091 ゲームの達人

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・家庭教師中にゲームかよ! と思いきやどうやら3時のおやつタイムだったらしい。
休憩時間が何分なのかは不明だが、そんな僅かな時間にまでゲームをするマサヒコは相当にゲーム好きらしい。

・「ゲームにだっていいトコありますよ――」「例えば?」
「横文字が多いので英語を覚えられます アサシンとかホーリーとかエクスプロージョンとか!!」「すごく限定されるね‥‥」
あああ鬱になるな。
ゲームをきっかけとして得たものは数え切れないけれど、ゲーム自体から得たものってどれだけあるだろう。

・例によって天然に卑猥な服装のリンコ。
ゆるい服だし、ちょっと前かがみになったら胸元が丸見えだよなこれ。

っていうか「082 えせわらしべ長者」でリンコ母のまとめと推測を書いてから、
リンコ母がこれらの胸が見えてしまいそうな服を選んだ気がしてきた。
男子生徒の家で家庭教師を受けさせているのも、不安がっていないどころか喜んでいるんじゃないのかとか妄想が止まらない。

・マサヒコの誕生日を間違えて覚えていたアイ。「069」でマサヒコ自身が答えた誕生日は8月1日。
「アイはリンコ並に天然で、間違いを指摘せずアイの気持ちを傷付けないマサヒコは優しい人なんだ」って描写……じゃないよなぁ。

と書いていたら誕生日は単行本4巻で7月1日へ変更になった。
そりゃ今回「091」の修正にはアイのセリフ丸ごとの修正が必要なのに対し、「069」なら一文字修正すれば事足りるもんな。
という訳でこのやり取りはごく普通のものに変更。アイはちゃんとマサヒコの誕生日を覚えてましたー、と。

何にせよ、氏家ト全氏も編集者もの制作サイドが設定を細部まで作りこんではいないと明らかになった場面。
他にもドア関係には絶対設定が用意されていないよな。
もっとも「017」で浴衣を脱がされかけたミサキが「046」で一人だけ浴衣に着替えていなかったり、
「056」がきっかけとなってミサキがアイの呼び方を変えていたりと芸が細かい一面もある訳だが。
まぁキャラクター設定やらを深読みしすぎるのはあんまり意味が無いんだろうけど、この濱中アイコンテンツは続けるんで。

・ベタながらも「面白いわよーストレス解消にもなるし これ 股にはさむと」や、
「でもそれは振動しないから」「てゆーか入りませんよぉ」にも笑ったわけだが、
最後の大オチにはもっと笑った。
エロゲーなのは読めたけれど、それを投げ捨てるマサヒコや、マサヒコ母が拾うのまでは想像できなんだ。
「息だけじゃなくて ダブルで抜け――〜あぁっ!!」のセリフをアイに言わせたのも良い選択。これが中村なら親父ギャグ臭が強すぎる。

しかしマサヒコのオカズは父親所有のPC内にあるんじゃないかと考えてたんだけどなぁ。
エロゲー投げる素振りから見るにPC内にもオカズは無い様子。
エロに心動かされてはツッコミ役にならないからとはいえ、本当にエロ本も何も持っていないっぽい。
設定としては存在しないだろうが、「マサヒコはオナニーもしていない」って氏家ト全氏は考えていそう。

・エロゲーのジャケ絵がミサキに似ている訳だが。偶然似てしまったとは考えにくいキャラ造詣。
「大好きっコ♡お兄ちゃん」とのタイトルも、
「056 幼なじみの真髄」にてミサキにおにいちゃんと呼ばせたことと関係しているのではないだろうか。
少しでもミサキを意識させようとかの意図でさぁ。アイは「マサヒコの好みのタイプはミサキ」だと考えているのかも。

しかしこれ、アイが選んで買ってきた訳だよな。
「GEKO」という名のゲームショップがどんな店かは不明だが、少なくともエロゲーコーナーには立ち寄った訳だ。
「004」ではエロ本から逃げ出していたくらいなのに「069」でエロ本を持ってきたりと成長したんだなぁ。

・「最近イマイチ‥‥」って、マサヒコ母は最近もしているのか。そうか。
まぁそりゃ見るからにまだ若いしな。色々溜まるだろう。



092 僕たちは体位なんて知らない

登場人物
小久保マサヒコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 戸川ユキ 豊田セイジ

感想
・視覚的にとみにエロスなお話。
氏家ト全氏の適当な胸描写と、アヤナの胸が腕やフキダシなどの障害物で隠されていて少しはエロス控えめだが。

だがやはりエロい。 スクール水着で大きく開かれた鎖骨周辺や2ページ目下段ミサキの脇や5ページ目アヤナのM字開脚とかエロい。
とりわけ6ページ目アヤナのお尻は淫猥だ。少年誌らしい乳房が露わになるエロじゃないが、それに並ぶエロさ。
つーかこの押し車の体位、マサヒコの膝が股間に当たっているようにしか見えないしな。

・3コマしか登場していないけど、存在感をしっかり出してる戸川ユキ。
うち2コマで表情付いててモブキャラとしても役目を果たしていて、ちゃんと自己を主張していたからか。

・女性体育教師初登場。3コマしか出てませんが。
セリフも「どーした?」「そりゃいかんな保健室に行かんと おーい保健委員――」
「なんと」「んじゃ男子の保健委員は――」「とゆーワケで彼女を保健室へつれてってやって」の5つのみ。
名前などは一切不明ですよ。完全なるモブキャラです。

・3年1組保健委員はマサヒコとアヤナ。
「081」でミサキがクラス委員になったけど、よもやマサヒコとアヤナが同じ委員になるとはねぇ。
ミサキとしてはクラス委員をアヤナに譲っておくべきだったとか思ったろうなぁ。とか。

・リンコの脇役の仕事が超ステキ。
「今 アヤナちゃんの足がコキっていいました!! 足コキです!!」は不意打ち過ぎて超笑った。完全予想外だった。
思い付きを空気読まずに発言した「これだけ薄地だと背中に胸の感触直に伝わってくるね」のセリフもリンコらしくて見事。
5ページ目の時間経過空白埋め2コママンガも、本編のボケ&ツッコミを活かせているテンポの良い付けあわせじゃない?
スポットライトは当たってないけど今回のリンコは輝いているな。

・「2人の息が合わないと 一緒に行くのは難しいよ」で「行く」を「イク」と勘違いするのはアイやリンコの役目だろうに。
アヤナがセクハラ発言かと受け止めたのは意外だった。受け止めた後、ドン引きするという対応はアヤナらしいと思ったけど。

・アヤナは胸がコンプレックスだとが語られました。
今までは柱の登場人物紹介に「悩みはやや大きな胸」とあっただけで、本人の口から出たのはこれが初。
それらしい描写だけなら今までにもあったけど。「064」とか「068」とか「075」とか。
っていうかそれらの話を見てると、胸がコンプレックスになったのはリンコやミサキのせいにも思えるな。

・「081」以来の出演、豊田セイジ。
格好良くなった次は可愛らしくなっての登場ですよ。つーかなんだこの両手広げて止めるポーズ。リンコ辺りがするポーズだろ。

・中村は未成年の頃から飲酒していた模様。
「058」「059」を見るに豊田と付き合っていたのは成人前までらしいし(「あの時はおまえがいつも制服だっただけで」とか)。



093 面接日和

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 的山リンコ 豊田セイジ

感想
・珍しくというかなんというか、学生の本分がネタになった話。
1年生の時には家庭教師マンガらしく、成績がどうとか志望校がどうとか学年順位まで挙げてネタにしていたのに。
近頃さっぱりテーマにならなかっただけあって珍しかった。今回はみんな家庭教師らしく生徒らしく教師らしくあるなぁ。

・見逃せないのは1ページ4コマ目でマサヒコがミサキを「ミサキ」と名前で呼んでいること。
「089」をきっかけに呼び方を変えたのは、ミサキだけでは無かったと。
2人の仲がどこまで進展するのかは気になるが、濱中アイは恋愛マンガではないのでこれが最終段階じゃあないだろか。
これ以上に進展するにしても、最終回・最終回付近におけるイベントの一環になるのではないかと思う。

それにしても急に呼び方が変わったことにツッコミは入らなかったのかな?
それともあれか、ツッコミを入れるだろうアイも中村もマサヒコ母も、
「089」で呼び方が変わるような出来事が起きて当然だと思っていたから、ツッコミの必要は無いと考えたのか?

・2ページ目と4ページ目が完全コピー。
この間使われたコマは「アイ×2・マサヒコ×1・中村×1」の合計4コマしかありません。
そんな事態になった理由は、翌月に発売を控えたコミックス2冊の作業だと思われる。つーかそれだろ。

・マサヒコの得意科目は体育だとか。
また、高校入学後に頑張りたいものは勉強とスポーツで、ここ一番では度胸があり心臓に毛が生えていると言われているそうな。
まぁ、面接用の自己紹介なので何処まで本当なのかは謎ですが。
つーかそもそも中村のネタへの前振りですけどね。

・リンコが口に出している英文が危険すぎる。
「らすとさんでー あいうぉんちゅー しーあむーびー うぃずまいふぁざ」って。
これはリンコの英語力を表している描写なのか? それとも制作サイドが誤りに気付かなかったのか?
「021」で、
 2次関数 y=ax−4ax+5が1≦X≧4にお
 最大値4、最小値−10をもつという 定数a、bの値
 求めなさい。
なんて問題の出た前例があるから区別が付きません。

ちなみに英文だと「Last Sunday I want you see a movie with my father」。
「went to」を「want you」に間違えたものと思われる。
これを翻訳サイトに突っ込むと、確実に意味の通らない日本語が吐き出されます。

・いつの間にか内定を貰っていた中村。
顛末が描かれないあたり、マサヒコ達中学生を「濱中アイ」との物語の中心に据えているのが分かる。

・珍しいことに6ページ目に大オチのくる構成じゃありませんよ。つーか大オチ不在。
こういう構成は「082」以来。最近少なくなってきているので希少でありありがたい。

・マサヒコとリンコの志望校が英稜高校であると確定。
また、ミサキの志望校は聖光女学院で変わっていないようだ。



094 桃色将来

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・またもや登場若田部邸。
小久保家、東が丘中学につぐ頻度で舞台になっているような。
アイや中村の若田部一家への誤解は解けたのかとか気になるが、
まぁその辺は何の説明もなくスルーされたままに終わるのだろうな。

・中村の就職先は「いつつば銀行」との事。一般職なのだろうかろうか。
窓口業務を担当する中村というのはどうにも想像しがたいな。赤の他人に下ネタを振ったりはしないんだろうが。

・既に就職活動中のアイ。いくら何でもそれはちょっと早すぎないか?
だってこの時まだ大学3年の夏だろう。マスコミだって始まっているかどうか。
目指す職業は教師とのことだが、教職ならば特別そんなに早いのかなぁ。

