061 文化祭の記録

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ カチューシャ娘 戸川ユキ 豊田セイジ

感想
・11月10日(水)、東が丘中学校文化祭。
マサヒコ達のクラス2−3の出し物は書道展覧会。
「未来」「世界」「愛」はともかく、「実話」って何。どうしたら実話なんて言葉を選べるんだろう。

・豊田先生の側にいるカチューシャ娘はともかくとして、何故登場したのかよく分からない、たこ焼き屋の前の戸川ユキ。
話に絡んでくるわけでもないし、戸川である必要もない。正直登場させた意味が思い付かないぞ。
再登場希望のハガキでも届いていたのだろうか? などと勘ぐってみる。

・ミサキのアイに対する呼び方が、「濱中先生」から「アイ先生」に変わりました。
最後に「濱中先生」と呼んでいるのは番外編(「053」と「054」の間)なので、
そのきっかけとなったのはそれ以降の話、つまり「056 幼なじみの真髄」がきっかけじゃないかな。

っていうかこのマンガ開始以来、一番関係が進展しているのってアイとミサキなんだよな。
最初ミサキはアイを敵だとまで認識していたのに。そのうちお姉様と呼び始めてもおかしくない感じ。

・ふわ〜り(再)。
(再)とあるように「044」で使われたネタ。
同じネタなのはともかくとして、前回よりパワーダウンしているのはよろしくない。
俺としてはパンチラの本体はパンチラした事実に気付いた反応だと思っているので、
今回みたいにパンチラ後ミサキが一切描かれずセリフすら無いのは、
ミサキの反応を想像する余地を奪い去ってしまっているだけだと感じたよ。

・最終ページの背景が真っ白。
翌月発売だった単行本の作業で忙しかった影響だと思われる。
この週の巻末コメントが、マガジン・ヤンマガとも「散髪に行きたいです」だったくらいだし。

台詞
・アイ
「いろんな出し物がありますね なにから食べます?」
趣味が食べ歩きのアイにとっては至極当然の話題だったんだろう。
直後の「食うだけ?」の中村の突っ込みがあまりに真っ当で笑った。



062 文化祭の記憶

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・掲載順位が3番目と、稀に見る上位だった濱中アイ文化祭後編。
1コマ目のリンコの撮影会ポーズに始まりアイ・アヤナの紅潮した顔といい、
大いに力を入れて来たようなのでそれにマガジンが答えた形なのかもだ。
つーかマガジン側がそういう要素を入れるよう指示したのかな?
「マガジンの掲載順位は原稿を仕上げた順で決まる」みたいな説もあるけど、どうなんだろうね。
確実に言えるのは、「打ち切りが近いマンガは後ろに行く」って事だけだけど。

・という訳でリンコセクシーポーズ。
っていうかこんなに太股が半分近く露出してるのって珍しくないだろうか。
このコマだけでいつもの濱中アイ1,2週間分の色気を使っているぞ。

・超どうでもいいんだけど、マサヒコの「生徒会の仕事終わったのか!?」の!?に違和感を感じる。
何でそんなに驚いているんだろうって掲載時も今も思うんだけど、俺だけなのかなぁ。

つーかその直後のアヤナの「祭りごと」って発言もあれだよな。お前もっと中学生らしくあれと流石に思う。

・という訳でアイとアヤナが身体に触れられ顔が紅潮。
このコマだけでいつもの濱中アイ3,4週間分の色気を使ってるぞ。

マッサージをしているモブキャラにもやたらと力が入っているよね。
連載時には「カチューシャ娘みたいにサブキャラになるのか?」とも思ったよ。それくらい力入ってる。
あとアヤナをマッサージしている女生徒は、「007」の1コマ目にいる少女かとも思った。どうでもいいか。

・中村に捕まってすごいやつれてしまった豊田。一体本当に何をされたんだろう。
超適当に考えるとアレだけど……まさかねぇ。妹は思春期のショーコとかでもあるまいし。

・俺的には1ページ目のリンコより、5ページ目の中村に腕を乗せられたリンコの方が可愛いと思うのだがどうだろう。
笑顔といい傾いた頭といい、無邪気さとか幼さが現れていて最高じゃないか。君はどう思う? などと問いかけをしたくなるくらいにッ!

・しかしこの最後のオチはやばいんじゃないのか? 色々と。
まずこれアイは絶対正直に答えているよなぁ。アイなりの一般論として回答したのかもしれないけど。
つまりそれってアイは指責めした事が、いや……まあいいや。

それとアヤナの回答の意味が気になるー。
「指責めの本数なんて答えたくないけど、お姉さまからの問いだから答えなきゃいけない」と考えた結果のグーなんだろうか?
そうではなくて、もしそのままバカ正直に「こぶし」って意味のグーだったらどうしよう。流石に少年誌でそれはやばいよなぁ。
あとリンコは何も考えてないだけだと思います。

・この回は良質のギャグ多くて濃い目の下ネタたっぷりでお色気もあり、かなり満足度高い回でした。
それに5ページ目で一旦綺麗にオチて、おまけのページみたいに6ページ目が5ページ目のパロディとしてあるという形は超良かったです。
前編のいまいちさ加減を後編で一気に取り返して、しかもお釣りも大量に来た感じ。濱中アイ全話で見ても、ベスト5に入りそう。



063 濱中腹

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・今回の感想で金田一吸血鬼伝説殺人事件のネタバレしているんだけど、
もう4ヶ月も前だし、単行本発売からも2ヶ月だか経っているし別に良いよね?

という訳でそのネタバレは何かと言いますと、
「1人で風呂に入るのに、バスタオルを身体にしっかり巻き付けておくのはおかしい」という話。
それが犯人特定の手掛かりになった訳です。

さて、今回の濱中アイ。
1ページ目からいきなりアイの入浴シーンだわーいやったー、て

何故バスタオルをしっかり巻き付けてますか。

いや既に入浴後なのかもしれないけどさ、1人暮らしなんだし、そんなに巻き付ける必要はないでしょ、と。
それこそ「TV番組のロケのように、誰かに見られること前提」の格好だろそれ。
正直裸にバスタオル1枚という無防備な姿なのに、前回のリンコのセクシーポーズよりもエロスが無いのはどうかと思う。
そりゃ氏家作品に直接的エロスを期待するのはお門違いだと十二分に理解はしていますが、
いくらなんでもお色気を払拭しすぎではないでしょうか、氏家ト全氏。

それともあれか、乳首券使いまくってた涼風や普通にぱんつはいてなかったりするネギま!が載っているマガジンだから、
これでもお色気足りないように感じてしまうんだろうか?
いや、でもこれは流石に不自然だって。エロくないのはともかくとしても。

・この回からリンコのアイに対する呼び方が「アイ先生」に変化。
ちなみに以前アイを呼んでいるのは「028」なので、ミサキと違って何がきっかけだったのかなんて推測のしようもありません。

・家庭教師の日から、その3日後に次の家庭教師の日だとか。
水曜日がそのどっちかなんだから、日曜&水曜or水曜&土曜が家庭教師の日らしい。

・っていうかデカッ! どんぶりデカッ!
どんぶりがでかいのはどうでも良いけれど、それに盛られたご飯を余さず平らげるアイの胃袋はやっぱスゲェ。

・ごはん、みそ汁、シャケの塩焼き、納豆。それがアイの「ダイエット時の」朝食。いや、普通に食べすぎだっ。
あと、このセリフの時のアイの後姿がなんかエロい。

・わざわざ専門誌まで買って、アイのダイエットに協力するマサヒコ。
その裏には「授業を脱線されたらたまらないから」という打算があった訳だけど、それでもやっぱり優しいよな。

・今回アイとミサキは同じ悲しい顔をしているけど、アイは食べ物に対してで、ミサキはマサヒコの事に対して。
つまりアイの食欲はミサキのマサヒコに対する恋愛感情に匹敵する、って事だよなこれ。



064 少女的Bアップ作戦

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・アヤナとリンコが隣の席で給食。
「040」での給食時も見てみるに、東が丘中学の給食は班とかの特定グループで机をくっ付けて食べるよう決められている模様。

それはともかく天然って素晴らしいよね。最高だ。

・放課後若田部邸まで訪れているー。3人の中で家が一番近いからか。
っていうか放課後まで胸の話題を引っ張り続けたのか。
まぁ「045」や後の「077」を見ての通り、アイや中村よりも大きい胸の持ち主だものなぁ。そりゃ気になるか。
ミサキとリンコは標準以下だそうだし。

・アイが買ってきた雑誌の表紙には「ダイエット術」の文字。こういう細かい所にもネタが配置されているのは良いと思う。

・牛乳苦手なリンコ。

・「大丈夫 私は上手いから!!」って、何で中村は人の乳揉むのが上手いんだろう。

台詞
・リンコ
「ね――アヤナちゃん なんでそんなにおっぱい大きいの?」
最高。



065 思い出の器

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 天野ミサキ

感想
・45話ぶりの登場人物が3人しか出てこない話。
しかもアイが登場したのは1ページ半のみで、実質マサヒコとミサキの2人だけで展開したかなり珍しい回。

・小久保家の間取りが謎。
今読み直していたら、階段横の廊下の突き当たりにドアがある話があったんだけど……改築したんでしょうか、とか。
つーかそういう舞台設定って最初から決まっている訳じゃあないのか。

・4ページ目ミサキの行動には驚いた。
まさか濱中アイでこんなに王道の展開を見るとは思ってなかったので。
それにミサキにそんな大胆な行動が取れるとも思っていなかったから。以前は「二人だけだと何か緊張するね」と言っていたくらいだしさぁ。

