23.01.07   今月の 『八乙女×2』 第9話 感想

・『八乙女×2』 を楽しめる頻度をあげるため、わざと感想を遅らせて書く手段があるかもと前回の感想で書いたけど。
さすがに28日まで書かないでいると、単に遅れすぎって気分の方が強くなるな。

そんなわけで、今月の 『八乙女×2』 感想。
第9話 「マフラーと体育倉庫」 の感想だ。
季節や月を読み取れないタイトルは第2話以来だね。
何月なのかタイトルに入れないようしたのは、2度目の〇月があるから (2年目があるから) だったら良いなあ。

今月もまた、4コマ漫画とショート漫画が混在する通常回! 4コマ漫画が4ページ、ショート漫画が10ページ。
でも今月はページ数がどうこうより、内容が普段の氏家ト全先生通りのパターン、っていう印象があったよ。
珍しい事件は起きたりする。

前半のメインは、タイトルにもなっているマフラーだ。
八乙女カイと八乙女ハルルが奇しくも同じマフラーを買ってもらったことで起きちゃうハプニングのお話!
ペアルックだ! これ絶対取り違えるやつ! など予想される展開が発生しちゃう。

【かしましい朝】 、八乙女カイの男友達:富谷君と黒松君は茶化しつつも微笑ましい目線で見てるのだな。
彼らから見て八乙女ハルルは、八乙女カイに一番お似合いの子に見えてたりするのかなー?
もし同じマフラーをしてきたのが泉ルイであっても同じリアクションを見せたのか? 気になるところ。
そして泉ルイは余裕の態度かと思いきや、無論そうではなかった!
これ絶対内心、見た瞬間からペアルックだと思ってたやつでしょー、自身の発言で余裕に見えた態度が一気に崩壊してるし。

次の 【一歩遅い】 からメインとなる事件がスタート。
新品の同じマフラーを同じ袋に収納すれば、どっちが誰のか分からなくない? というシチュエーション。
この事態を指摘するのが本木アユムなのが良いですね、一歩引いて見てるからこその視点なのだろうか。

視覚情報で判断不可能なら、嗅覚に頼るしかないじゃない。そういう冷静な判断が下された。冷静か?
【どっちがどっち】 からは、マフラーを匂いで持ち主の嗅ぎ分けがスタートだ。
これ最終的に担任の伏見先生も嗅ぎ分けに参加させられてるのは、小学校の先生って大変なのだなあって感想が出る。
このご時世だからか、小学生の私物に顔をうずめて匂いを嗅いでる異端さは、伏見先生ご自身も変態的だと気になる様子。

ラスト 【ちゃんちゃん】 、目隠しプレイの様子をスマホで見せられる本木アユムに注目しちゃう!
その目隠しプレイの様子は動画なの? ネットからダウンロードした動画なの? まさか八乙女ハルルご両親のプレイなの?
あるいは目隠しプレイのノウハウを解説したWebサイトなの? 見せられた本木アユムの脳内は一体どうなっちゃってるの?
やはり小学校を舞台に繰り広げられる下ネタ展開ならば、性の知識や目覚めやらが個人差あるから反応が気になってしまうな……
氏家ト全先生の過去作だったら動画を見せられたリアクションにそこまで妄想が膨らまなかったけれど。
こうして本木アユムは八乙女ハルルから色々な知識を吹き込まれているのだったら、何だか良いな……と高ぶりを覚えてしまう。

後半のメインは、タイトルにもなっている体育倉庫だ。
「八乙女カイと八乙女ハルルが一切絡まないエピソード」 とも言える。八乙女ハルルが一方的に出来事を聞いただけだし。
漫画においては閉じ込められるハプニングでおなじみの体育倉庫ですが、全然別のタイプのハプニングが起きるから新鮮。

泉ルイがこのエピソードを嬉しそうな顔で話したのは、言うまでもなく八乙女カイを好きになったときのエピソードだからですねえ。
読者的には、八乙女カイを好きになる以前の泉ルイを見れる貴重な回想シーンでもある!
特に好きでもない相手には、普通に結構雑な態度で接してるのだなー。
"今度は何?" のコマの表情とか、今もう絶対八乙女カイに見せない顔だ。

メインの事件が起きるショート漫画パート6ページ目、その瞬間が描かれたページがスゲェきちんとしてるー!
氏家ト全先生の漫画でこの手のハプニングが起きる場面ってそうそう描かれたことないのに、見せ方は危機感覚える描写じゃん。
その瞬間が無音であることやコマ割り、セリフ少なさやこのページが事故の瞬間だけ描かれてることなど、見せ方がスゲェ。
普段の氏家ト全先生の漫画では、絶対描かれないタイプの場面なのに!
こういうシーンを描く練習とかもされてるのだろうなあ (当たり前だろ~氏家ト全先生に失礼すぎる感想だ

この話を聞いて八乙女ハルルから八乙女カイへのフラグが立ったら面白いわけですが、それは絶対ないと言える表情だ。
跳び箱の上に座って話を聞いてるあたり描写が細かい~。話聞きながら移動して座ったのだろうなあ。
もしもこのハプニングを経験したのが泉ルイではなく八乙女ハルルだったら、八乙女カイに惚れただろうか? いや無さそう。
八乙女ハルルが八乙女カイを好きになるときは、もっと別のシチュエーションを積み重ねての末だと思う。俺はそう思うよ。

後半の大オチは、前半でも活躍した担任の伏見先生が持って行きよった。
体育倉庫で生まれる男女のエピソードと聞いて、まあ今回の泉ルイと八乙女カイのエピソードは普通思いつかないですものね。
後で誤解は解けただろうとはいえ、教え子たちが体育倉庫でそのようなことをしたのかと思った瞬間の伏見先生は何を思ったのか!?
その心の内も気になるところだ。何か似たネタでリアクションが描かれてほしい。

今月の感想終了。
次回予告は "次回、小学校卒業前にみんなの思いを詰めて行う例のアレの回!!" とのことだ。
"例のアレ" 、これ別マガ発売日当日に読んだときはマジでまったく何なのか理解できなかったのですが、タイムカプセルのことですね。
というか別マガを読んでから今日までに、別のとこでタイムカプセルをネタにした漫画を読んでいたので、これを書いてる今気付けた。
世間一般的にはそういう時期なの? タイムカプセル埋めた覚え、自分は全く記憶に無いなあ。

そういえば、『八乙女×2』 の単行本情報が全く出ないのは気になるな……
もう既に単行本化に必要なページ数は充分溜まっているのだろうに……?
よもや、単行本は上下巻の全2巻! 連載は小学校の卒業式で完結、ってことは無いだろうな?
つーか、もし小学校の卒業式で最終回だとしたら、来月号の次号予告で 「次回最終回」 みたいなアオリが載るかもしれないのか。
いきなり次号の発売日が恐ろしくなってきたぜ。

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