出演料もらう方の教師とは、言わずもがなAVの中の教師。
言わずもがなとか書いたけど、某巨大掲示板では分かってなかった人が少なくないようでびびった。みんな純粋なのか。
それはさておき、4コマ版にあったように、酒の入ったアイは本当手に負えなくなるみたい。
今回8つの下ネタのうち、5つはアイによるものですよ。
「思春期の少年のために」とエロネタを覚え始めた純情なる女子大生だったのに、今や少女にまでエロネタ振り撒きまくり。

・ミサキの将来の夢は看護師。動機は「この前テレビで見た医療番組 すごく感動しました」。
アヤナの将来の夢は保母さん。動機は「私は子供が好きなんで」。
リンコの将来の夢はファッションデザイナー。動機については明かされてないですよ。
「075」のファッションスタイリストから変わった理由は「むいてないと言われたので」。

保母さんアヤナのエプロンに「CHILDREN」とか書いてあるのが受けた。そのまますぎるよ。

・「若田部の家って微妙に遠いんだよな」とはマサヒコの言。
小久保家・若田部家の地理情報はこれまで、
「小久保家から東が丘中学までは10分」「若田部家から東が丘中学までは5分」としか出ておらず、
位置関係はほとんど明らかになっていませんでした。
しかし今回の発言から考えるに、小久保家と若田部家は東が丘中学を挟んだ位置関係にある模様。

・マサヒコのみんなへの印象は、
濱中アイ   → 家庭教師
天野ミサキ  → 幼なじみ
的山リンコ  → クラスメート
若田部アヤナ → クラスメート
中村リョーコ → 変な人
との事。
キャラのキャラへの印象なんて明かされないから勝手に読み取るしかなかったわけで、
今回のこのコマは、オチのためとはいえ超貴重。

オチを読むと、「痴女×4」への対比として中村への印象が「痴女」になってなかったのは少し意外かも。

・オチでボケてる面子の中で、リンコだけは素面。
「ヌードデッサン依頼」を「小久保君裸になって―――!!」と言い換えてしまう辺りさすが天然。
あとどうでもいい妄想だが、ヌードモデルをマサヒコに頼むよう仕向けたのは中村のように思う。

アヤナが担当した下ネタ発言は「ショタコン」。
後の別冊ヤンマガ「妹はひまわり組」でマナカが長渕ミナコを「ペド野郎」と呼んだのに、ここではショタコンなのか。
こちらでもペドフィリアとかにしなかったのはなんでだろう。少年誌じゃあ流石に使えないフレーズなのか?
アヤナはそこまで下ネタに冒されてないとの意味が込められているのか?
もしくはマナカのツッコミのキツさを表しているとか? それとも特に意識してなかった等の、単なる偶然なのか。



095 A Summer Vacation

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・夏休みという訳で水着編。水着編という訳で開幕1ページ目は「090 梅雨の日常」のパロディ展開。
「090」のリンコ登場には「前号までの流れを断ち切る」って意味があったと思うのだが、今回は流れを断つ意味は無いよなぁ。
よっぽど「090」リンコに反響があったのかなぁと思ったが、たった5話前じゃあ反響もアンケートも何も無いな。
だって「063」の巻末コメントに「原稿を1か月ほど先行して描いているので、たまに今の季節がわからなくなります。」とあるので、
ネームや構想なんかは1ヶ月(5話分)以上前に出来ていると思われるから。

あぁ、メイン読者と思しき中学生・高校生向けに、夏休み気分を出すためのリンコ切り替わりだったとか?
だってほら、氏家系リアルタイムショートGAG!!なこの作品、掲載号のマガジン34号が発売されたのは7月20日。
この日は多くの学校で終業式だったわけだから。
……つーかそれじゃあ今回、夏休み突入当日に即アミューズメントプールかよ! おいおいうらやましいな!

・リンコ、アイに続いてミサキが新しい水着をマサヒコに見せ付ける展開。
水着っつーか見せ付けているのは彼女らの肢体な訳で、なんだこの少年誌らしい展開は。
いや、嬉しくないと言ってるわけではないです。あと「少年誌らしい展開って何よ?」とか聞かれても困る。

しかしアイが見せたポーズとか、普通にお色気ポーズじゃん。
「アイなりに勉強してあのポーズを取ったのだ」と考えると非常にエロい。
つーか「アイはエロによる教育指導を実践しようとしている」の設定を思い出せばもはやエロマンガだ!

・何気にマサヒコだけ水着が新調されてないがどうでも良かった。

それに、過去に出た私服の再登場が滅多にないこのマンガでは非常に珍しい出来事だけど、
何らかの意図を込めて水着を変えなかったようにも思えないしなぁ。

・着替えを忘れてきてしまったリンコ。
以前に某所でそのまま「着替えを忘れたリンコ」とのイラストを見た経験があったのでびびる。
まさか氏家ト全氏がそれをネタに描いたわけじゃあないだろうが、同じキャラで同じネタが来るとはね。
つまりこれはキャラのイメージが読者にちゃんと伝わってるってエピソードだな、って、このフレーズは前に書いた記憶があるぞ。

・着替え中にて大きく露出しているはずのアヤナの背中が、髪の毛でもって覆い隠されているのは氏家ト全作品らしいなぁと思った。
折角の女子更衣室だのに、モブキャラすら下着姿を見せないってのもまた氏家ト全作品らしい。
「直接的エロ描写ではパンチラすら滅多に無い」というのは氏家ト全作品の特徴ですよ。

・オチはペニパン+付属品を装着したリンコ。
濱中アイ ふたなり」で検索していた人は、ふたなりネタに脳内変換したのだろうか。
まぁそれはともかく、ミサキとアヤナはどう反応したのかが気になるな。
「060 文化祭の記憶」のオチみたいに、ミサキはスルーでアヤナは対処できなかったーとかだろうか。

・書き逃していたが、今回テンポ良くて面白かったな。サクサク進んで場面の切り替わる様子が軽快で素敵。



096 受験合宿

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・3度目の合宿編のオープニングでは、今までのオープニング形式を踏襲せずー。
まぁ「オリジナル→踏襲→ひと捻り」と来たから、そろそろ変わって丁度良かった。

・東が丘中学周辺の地理は未だ謎に包まれている訳ですが、図書館から一番近いのは若田部家である模様。
「小久保家」「中村家」「的山家」「アイが帰るのに利用する駅」よりも近いみたい。

・「家の鍵に自転車の鍵に部屋の鍵にロッカーの鍵に別荘の鍵くらいしかないわ」
別荘の影に隠れているけど、自室にも鍵がかかるってのがまたお金持ち。

・そして登場若田部家別荘。
「ウチより立派だー」とかリンコは言ってるけど、3階建ての的山家の方がさすがに立派じゃないのか? 内装やらの話かな。

・つーか今回のリンコのポーズは、
       /⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
     |    /       ブーン
      ( ヽノ
      ノ>ノ
  三  レレ
にしか見えないのだが。
それとも元々はアラレちゃんだろうか? 1ページ3コマ目では両手を立てているし。

・アヤナ兄は一体どういう人物なのか、さっぱり分からなくなってきたよ。
東大生で、合コン好きで、そしてダッチワイフを3体所有。
そもそもダッチワイフは少年誌で掲載OKだったのか……絵的には大丈夫にしても、言葉にさえ規制が入っていないのには驚いた。

話は逸れるが、今まで最も「それは本当に修正しなくていいのか?」と思ったものは、
「行け!! 南国アイスホッケー部」に出た閉じた状態の女性器。つまりすじ。割れ目。
衣服の上から描かれたのでも、スクリーントーンの加減でそう見えるのでもなく、全裸で直接にモロ。無修正で描いてあって心底驚いた。
厳密には御開帳されていなければ修正対象にならないと記憶しているが、少年誌で描いちゃまずいだろそれは。

閑話休題。
ダッチワイフの着ている制服は東が丘中学の物だよな。妹が通う中学校の制服をダッチワイフに着せるアヤナ兄。どれだけ変態なんだろう。
アヤナの下ネタへの対応が突っ込みでも完全スルーでもないのは、こういう兄がいるからか?
まぁナナたんの服が「071」の喫茶店制服とほぼ同じデザインである辺り、衣装は単に使い回しただけかもしれないな。

・ダッチワイフ達を見て少しも動じない中村がスゲェ。どう使われたか分からないグッズにまで素手で触れているし。
ツッコミ役のマサヒコもミサキも呆気に取られて動けない状態なのにな。経験の差か。
ちなみに中村が手に持つひざまくらは実在の商品。
2004年のあしたまにあ〜なで「買ってはみたものの…ランキング」ベスト1に選ばれていた商品だ。



097 受験合宿2日目

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・柱の登場人物紹介文がリニューアルされた回。
この回だけはアヤナのコンプレックスが「やや大きな胸」ではなく「大きな胸」だった。
「094」でも触れたけど、大学3年生のアイが夏から就職活動ってのは早すぎないのか? マスコミ志望とかならともかく。
それとも教職ってのはこんな時期から就活するものなのかなぁ……検索したけどよく分からず。

・リンコの血液型がA型からO型に変化。
血液型が変化するのは骨髄移植が行われた場合などで……とかそんな事はどうでもいいッッ。
……「氏家ト全氏は細かい設定を準備しておらず、キャラクターデータはその場その場で考えている」と示すエピソード以外には受け止められねっす。

あと、アヤナの血液型がA型だと判明。
っていうか中村からの呼び掛けには「でも私はA型ですから」とか言わないんだな。

・この「097」は富にエロいな。
下ネタの度合いだけが高いのではなくエロスの度合いまでも高まっていた「097」頃だが、
この「097」掲載号の翌週はマガジンが出ないからと、あたかも2週間分のエロスが詰め込まれたかのように「097」はエロい。
普段から薄着のリンコが更に露出している2,3ページ目や、
アヤナが蚊撃退用芳香剤 or 丸めた雑誌を胸の谷間に挟み、巨乳が強調された4,6ページ目が特にエロい。
かつての濱中アイなら、同量のエロス分の消費に1,2ヶ月はかかっていたぞ。

そういえばアヤナはアイにも抵抗しないのな。
中村に芳香剤をはめ込まれたならともかく、アイに挿入されても抵抗したりツッコミ入れなかったのは意外。

・部屋に入り込んだ蚊に怒りをあらわにするマサヒコ。
マサヒコが「#」みたいな怒りの漫画的記号を浮かべるのは超珍しい。これが最初で最後じゃないだろか。
マサヒコは怒る事が無いのではなく、怒る時には怒る人なんだと分かる貴重シーン。

・しかしこのマンガ、本当に左右向きの間違いが多いなあ。
今回だけで、アヤナが開けたドアの方向(ドアノブの左右)、マサヒコの頬に残った手形の向き、と間違いが2点もあるぞ。
他の回では「068」のマサヒコの倒れた方向と滑った足の方向や、「特別版」の保護者の会話が聞こえてきた方向とかが変。
濱中アイの制作はページごとではなく、コマごとに切り取って個別に作画してから結合するタイプなのだろうか?