・後の「067」で判明するけど、マサヒコは人一倍寒がりなんだとか。
それなのに「かっこつけちゃった」とはいえ、ミサキに上着を羽織らせるとか優しいよなぁ。

・マサヒコは日記をつけているんだとか。

・12月8日水曜日。つまり平日。
それなのにアイの到着が2時間後って、何時の出来事なんだろう。
家庭教師の時間が16:00からだとしても、この時点で14:00だよなぁ。学校午前授業だったのか?
アイやマサヒコの都合で、授業の時間・曜日は適宜変更されているのだろうか。

台詞
・マサヒコ&ミサキ
「天野!! 出る!!出る出る!!」
「だめ――っ 中に出しちゃダメ――っ!!」

字で書くと本当少年誌とは思えないなこれ。



066 少年は使者になる

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・珍しいことにタイトルが体言止めじゃないです。「030」以来の出来事。

・まぁそんなタイトル話はともかく、今回はあまり出てないけれどもリンコ主役編。
この号で開催された人気投票で「2位 的山リンコ」の結果を残せたのは、
丁度今号がリンコがオチを務めたからだと言っても過言じゃあないだろう。いやマジで。

「アヤナちゃん家にお泊まりするでしょ? サンタさんちゃんと私の家にプレゼント届けてくれるかなー」と、
『お泊まり』とか『サンタさん』とか読者を揺さぶりかけつつ、
そして後ろ2ページ目メガネ外した寝起きのぼんやり顔から、
「どうぞ」
の流れ。ビューティフル。
この号から初めて見た人だったらリンコに投票するのは確実じゃん。いや本当、半分以上本気で言ってるから。
下ネタ分は薄いけれども、先週に引き続きとんでもないオチ持ってきてるよなぁこれ。

・さて順序は逆転しますが、今回は若田部家で忘年会&クリスマス会編。
夜にアヤナ家訪れたんなら、さすがにアヤナの家族と対面したと思うのだけれどどうなのか。つまり、誤解は解消されたのか?
それともこのクリスマスイブの日にも以前同様アヤナの父も母も兄も出払っていて、誤解は解けないままだったのかどうなのか。
まぁ、正直どう動いてもいい要素だとは思いますけどね。このまま進展しないのも普通にありだし。

・中村とアイはリビングで酔いつぶれている訳ですが、毛布をかけたのはやっぱりマサヒコなんでしょうか。
自分たちで用意しておくくらいなら、そもそもちゃんとベッドで寝るだろうし。

・上述しましたけれど、この号の少年マガジンにて人気投票が開催されました。
以前の読者アンケートのついでに好きなキャラを尋ねられたような話ではなく、
本編とは別に1ページを設けて、描きおろしクオカードプレゼント企画を付けての人気投票。
投票対象となったキャラは、
1.アイ 2.マサヒコ 3.中村 4.ミサキ 5.リンコ 6.アヤナ 7.マサヒコ母

なんか7人しかいませんが。
豊田セイジ無視! カチューシャ娘無視! マサヒコ母には名前が無し! そんな事実が明らかになった人気投票。

台詞
・リンコ
「どうぞ」

天然最高。



067 1月4日初詣

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・ここまでで単行本3巻収録分か。
次の話は「068 若田部風乙女心」とパンチの強烈な話なので、
単行本の締めに持ってくるには相応しくないと判断されたんだろうかなぁ。2巻に夏期合宿編が収録されなかったように。
個人的には濱中アイの雰囲気が変わったように感じたのは「069 エロ本を読む人々」からなので、
「068」まで収録してもらえるとキリが良かったなぁ、とか。何その超自分の都合。

・アイの地元の名産は漬物なんだとか。

・ここ5日間酔いっぱなしの中村。12月31日から酔いっぱなし。
アイと違って帰省しなかったのだろうか、って実家は東が丘中学学区内だった。帰省するにしてもすぐ行って帰って来られるな。

・お賽銭に千円札を入れたアヤナ。スゲェ、俺今まで最高でも500円だよ。それは超どうでもいいか。
あ、その千円はお賽銭用にもらったのか、それとも普段からお小遣い沢山貰っているのかとか……それもどうでもいいか。

・「何でお前ら深読みするんだよ!!」。
今読み返して気付いたが、回答に5人それぞれのキャラクタが出ているなぁ。良いオチだ。

・掲載当時の感想では「たまに入るまったり系の話は不味くないか?」とか書いたものの、
単行本等でまとめて読み返した場合用に、ワンクッション置く意味でもこういう話は必要なんだなー、と思った。

台詞
・アイ
「あの 念のために言っておくけど「いく」って神社によ?」

アイらしい発想、アイが務めるべきネタだと感じた。良い。
中村がこれを言ったんじゃそのまま過ぎるっていうか、オヤジギャグくさすぎるし。



068 若田部風乙女心

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 若田部アヤナ

感想
・ほとんど初期の頃くらいしか見れない、登場人物が3人しか出て来ない話。
おまけにアイの登場コマは僅かに2コマで、実質マサヒコ&アヤナのみで展開した話。
そういう訳で、タイトルに名前が入ってきた若田部アヤナ編です。登場回数でも25回と、マサヒコ母(24回)を抜きました。

ちなみにリンコが主役を務める回のタイトルにはほぼ「少女的」が付くんですが、
アヤナが主役を務める回のタイトルはこのまま「若田部風」になるのかな。
つーか「085」まで来た現在、若田部風が付いたのはこの回しか無いけど。

・はてさて氏家ト全漫画の主成分が下ネタであるのは周知の事実である訳ですが、
最近意図的に萌え要素が入れ込まれてきているのも周知の事実。
そして今回は、その萌え要素分が詰め込まれた話だと感じたよ。
「ん」「買い物ついでに来てやった」「そんなに何度も凝視しなくてもいいじゃない」。萌え要素の塊じゃないか。
最後のオチが押し倒した事ではなく、その後の泣いたアヤナである事もそれっぽいよ。
俺は「これ以上足引っぱられても困るし」のコマが氏家氏マンガらしくて好きですが。

・あとやっぱりアヤナの軽装っぷりが気になるなぁ。
若田部家−小久保家が最短で5分、最長で15分程度とはいえ、膝小僧辺りがむき出しじゃないか。やっぱ大丈夫なのは若いからなのか?



069 エロ本を読む人々

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・連載開始頃と比べて現在の(「086」)濱中アイは雰囲気が変わったと感じているのだけど、
そのターニングポイントとなったと思う回がこの「069」。
この回を境に「100%変わった」とまでは行かないけれど「雰囲気が変わった話が現れ始めた」ように思う。
なんていうか……きびきびした雰囲気になった感じ。「氏家系」ではなく、「マガジン系」になったっていうか……
つーか今でも具体的に変わったかは示せないんだけど、この回から何かが変わったと感じてます。
ちなみに今ではおなじみ柱のキャラ紹介が付いたのもこの回から。

・マサヒコの誕生日は8月1日だと判明。獅子座だとか。
「野球選手の小久保裕紀氏と同じ誕生日なのだろうか」と予想したら、氏は10月8日だと。全然違った。
あんまり関係ないけど8月1日wiki。新500円硬貨が発行された日でもあるそうです。

などと書いたら、単行本4巻にて7月1日へ変更になりました。
原因は「091」でアイがマサヒコの誕生日を7月1日だと発言してしまったためと思われます。
そりゃ「091」を修正するにはアイのセリフ丸ごとの修正が必要なのに対し、今回「069」なら一文字修正すれば事足りるもんなぁ。
ちなみに星座は蟹座。そして7月1日wiki

・アイがマサヒコを「君」と呼んでいるのに違和感ー。
直前に「マサヒコ君」と呼んでいるから、連続して名前で呼ぶと変な感じがするからだろうかね。
つーかゴミ置き場から拾ってきたものを誕生日プレゼントにしようとするなよって話だよな。

・そして今回、何より驚くべきポイント。それはぱんつ
パンチラしているのはエロ雑誌の表紙になっている森あゆみというモブキャラだけど、
青年誌のヤングマガジン掲載の妹は思春期にさえパンツも生乳も滅多に描かない氏家ト全氏が、少年誌でパンチラですよ! 普通の少年漫画みたいだ。
いや、エロ本なのにパンツだけで済んでいる辺り、氏家氏らしいと言えるのだろうか。服越しに勃った乳首が見えていたりもしないし。
ついでに「森あゆみ」という表記が謎。どうして「森アユミ」とカタカナで表記されていないんだろう。

・マサヒコの目を盗んで、ちょくちょくマサヒコ部屋を調べていたアイ。
エロ本探しは「004」「030」だけで終わっていなかったのか。

そしてエロ本所持していないアイ。
「004」にて興味津々だったから、てっきりあの後穴が開くほど読み通したんだと思っていたのに。
あーいや、読んだにしても単に持っていないだけなのか? そうでもないと「018」のエッチなチャンネルに無反応になれないだろうし。
つーか今回のアイは「優しい先生ハマナカ」してないアイなのが嬉しいな。初期の頃っぽい。

・同姓がズコバコやってるマンガを読んだことのあるリンコ。
感想が「あれって痛そーですよね」だけなのは天然にしても、「ズコバコやってる」とかリンコの口から出るとは思わなんだ。

・バストUP体操中だったミサキ。どんなマンガだ。
普通の少年漫画なら、部屋に飛び込まれた女性キャラは着替え中だったりするのに。そういう展開を望むわけではないけれど。

・つーか何か今回異常に面白いよなぁ。テンポ良すぎ。

「アンタ エロ本何冊持ってる?」とかそのまま聞いてしまう中村や、「即刻帰ってください」と返すミサキには笑った。
ネタも詰め込まれてて、それが下ネタばっかりとか素晴らしい。あと絵も愛くるしかったしさ。濱中アイ全話通して、俺的にベスト3に入るっぽ。

・「隠していたエロ本見つけて机の上に置き、帰宅したマサヒコが恥辱を受ける」ってどんな親子らしいコミュニケーションだよ。
「男が性に興味持つのは当然なんだから エロ本持ってても母さんは怒らないわよ」あたりは良い発言なんだが。つーかエロ本捨てたのマサヒコ母かよッ。



070 打倒中村

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 豊田セイジ

感想
・1ページのアイの股間が地味にエロい。6ページ目の中村の股間と比べてみても、妙に書き込まれているような。
リアルな感じの膨らみ方だ。……あ、いや俺は別にそんな普段から女性の股間を凝視してるわけじゃないですけどね。
何か気合入ってるなぁ、って感じただけです。ほんとだよ?

