアレだけど、劇場版って普段より作画に力入ってなかったっけ……?
劇場版1のときには感じた、"さすが劇場版だけあって力が入っている" という感想は出なかった。
普段の単行本特典OADくらいの出来だ (つまり見る価値があるってことだが)
あと、スタッフロールに入る流れも妙だよね。
スタッフロールの後にも確実に話が続くと分かる流れだけど、えっこのタイミングで、みたいに突然だった。
細かいことを言えば、クラウドファンディングの名前が流れるのが思ったより早いっすよとか。
上記に挙げた全部、今までの 『生徒会役員共』 アニメでは、一度も目にしたことのない不自然さだった。
だからGoHandsの技術どうこうじゃなくて、コロナの影響で全力を尽くせなかったのではないか、と。

あぁちなみに、パンフレットに氏家ト全先生の描きおろしイラストはありません。
というか、劇場版2で色々なグッズや特典が出たけど、氏家ト全先生の描きおろしイラストはひとつもない。
これが劇場版2で一番ショックだったところかなー。
氏家ト全先生による脚本があったのは救いだけども。
パンフレット掲載のインタビューが、コロナの影響のためメールでのインタビューになるのは仕方がない。
でもさー、どうしてインタビューする相手が金澤洪充監督と主演声優さん4名のみなの?
どうして氏家ト全先生へのインタビューやQ&Aが無いの……!?
一番残念なポイントだ。
というかそれを除いても、何となくボリュームの少なさや密度の薄さを感じるパンフレットだ。
やっぱパンフレット制作にも、コロナの影響が及んでいるのかなあ。
劇場版1と劇場版2ではパンフレットの制作会社が変わっている。
コロナの影響で、パンフレットの製作費までも大きく削られてしまったのかもしれない。

あとこれは、細かすぎる点なのだけど。
パンフレットのスタッフリストで、轟ネネの "轟" の字が何か変だ。
下側に来るはずの車2つが上側に来ている。

車2つが上側に来る「轟」の字もあるの?

こういう文字のとどろきもあるの?
"轟" って普通に変換される漢字で、機種依存文字でもないしなあ。
あるいはもしかして、スタッフリストで使用してるフォントに収録の "轟" の漢字が間違っているとか?
謎だ……

それらはさておき、良かった点!
ここが良かったなというのは、やはりアニメは絵が動いて音が出ることだな!
何だそりゃって書き方だけど、"七条アリアに性的な撫で方をされる三葉ムツミ" とか動いて聞けるわけですよ!
これはアニメでどうなるのだろう、と思ってたシーンが見れるのは単純に嬉しい。
特に、見回りシーンで人が増えて萩村スズが喜んだり、ああいう補足は素晴らしいなーと感心するばかり。
津田タカトシと畑ランコのカップルデート編とかさ、原作では天草シノたちの出番が僅かじゃあないですか。
これが劇場版2では、津田タカトシたちを天草シノたちが追う描写が追加されてて、よくぞやったと思ったよ!
原作ではページ数が決まっていて手短に終えなければならないシーンも、アニメでは充分に描写をフォローできる。
こういう、あるべきシーン/読みたかったシーンのフォローとしてアニオリが追加されてるの良いよねえ。
アニメ製作スタッフの腕の見せ所と言えるのだろうし、劇場版2ではこれがきちんと果たされている。

特に良かったなと思ったのは、「轟ネネのう.ん.ち.く」 かな。
まさに蘊蓄だし、あれらに違いがあるのかって考えたこともなかったよ。
アダルト版 『チコちゃんに叱られる』 と言えよう。
というかこの蘊蓄から、ハチャメチャな結論に辿り着くのも笑った。
聞いてる津田タカトシたちの真っ当な返しも最高と言えよう。
OADでも可能なネタだが、オチへのダイナミックな転換は劇場のスケールにふさわしいと言えよう。
「Yokoshima Teacher English」 がまたあったのも嬉しい。

劇場版2オリジナルと言えるラストも、なるほどなーって思ったよ。
津田タカトシに対するおしおき、おしおき中に窓の外を向いている天草シノの表情。
そしてアドリブなのではと思えるほど自然な、最後の天草シノと津田タカトシの掛け合い!
原作とアニメ版では、登場人物のキャラクター性というかギャグのノリとか異なっているわけですが。
あのシーンは、アニメ版天草シノとアニメ版津田タカトシとして、最大の魅力を発揮していると言えよう。

<2021.02.08:以下追記>
ここから、『劇場版 生徒会役員共2』 を4回鑑賞しての感想を追記。
4回見た結果として、最後のブラッシュアップをする前に公開せざるを得なかった感じという印象が強まった。
ちょっとした違和感が、全体のところどころに残されたままという印象。

たとえば、輪郭線が妙に太いシーンがちらほらある。
輪郭線が見えないほど細いシーンもあるのに、場面によっては妙に太い。
このちぐはぐさに違和感を受けたのだ。
この輪郭線が太いシーンって、もしかして家庭のテレビで見るOAD用に制作していたカットなのかなあ?
それを劇場版に使ったから、スクリーンで見ると妙に輪郭線が太く見えてしまったとか。

絵の使い回しという印象が強まったのは、畑ランコのアニメーション。
映画の中盤で、顔や身体などのパーツごとに分解できる一枚絵が組み合わさって動いているシーンがある。
この動きが隠し撮りパートだけで終わっていれば、そういう演出なのだなと思うだけだったはず。
でもこの動きが次のラジオドラマパートにも及ぶので、狙った演出ではなく使い回しと感じたのだ。

細かい点では、塗り漏れもあるように見えた。
ラジオドラマ告白後のシーン、廊下から覗き込む天草シノたちの指の色がおかしい。
ドアを掴む指先がドアと同じ色になっている。
というか、指の色を塗り忘れたので背景と同じ色になってしまっているのでは。

「轟ネネのう.ん.ち.く」 の津田タカトシ盗撮カットでも、あれっと思った箇所があった。
チケット発券機をタッチするシーンで、津田タカトシと背景のスライドの位置関係がおかしい。
スライドしすぎて、津田タカトシの指先が発券機の画面外をタッチしそうなくらい移動している。

良い点としては、見落としていた細かい小ネタもあったな。
「さくらたんたんさくらたん」 の章タイトルは、『プチプチたんたんプチたんたん』 のパロディだろうとか。
『プチたん』 といえば、喫茶店にいるモブ客の中に片岡ヒカリっぽい眼鏡女子がいる。
狙って似せたのか、たまたま似ただけなのか?
どちらにしても、おおっと思ったポイントだ。
また、見れば見るほど最後の氏家ト全先生による脚本のシーンは良い。
何故そうなのかは分からないが、これが氏家ト全先生にしか出せない飽きの来ない良さなのか、と思った。
<2021.02.08:追記終了>

以上、『劇場版 生徒会役員共2』 の感想でした!

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