・何気にまたしても登場「おいしか牛乳」。「040」「083」の給食シーンで登場したブランド。実在はしないようだ。



098 受験合宿最終日

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・入浴シーンが描かれても全然エロくなかった今回の濱中アイ「098」。
普通の少年漫画で入浴シーンと言ったら「高水準のお色気シーン」と同義だけれども、
これがさっぱりエロくない。直接的にエロくなりそうな箇所では、意図的にエロスが抑えられた描写になるからな。
入浴シーンがエロかったら下ネタマンガの領域を抜け出てしまうだろうので、これがあるべき理想形だと思う。

・問題なのは、リンコの「つまりアヤナちゃんはツンデレか」発言。

ツンデレは、これを書いている2006年現在には萌えについて少しでも知ってる人なら聞き飽きたフレーズとなったが、
「098」掲載号が発売された2005年8月17日当時は、一般的にはほとんど知られていない言葉だった。
性格や萌え属性を表す言葉としては知られていなかったのではなく、ツンデレが何かすらも未だ広まっていなかった。
当時の某巨大掲示板の週刊少年漫画板濱中アイスレには「友人からツンデレの意味を聞かれた」との書き込みが複数あったり、
違う板には「少年マガジンにツンデレって言葉が出てた」みたいなスレッドが立てられたほど。
ちなみにマンガ界で2番目に登場したツンデレらしい。当時は双頭ディルドーの方がまだ一般的だったんじゃないかな。

ツンデレ自体についてはともかく、じゃあ「アヤナはツンデレなの?」と聞かれると謎。
後述の濱中アイ4巻作者コメントを読むにアヤナの恋愛観は設定されていないようだし、
本当にツンデレなのなら、そのもの直球ズバリのセリフをリンコのボケネタで用いたりはしないんじゃあないか。
「ツンデレ」というより「ツンデレネタ担当キャラ」という表現がより正確なところだと思う。
それもツンデレの前提たる「ツンツンしてる」つーか「気が強い」を満たしてるキャラがアヤナしかいなかったからだよなあ。
そもそもツンデレネタ出現以前にデレ化してる描写ってあったっけか? 「074」の「お姉様――」とかがそうなのか?

でも烈海王や海原雄山がツンデレの代表格な世の中なんだから、今となってはアヤナも充分にツンデレか。
俺としては藤巻十三が素晴らしいツンデレだと思うしその相手に素直な長田弘を合わせた板垣恵介氏は神だと思うんだけど、
濱中アイとは全く関係無い話なのでこの辺で。

・アヤナ渡米予定が明らかに。
登場キャラの引越しと言ったら普通は一大イベントなのに、この話題は約1ページで終了。
しかも転居先はアメリカで気軽に会いに行ける場所でもないのに、マサヒコ達の気持ちの切り替えが早くて違和感。
「中学卒業で最終回を予定しているから、卒業より未来の事象についてはあまり考えてません」って事でしか無いんだろうけどさ。

マンガ的には、何を目的としてアヤナが渡米することになったのだろう。
「下ネタに海外ネタ&洋モノのバリエーションを増やすため」とかにしては、それらしいネタは増えなかったしなあ。
俺としては、同日発売だった濱中アイ4巻作者コメントが解答ではないかと思うがどうか。

4巻出ました。
読者のみなさまからいただくお手紙の中に
アイやアヤナはマサヒコのことをどう思ってるのか的な
質問がよくあるんですが、これは下マンガなんで、
そのへんはあまりよく考えてません・・
なので僕にもわかりません・・・・
ということをこの場を借りてお伝えさせていただきます。

つまり物理的に離れると決定しておく事で、
「マサヒコはアヤナとくっつくの?」とかそういう話を描かずに済むように考えた末での牽制だったんじゃあないだろか。
そもそも氏家ト全氏が恋愛話を描くことに乗り気でなさそうだし。
(2004年のヤンマガアンケート『もしも恋愛映画を撮るとしたら、ヒロインに選ぶのは?』に「恋愛はあんまり‥。」と回答し、
濱中アイ5巻作者コメントでも「メインは下ネタ」と繰り返したほど)
まぁそりゃ日本−アメリカの遠距離恋愛は実在しているだろうけどさ。

連載時には「昨日の夜のコトは」だったセリフが「あの夜のコトは」に変更
1ページ目のリンコのセリフ「昨日の朝からずっと小久保君避けてるから」と日にちの整合性が取れていなかったためなのだろうが、
日時が曖昧になったため、「046」のマサヒコと一緒の布団で寝た夜のこととも受け止められるようになった。
どっちでも自然だと思う方で受け止めれば良いと思う。

・「ぴょいーん」のリアクションって、この回でしか見なかったな。なんだったんだろう。
妹は思春期でも使われなかったし。
よほど不評だったんだろうか……とは、まぁ、俺がこのリアクション好きじゃないから思うのだけどさ。正直、再登場しなくて嬉しい。



099 彼女はハマると溺れるタイプ

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 的山リンコ

感想
・アイの朝食シーンから始まった「099」。トースト1枚に例の「おいしか牛乳」。
それはともかく、倒れたアイのお尻にあるのはどう見ても「入」の文字。
「シワを描いたら偶然『入』になった」と捉えるには、位置も字体もあまりに正確すぎる。
つーかそのせいで意図してないだろう股間のシワも、スジに見えてきて仕方ないっす。

今になって気付いたけど、
よくよく考えればアイがトースト1枚の朝食で物足りるはず無いんだから、あれは前菜とかだと捉えるのが妥当か?
大甘ハチミツたっぷり塗ったデザートだったりするのかも。

・アイの誕生日が9月10日、中村の誕生日が12月24日と判明。
連載時の感想では「誕生日の話題が再登場した時に間違えるとしか思えない」とか書いたが、そんな事は無かった。
その代わり、中村の誕生日がコミックスでは12月25日に変更
「066(12月24日)」で、中村の誕生日に触れられていないことが不自然になるからか。氏家ト全氏と同じ誕生日だったのになあ。

・デフォルメされた天使・山羊座・蟹座の絵はさすがプロだなぁと思った。

・6ページ目のオチは、完全にネタよりも絵で勝負に来た感が強くて微妙。
1コマ目から最終コマのポーズだったならともかく、なんだろうこの見返り美人図。それにぶりっ子ポーズっぽい右手がなんだかなあ。
グラビアポーズっぽいっていうか、あまりに出来すぎたポーズで自然体では無さすぎていやんな感じ。

時に「4コマ版」でもブルマ穿いたアイを見れたけど、名札に書かれた名前の大きさが違うんで、これは「4コマ版」とは別の体操着だよな。
それなら中学校での体操着を余裕を持って着られるとは思えないので、
「099」の体操着は高校のもの、「4コマ版」の体操着は中学校のものとなるんじゃあないだろうか。
すなわち「4コマ版」の体操着のアイは中学生のアイだ、と。
まあ本音を言えば中学生の頃のアイを見たいだけなんだが。

・2005年週間少年マガジン39号掲載「099」の次号、マガジン40号では初めての濱中アイ休載となった。
その理由は「100」の「2周年&100回記念ハマナカ祭(倍増ページ&カラー)」制作作業のため。
俺が読んでた限り、妹は思春期・妹はひまわり組を通して氏家ト全氏初めての休載。

第2回人気投票の告知には、
「マサヒコ母の名前は明かされるのか?」「カチューシャ娘とかもエントリーされるのか?」と期待したけれど、
メインキャラ6人しかエントリーされなくて残念無念。



100 生徒と教師を繋ぐ腸詰め

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
コミックスには収録されなかったカラーページから始まった「100」。
カラー1ページ+本編12ページ+人気投票1ページと一挙2話分+αの構成だけど、1+1が2以上になった中身。
「濱中アイの良いところだけを抽出しましたー」って感じで超グッド。
どんな読者にであれ「濱中アイで良かった話ベスト5」を挙げてもらったら、この「100」は必ず入っているんじゃなかろうか。

しいて難点を挙げるなら、「大オチのボケは予想できたよねー」とか?
ただ、それへのツッコミが面白かったので別に問題無しだ! 死角なし!!

・100回記念だけあって、細部への気合入れっぷりも凄い。のっぺらぼうのモブキャラなんてほとんどいないし。
特にツナクレープ販売員とリンコの先輩は、使い捨てキャラだと思えねえ。再登場すると思っていたのになあ。
それと男性モブキャラの多さは見逃せないな。
女性モブより男性モブの方が多いなんて、妹は思春期から通して見ても初めての事じゃないか?
氏家作品の色々な男性パターンを見れる貴重な回。

そういやモブキャラの多くは高校生のはずだよな。なんか妹は思春期のカナミやアキたちより年上に見える。
あぁ、ヤンマガよりも読者層の年齢が低いのと関係しているのかな?
マガジン読者層の方が高校生を年上に、大人に見ている割合が多いだろうから。

・2ページ目のお尻を突き出したリンコがエロすぎる。
無表情でポーズを取っているのが余計にやらしい。普段どんな事を教え込んでいるんだよ中村先生!
っていうか今週のリンコは服装からして危険。うなじで結んだ紐が簡単に解けそうだよな。
ただでさえ背中の1/3くらい露出してるのに。しかもカラーページでは服のサイズが大きく見えて、今にも脱げそうで超ヤバイ。

・4、5、6ページ目の3ページにかけてのツナクレープネタが最高。長編に相応しい贅沢なページの使い方だ。
段々と変化するマサヒコの様子には笑ったわけだが、締めが2段落ちになっているとは思ってなくてもっと笑った。

・アイの誕生日は9月10日。英稜高校文化祭は9月10日と9月11日に開催。
それなのに誕生日への言及が一切無かったってことは、「100」は9月11日の出来事だったって事なんだろか。
もしかしてアイの誕生日と文化祭の日程が被っているのは、計算しての事なのかも。
この被り方なら、話題に挙げなくても「誕生日パーティーやらは前日のうちに済んでしまったのだ」と思えるもんなあ。

・英稜高校は生徒数約千人の、スポーツが盛んで他県からの受験者も多い高校なのだとか。一学年辺り10クラスくらい?
東が丘中学校の卒業生が多く、また教師同士の交流も多いのだとか。
そして中学生時代には複数の教師に手を出していたらしい中村。何やってんだ。

・アイも女子高出身なんだとか。
「同性しかいないと皆油断しちゃうんですよね やばいほどに」だそうだが、その油断しているアイを見てえなあ。
事実そうだとの話は色々見聞きしたけれど、やっぱ生の目で見てみたいわけですよ! なに言ってんだ俺!!
それはともかく、それならアイが「思春期の少年=エロス」と信じ込んだのも無理は無い……のか?
むしろそんな環境で過ごしてなお純情なる女子大生に育ったのは凄いのかも。
あと中村にえらくべったりなのは、女子高時代があっての事なのかもしれないなあとか。

・「いつでも乗ってあげるだなんて♡」を「マサヒコ君に乗るなんて言ってません!!」とか発展させるアイが素敵だ。

・大オチは「特別版」の「淫猥!!」「風紀が乱れてるわ!!」のパワーアップバージョン。
「超卑猥!!」「風紀が乱れてるなんてもんじゃないわ!!」と上手い具合に進化。良い。

・そして最後に、人気投票が行われたわけだ!
前回順位は、「1.ミサキ 2.リンコ 3.アイ 4.中村 5.マサヒコ 6.アヤナ 7.マサママ」であり、
今回はそれより豪華になっているのだろうなぁと思っていたら、