・ノーパン健康法実践中の中村。小宮山先生だったらこれをきっかけに変な道に目覚めそうだよな。実際目覚めたそうですが。

ちなみにノーパン健康法を実践すると、「パンツのゴムによる締め付けから解放され、血行や内臓の働きが良くなる」とか。
「便秘や皮膚炎が治った」という声もあるけど、医学的根拠は無いらしい。

・「世の中にもっと気持ち悪い動きをするおもちゃがあってね それを使ううちに克服したらしい 逆にオレが虫嫌いになっちゃったよ」
虫嫌いだった中村と、虫嫌いになった豊田先生。
毛虫やら芋虫やらを嫌がる中村を想像すると、たまらないものがあるぞッ。
更にそれに似たおもちゃを使われていた中村を妄想すると、ははははは、超良いなッ!

虫嫌いになるような使われ方をした豊田先生を想像すると一気に萎えるので注意が必要です。彼は中村に開発されたのだろうか。後ろとか。

・アイは何処からか上京してきたんだとか。上京ってくらいだから、関東近郊の出身ではないんだろうね。
アイの地元については「067」でも触れられていて、漬物の名産地であるらしい。
また、大学でアイに初めて話しかけた人が中村だったそうな。アイが家庭教師を始めたのも、きっと中村の影響なんだろう。

・ヒモと言ったら、ブラヒモよりタンポンの紐が優先されるらしい中村。その紐はなんて呼ぶんだろう。タンヒモ? ポンヒモ?
全く関係ないけど今検索していて得た知識、
3kgのおもりをタンポンのヒモでつるしても大丈夫なんだとか。スゲェ! 一生使わない知識だけど!



071 先生の副業

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・この回は前回前々回に引き続いての、アイが3週連続主役編。
連載初期の頃ならともかく登場人物が増えたこの時期に、
続き物でもないのに同じキャラがはっきりした形で主役を務めるってのは珍しい。
実際その後現在に至るまで(「088」)、3週どころか2週続けてさえ同じキャラが主役になったことは無いし。

これ以後アイが主役になる話は確実に増えてきています。それとリンコが主役の話も増加傾向。
その辺から偶然ではなく、意図してアイをメインに据えてきているように思うなぁ。家庭教師ほぼ無視の「085」なんか特に。

・2,3分の遅刻で大声出して謝りながら到着したアイ。遅刻したこと無かったのかなぁ。
あと1コマ目のアイの顔の描写には気合入りすぎてるように感じる。めちゃ良いんだけど、今までの濱中アイっぽくなくてびびった。

・短期で喫茶店のアルバイトをしていたアイ。見所は店長の趣味だという制服。鎖骨丸出しで太股も見えてますけど。
オチのためとは言え、このマンガじゃ非常に卑猥な格好ですよ。

・バイトの話はマサヒコ経由でミサキ達に伝わったようだけれど、
中村が「かわいい制服の喫茶店と聞いて」と言ってるのだから、マサヒコがアイの着てきた服をかわいいと言ったってことだよな。
アイには「その制服恥ずかしくないんですか?」と尋ねているというのに。「かわいいなぁ」というのが本音だったのか。

この時まで中村達が知らなかったという事は、1,2ページ目の日にはマサヒコと2人きりで授業をしていたのか。
普段通り4人での授業なら中村やリンコが知らないのはおかしいし。
4人で集まらない日もあるという事なのか、それともマサヒコとリンコの家庭教師の曜日が同一でないとかそういう事なのか。

・5ページ3コマ目はサービスシーンなのだろうか。
パンツは描かれていないけど、パンツぎりぎりまで内太股がお目見えですよっ。影になっている部分が特にエロい。
正面側に座っているマサヒコ達からは丸見えだろうな。つーかこの角度で読者に見えてないと、まるでぱんつはいてないみたいだ。

・そういや珍しく男性モブキャラが登場。氏家漫画はモブキャラの多くが女性なので珍しい絵です。新鮮。
そりゃここでは男性キャラがいないと後日談に繋がる動機が不鮮明になるから(誤解したのが女性客だけでは男性客が増えないだろう)、
登場する必然性があったわけだけど。

・愛液! 愛液! ……ってこれじゃ「なんだこの変態は」とか思われそう。
何色のドリンクがこぼれたのかは示されてませんが、これは無色透明のはず。赤や黄なら男性客増加には繋がらないだろう。
つーか破瓜やおもらしで男性客増加だったら、どれだけマニアックな人が多いんだって話だよな。



072 白いバレンタイン

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・2度目のバレンタインデー編、の前に触れておかなければならないのが話数の数え間違い。
現在(「090」)の濱中アイには正しい話数が掲載されているけれど、昔の濱中アイは非常に数え間違いが多かった。
そしてこの「072」を迎えた際、話数は実際のものより2話少なくカウントされており、
しかも同時にキャラクター人気投票結果発表がある回だったため、
付いたアオリ文が「70th Anniversary! Happy St. Valentine Festival !!」……今何話目かってリスト化していないのかなぁ。

・チョコを両手に抱えて現れるアヤナ。少なくとも4人からは貰ってます。女子生徒から人気だー。
ちなみにうち1人は「075」で判明するけど戸川ユキ。

・「やっぱり胸の大きいコが好きなのかな――――」とミサキ。胸が小さいコンプレックスはかなり深刻な様子。

・「お前のお菓子」とかいうすげぇセンスの本。「アイをさけぶわけない」なんて本もあったっけ。

・家庭科の成績が3にあがっていたミサキ。毎日料理の練習をしていたって、少年誌らしい努力家だなぁ。

・昨年のバレンタインデー以来久々にマサヒコのチョコ嫌いが話題に上がり、同時にチョコを嫌いになった理由が判明。
幼い頃にミサキから貰ったチョコが「この世のものとは思えない味と食感だった」ことが原因。
それなのにアヤナからチョコを引き取る辺り優しいよなぁ。つーかまさか「苦手なのはミサキのチョコだけ」ってことは無いよな。

・「う うん 最近お菓子作りに凝っててさ‥‥
小久保くんの家にはよく厄介になってるし 今日バレンタインだし‥‥ も もちろん義理だよ?」
そういってマサヒコが口にチョコを運ぶ様子をみつめるミサキ。失敗したら大慌てだし、義理じゃないのがバレバレだよ!
マサヒコは気付いていない振りをしているのか、それとも本気で気付いていないのか。まぁ、「そういうマンガじゃないから」だが。

・ミサキの顔に白いミルクがかかてしまう5ページ目。
このボケに対するツッコミがすぐには来なかったから、最初読んだときには単なるサービスカットなのかと焦ったものだ。
下ネタマンガから下ネタ萌エロマンガへと転向するのかと思ったので。
萌えは既に充分足りていて、これ以上は過剰だと感じるよ。

同じく白いものがかかった話に「054」があるけれど、
そちらと比べて付着具合がエロさを増しており、氏家ト全氏の絵の上達が見て取れます。

・アイに指を舐めさせるマサヒコ。実際の行為に及んでいる分、5ページ目の偽顔射よりも卑猥。
アイの反応も「これ こんなに甘いの?」と、6ページ目は全体的に卑猥だ。

・この話が掲載されたマガジンはバレンタイン特集と言うことで、表紙にはチョコを持ったアイがカラーで描きおろし。
持っているチョコはプレゼント用に包装されているけど、きっと自分で食べるのだろう。
つーかチョコの影に隠れて見づらいが、服の胸元が随分開いているじゃないかッ。谷間が見えてしまいそうだッ!

・そして今回、「066」に告知された人気投票の結果発表だ!
という訳で以下結果。

天野ミサキ786Point
的山リンコ665Point
濱中アイ618Point
中村リョーコ419Point
小久保マサヒコ405Point
若田部アヤナ262Point
マサヒコのママ65Point

計 3220票。
多いのか少ないのかはさっぱり分からないが、
1ページで1回だけの告知、年末年始の時期に2週間の応募期間という事を考えれば編集部の期待以上……だったら良いなぁ。

投票告知が「066」こと「どうぞ」の回だった影響もあるのだろうが、連載当時は2位にリンコが来ていた事に驚いた。
今から思えばアヤナ以外は妥当な結果かも。というかネット上でのアヤナ人気が実際より強すぎただけだったのかもなぁ。

今から思えばと言えば、
現在「090」付近の傾向を見るに人気投票の結果がキャラクター登場回数にきちんと反映されているんだな。
これ以後とりあえず「090」までメインヒロインを務めるのは上位3人ばかり。メイン以外でも活躍中。
対して下位となった中村・アヤナがメインとなった回は、それぞれ1回2回あったかどうか。
マサヒコ母は主要キャラクターではないらしいから仕方が無いにしても、
アヤナがマサヒコ母よりちょっと出番の多いキャラになってしまっているのは残酷だなぁ。

やはり気になるのは、マサヒコの欄にあった「なにげに多い女性ファンに感謝です」のコメント。
このマンガにおいて女性読者は何割くらいを占めているんだろうか。



073 男と女の帰路

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 豊田セイジ

感想
・掲載の9日前にオープンした、週刊少年マガジン女性読者向けらしい「講談社ガールズi」。
それを知ってか知らずか、的山リンコ編というより「なにげに多い女性ファン」がいるそうな小久保マサヒコ編ですよ。
「しょーがねぇ ホラ おぶってやるよ」「気にするなよ 友達だろ?」とか優しすぎだろ。

・「コンタクトにしてみました」と、メガネっ娘放棄リンコ。
「027」にも描かれていたように裸眼での視力は相当悪いらしく、一人で歩けば電信柱にぶつかってしまうほど。

そういや「045」で海に行った時も眼鏡を外していたけど、あの時にもコンタクトをしていたのだろうか。
それともミサキと一緒に行動していたのかな。どのコマでも側にミサキがいるし。

・最後の場面ですっかり暗くなっていることに一瞬違和感を覚えたけれど、
中学校−的山家が普通に歩いて30分のうえ、転んだりおんぶだったり駅弁だったりしながら歩いていたんだから、
送る途中に日が暮れてしまっていてもおかしいことは無いな。掲載時期も2月とまだ春にすらなっていない時だし。

・豊田先生がオチを持っていくとか珍しいパターン。珍しいっていうか、現在「090」まで見てもこれが唯一の回。
つーかゴムを持ち歩いているのは何故なんだ。使う相手の当てはあるのか? 中村か? 中村なのかッ?



074 マサヒコは思春期

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・タイトルだけで期待するなら最大値を取れる話。
「中村は思春期」とかなら完全な下ネタ一色展開だと想像が出来るけど、
思春期するのがマサヒコなのでは微塵も予測が出来ないぞッ! 掲載時には話数が「072」だったのもそれっぽいッ!
まぁ結局、思春期らしかったのは大オチだけでしたが。

・「お姉様――」と頬をやや赤らめて中村を迎えるアヤナ。この回だけ見たなら百合に発展するのかと考える人もいそうだなぁ。
実際には「091」の現在までそんな関係は無いし(つーかアヤナと中村の絡み自体がほとんど無い)、
妹は思春期でも百合、もとい真性レズビアンとして登場したマリア先生も下ネタに終始して、実際に手を出す描写は滅多に無いし。

全く関係ないが、マリア先生はレズビアンなだけではなくて姉との近親相姦も経験しているんだよな。すげぇ経歴だ。

・「063」にてお風呂場のみは描かれていたけれど、初めて登場したアイのマンション。
交通機関を利用してだが、小久保家までは20分とそこそこ近い。何階に住んでいるかは特定できない。

・アイの歩く音が「ひょこひょこ」。なんだその可愛らしい足音は。っていうか足音が書かれるのは珍しいな。

・ひもパン、ひもパン! 「まだはいてないよ!?」って、見付からなかったら穿いてみるつもりだったのかッ?

そういや氏家マンガでは、パンチラシーンよりも穿かれていないパンツが登場するシーンの方が多いように思う。
大抵の少年漫画においては最も多いパンツの描かれ方がパンチラで、
穿いていない下着そのままのパンツとして描かれるのは女性キャラのタンスを開けた時くらいだろうのに。

氏家ト全氏は直接的なエロ描写を避けている様子なので、
これは「パンツは穿かれているものでなければエロくない」と考えての事だろうか。

・鼻血を出すのは2度目のマサヒコ。
1度目の「003」みたく興奮してではなく、どこかに鼻をぶつけてです。

つーか「003」頃のマサヒコなら、ぶつけなくてもアイの下着を見付けた時点で鼻血を流しそう。
あの頃はアイの胸の谷間で興奮していたのになぁ。「091」のように、エロゲー投げ捨てるなんてことも出来なさそうだ。
思えば連載初期のマサヒコは読者と等身大のキャラとして設定されていたんじゃあないのかな。
今はヒロイン達に食われたっていうか、ツッコミ役へと変貌を遂げてあまり自分を主張しなくなっているけど。

・「アイ先生は理解を示すもマサヒコは必死に弁解‥‥」と煽り文。
これ絶対「思春期だから下着に手を出すのもしょうがないよね」との勘違いした理解だよな。
この後の4コマ版とか見てると、下着をお土産に持って帰らそうとするのもありえなくはないな、とか妄想が止まらない訳だがッ!



075 委員長が悩み相談

登場人物
小久保マサヒコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ カチューシャ娘 戸川ユキ

感想
・「052」以来久しぶりの家庭教師が出て来ない、中学生だけで話が進みますよ編。
しかも大方は天野ミサキ、的山リンコ、若田部アヤナの3人のみで展開し、
これまで全ての話に登場していたマサヒコさえもほとんど登場しない異色の話。
っていうか登場したのは僅かにラスト1コマのみ。「皆勤賞を守るため」以外の登場理由は思い浮かばないぞ。

・この話の最大の見所は名前が付いた戸川ユキ。
「042」で初登場を果たした、ボサッとした髪型で眠たそうな垂れ目の子ですよ。
少し登場回数の多いモブキャラ止まりだった彼女だけれど、
今回「無愛想なアヤナに憧れている」「バレンタインデーにはアヤナにチョコを渡した」の設定を授かり、
モブキャラからサブキャラへと進化した印象だ。

記念にここまでの戸川ユキ全セリフ。

少ねぇ!

ちなみに今回明らかとなった少女の名前は、本当は「戸川」という苗字のみ。
では何故フルネームを「戸川ユキ」としているのかと言えば、それは「031」の名簿を根拠にしている。
詳しくはこちらを参照してください。
勿論名簿に無い「戸川ユキコ」「戸川ワカ」とかの名前の可能性もあるので、厳密には下の名前が「ユキ」だと断言は出来ません。

連載当時には「これからサブキャラの開拓に力を入れるのか?」なんて思ったものだけど、
これ以降焦点を当てられるようになったサブキャラはマサヒコ母のみ。
今回名前の付いた戸川ユキでさえ、次の出番は「090」まで待つこととなった。
最初のモブキャラ代表だったカチューシャ娘に至っては、この話を最後に現在「092」まで姿を見せていない。
「サブキャラを掘り下げる」との予定は初めから無く、
マサヒコ母に光が差し始めたのは気まぐれなり読者の声を反映してなり、別の要因だったのだろう。

・「アヤナちゃんも悩むことあるんだね」とはリンコの発言。数々の天然行動の中でも珍しく残酷なだけの発言だな。

・アンケート「若田部アヤナという人間」。
回答者は「殴る」→マサヒコ、「何かと勝負を挑んでくる」→ミサキ、「おっぱい大きい」→リンコ、か。

・リンコはファッションデザイナーを目指しているんだとか。
まぁこの設定も今回のためだけに用意されたもので、氏家氏が特別裏設定を用意している訳ではないとは分かっているが、
この衣装は一体どこにあったものなんだか。若田部家に置いてあったのか、それともリンコの自前のものなのか?

とりあえずこの場面の見所がアヤナである事だけは間違いないんだろうが、正直そういう狙った服装はいらないと思った。
「鎖骨丸出しで、激しく動くと乳首が見えそうな普段の服から狙っているのでは?」と言われたら、まぁそれには反論できないけど、
下ネタ要素がなくて萌え要素しかないネタはマンガと合っていないんじゃないかなぁ、と。
よほど「071」でアイが着たコスチュームの反響が良かったのかとも考えたが、
この「075」はまだその回のアンケートが反映される回では無かったし、実際これ以降こういった服装は無い。

また、「071」のコスチュームはミサキにとってトラウマとなっていたらしい。
そんな素振りは見せていなかったから、今も連載当時も意外に感じた。
……ひょっとしたら全く別の回の何かかもしれないが、ここで関連のあるネタと言ったらそれくらいしか無いよなぁ?