コマの出所は「072」リンコ・アヤナ、「084」アイ・中村、「088」マサヒコ・ミサキ

マサヒコ母がいなかったりした。前回順位の欄にも名前無し。無かったことにされてたよ。
明らかにパワーダウンしていてなんだかなあ。

ちなみに前回人気投票時には印刷が潰れていて結果発表号を読み取れなかったのだが、
今回はインタビューの文字が潰れていて上の方が読めない仕様だった。
手持ちのマガジンで読み取れたのは以下の部分のみ。

――氏家先生、○○○○○○○○○○○しょう。どうな
ると思います?
氏「わからないですねえ・・」
――主人公然としてきたアイの順位は上がると思うんで
すが、前回圧倒的だったミサキ人気にはかなわないので
は・・と。あとアヤナも最近露出多いし人気を集めそう
ですよね。
氏「そうですかねえ・・」
――あと最近男性読者が多くなってきた感じがするので
マサヒコは厳しいのではと予測してるんですが・・?
氏「かもしれませんね・・」
――あの・・まさか関心ないんすか?
氏「あ・・ていうか、本当にわからないんですよね」
――・・・・・・・そうすか・・。

「インタビュー」との名の割に人気投票しか話されていないなのはともかく、
読み取れずじまいの○部分は「人気投票順位を予想しま」辺りだろうか。
前回人気投票結果発表時と変わらず、氏家ト全先生はローテンションだった様子。
氏のコメント等を見てると、ネタではなくマジでこういう会話だったと思えて仕方ない。



101 新しい自分

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・中学生時代以来、今まで1度もスカートを穿かなかった中村。当然濱中アイ開始以後もしかり。
こういう「注意して読めば気付いたかもしれない連載初期から張ってあった伏線」ってのは超好き。
たとえ偶然の結果を後付けしたに過ぎなくても好きなくらい好き。

つーか実際、氏家ト全氏は意図して中村にスカートを穿かせていなかったのだろうか?
キャラの持続する詳細設定が少ないからどうにも疑ってしまう。
でもいちから読み返して服装を確認したとも思えないし、やはり意識しての事だったのかなあ。

・再度登場、中学生中村。
「034」の時とはえらく違うが……やっぱり「034」は美化した思い出だったのかな。
豊田と付き合う前なのか後なのかが気になる。
「なんか中村先生らしくないです」とはリンコの言だが、豊田と付き合って「攻」になる前の中村に思えるな。

・「その日アノ日だったのよ」にミサキは反応し、マサヒコは疑問符を浮かべ、
「ホントいろんな意味で新しい自分を発見できたわ」にマサヒコは反応し、ミサキは疑問符を浮かべるのが面白かった。
みんなが同じ反応じゃないってのは良い。

しかしあれ。羽根はえてたら本当に恥ずかしさが違うものなんだろうか。謎だ。

・中村より太いとは認めたくなかったらしいアイ。そりゃあれだけ食べてて痩せている訳は無いだろうに。
つーか最初、6ページ目のパンツはアイのものだと誤読した。パンツ脱いでても中村のズボンを穿こうとしたのかと。



102 天野風花嫁修業

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・マサヒコ母の変貌ぶりがよく分かる回。
「ちなみにうちの主人の場合この格好で出迎えると癒されます」とメイド服を出してきたことに始まり、
ミサキの家事相談から「つまり口技ね」との結論を導き出し、
最後は「だいたいこっちだってマズいもん飲まされてんだから」と下ネタを堂々披露。

「003」でチューブトップと短パンを貸すくらいのキャラだったのに、
「010」で息子ほっぽってカラオケで一晩過ごす豪快な性格が、
「028」で全裸で平気なほど大胆になり、
「030」でエロ本の話題を出せるようになって、
「042」で「ウチの息子のムスコ」と下ネタ飛ばしたり
「049」で息子が押し倒されるのに「あ やっぱ父親似だ」と胸を撫で下ろしてたりしてたら、
「069」で自分がエロ本持っててしかも息子に隠し方を指示するようにまでエロくなって、
「078」で「母さんはエロ断ちしてください」と言われる立派なエロキャラに。

今なら「006」の「男の子は3時間ごとにスッキリさせないといけないって」のボケにさえ乗ってくるんだろうなあ。
「005」の「女を泣かすとは何事だ!!」と、
「115」の「女泣かすな 鳴かすのはいいケド」は同一人物の発言だと思えない。
そのうち妹は思春期の小宮山先生レベルになりそうだ。

・マサヒコ母の胸の大きさが変化しまくり。
2ページ目では巨乳なのに、4ページ8コマ目ではすっかり平坦に。
いくらなんでも乳描写にこだわってなさすぎだろ。

・「結局 全部取れちゃって‥‥」「アヤナに頼めよ‥‥」は、真っ当なツッコミとリンコの天然加減に笑えた。

・マサヒコ母は結婚前に妊娠していたのだろうか?
そう思ったきっかけは、マサヒコ母の「で 主婦暦15年の私に家事指導を仰ぎに来たと」のセリフ。
この時マサヒコが15歳で、出産まで1年弱だから、主婦暦15年だと妊娠時は主婦じゃなかったって事になるのでは。

確かめてみると、マサヒコの生年月日は1990年7月1日。
「102」はリアルタイムショートギャグだから発売日と同日の2005年9月21日だとして、
主婦になったのはその15年前の1990年9月21日。

主婦になったのはマサヒコ誕生後って事なのか?
まあ「結婚後しばらく働いていた」とか他の結果を導ける可能性も幾らでもあるけれど。
でもどうせ「マサヒコが15歳だから主婦暦も15年になるなぁ」と、あまり考えず言わせたってのが真相なんだろうけどな!

・「第75新人漫画賞しめきり目前!!」のページに、「女子大生家庭教師宿田アイ」のネームが掲載されてた。
それだけでも完成前原稿を見られて嬉しいわけだが、
なんとネーム段階での名前は宿田アイではなく、濱中アイだったことが判明。

苗字が「宿題」とかかった宿田になったのは、きっと編集者の提案とかなんだろう。
だってあれ、濱中の苗字になった濱中おさむは、氏家ト全氏が心からエールを送っているスポーツ選手なんだもの。
自分から「濱中」よりも「宿田」を優先するとは考えにくいよ。



103 ハマナカハマる

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・連載時の感想では、リニューアルされた週刊少年マガジンホームページ「マガメガ」の濱中アイ関係について触れてた。
当時の日記を見るに「作品&キャラクター紹介」「第一話閲覧」「壁紙」、
「パズル&記憶力ゲーム」「単行本紹介」「作家プロフィール」がリニューアル当初のコンテンツだったようだが、
2006年3月現在のコンテンツはそのまま全く同じ。神経衰弱ゲームも濱中アイには無いし。

更新されてるページは特に無いようだ。流石にコミックス紹介は更新されたけど。
……って、作品紹介の「女家庭教師濱中アイ」との脱字が修正されていなければ、
作家プロフィールの「濱中アイ1〜4巻(以下続刊)」が5巻に更新されてもいない! やる気無さ過ぎだろ!!

・便座にはまったアイ。
上がった状態ではなく、下がった状態ではまった。どれだけ小ぶりなお尻だよ! っていうか痛そう。

・リンコが身にまとっているものは、洋服と言うよりもはや布だと思うんだ。

・アイがやたらと卑猥。
「膜まだあるのにー」のセリフとか、「もう肩抜けてもいいから思いっきり引っぱって――!!」のコマとか卑猥。
トイレを我慢しているシチュエーションも、便座にはまって内股ぎみに開いた脚も、口を大きく開いた泣き顔も、どこを取っても卑猥だ。

大オチの体位もそのままで充分に卑猥すぎる。もう卑猥。超卑猥。
ただ緊張弛緩とともに尿道まで緩んでしまいそうで危険。尿を浴びるのは勘弁願いたいが……それもある種の人には卑猥なのか?



104 正しい学園生活

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 豊田セイジ

感想
・10月になってから僅か5日で2回も遅刻したリンコ。しかも3回目の遅刻はその翌日。9月は5回遅刻したんだとか。

・マガジンとヤングマガジンの読者層は、ほとんど被っていないのか?
中村の足コキネタにはそんな事を考えてしまう。

要するに今回の足コキネタが、2005年ヤンマガ41号掲載妹は思春期Vol.163の「足の速い女」と、
ネタもネタ振りも構図まで一緒だったという話。
「妹は思春期と濱中アイ、両方読んでいる人は少ないから同じネタを使ってしまおう」と考えているのでは、とも思いたくなる。
しかしそれならそれで、被っているネタがもっと多くなるだろうし、
今回のように下ネタが少ないのも不自然か。上の仮説なら、被らせてでも下ネタを増やすよなあ。
単純に「ネタが思いつかないから使いまわしている」とかが現状なのだろうか。

ちなみに実際、平均年齢で考えるならマガジンとヤンマガの読者層は被っていない。はず。
マガジン読者層は20歳未満、ヤンマガ読者層は30歳前後が平均年齢のはずなので。ソースはどっちも1,2年前のだけど。

ところで今のマガジン読者は、足コキを知っているのだろうか。俺そんなプレイ高校生の時でも知らなかったなぁ。
それと豊田先生の言う「属性」の意味も理解しているのかな。
ツンデレよりかは一般的だろうけども、「フェチ」とかの方が通じやすいように思う。

・中村は学生時代、陸上部に所属していたそうな。マラソンで3位に入賞した経験もあるとのこと。

・大オチの「猫耳+八重歯+しっぽ+ご‥ごめんなさいにゃ!!」リンコはあれ、
豊田先生的には、リンコ自身の耳が見えてしまってるからダメだったんじゃないのかなーと思うんだ。
やっぱり耳が4つあるってのは不自然だものねえ。っていうか猫耳の時点で不自然なんだが。

あと尻尾が動いているのは気になるな。
垂れ下がっていたはずなのにいつの間にか上がっているし。
どういう仕組みで動かしているのだろう。まさか少年誌じゃ描けないような仕組みになってるのか?



105 弱い人たち

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 豊田セイジ

感想
・「長所は勝つまで挑戦しつづけることです 短所は特にありません」
1ページ目からアヤナの凄いセリフ来た。
「そのモノをはっきり言う性格も長所なんだろーケド もう少し言葉選ばないと短所になるぞ」の忠告に、
「?」とマジで分かってない様子なのも凄いな。
その自信満々さが短所っていうか……まぁまだ中学生だしな。その辺の機微は心得ていないのも当然なのか。
完璧超人だったら嫌だしなあ。

「人間弱点があった方が可愛げあるし なによりギャップに萌える」とは中村の言葉。至言だ。
マサヒコは「最後のは聞き流せ」とか言ってるけど、こりゃ真理だ。

・「でもセイジの言う通り短所ありませんってのは印象よくないわ」
学校で、しかも一応生徒と家庭教師の関係での会話なのに、豊田をセイジって下の名前で呼ぶ中村。
普通に公私混同してしまうラブっぷりが伺いしれる。

・「私食べても太らない体質なので」とアヤナ。
そういえば「049」でミサキはアイスの食べ過ぎて太ったかもしれないのに対し、
アヤナはゴロゴロしていて生活習慣の乱れで太ったかもしれないんだっけ。
つーか今更だが、「アイスの食べすぎ」とかいう中学生らしい理由が可愛い。

・「的山さんはだいたいわかるからいい」とかアヤナひどい。
「075」リンコの「アヤナちゃんも悩むことあるんだね」並みの残酷発言。

・アイ&ミサキ&リンコの3人逃亡は笑った。

・「短所は耳のウラです」のありえなさが可笑しすぎる。かなりツボ。どんな短所だよ。
「嫌ですよ 恥ずかしい」のアヤナも良し。こういう顔が出ると「氏家作品読んでるなぁ」って思う。

・アヤナの性感帯は「耳の裏」、
マサヒコの性感帯は「ワキ」、
アイの性感帯は「内もも」、
ミサキの性感帯は「首すじ」、
リンコの性感帯は「へそ」。
っていうかそれを逃げる暇すら与えずに一瞬で調べ上げる中村が凄まじい。プロ並みのテクニシャンっぷりなのではと思う。

あと中村自身の性感帯は「豆」とのことだけど、その意味を理解できるマサヒコの知識も凄い。
それとも今の中学生は、豆が身体のどこを指す隠語なのか普通に理解できるんだろうか。

・6ページ目の頭に大オチが来ない構成なのが良かった。ああいった構成多すぎて食傷気味。



106 男は大の字

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・今回「106」の感想は困るわけだが。
感じたままに書くならば「小さいパーツが連続して配置されているだけ、って感じで微妙でした」なんだけれど、
さすがにこれじゃ説明不足だよなあ。

そりゃ面白い回の濱中アイだって複数のパーツに分解できるのだけど、
面白い回はそれぞれが上手く組み合わさって、一つの大きな流れを生み出しているんだよね。
もちろん個々のパーツが面白いことも重要だけど。
しかし「106」は「中村がボケるけど誰もツッコミ入れてくれない」という展開のせいもあり、微妙な出来で残念だった。

・スカートで登場中村。スカートを穿いた中村を見られるのは、この「106」と「101」だけ。

・普段からリンコは22:00に寝ているんだろうか。小学生かよ。
「隣りのお父さんとお母さんの部屋がパンパンギシギシうるさくて全然眠れなかったんです―――」との事だが、
リンコ部屋とリンコ父母の部屋は隣接しているのか。
っていうかリンコ母やミサキ母って再登場しないのかなぁ。
書いてる現在「124」だけど、「125」では登場してもおかしくないと思うんだけど。

・アイの口元に反転した「←入」は感心。全く予想付かなかった。

・中村の「てゆーかだれかつっこめよ!!」には、
どうしても妹は思春期の「え? ドコに? ナニを?」を思い出してしまう。

・そして今回は、「100」で開催された人気投票の結果発表があった。 という訳で以下結果。

若田部アヤナ902Point
天野ミサキ788Point
的山リンコ697Point
濱中アイ601Point
中村リョーコ376Point
小久保マサヒコ210Point

計 3574票。
前回の3200票から、374票のプラス。
キャラの並びは、6位アヤナが1位に抜き出た以外に変動は無し。
前回との票数差は、

アヤナ  +640
ミサキ  +2
リンコ  +32
アイ   −17
中村   −43
マサヒコ −195

マサヒコの下降が激しすぎる。
単純に考えて、前回投票者の約半分が今回は投票しなかったって計算。
「100」の編集者の発言によると男性読者が増えてきているそうだが、
それに反して何気に多かったそうな女性読者が減り、マサヒコへの投票数も少なくなったのだろうか。

「072」の感想で、「現在「090」から思うに、人気投票結果はキャラの登場回数に反映されているようだ」と書いたが、
これを書いている「124」から見ると、この第2回人気投票結果はあまり反映されなかった模様。
すなわちアヤナが1位を獲ったとは思えない登場頻度。「106」以前の方が目立っていたような。

そしてインタビューは相変わらず人気投票の話題に終始。氏家ト全氏も相変わらずローテンション。

――ええ‥‥て、正直この漫画、本当の主人公はいったい誰なんですかね。
氏「濱中アイ‥‥じゃないですか? たぶん」
――あ! 今、たぶんって言いましたね!
氏「マサヒコとも言えなくはないんで‥‥」
――マサはビリッすけど‥‥

この部分のぐだぐださには正直笑った。



107 ワンコ物語

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・タイトルでマンガ「ハトのおよめさん」の「だめだ不自然だ…… しかも地味だ」というセリフを思い出したけど、
実際はきちんとワンコの物語だったお話ですよ。

・それはともかく、開幕のアイのボケが凄い。
思春期男子とのコミュニケーションにエロネタ言ってたのが、
いつの間にやらアイ自身が思春期男子みたいな発想するにようになってるよ。
それともこれまでの付き合いから「マサヒコ母にはこういった会話が好ましい」と考えたのかな。
マサヒコ母もまた思春期男子のような思考回路なのだと判断してさあ。
思春期男子の思考回路で考えるなら、「アイ自身がバター犬を飼いたくて使用感を尋ねた」ってところになるけれど。

・小久保家にナナコがいた理由は、
「実は昨日散歩させるの忘れちゃって 今日 散歩がてら連れてきたんです」だとか。
毎日散歩させている訳ではないようだ。

・あまり関係ないけど、発売日翌日にリンコ ふたなりで初めて検索があった。
これは3ページ目リンコの「チンチンですちゃんと立ちます」発言を反映しての検索なんだろか。
セリフを男性器だと受け止めた場合のチンチンの主は、マサヒコじゃあなくリンコだと考えられるものな。
アイ「あー それそれチンチン見たい」、
中村「それじゃ今から立つとこみんなで見ようか」だけならともかく、直前のリンコの発言を含めたなら、
マサヒコのものだとする状況にはならないだろうと思うのだがどうか。いや、どうかとか発展させるような話題じゃないが。

あとこのネタの扱い方は上手いなぁと思った。
言葉を直接かけてはあんまり過ぎるし、アイ辺りに言わせるにしてもベタ過ぎる。
それを壁越しに聞こえてきた会話ってすれば不自然さもあんまりさも消えるし、
発言状況も見えないから妄想も膨らむしで良いとこ取りじゃん。上手いなあ。

・アイの「こんなかわいいチンチン見たの初めてー」は下ネタなのかどうか。それが問題だ。
下ネタじゃなくても不自然さ皆無のセリフなんだけど、
下ネタ100%のセリフと受け止めることも出来てああ怖い。
何故怖いかって、そりゃもし下ネタならこんな残酷な発言はそうそうありますまい。天然発言だったのかどうか。
中村だったら確信犯的に言っただろうなあ。

・露骨に下ネタっぽい発言と大オチに挟まれて流されてるけど、何気にきちんとナナコを調教した中村は何者なんだ。
相当犬の扱いに慣れているって事だよなあ。昔ペットを飼っていたのか?
それとも後の「111」で明かされる生活の副産物なのか?

・大オチは四つん這いリンコよりもナナコに目が行った。この後姿なんか良いなぁ。
まあそれはどうでも良いんだが、やっぱりアイの考え方は間違っているよな。
だって同性愛カップルだって調教はするだろうしなあ。
それともこれは「アイにとって、女性同士での性行為は考えも付かない行為です」って描写なんだろか。
もしそうなら、妹は思春期のマリア先生辺りに遭遇しちゃったなら大変な事態に陥る危険性がありますよ。



108 まぐろ

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 天野ミサキ マサヒコ母

感想
・連載初期の顔ぶれだけが揃った「108」。登場人物はすなわちアイ、マサヒコ、ミサキ、マサヒコ母。
おまけにミサキは1ページしか絡まなかったため、進行は実質「001」と同じキャラのみとも言える。
加えて「アイが小久保家に泊まる」という、これまた初期の「010」にもあった展開。

しかして昔懐かしい印象は受けず。
それはギャグのあり方やキャラの設定やらは昔と変わっているから。
「昔懐かしいシチュエーション」+「最近の展開」=「今と昔との変更点がくっきり明確」との印象。
1ページ目マサヒコのリアクション、「ありゃ またオレの意志とは関係なしに話が展開している」のやる気の無さとかどうだ!
かつては驚き戸惑っていたのに、今や達観したようなリアクションの薄さで、もはや導入部にしかなってない。
胸の谷間を見て鼻血を出していた2年前のマサヒコとは大違い。今じゃあ全裸でも見なきゃ鼻血を出さなさそうな感じだよ。

マサヒコ母の立ち位置もまた違う。
大オチには「001」「008」の鉄拳制裁再びかと思いきや、今やしっかり下ネタキャラへと転向。
「マサヒコ母的には、親しくなったら下ネタOKなんだ」とも考えられるが、それだってどう考えても後付けだしなぁ。
っていうかマサヒコ父の存在が華麗にスルーされてるな。出張中だったとか脳内補完しておくか。

アイの天然っぷりは昔から変わっていないけれど、その質が下ネタ寄りになったのがかつてと違う点。
ミルクのボケは今のアイでしか出て来ないだろう。

・氏家ト全氏が覚えていないだけだろうけど、マサヒコは携帯変更しすぎだと思うんだ。
「068」「077」「094」「108」と4回出て、
細かく描かれていない「094」を除いた3回が3回とも携帯違う。一度濱中アイの設定資料を見てみたい。

・アイの「明日祝日だし」と、ミサキの「実は明日の授業で確認したいことが――」はどう読んでも矛盾しているのに、
単行本化に際しても修正されなかった。
ちなみに「098」での日付の矛盾は、単行本でしっかり修正。

某2ch濱中スレでは「ミサキはどうにかしてマサヒコの声を聞きたかった」だの、
「明日の家庭教師の授業という意味なのでは」だのの説が唱えられていたが……
これは意図されたセリフであって、間違いでは無いのだろうか?