・今になって気付いたが、アヤナって黒のハイソックスを履いていることが多いんだな。
他キャラは白が多くて黒は滅多にないのに、アヤナはその比率が他キャラと逆転している。



076 偉大な先生

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ マサヒコ母

感想
・作文テーマ「自分が尊敬している人物」。
マサヒコに尊敬されていると思ってたアイを「すみません別に尊敬していません」とばっさり切り捨てるマサヒコ。
「065」「073」でのミサキやリンコへの対応を見るに普段は優しいのだから、これはアイの行動をボケだと受け止めたって事か。
まぁ、この状況では相手がアイではなくてもボケだと思うよな。実際は天然だったのだが。

なお、ミサキの尊敬する人は「歴史上の著名人」、リンコの尊敬する人は「お父さん」、アヤナの尊敬する人は「お姉様」。
そしてマサヒコはマサヒコ母の事を書くことに決めたようだ。
あと、マサヒコをいさめるリンコの言動が可愛らしくて良いな。「それは聞きずてならないよ」が良い。

・「アンタ自分が尊敬されていると思ってたの? 童顔で処女で半天然のくせに」の容赦無いツッコミがステキ。

・「自分自身を変えるために 己の殻を破りたいと思います!!」→「じゃ 膜破っとけば?」の返しには感動。
これだよこれ、こういう何気ないやり取りでの下ネタが見たいのだと再認識。

・部屋にぬいぐるみを飾ってある中村。アイの頭に隠れて見え辛いけど、3ページ4コマ目です。
見えている一部分からを推測するに、小さいクマのぬいぐるみのようだ。UFOキャッチャーの景品でにありそうなもの。
そういう小物を飾ったりするようなキャラではないと思っていたので、意外な一面を見た感じだ。

・睡眠時間を削ってまで次の家庭教師の準備をしているアイ。
いつも教材は全部持って来ていたり(「023」)、1分でさえ遅刻はしないようにしているようだったり(「071」)、
足を怪我しても授業を休まなかったり(「074」)、すこぶる真面目に職務を果たしているみたい。

・白い液体が入ったコンドームに掛かる黒塗りの自主規制。
人差し指と中指の間から親指突き出すグーの絵は良いのにそれはダメなのか。謎。マガジンの規制範囲が分かりません。



077 桜花嬌笑

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・この話が掲載された号の少年マガジンでは、ショートGAGフェスティバルが開催されてました。
と言っても、今回の濱中アイに特別変わりはありませんでしたが。

っていうか「普段より2日早いヤングマガジン発売」「15日後に控えたマガジンワンダーの4コママンガ」
「翌月発売のコミックス4巻」と、氏家ト全氏のスケジュールが相当圧迫されていたことは想像に難くなく、
フェスティバルに備えて何か特別企画を設ける余裕は無かったのでしょう。

・その影響を受けてなのか、この回の濱中アイは微妙だった。
二次創作っぽいというか、反応良かったネタを寄せ集めた印象。
好評だったであろう涙するアヤナとか、目に付く形で大食いはしているけど特に笑えるわけではないアイとかがそんな感じ。
情報量も少ない感じで、3,4ページ分のネタを6ページに分けて描いた雰囲気。密度が薄いなぁ。

・ミサキが酒乱だという設定に驚く。これ読む前に、ミサキを酒乱だと書いたパロディを読んでいたので。
まさかそれを氏家氏が読んで描いた訳でもないだろうし、それだけキャラのイメージが読者に伝わっているって話だろうな。
それはともかく、自分から下ネタを振るミサキはこうでもないと見られない。
普段は「042」みたいに食い付いたり知識を披露したりしないけど、節々に現れる耳年間っぷり。

・花粉症のアヤナ。後の「081」でも出てくるけれど、症状は相当にひどいらしい。
それでもなお「お姉様のお誘いは断れないから」と花見に参加する姿勢が健気だ。
もっとも当の中村は、後の「079」やらを見るに自分が慕われていることに気付いていないようだけど。

・胸の大きさの順位が公開されましたよと。
1.アヤナ 2.中村 3.アイ 4.ミサキ 5.リンコ

アヤナを除いては多くの人の予想通りだったのではないでしょうか。つーか大学生より巨乳の中学生って。
しかもすぐに並んだくらいだから、ぱっと見で分かるほどに差がついているってことだよな。良いな。凄く良い。
童顔巨乳アイドルの写真集を見て何が楽しいんだかと思っていた俺ですが、
前に生で巨乳小学生(巨乳中学生かも)を見かけて、その考えは吹き飛んだ。童顔で巨乳だと本当犯罪的だよなぁ。
いやアヤナは中学生だから本当に幼いんだけど。っていうか濱中アイの感想じゃなくなってるぞ俺。

それはさておき、中村はかすかに嬉しそうにしている場合じゃあないだろうよ。中学生に負けてるんだよ?
それとも普段は突っ込み専門のマサヒコがエロネタを振ったようだった事が嬉しかったのかな。
ちなみにただ一人、リンコだけは何が起きているのか理解していない様子。何かオチ放棄にも見えなくもない。

・オチみたいにキャラ差が出るネタは好きです。「088」とか。そこに至る流れは無理のある感じで微妙。



078 禁欲の部屋

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・「037 沈黙の部屋」とそっくりな話。
まずタイトルが「沈黙の部屋」:「禁欲の部屋」、登場人物はどちらも同じ。
「沈黙の部屋」では中村が私語禁止を提案するのに対して、「禁欲の部屋」では中村が禁欲を提案。
マサヒコの部屋から一歩も出ないで話が終わるし、リンコが途中で眠ることも一緒。
オチを務めるのがマサヒコ母であることまで一緒と来ている。

単行本化されたりすると、まとめて一気にマンガを読む人が出る。
大抵のマンガは数話掛けて1つの長いエピソードを描いてるわけで、
まとめて読む人がエピソードごとの間で一息つけるよう、意図的にまったりした話を挿入すると聞いた事があるんですが、
若田部アヤナ登場編が終わった後の「037」はともかく、今回「078」は前にも後にも長いエピソードは来ない。
だから意図してまったりした話を描いたとは思えず、つまり今回の話は単純に使いまわしなのかなぁ?

この回、あんまり感想が無いのでそんな推測でお茶を濁してみたり。
推測と言えば、マサヒコの着ているシャツに「SEX」らしき文字が見えるのが気になるー。
あぁでもそんなシャツ着たら中村が反応して突っ込む羽目になるだろうから、「SFX」の文字列なんだろうな。
というかそもそもシャツにSEXの文字列とか、超細かくてしかも直球過ぎるネタを仕込む訳が無いか。

・それぞれ禁欲するものは、中村がタバコ、アイが間食、リンコが昼寝。
そして禁欲を開始して4コマ後には寝ているリンコ。それはあまりにひどい。涎を垂らしてる寝顔が本当気持ち良さそう。
その直前の伸びをしてるアイも気持ち良さそう。つーかほっぺが柔らかそう。触りたい。
胸の描写も普段の尖がった形状ではないのが良いです。そりゃAA化もされるよな。

・気になるのは中村を後ろ手に縛り上げた人物。
この面子でそんなテクを体得しているのは中村くらいしかいなさそうに思う。
その後にアイも縛られているんで、マサヒコが2人を縛ったってことになるのか?
2箇所ともコマ間でそんなに時間の経過が見られないし、縛るの凄く早いよな。天性の素質でもあるのかね?
それとも中村を縛ったのがアイで、中村は縛られていてもアイを縛れるくらいに技術があるって描写なのだろうか。謎。

・背中に定規を入れられたリンコ、手首を縛られている中村、両腕を縛られて猿ぐつわを噛まされたアイ。
そんな彼女たちを見たマサヒコ母の発言は「今の保健体育って進んでるのねーっ」。しかも頬を紅潮させながらッ!
同時に漏らした吐息には一体どんな感情が込められていたんだか。
ちなみに保健体育と書いて「おべんきょー」。
この様子を見るにマサヒコ母はMなんだろうかね。その後にはSらしき場面も描かれてるけど……両方OK?

なお、マサヒコ母が本格的にエロくなってきたのはこの回から。
これまで最大に下ネタに絡んできた話でも「069」で、まだ「性への興味が尽きてない母親」程度だったのが遂に開花。
「中村が不在時or中村が別の役目を果たしている時の下ネタ要員」から普通に下ネタ担当へ。
今もう1度「060」の話をやったなら、オチは学生服のアイではなく女教師スタイルのマサヒコ母になりそうな勢い。

・ちなみにこの回の次号予告から話数が正しくカウントされるようになりました。



079 中村的行楽

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・中村はアヤナに尊敬されていると気付いていないんだろうなぁ、と思う話。
「運転に自信が無くて怖い目に合わせたくなかった」と、逆に気付いていたから誘わなかったとも考えたけど、
1ページ目の勢いを見るとその動機はなさそうな感じ。

それ以前にこの車6人乗れないけど。

・またちゃっかりいるミサキ。
天野家は小久保家の2つ真向かい――「2つ」って意味がよく分からないけど――で近いし、
座席に1つ空席があるから折角なので誘った、とかそういう理由が付くのだろうか。

・リンコはよく寝ているよなぁ。
「眠る」という事は無防備な姿を晒すという行為な訳で、
寝姿を見せる事は「こちらに心を開いている」と思わせるのか何なのか、ともかく良い感情を抱かせるよね。
つまり寝キャラになりつつあるのは良いことかも。3回連続で寝顔披露中。

と、連載当時の感想で書いたけど、
これ以降現在「094」に至るまでリンコが寝ているコマは1コマたりとてありません。全然寝キャラじゃなかった。
っていうかこれ以後誰かが寝ている場面自体からしてほぼ消失。かろうじて「085」でアイが寝ている程度。
これ以前は5,6話に1話の割合で寝ている描写があったのになぁ。

・車には昔から弱かったらしいマサヒコ。
なお、助手席が酔いにくい理由というのは、目からの情報と平衡感覚からの情報にズレが発生しにくいからだとか。
情報の不一致が生じると乗り物酔いが起きるそうな。

・「潮吹いて気持ちいいね!!」「「風」抜けてるよ」のネタは凄くいいな。俺こういうネタ好きなのかも。
妹は思春期の「穴「ル」があったら入りたい」とかいま見ても笑えるし。

・見所は5ページ目、中村百面相。
いつも余裕を持って行動しているような中村が、素の感情そのままに出しているのが良い。

「思いのほか‥‥ 怖かった‥‥」
「免許取って初めて公道走ったから‥‥ アンタ達誘って正解だったわ 一人じゃ怖くて無理」

そんな弱音を、本音を吐露する中村なんて滅多に見れたものじゃないですよ。超貴重。
同じくガソリンが無いと気付いて狼狽する中村、整備してない豊田に青スジ立てて怒る中村、どちらも貴重。

「吊り橋効果みたいなものじゃねーの?」とも思うが、それより「相手がマサヒコだったから」説を推したい。
普段の6人でただ1人の突っ込み担当である、マサヒコと2人きりだったからですよきっと。
前に本当の自分を出したっぽいのは、「059」で豊田と語り合っている時だし。
酔い潰れたアイがいたとはいえ、事実上突っ込み担当(というか、非ボケ要員)と2人きり。
ボケ担当、というか自分と対等に渡り合ってくれない人がいる時には見せないようにしている一面なのだと思う。

つかこれ何気に中村主役編じゃん。

・大オチは絶対誤解されるのを計算に入れた言動だよなぁ。
5ページ8コマ目で中村が普段の顔に戻っている時点で、既に閃いていたようにしか見えないー。

・アイの「なんかデジャヴー??」発言って何だろう。前にこういうオチってあったっけ?
マサヒコと中村によるオチなら「023」があるけれどアイいなかったし。
「中に出しちゃダメ――っ!!」の「065」か?