・牛乳の話題が挙がったので例の「おいしか牛乳」が登場するかと思いきや、
小久保家はおいしか牛乳ではなく「自然牛乳」だった。ここに来て別ブランド登場。

・「マサヒコ君だっておかずに決めていたものが なかったりすると萎えるでしょ!?」
「なぜだかその質問には返答しかねます」
これは迷うだろうなあ。アイはどっちのつもりで言ったおかずなんだろ。
この勢いの良さは食物のおかずから出た反応とも思えるけれど、あっちのおかずでもアイなら威勢良く言い出しそう。

・牛乳雑炊に顔を突っ込むアイ。いや、火傷するって!
あと、今から食べる食べ物を目の前にしながら眠るアイってのは珍しい。よほど眠かったのか。

・マサヒコ父母の部屋があるのは2階だったはず。
それなのにマサヒコ母がトイレへ行くため1階に降りたという事は、小久保家のトイレは1階に1つだけあるものと思われる。



109 核心を突いた彼女

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・この「109」以降、2ページ増の8ページ構成。
今回の巻末コメントは「ページ増えました。最後までがんばります。」なので、
やはり決定済みの終了時期に影響された、単行本のページ数調整を狙った増ページと見るべきか。というか実際そうだった。
とりあえず今回はネタ間のインターバルが長くなり、詰め込んでいる感じが消えて好印象。

・「ああ親戚の女の子に誕生日プレゼント贈りたいんだケド 今の小学生の好みさっぱりわからんから」
マサヒコの親戚の小学生の女の子。どういった間柄だろう。
従兄弟か従兄弟の子供あたりが一般的なところかな。っていうかそれだとマサヒコ母かマサヒコ父に兄弟がいるってことになるが。
そういえば氏家ト全作品に小学生って出ないな。出てもモブキャラ。幼稚園児、中学生、高校生、大学生はカバーしているのに。

・意外に思ったのは、リンコとアヤナの2人連れ。
アヤナってリンコと2人だけで出掛けるのだなぁ、と。
「なんだ日曜日の予定って小久保君とのデートだったの」発言からするに、
元々はミサキ・リンコ・アヤナの3人で出掛ける予定だったろうにしても、
アヤナ1人ではリンコのボケ応対に疲れるからとかで、2人で外出したりはしないだろうと勝手にイメージしてた。
「嫌々ながら」とか「リンコのボケに振り回されてる」って様子も無いし。一層意外。

あとアヤナの控えめな別れ方が何気に良い。
このマンガ大きく手を振ってさよならする場面が多いせいか、印象に残った。無表情なのも珍しいなあ。

・「ちょっと寄り道していかない?」とミサキが寄った場所は、縁結びに縁起がいいという駅前の公園。
4ページ目ではスルーしてるようにしか見えないのに、そういうポイントはしっかりチェックしてるのな。
まぁその思いは縁結び効果で逆に先送りされてしまうんだけど。

ちなみに駅前の公園の名前は「えきまえの公園」。えええええー。笑ったけどこれ投げやり過ぎだよ。

・今回重要なのが、マサヒコがプレゼントしたネックレス。
ミサキは当然嬉しいわけで、今後の話の中でもちょくちょくこれ付けて登場するように
設定変更。設定更新か。つまり設定変化ポイント。今回のエピソードにはギャグマンガキャンセルがかかっていないって事ですよ。

・「青カンスポットなの あそこで盛り上がってから次行くのがパターンね」
これって中村自身がそのパターンの経験者だからこそ出来る発言だよなぁ。
というか中村が思い描く中学生にとって青カンは普通の性行為となのか? それとも大オチの展開を予想しての言動だったのか?

・今回の大オチは実にえげつないな……えげつないというか、とても直接的だ。
「イカしてソーロウ」というか「みこすり半劇場」というか、ネタの使い方はともかく、
やってる行為もその描き方も少年誌で描いて良いものなのかと、普通にびびった。ヤングマガジンじゃなくて週刊少年マガジンだよ?
「050」のエセ青姦ではなく、「065」のエセ膣内射精でもなく、本番行為そのもの。
氏家ト全氏にとっては「あまりにラブ展開寄りになりすぎたから」とか、バランス調整か何かだったのかもしれないが、
これはちょっと危なすぎるよなあ。

・そういえばタイトルの「核心」ってなんだったんだろう。
ミサキの告白の意味なら、核心を突くまでには至らなかったし。
アヤナの「小久保君とのデート」発言くらいしか思い当たらない。それともリンコの「お散歩プレイ?」発言?



110 スポーツの祭典

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ カチューシャ娘 戸川ユキ 豊田セイジ

感想
・一言で総括するなら、「110」はモブキャラ祭。
戸川ユキやマサヒコの友人メガネ男子に加え、「092」に出た女性体育教師までもが再登場。
そして超久しぶりのカチューシャ娘も登場だ!

カチューシャは付けていないけど、このポジション、この顔つき、この身長はカチューシャ娘以外にありえねえ!
実に35話ぶり! 素敵じゃないか! 1コマしか出番なくて、セリフも無いけど!
カチューシャを外しているのは体育祭だからかな。
まあ俺としては、カチューシャ外しておでこが強調されたこっちの方が嬉しい。おでこ万歳!

そういえば3ページ目とか、金髪モブキャラが微妙に増えてきているな。初期は滅多にいなかった。

・6ページ目の中村のボケに反応する役にアヤナが来るのは珍しいような。
っていうかアヤナは中村のボケをどう思っているんだろう。それと今はどんな心境でお姉さまって呼んでいるんだろうな。
そこの所を詳しく描いたエピソードを読みたいなぁ……って、現在「124」まで来て言うのもアレだけど。

・「結局ウチのクラスは3位という微妙な順位で幕を閉じました」ってあるけど、
東が丘中学校って一学年3クラスじゃなかったのか。
3組までしか存在確認できないせいか、3組までしかないものと思い込んでいたよ。
あ、「031」ので2年3組クラス名簿の両側にも他の名簿が貼ってあるから、少なくとも4クラスはあるんだろうな。

・今回は随分と特殊な構成だったのに、ネタも展開も世界観も余裕を持って描かれていて良かった。
6ページでも上手くすればきちんと展開できるんだよなあ。

というか今回、どう見ても6ページ目が最終ページの構成だよね。
6ページ目以前と7ページ目以後では大きく場面転換していて、見事な6ページ+2ページの構成。
「109」でページ数が増加する以前に描かれ終わっていた回だとしか思えない。

・大オチは完全に予想外。感心したし笑えた。
ネタ自体も良かったし、後に続く豊田先生とマサヒコの掛け合いも良し。
っていうかこれにツッコミ入れられるマサヒコはどうなのか。
手で目元を隠すのが下ネタだって事は、他の下ネタと違って実際にエロ本・風俗雑誌を読みでもしないと分からないよなあ?



111 先生の新居

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想

・「かっ勘違いしないでよっ 男手がほしいだけで 別にアンタに来てほしいわけじゃないからねっ!!」
ツンデレネタ再び。
「111」がマガジンに掲載された11月下旬には、ツンデレはネット以外にも結構広まっていたような記憶。
ツンデレが取り上げられたTVチャンピオンのアキバ王選手権も9月の放送だったしな。
それはともかく、模範解答的ツンデレ中村より、直後の「どう?」と反応をうかがう中村の方がそそるなあ。

ていうか豊田先生相手に試せば良いのに。何故マサヒコを練習相手に選んだんだろう。
練習だったのではなく「今まで数々の下ネタに反応しなかったマサヒコでもツンデレネタには反応するかも」と考えたとか?
まあ妄想は止まるところを知らないわけだが!

・先生の新居とは中村の新居でした。という訳で中村引越し。
前の住居からは窓からの風景などで2階だと判明したけれど、新居の方は情報皆無で何階なのかは特定できず。
2LDKという事しか判明せずですよ。一人で住むには随分広いと思うんだが……同居予定でもあるのかな。

・ノリツッコミを習得したアイ。
つーかもはや「違う世界のエプロン」が中村の私物であることにはツッコミが入らないのか。
「トラウマだよ!!」と、「071」の愛液びしょ濡れもどきはやっぱりトラウマになっていた様子。そりゃバイト辞めたくらいだしねえ。

・「109」でマサヒコからもらったネックレス。ミサキは早速着けてきてたよ。

・代わりに松茸で描かれたバイブレーター。「自主規制のため秋の味(松茸)を用いて表現します」って。
このマンガ読んでると、氏家ト全氏もしくはマガジン編集部の規制基準がよく分からなくなってくるな。
コンドームやアナルビーズやピンクローターはOKなのに、バイブレーターはダメなのか。
「090」での描写を見るに、先端の……その、膨張した部分が描かれるかどうかが基準なのかなあ。

ちなみにアヤナはバイブの存在を知らなかった様子。本当の使用用途を知ったらどんな反応するんだろうなあ。
あと肝心の場面は省略されているけど、中村はアヤナがバイブ使いますとか言った時相当焦ったんじゃあないだろかと思う。

・「一般的にバイブレーターという言葉から青少年が連想するもの
携帯電話60%、マッサージ器具30%、その他10%(マサヒコの感覚調べ)」って、マサヒコはどれだけ思春期じゃないんだか。
お前普通思春期男子と言ったらそりゃもう80%はあのバイブを(ry

・アイが普通に「ここで さんざん腰は動かすのにですか?」とか下ネタ。なかなかに対抗してるな。

・引越しそばに天ぷらそば。
いやそれ自体はどうでもいいんだけど、リンコいきなり海老天から食べ始めてるよ。食事のバランスが取れないんじゃね? とか思う。
あと某濱中スレで指摘されてたことだけど、確かにそば食べてるメイドさん絵ってのは見ないな。どんなフェティシズムだ。

・今回は何か窮屈な感じがしたな。ネタ振りが短くて、笑い所が分かりやすく不意打ち感が無かった。ネタそのものはともかく。



112 人間矯正法

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母 戸川ユキ

感想
・8ページに増量してから4回目の濱中アイ。
ページ増量で「1つ1つのネタの扱いが丁寧にならないかなあ」と期待したんだが、実際は「2ページ増えた分ネタも増やす」と来た。
そりゃネタ増量自体は嬉しいけれど、ネタの扱いが粗雑だと微妙なネタが続いて良くないよなぁ。
そんな感想を強く抱いたのがこの「112」だったわけです。つまりネタとネタとの繋ぎが微妙で出来も微妙に感じられた回。
正直言えば、前の「111」もそうだったんだよね。
ただ詳しく感想書くとネタ1つ1つバラバラに焦点当てたりするから、微妙な全体的流れの感想がスルーされ気味になるだけで。

・1ページ目はこりゃ恥辱プレイだろ。いやマサヒコにとって。
級友たちの前なのに大声で女子大生に下の名前を呼ばれたりしたら恥ずかしくない? 中学生なら尚更に。

・あがり症アイ。「あんな風に大勢に一斉凝視されると堪えられなくなっちゃうんだよね―――」だとか。

・振動する謎の物体を入れて授業しようとしてた中村。それは妹は思春期のショーコレベルの痴態だよ。
なんか今までの中村の下ネタと浮いてる感じ。違和感強すぎ。
ギャグボール持ってたのやそれをアイに装着させたのは別に良いけど、実際それで性行為に及んでしまったら何か違う。

「エロ描写があっても一部のフェティシズムを持っていなければエロく映らず、全裸みたいな直接的なエロスは描かれない。
また突き抜けた下ネタが出て来ても、エロい行為は全く描かれない(行為が成されていても、マンガの外だけで終了する)」
そういう点が氏家ト全作品で好きなところなので、このシーンは残念だな。

あとマサヒコに差し出したローターはさっきまで使っていた物なんじゃないのだろか。
っていうかマサヒコもそれを受け取るなよ。

・アイの「視姦してーーっ」を聞いて「私もまぜなさい!!」と目を輝かすマサヒコ母。妹は思春期の小宮山先生みたいだ。
キャラがみんな思春期化してきているなあ……
思い付いたネタを無理矢理メイン6人+マサヒコ母に集中して消費させているかのように感じる。

とりあえずそのおかげで「視姦してーーっ」と嬉しそうなアイを見れたのだけは良かった。ていうかこの一行だけだと俺変態みたいだ。



113 恋文

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 戸川ユキ

感想
・東が丘中学校の日直制度は男女2人1組らしい。
っていうか濱中アイで日直が出て来るたびその重労働さが言及されてるけど、日直ってそんなにキツイものだっけ?
俺が通った中学校では、欠席者や天気や時間割とか授業内容を書いて終わりだったような……あぁそれは高校だ。
つまりそれだけ印象薄くて記憶に残ってない役割だったんだが。
今の中学校、あるいは氏家ト全氏が通っていた中学校での日直は疲れるものなんだって事なのかな?

・どうでも良いけど、物語開始時点で時刻は17:00。
これから家庭教師の授業があったって、そう何時間も出来ないんじゃあないだろか。
それともあれか、日によって終了時刻は違うから、随分遅くまで家庭教師やる日もあるって受け止めるしかないのか?

・ミサキとリンコが持っている本の名前、「HOSHI神」と「炎ダイナミック」。
なんかマキ割りダイナミックみたいでゲーム用語みたいな書名だなあと思っていたら、
某巨大掲示板濱中スレで、それらの元ネタにらしいものが挙げられていた。
『HOSHIGAMI(星神)〜沈みゆく蒼き大地〜』と、『レジェンドオブドラグーン』なるゲームの必殺技「炎ダイナミック」がそれ。

ちなみに「091」でも実在するゲームの名前が出たりした。
前半分は描かれていないが、そのタイトルはなんと『レジェンドオブドラグーン』。
こうなるともはや偶然じゃなくて、意図的に仕込まれたものなのは確実だろ!

あと誰が仕込んだかっていうと、確証無いけどこれ仕込んだのはアシスタントさんじゃないかね。
もし氏家ト全氏が仕込んだなら、妹は思春期にもこういった仕込みが見受けられると思う。なのにそれらしいの全然出てこないし。
自分が好きなゲームタイトルで勝手に埋めてしまったものではないかと。

・「それよりこのこと誰にも言わないでよ? 特にお姉様には!! 恥ずかしいから」
どういった理由で中村に知れるのが恥ずかしいんだか、よく分からなかったんだよねこのセリフ。
知られたら色々ちょっかい出されて事態がこじれるからって理由だと思ったんだけど、
それだと「恥ずかしいから」のセリフとは噛み合わないし。誰かに知られるのが恥ずかしいのは分かるんだけど。

・教卓の中での中村の過去はともかく、「陵辱されるわね」の物言いやら登場シーンは受けた。
時にアヤナはこれ真に受けているんだろうか?
「あんたのしゃべりってトゲがあるのよ」のコマ見ると、そんな印象を受けるんだけど。
それともまだ中村の下ネタに慣れなくて、気が動転してるだけとかだろか。

・「やった―― セックスフレンドだ――っ」が良天然。
ぴょいーんと喜ぶリンコも可愛らしくて良いが、やっぱ何よりオチへの突飛な移行具合が素敵。

・またもやツンデレネタ。アヤナのツンデレネタはもっと多かったように思うんだが、見直してみるとそうでもないな。
というかそんな事より氏家ト全氏は「シ」と「ツ」を書き分けてほしい。

・「ラブレターを出したのは戸川ユキでした」というのが大オチ。
濱中アイ読者なら前回のタイトル予告でこの可能性が浮かび、今回の1ページ目で確信へと変わるよな。
予定調和とかそういった類のオチか。いや別に悪いわけではないけど。

・今回はある意味戸川ユキ主役編と言える話だったのが見るべき点だよな。
マサヒコ母や豊田先生に続き、「005」から出てたカチューシャ娘に先んじてこうも大きな役割を務めようとは。
4巻特典シールに選出されたり、必要性皆無でも出ている回があったり(「112」とか)、
制作サイドから大層愛されているように見えて仕方が無い。



114 マサヒコの女運

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・8ページに増量してから6回目の濱中アイ……なんだが、「オトナの都合で今回のみ微減6P!!」だとか。
単行本のページ数調整……とは思えないし、年末進行やらスケジュールの都合かなぁ?

・ミサキバースデイは6月25日だと。マサヒコと同じ蟹座という事に。まぁこの回のネーム制作段階で決定されたんだろうが。
っていうか6日だけながら、ミサキの方がお姉さんって事になるな。

・デレツン。見事なツンデレ会話テンプレートだ。効果音まで「デレデレ」「ツンツン」だし。
「優しい若田部って若田部らしくない‥‥」は、
アヤナにとっては「075」の「愛想のいい若田部さんなんて若田部さんじゃない〜〜」くらいショックだったろうなあ。

・連載当時の感想に「マサヒコの男子友人再登場。名前はきっと最終回でも出ないんだろうな。」なんて書いてあったが……
まさか名前が明かされるとはね。最終回近くの「124」での事です。いやはや、してやられた。

どうでもいいけど、東が丘中学校ジャージが登場するのはこれが初めてだな。最初で最後っぽいけど。

・コタツ出したマサヒコ部屋。
リアルタイムと考えて、12月も半ばになってから出すって結構遅いような。
まあそんな事よりコタツに入りすぎのアイは良いな。実に良い。

・「そうだ今日はミサキも来ることになってます」のセリフで気付いたけど、
ミサキも一緒に家庭教師受けるようになったはっきりしたきっかけって無いんだよな。
いつの間にやら自然と小久保家に来るようになってた。
「「056」以降中村たちがミサキに協力するようになったため」とか脳内補完しようとしたけど、
直前の「055」で普通に読書週間の本をマサヒコ部屋で読んでいるし。謎のままだ。

・大オチは……これはEDだろ。いくらなんでも。

・12月12日発売号のヤングマガジン妹は思春期に「いつつば銀行」が出てきていた。中村の内定先と同じ名前ですよ。
「妹は思春期と濱中アイは、同一世界での物語です」とのメッセージなのか? 同一時間かは不明だが。



115 ゆく年くる年

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ マサヒコ母

感想
・開幕から元素記号の下ネタに感心させられた今回「115」。2005年最後の濱中アイですよ。
年末年始記念ということで、マガジン連載漫画家のカラーサイン色紙がそれぞれ1名にプレゼントされていたり。
当然氏家ト全氏の色紙も有。

アイ

当選者はこれ現物に自分の名前を入れてもらえたんだったかな。いいなあ。

・「先生 無駄に荷物ありますね」「女の子にはいろいろと必要なの!! 勝負下着とか」
アイって勝負下着持ってたのか!
いろいろ偏った知識でもって選び抜かれたそれは、一体どんなものなのか。凄くマニアックなのを勝負下着に選んでそう。
っていうか下着ですら無いかもしれないよな。絆創膏とか。
……いや、俺がそれを好きだという訳では無いですよ? いやマジで。俺は裸ワイシャツでお願いします。

・冬休み、ミサキは家族と温泉旅行へ、アヤナは恒例行事の家族でハワイへ。
リンコは冬の夜ナナコと一緒に寝て、中村はセイジで遊ぶとか。

なお、連載当時のマガジンでは数号に渡ってのクイズラリーが開催されてました。
問題は連載マンガの内容から出題されており、濱中アイからは「リンコの飼い犬の名前は?」という問題が出題。
そうです、今回思いっきり答えが掲載されてたわけですよ。
ついでに次々回「117」でナナコは名前とともに登場。
もし氏家ト全氏がクイズラリーの内容を知っていたとしたら、スゲェ優しさだ!

ちなみにクイズは選択問題だったんですが、正解の他に用意された名前の中には「バター」というものがありました。
……どう考えてもバター犬からの発想だよなあ。
濱中アイ読者的には「バター」を選んでこそ正解だったのかもしれません。

・「やっぱり大みそかは紅白だねーー」とアイ。マサヒコは「オレは格闘技のほうが…」と思っても口には出さず。

・泣いているアイを見て「女泣かすな 鳴かすのはいいケド」とマサヒコ母。
以前前に書いたが、「005」の「女を泣かすとは何事だ!!」とは同一人物の発言だと思えない。

・年越しそば。
そういえばアイが物を食べてるシーンってよく見るけど、中でも麺類は多いような。
「024」のミートソーススパゲティだったり、「057」の焼きそばだったり、「061」の焼きそばだったり、
「077」の焼きそばだったり、「111」の引越しそばだったり。って5回しか無いな。そうでもないかも。

・アイは冷え性だとか。

・大オチが妹は思春期・妹はひまわり組と、体位だけでなくてネタの振り方までも被っているんだけど。
こたつ隠れ自体は濱中アイでも「111」で既出だし。なんだかなぁ。
まあ濱中アイでの既出は「アイが中村のこたつ隠れを見て学んだ」と考えたなら、
「アイの下ネタ学習過程が描かれた」と読み取れなくもない、と、良いなぁ。無理だけど。



116 初夢プレイ

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・リンコの初夢は爆乳の夢。何気に中村がいないな。アイとマサヒコは出てきてるのに。っていうか中学3年生でおもらしかよ。

・中村の初夢は蛇だった訳ですが、夢占いだと蛇は「男性」や「性行為」の意味なんだよ
っていうか金運UPの意味合いもあったなんて初めて知ったよ。男性の夢だとばかり。
知ってたのは「蛇の皮を財布に入れると金運上昇」っておまじないくらい。
でも蛇と獣姦っつーか爬虫類姦する夢を見るのは、さすが中村だって話……なのか?
「長くても細いと 満足できないのは普通でしょ!?」の発言からするに、
抱き枕みたいにじゃあなく、バイブレーターみたいに姦淫する夢だったっぽいが……それはさすがにド変態だと思う。

・「失礼な! 私 実は乳首とかけっこう敏感ですよ?」
アイの乳首が敏感だって事はどうでもいいんだ。敏感でなくても知ったことじゃあない。
素敵なのは、アイが自分の乳首が敏感か否かを自覚しているというその事だよな。
だってこれって、アイは乳首が敏感かどうか分かるような行為をした事があるって話だもんな!! ド変態ですみません。

・アイが見た夢は「おしゃぶりよりおむつが必要」になる夢だったとか。
連載当時はSMプレイの夢かと読んだんだけれど、今から思うと放置プレイの夢なのかもしれないな。
っていうかおむつが必要になるプレイってどんなプレイだろう。あと最終ページ1コマ目のアイはエロい。
「116」は随分エロ寄り・変態寄りの回だったな。
メイン読者だろう小中学生にネタの意味が分かるのか心配だ。幼児プレイとか知らないだろうに。
あ、そうではなくて、こういうのをきっかけとして目覚めていくんだろうな。 

・「掲載期間:2006年1月10日〜2006年2月28日」となっているけど、3月中旬でも見れるからまあいいか。
Yahoo!ブックス - 少年マガジンMUSEUM -という特設ページが連載頃にありました。
各作品には作者なり担当なりのコメントが付いているんですが、何故か濱中アイは「主人公マサヒココメント」と、登場キャラが紹介。
これじゃあ氏家ト全氏が考えたのか担当やアシスタントが考えたのか、はたまたyahooの人やら無関係な人が考えたのか判断つかねえええ。
マサヒコの性格というか口調が全然違っているので、氏家ト全氏ではない人が書いたものだとは思うけど。
ちなみに濱中アイ以外に登場キャラが紹介している作品は、クロマティ高校と090の2つだけ。



117 先生達の一善

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ マサヒコ母

感想
・1ページ目からアイが良すぎる。
「アイ なにさっきから真剣に読んでるの? 初Hの体験談?」「違います それはこれから読みます」って!
あんた何そんな事を堂々と宣言しちゃっているんだ!
っていうかこれが「それは一人で読みます」とか「それは家に帰ってから読みます」とかだったらもうたまらないわけだが!