080 子供と大人の間

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ マサヒコ母 豊田セイジ

感想
・何の前触れも無く一挙2話掲載だった回。1話目。
前回の次回予告の時でさえも、2話掲載の告知無し。全く予告されないのは珍しいな。

なお、掲載6日前には4コマ版が掲載され、掲載9日後には単行本3巻が発売。
「080」掲載前後は濱中アイ祭のごときスケジュールだった。
加えてこの日から放映された、魔法先生ネギま!内の4月分マガジンCMにて濱中アイが取り上げられたりもした。
それの詳細はテレビでハマナカを参照のこと。

・それはともかく新年度。マサヒコ達は3年1組。
昨年のようなクラス名簿は発表されなかったものの、マサヒコ・ミサキ・リンコ・アヤナは同じクラス。
また「080」には登場しないけど、戸川ユキも同じクラス。そして担任は豊田セイジ。
なお、カチューシャ娘だけは同じクラスかどうか不明だ。

・マサヒコの成績は真ん中より上まで上がったのだとか。
初登場時の成績を表す記録が「テスト平均点57点」とおそらく平均以下だったろうので、
家庭教師を受けている効果はきちんとある模様。

・マサヒコの「なんかひと皮むけた感じがします」発言を聞いて顔を赤らめながら嬉しそうな表情をするアイ。
どういう意味だと受け止めたのかは分かるけど、どういう感情を持ったのかがさっぱり読み取れない。
深読みとかじゃあなく、普通に読んでいて分からない。何故こんな顔をしたのだろう?

「成績だけでなく身体も成長しているのだ」と嬉しく感じたんだろうけど……
「そんなことまで報告してくれるマサヒコは自分をとても信頼してくれているのだ」とでも感じただろうことと、
マサヒコが自身の身体をネタに下ネタを振ってきたことに照れたのだろうか?

・超ラブコメ。
6ページのショートギャグマンガを開いてみれば、うち4ページがアイとマサヒコの会話オンリー!
その間ネタに使われたコマは僅か3コマ!
それに3コマ中のアイアイ傘ネタは、マンガとしての笑いどころじゃなくて、マサヒコとアイの関係を表すためのものだよな。

前々からラブコメ路線があった理由は全て編集者からの指示だとばかり考えていたが、
氏家ト全氏自身がこういう展開をやりたかったのかもしれないなぁ。
その辺想像してみたいけど、それには材料が足りない感じ。
妹は思春期5巻での、
「最近涙もろい自分がいます。映画などを観ているとちょっとしたシーンで目頭が熱くなってしまう‥‥。
私にはそんなマンガは描けませんので4コマを描きました。楽しんでください。」
の発言からすれば、ギャグを描くのだと割り切っているように思えるけど。謎。

ともかくこの回が下ネタマンガから大きく逸脱した回であるのは確か。
毎回だの数話に1話だの、配分さえ多くならないのならこういう話もたまには良いな。たまには。
最後はきちんと下ネタマンガに戻って落としているし。

・その「下ネタマンガだから」以外の理由は無いような大オチ。
雨降りの前フリはあれど、基本的に最終ページのみでの構成。大オチ以外は全て別展開に回したかったが為のページ配分だろう。
つーか差し出されたパンツはマサヒコ母のパンツだよな? それ以外に無いよな?

それにしても息子の目の前でアオカン発言できるマサヒコ母が凄い。思春期かよ。
っていうかアオカンって少年誌で書いて良いの? 規制されないの?



081 天野vs若田部最終戦

登場人物
小久保マサヒコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 豊田セイジ

感想
・何の前触れも無く一挙2話掲載だった回。2話目。

・緑化委員に挙がった名前に戸川の文字。
後に判明するけど戸川ユキが同じクラスなので、この戸川とは戸川ユキか。

・1ページ4コマ目のリンコが可愛い。手にはめる人形みたいだ。

・「この前お姉様から教わった火のつけ方」。
これ絶対胸がマサヒコの腕に当たっているよな? ミサキが行うには厳しい誘惑方法だ。
あぁ、それも考慮に入れた火のつけ方なんだろうな。

しかし悩みの種のやや大きな胸を利用してまで勝負にもって行くとか、そんなにミサキと勝負したいのか。

それにしても、アヤナはこの方法でミサキがマサヒコに好意を寄せていることに気付かなかったのかなぁ?
マンガのシステムを踏まえた「そういうマンガじゃないのでアヤナは気付きませんでした」が正解なんだろうけどさ。
まぁ「ミサキと勝負できるとの結果のみを考えていて、何故ミサキが勝負を受けるかは考えなかった」とか妄想しておくか。
後は「アヤナはマサヒコを特別好きだって訳じゃないので、ミサキがマサヒコに好意を寄せていてもどうでもよかった」とか?

・4ページ1コマ目の構図は珍しいような。
構図と言うか、デフォルメされてない状態のうなじが描かれるのは珍しく感じた。

・胸だけ触られてマサヒコと勘違いされるミサキ。
いくら何でも男子と勘違いするのはないと思ったけれど、
普段触れなれている自身の胸が巨乳のアヤナだから素で勘違いできたのかもなぁ。とか。

・クラス委員はミサキに決定。



082 えせわらしべ長者

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・中村がタバコを止めた影響は飲酒に姿を変えて現れている模様。
お酒に走ってまた不健康になるのなら、マサヒコの言うようにタバコを止めた意味が無いですよ。

・普段とは違う形状で描かれたタンポン。
妹は思春期から通して見ても、「ーD」←こういう形以外のタンポンが登場するのは初めて。

この場面でタンポンを特別形を変えてに描く必要性は見出せないし、
(事実4コマ後には普段の「ーD」←こんな形のタンポンに戻っている。
というか氏家ト全マンガのタンポンに慣れているのに、いきなり描き方変えられても戸惑うだけですよ)
このタンポンはアシスタントの人が描いたのではないかと考えてます。
言うなれば、「タンポンの描き方が普段と違うから、少なくともこの回はアシスタントがいた」と思う。

・「鼻水が止まらないから」と、リンコの鼻穴にタンポンを挿入するアイ。
アイとリンコの天然っぷりによるありえないボケ。
ほのぼのした空気で描いているけど、これって鼻責めだよな。ちょっとマニアック過ぎないか。
鼻フックとかならまだしも。いやどっちも鼻穴に異物挿入なんだけどさ。

・「口紅‥ アイ先生にはお色気が不足しているのであげます おかーさんからもらったんだケドきょーみないからーー」
またしても出た天然ならではの残酷な発言。
無慈悲な発言は天然キャラの特殊能力の1つだけど、氏家ト全氏のマンガではあんまり登場しないな。

それより注目すべきは発言の後半部分。
「おかーさんから」との事なので、「授業参観でハマナカ」でアイの横にいた人はリンコの母親という事になるな。
あの人アイと同い年くらいにしか見えなかったので一応。
「048」で的山家が3人家族だと判明しており「046」で父親がいるとの発言が出ているので、
的山家の家族構成は、リンコ・リンコ母・リンコ父・ナナコの3人と1匹であると確定。

ここでリンコ母まとめと推測。
外見は素直にリンコを成長させた感じ。リンコ同様メガネ。髪の長さは肩にかかるくらい。
リンコ父がSMプレイを経験しているので、おそらくその相手を務めたのはリンコ母。
「048」のリンコの発言を額面通りに受け止めるなら、リンコ母は寝ている夫を勝手に縛り上げて一人で興奮できる人物。
つーかそれならリンコの天然は父親譲りのものって事になるのかも。妻が女王様だと気付かず根性で眠ろうとするくらいだし。
リンコ母は中学3年生の娘に口紅を渡すような人物だし、小宮山先生みたいな性格なのかもだ。

・何故「タンポン」と書かずに「生理用品」と言葉をぼかすのだろう。
連載当時の感想で「タバスコや万歩計みたいに登録商標だったりするのか?」と書いたけど、
別に登録商標になっている訳でも無いようだし。
その割には6ページ目でも「タン○ン」とぼかされている。少年誌では書いちゃいけない言葉なのか?

・見返りを期待するアイが可愛い。何も出ないと知って涙するアイとか最高だ。

・マサヒコ父はみそ汁が無いとうるさいらしい。数少ないマサヒコ父情報。

・6ページ目のカレンダー、4月15日に○が付いているのは単行本発売日だからか?
それとも何も無かった4月7日にも○が付いているから、単に装飾としての書き込みなのだろうか?