・ほのぼのとした表情で「弾痕と男根とかね」と言い放つアイに笑った。
「それは間違えませんよ」のストレートなツッコミも好き。

・漢字「母」の成り立ち。そのイラストは、これ一応全裸だよなあ。
小さくとはいえ、まさか濱中アイに全裸の絵が出てくるとは思っていなかったので驚きだ。
「069」でパンチラが描かれた時並みの衝撃。

・「嫐」回りが今回最大の見所。つーか「うわなり」変換だと出ねえ。
マサヒコの顔に座るアイ、そして全くの無表情でマサヒコの上に乗るミサキ。
2人はどんな心境だったんだろう。アイはともかく、ミサキもその体勢の卑猥さに気付いていないのだろうか。
それに手を置く位置が危ないよッ。触れてるの? 触れているよね?

そして気になるのは、マサヒコの「別の漫画でも見たぞ」発言。
わざわざマンガと限定するくらいだから、実在のマンガだと思うんだが。
もしそうなら、こうして他のマンガに言及するような行為は氏家ト全作品じゃ滅多に見ない。
そして別の漫画ってなんだろ? 妹は思春期か?
「漢字の成り立ちで「嬲」を想像する」のネタと「「嫐」っていう漢字もあるんです」のアオリ文があったし。

・中村とアヤナとリンコの3人組。なかなか見ない組み合わせだなあ。
それなのに中村とアヤナ、中村とリンコの展開で終わってしまって勿体無い。3人一緒のネタは見れずじまい。
とりあえず中村のしてる事は間違いなく一善だよな。リンコの受け止め方があれなだけで。

関係ないんだけど、「みれずじまい」で変換したら「三レズじまい」とか出てきて卑猥でした。



118 ミサキおねえさん

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・実は1ページ目からネタの意味が分からなかった「118」なんですが皆さんはどうでしょうか?
つまりこれって「姉妹みたい」と言えば良いとこを「兄弟みたい」と言ったから、
ミサキとリンコが「兄弟みたいだと言ったのは私達に胸が無いからだ!」と捉えた、という解釈で正しいんでしょうか?
何気に未だに正確な理解ができていなさげ。

っていうかまたも昼食がお弁当だな。
「085」でもお弁当だったのは給食センターが改修工事中だったからで、東が丘中学校は給食制なんだけれども。
何かまたも設定忘れっぽい気がしてならないが、まあ改修工事がそんなすぐ終わる訳無いしなぁって納得する事にする。

・「053」で見せたアイの身体的柔軟性は健在。
毎日柔軟体操してるっぽいねえ。美容体操とかその一環なんだろうか。よく分からないけれども。
っていうか「身体がかたくなっちゃうと セルフできないもんね」ってセリフだと、アイはセルフしてるみたいに取れる。

・「逆立ちだってできるんですよ―――――」「き――――――― 信じてなーい!!」
この自信満々っぷりが3ページ目には
「リンちゃんわからないことがあったら何でも言って 私が教えてあげるから」「逆立ち」
と、180度変わってて笑った。リンコ素直だな。

・耐えたミサキ。作中世界でも「下ネタ発生 → ミサキ逃げたり怒ったり」のパターンは認知されきってるんだなぁ。
なお、これ以降そういう耐えないミサキは見られませんですよ。
終わりが近くてそういうネタをやる余裕が無かっただけかもしれないが、ミサキが成長した結果だと受け止めてみたい。

・正直『インセスト』って知らなかった。近親相姦=インセストだそうです。



119 受験ごっこ

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・「演習ってのは本番に近い状況でやるからこそ意味があるんだよ 今の時代何ごともリアル指向」。
ここ下ネタに飛ぶかと思いきや派生せず。オナホールどうこうってネタが来るかと思った。
下ネタを呼んだのは直後の中村セリフ。豊田の弱みを握ってるわけじゃないけど、毎晩ちんこは(ry
つーかマジに毎晩だったら豊田先生枯れてしまいそう。難儀な。

・下ネタ語呂合わせによる受験番号。これは笑った。
ネタ自体よりも、リンコの桁数だけが飛び抜けて多いことが笑えた。
「0721(おなにい)」「0281(おっぱい)」「7177(ないチチ)」と来て、「078210(おなペット)」て。

リンコが浮かべたクエスチョンマークは、「どうしてここでおなペット?」という事だろうか。
オナペットの意味は「117」で理解していたし。

・ミサキに勝負を仕掛けるアヤナ。久しぶり。
「054」で「いやぁね いつまでも そんなワンパターンなコトしないわよ 子供じゃあるまいし」とか言ってたのに。
それに「067」の初詣で「あなたに勝つように」とお祈りしてるし、
でも「4コマ版」では「次の試験で勝負よ」とも言ってたな。
「081」ではおっぱいおっぱいみたいに「勝負!! 勝負!!」言ってたし、
更には「100」ではダーツ勝負を持ちかけてるし。
つーか久しぶりじゃねえよ。

正直この辺は「濱中アイ世界での事象」より、「氏家先生が話を構成する上での都合」って印象が先に来た。
再び勝負ネタを始めたのは「なにかと勝負を挑むアヤナ」に変わる特徴を賦与出来なかったから、みたいな印象。
勝負ネタ再来までに3ヶ月近く開いている点もまた、そう感じられる要素かも。
まぁ捨てるのは惜しいネタだと思うので、復活してもらってありがたかったんだが。

・アヤナの胸の谷間に消しゴムを挿入するシーン、中村の指が6本あるよね? 中指らしきものが2本。
それとも谷間へ向かう方の中指はただの空間なんだろか。それを俺が中指に見間違えているだけのかなぁ。
それにしては制服の一部が指で隠されたような描写に見えて、やはり指だと思うのだが。

っていうかこの手の形、指が何本だろうと相当無理があるような。
小指と薬指は特に無理。再現を試みたけど出来ないです。



120 緊急送別会

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・本編とアオリ文との落差を感じられた回。
「全部話します〜」 → 全部は話してないよねえ?
「微妙な気持ちにはキッチリ決着をつけた〜」 → 気持ちが変わったわけでもないんで、今回決着付けた訳でもないような。
マンガとしては今回がケリを付ける時になったけどさあ。

・中村からの餞別に、ハートマークを飛ばして応えるアヤナが可愛らしい。
つーか氏家マンガでハートマーク飛ばす描写なんて滅多に見ない。他には「大好きっコ♡お兄ちゃん」くらいだよ。
他は妹は思春期で、アキが出していたくらいか。
そんな珍しい表現使って強調されるほどに、アヤナは凄く嬉しかったんだろうなあ。まぁその餞別の中身はナスだったんだけど。

しかしこの茄子、実は「120」最大の見所とも言えるネタになっているんだよ!

ナスを ナスをどこにツッコム気ですか!?

ツッコミナスを受けて描いたネタとしか思えねえええええッ!
野菜を使った下ネタって、氏家ト全作品では滅多に無いぞ!
氏家ト全氏と久米田康治氏との超貴重コラボレーション!
氏家氏周りには他漫画家さんとの交流痕跡を見られないので、こんな自発的やり取りは期待できないと思っていたよ。

ちなみに画像は、濱中アイは週刊少年マガジン2月8日発売号のもので、さよなら絶望先生は同誌1月11日発売号のもの。
週刊少年ジャンプ1月23日発売号「テニスの王子様」(氷の世界)が、
同誌2月13日発売号「もて王」でネタにされていたくらいだし、時間的にも間に合うんじゃあないかと思うのだがどうか。
まぁ偶然にしろ意図的にしろ、奇跡的コラボだ!

・リンコからの餞別は、付け乳首。
これって「083」でリンコが中村からもらったのと同じ商品なのでは。値段まで同じだし。
贈答品に選ぶくらいだし、リンコは付け乳首を気に入っていたりするんだろうか。

・オチのためだと分かっちゃいるけど、6ページ目からのリンコの扱いがひでえ。

「お姉様には多くのことを学ばせてもらいました」
「濱中先生はよく食べるので 料理のしがいがありました」
「天野さんはいいライバルとして競えました」
「小久保君にはたくさんセクハラされました」
「的山さん窓閉めてくれる? 花粉入るから」

リンコをスルーして旅立ちの言葉まとめはじめてたし。何とかならなかったのだろうか。

・ちなみにこの回で「アヤナが主役」と言える話はラスト。
第2回人気投票の結果って、あんまり反映されなかったよなぁ。アヤナが1位だったのに。

また、2005年4月30日放送「ランク王国」における濱中アイ3巻紹介の
「うっかりすると、登場人物の恋愛関係に気を取られがちですが〜」にも現れてる通り、
中盤以降は恋愛感情みたいな要素が盛り込まれてきていたわけだけど、
アヤナ主役話ラストに伴い、「ミサキ → マサヒコ」以外の恋愛感情話もラスト。
正直この展開はあまり好きじゃあなかったので嬉しいね。

っていうか恋愛話も恋愛物も嫌いなわけじゃあないけれど、
マサヒコはミサキとしかくっつかないと分かりきってるこの濱中アイで、
今回みたいな「アヤナはマサヒコに恋愛感情を持ってるの?」とかの感想を抱かせるよう仕向けたような、
「誰と誰がくっつくか?」とか恋愛物ぶった話をやられても俺はつまらないなぁってだけです。
そんなの読者の方で勝手に妄想するからさあ。
まぁ恋愛物自体、なんていうか、こう……きっちりしていないから、そこまで好きでも無いんだが。
濱中アイにおけるミサキとマサヒコの関係みたいな恋愛話なら中身次第。きっちりしてるのが多いからな。
妹は思春期だと、シンジが「誰と付き合うか」とか意識し始めたら嫌だなあ。今の在り方なら好きだけど。

ちなみに氏家先生は、単行本4巻作者コメントや、
2004年ヤンマガQ&A『もしも恋愛映画を撮るとしたら、ヒロインに選ぶのは? → 恋愛はあんまり‥。』に見て取れるように、
そういうのが大好きって訳じゃあない様子。

・大オチのジェンダーフリーは微妙に意味を間違えているような気が。単に「性別不問」って意味合いもあるらしいとはいえ。
勿論ここでは「好きになった人が男でも女でも気にしない」って解釈の使われ方だと分かっちゃいるけどさ。
っていうかリンコ(女)とマサヒコ(男)なんだから、そもそもヘテロ・セクシュアルじゃん。
まあ俺は「ミサキとリンコのカップリング成立もある」と示唆した発言だと妄想しておく。……ひどい妄想だ。


もどる inserted by FC2 system