・ごはんつぶをほっぺたに付けてしまってるアイがステキすぎる。

・完全下ネタ要素抜きのオチ。
元ネタは「君の作った味噌汁を毎朝飲みたい」との、かつてお約束だったプロポーズの言葉。
他には「俺のパンツを洗ってくれ」とかもお約束。前者はともかく、後者は現在だと何だか変態的に感じるー。
っていうか「夢精?」とか思ってしまった自分に愕然。下ネタに侵食されてきてるぞ俺。

それはともかく、アイ超プッシュ展開。
先週の「080 子供と大人の間」に引き続いて下ネタマンガだとは言い切れない回ですよ。
俺は「この手のマンガではキャラ同士の関係が大きくは変わらない」と根拠は無いけど思っているせいか、
その関係に変化が起きる時、それ即ち最終回が近いのではないかと怖い。杞憂なんでしょうけどね。

アオリ文にあるように、アイがマサヒコにプロポーズしたらマサヒコ母はごく普通に許しそうだ。
というか少なくとも関係を持ってしまってもOKだと考えていることは「080」で判明済み。
濱中アイで一番性にオープンなのはマサヒコ母なのだろうか。小宮山先生に匹敵するのかも。



083 少女的バストアップ計画U

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・連載当時集中していた「貧乳が巨乳に嫉妬する」構図のネタ編。
濱中アイだけならそうでもないが、妹は思春期と合わせて読むとやはり気にかかる多さ。

・1ページ1コマ目から何だが、リンコの顔に違和感を感じてならない。
6ページ3コマ目のリンコにも違和感を感じるー。というか今回、半分近くのキャラの顔に違和感。
特に5ページ目が凄い。氏家ト全氏が関わったのはセリフだけなんじゃないかとの印象。
中村とかは多分描いたの女性じゃないかな。そんな感じを受ける絵。
更に言うならアヤナの髪にも違和感。ボリュームありすぎじゃないか?

というかあれだ、この回前後、毎回どこかしら絵に違和感を感じるシーンがある。
マガジンワンダー発売・単行本3巻発売と普段よりスケジュールが圧迫されていただろうので、
絵にかけられる時間が少なかったとか、アシスタントの人が多く投入されたとか、何かあったのかと憶測せずにはいられない。

そして3ページ目でアイの髪の毛にベタ塗り忘れ。凄く珍しい。初の事例じゃなかろうか。
こういうのも上みたいな憶測を呼ぶ原因だよな。

・「牛乳を飲もう」の演説をリンコに言わせたミサキ。ちょっとひどいぞ。
前回の「少女的Bアップ作戦」では堂々と牛乳を飲みバストアップ体操に励んでいたから、
今回リンコに言わせたのはマサヒコに気付かれたくなかったからだろう。

そして勿体付けた演説を「早い話またバストアップ計画をやろうってことね?」「ハイ」と一発で水泡に帰させたアイ&リンコ。
バストアップ計画をやりたいって堂々とは言えないミサキの気持ちを、もう少しだけでも汲んでやれよ。なんて天然だ。

・身体測定。リンコの身長が1cm伸びた。ミサキもまた背が伸びた様子。
キャラの身長データは1年次(1巻単行本)のものしかなく、2年次に身長がどれだけ伸びたかは不明。
つまり正確な数値は分からないが、とりあえずリンコの身長は154cm以上、ミサキの身長も154cm以上になった。

アヤナは体重が増えたとか。とりあえず48kg以上。その体重のうち胸がどれだけの重さを占めているかは不明。当たり前か。

・牛乳が苦手なリンコ(「064」)。
そんなリンコに「じゃあ さっそく爆乳計画発動しよ―!!」と言わせるとは、身体測定の屈辱は相当大きかったんだろうな。

・東が丘中学の給食牛乳は、以前「040 少年と牛乳」に登場したものとちゃんと同じ製品なんだな。
いや、ちゃんとってのは失礼な発言だが、そんな些細な設定を覚えているとは思わなかったので。……失礼すぎるぞ俺。

・「こいつのミルクも飲めば?」と中村がマサヒコを指差しているコマ。何気に3人のうち1人だけは汗を流していない。
アイ・ミサキ・リンコの3人でこのネタにリンコは気付かないだろうから、汗を流さないのは当然か。気付かなかった。
というかリンコはミルクが精液の暗喩だと気付いていないのか。そうか。

・「040 少年と牛乳」以来、牛乳を飲んでいなかったマサヒコ。
「とゆーわけで これからは食生活を正そうと思います ええ誓います」の宣誓までしたのに。
リンコと同じく牛乳は苦手なのだろうか?

・意外に高いな付け乳首。
1000円しないと思っていたが、相場は1000円〜3000円ってとこのようだ。



084 GWで100点

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・キャラクターの身長に強烈な違和感を抱いた回。みんな身長バラバラ。
2ページ2コマ目、3ページ1&2コマ目、4ページ6コマ目は特にやばい。

アヤナは足腰を曲げているためよく分からないだが、ミサキとリンコとマサヒコの身長が小さすぎる。
マサヒコは「080」でアイ(165cm)を追い越しそうだと言われていたのに、
今回どう見てもアイのおでこにすら届いていないし。
ミサキ&リンコ(154cm)に至っては、頭が中村(170cm)の肩に届くかどうかって程にまで縮まっている。
前回同様、絵にかけられる時間が少なかったとか、アシスタントの人が多く投入されたとか、
何かあったのかと憶測せずにはいられない。

・つーか「氏家ト全氏のマンガでスポーツ描写」って時点でおかしな気がするぞ。
氏家氏がやりたいと望んだのではなく、編集サイドにスポーツ展開やるよう強要されたのだろうか、とまで思う。
連載当時にあひるの空の長期休載で失われていたバスケ分を無理矢理補わされたかのようだ。
同時期のスクールランブルでもバスケやってたし。
何か滅茶苦茶な話だが、それくらいこのバスケ編は異常じゃないか?
それともあれか、
マサヒコの趣味がサッカーなのにサッカーをしているシーンが無かったり、
妹は思春期にテニス部のキャラがいるのにテニスシーンが数コマしかなかったり、
ボールを投げるだのバットを振るだの相手を殴るだの躍動感を描いたシーンが滅多に描かれなかったり、
描かれていてもマンガ的な表現(シュートがゴールネットを突き破るとか)だったり、
そういった事から俺が「氏家ト全氏はスポーツシーンを描かない」と思い込んでいただけなのか?

それ以前に「4ページでバスケやってギャグ詰めて最後のページは大オチ」って時点で無理があるような気も。
特別スポーツと絡めたネタも無いし、それよりギャグも冴えていないし、
濱中アイの中でワースト1を決めるとしたらこの「084」かなぁ、って出来。
見所は、髪を上げたアヤナくらい?
後の「090」「092」でも見られるこの髪形は今回が初出なんですよ、と。

・開幕「体重減らしたいんならスポーツが一番よ」と中村の発言。何か唐突な印象を受けた。
前回のアヤナの「前より体重増えちゃってたし」発言を引き継いでの展開なのかな。

・スポーツも優秀なアヤナ。完璧超人かよ。



085 濱中弁当

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母

感想

・アイがマサヒコにお弁当を作ってあげる話。
と書けば「また下ネタ薄いエピソードかッ」と思ってしまうけど、実際はさにあらず。下ネタ弁当編。
つーか「お弁当で下ネタをやろう!」と考えた時、
アイtoマサヒコの組み合わせが一番自然な組み合わせではないかと。
マサヒコ母と中村は普段の下ネタ担当者だけど、こうやって誰かに持たせる場合は真面目に作りそうじゃない?
まぁ中村の場合、相手が豊田だったら下ネタ弁当作りそうな気もするけど。
ともかく作るのは天然かつ下ネタサイドのアイが適任で、アイがわざわざ作るのは相手がマサヒコの時くらいになるかと思った。

ちなみにアイが作るのは、東が丘中学の給食センターが改修工事で、マサヒコ父は出張中、マサヒコ母は同窓会だからです。

・お弁当の献立を考えている時、アイが見ていたページのメニューは「子供ランチ」に「ミニハンバーグ」。
今でもアイはマサヒコの事を弟のように、っていうか子供として見ているようだ。
実際のおかずも「タコさんウィンナー」や「リンゴのうさぎさん」など。
「この私に包丁テクニックがあるところを見せてやろう」とその動機を語っているけど、
いくら何でも中学3年生のお弁当には幼すぎるよな。
つーか、
「下ネタに絡められる(リンゴは微妙だけど)」「アイはマサヒコを子供としてみていると伝えられる」、
よくその2点を兼ね備えたメニューを選べたなぁ。すげぇ。

・「お弁当クラブ」のレシピを覗き込んでよだれを垂らすリンコ。
こういうの大食漢キャラの担当分野のはずだけど、どうにも子供っぽい仕草だからリンコに担当させたのかな。
そういや大食漢キャラお約束の「大量の食べ物を目の前にしてよだれダラダラ」ってネタは今まで無い。
あまりにもマンガ的過ぎるからだろうか。

・今回のアイはどの場面をとっても可愛いな。表情も豊かだっつーかビバ百面相ッ。
「おはよ〜〜」のコマの寝不足で元気無い顔、
「よ――し 私の料理の実力とくと見せてやろう」のコマの笑顔、
「最後は野菜の炒め物に使う こんにゃくを手綱にしよう」のコマのやる気満々な表情、
「なんでもイイは優柔不断な言葉 もっと自己を主張なさい」のコマの鋭い目付き、どれをとっても最高じゃないかッ!
これで「おにぎり握ってて手に付いたごはんつぶを口で食べて取る」コマとかあったら本当たまらないな!! 愛でたいッ。
あ、つか、お前、ちょっ、あれだ、想像したらたまらないものがあるなこれはッッ。たまりません。
まぁショートギャグマンガでそんなコマ入れてる余裕は無いと分かっちゃいるけどな。ああ、つか、やっべ、たまんね。

・まあそれはともかくあれだ、珍しく男性モブキャラが登場。マサヒコと一緒に昼食を食べてる男子生徒。
どこかで見た事のあるキャラだと思ったら、「081」で男子クラス委員になっていた生徒だ。
眼鏡キャラだけれども、眼鏡が目の下にずり下がってはいない。まぁ男性キャラで上目遣いっぽくされてもなんだしな。

・ひょこっと、つーかひよこっと? ともかく登場したリンコ。解説役。
「家庭教師のアイ先生に作ってもらったんだよねー」の発言を聞いてもミサキが特に反応しないのは少し意外かも。
料理が下手とはいえ、マサヒコのお弁当を作る役目を務めたアイに嫉妬するんじゃないかなーと思ってたので。
どういう経緯でそうなったのかとか知らないはずだし……あぁ家が近いんだし、事情は知っていたのかもな。
それにアイから料理を少し教わった経験もあるから、どんな料理を作ったのかに興味を持ったんだろう。

・アイが作った料理は、梅干おにぎり、タコさんウィンナー、リンゴのうさぎさん、野菜炒め、
エビフライ、卵焼き、そしてタコさんウィンナーと一緒になってる白い……なんだろう。
他にたくわんとかまぼこらしき物が入ってます。

・タコさんウィンナーで触手ネタ。ふたなりネタと同じくらい見ないな。
というかこういう二次元な下ネタは滅多に見ない。同時期の妹は思春期に掲載されたアホ毛ネタとか希少な二次元ネタだよな。



086 少女は失敗を繰り返し成長す

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 豊田セイジ

感想
・どんどん豊田先生が美形になってるー。美形化以前に若返っているような。
前回登場した「080」「081」と比べても超変化。「001」のアイ→「086」のアイより変身してないかこれ。
「080」と「081」を見逃した人は新キャラだと思うんじゃないか? いやマジで。

・アヤナの胸を真上から見た絵が有り。こういう構図は初めて描かれたように思う。つーか胸でけぇ。
肩付近が描かれないで、胸のみが描かれているので一層大きく見えるぞ。
こういう視点から見れば、「巨乳で肩がこる」って話にも頷ける。

・おしりぺんぺん。
この辺りの回にはいかにも「リンコのロリキャラ化を狙ってます」って描写が多いな。
前は単なる天然+ドジっ子だったのに、更にロリ属性まで加えられるとは。
単なる天然じゃあ、アイと被り気味だと考えたのだろうか? 「天然(大人)」と「天然(子供)」ではっきり分けたかったとかでさぁ。

つーか冷静に考えればみんな中学3年生で、ミサキもアヤナもマサヒコも普通にロリとかショタとかに分類される年齢だったー。

それはともかくアイもマサヒコもおしりぺんぺんに言及しないのは、普段からやってる罰だからなのか?

・リンコが69ページの宿題を提出する時、マサヒコはまだ69ページが宿題として出されたばかり。
連載当時の感想でも色々悩んだんだけど、
これってやっぱ「マサヒコの苦手な数学の課題だから、リンコより進み具合が遅れていた」って意味かね。芸細かい。

・「胸の谷間に挟んでおくのかな?」なんて想像の遥かに上を行くオチ。
つーか冷静に考えると、そもそも挟めるだけの胸が無い。

そうそう、大オチのボケを実行してもタンポンの紐は3kgのおもりをつるしても大丈夫なので多分大丈夫。
タンポンが抜けないかが心配だけど、「タンポンをぬく時にかかる力は0.7〜1.0kg」だそうなので、
よっぽどリンコの膣圧が弱くなければ大丈夫だと思われますよ。つーか膣圧とかそんな設定、用意されてないだろうけど。

っていうかこれタンポン入れようとしてるんだし、パンツ下ろしているって事か?
後ろを向いているとはいえ、マサヒコの眼前で? 何気に超危険描写だなこれ。



087 恥ずかしい写真

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・えらくマンガ的な始まり方で驚いた。
こういうマンガでしかしない行動ってあんまり見な……くもないけど(両手挙げて逃げたりとか)、
ほっぺた膨らませて怒るポーズはちょっと異端すぎると感じたよ。

・両手にアイスクリームを持って食べるアイ。
カメラを構えていたミサキにすら気付かなかったとは、よっぽどアイスに夢中だったんだな。
「次はどっちのアイスにしよう」とか考えていたんだろうか。うわなにこの妄想台詞。

あと「私の恥ずかしい隠し撮り写真が!!」って言い方が凄い。恥ずかしい隠し撮り写真って。エロ写真に言う言葉じゃん。
咄嗟にそんな言葉が出てくるとか、アイも随分エロスや下ネタに侵食されている様子。

つか、両手食いをサモハン食いって呼ぶのは一般常識だと思ってたよ。検索したら1件しかヒットせず。そんなバカな!

・マサヒコと見詰め合って照れるアイ。
目を逸らしたのは異性と見つめあっている状況自体に照れたからだろうが、
その純情さ加減を「ショタコンだから照れた」と解釈したのだろう中村に笑った。

・撮影者がミサキだと判明した後、そのまま話題が終了したのに違和感を覚えたが、
ああそうか、アイと中村はミサキがマサヒコの事を好きだと知っているんだっけ。それですぐ終了したんだな。

・中村はPCを持っているらしい。「私のCG技術は底なしよ」とか凄い自信。
出来上がったアイコラは――この状況でもアイコラって言うのか知らないが――オチのためとはいえ本気で上手。

・大オチはモザイク。
アイスクリームにモザイクかけても、こんな色にはならないよな?
これはあれか、ナニに挿げ替えた後にモザイクか。つーかモザイクはマガジン誌上での規制だったのかもしれませんね。
つまりはマンガ世界じゃ無修正だったってことで。

しかしこれ、本当に実写のそれにモザイクかけた画像を、そのまま挿入したように見えるんだけど。
色の変わり具合とか妙にリアルじゃないか? 実写でないなら凝りすぎだろこれ。

・オチの強力さでかき消されてたけど、今回下ネタはショタコンネタと大オチしか無いんだな。今気付いた。
「思いっきり天野にツッコみたい!!」も下ネタっぽいけど、マサヒコの言葉だから違うんじゃないかなぁ。
つーかこれ言葉だけ取り出してみると予想外に卑猥だ。小宮山先生でなくても「どこに? 何を?」と聞きたくなるな。



088 少年と少女の行く末

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・濱中アイのベスト5を選ぶとしたら、間違いなくその内の1つに挙げる回。
1つのお題に対して複数人がボケて突っ込みが入る構成×3のため、1ページ1下ネタオーバー。
それでいてしつこくなく無理のあるネタでもなく、ボリュームたっぷりの良いところだけを享受できるとか素敵すぎる。

・中学3年生とのそれぞれが分岐路に立つ学年を迎えてから、初めて志望校の話題が挙げられた。
それぞれの成績の差も提示され、ミサキがマサヒコとは同じ高校に通えないかもしれないとの描写がなされたり。
やはり今もなお成績はミサキ&アヤナ>マサヒコ&リンコのままらしい。

・「なに? マサヒコ君と同棲するの?」「小久保くんの許婚?」「マサヒコは巨根?」「おじゃましま――す」
「巨根」って変換リストに無いのかなんて発見はともかく、100%スルーするミサキに笑った。神懸り的な流れだな。

・「結婚記念日だから」と、一人娘を預けて2人だけで旅行に出掛けたミサキ父母。
普通に考えると結婚16周年くらいか? しかし今でもなお相当強い愛情で結ばれている模様。
そういや今回マサヒコ父母も揃って出掛けているし、
そのうち「小久保家天野家揃って家族が増えましたー」なんてネタが来るんじゃないかとか思った俺は毒されているのだろうか。

・「湯船にいろいろ浮いちゃって迷惑かけるからね 場合によってはよろこばすかも」「なにも浮きません!!」
「え‥なにもってミサキちゃんまだ‥‥ 生えて‥」「そーゆー意味じゃありません!!」
「落ち着きなよミサキちゃんウラスジできてるよ」「青スジでしょ!!」
そうか。生えているのか。
いやまぁそれはともかく、連続するボケが三者三様で素晴らしい。
誰か1人がボケてツッコんで終了するのがよくある形だが、前後編ともなると尺が長いからか1ページ使って連発ボケも出来るんだな。

・聖光女学院は女子高でした。当然か。

・マサヒコ母がえらく萌えるわけだが。「うるせーな 誰だよ夕飯時に電話かけてくるアホは」とか最高。
息子相手とはいえ全裸を隠さない「028」など、一人だけ萌えどころが異質なキャラだな。
これからもそういう立場であってほしいぞ。

あとマサヒコ母の「うん じゃあ駅でね」発言。
ありふれたセリフだけど、何気に初めてのマサヒコ母からマサヒコ父への語り掛けですよ。超希少。

つーか今ストッキングを履きつつあるってことは、これ生太股か。右腕でほぼ隠れちゃってるけど。
偶然なのか? それとも意図して隠したのか? 最近の濱中アイはエロ要素を抑制しないから分からん。

・マサヒコ父情報。出身は青森県で、両親とも健在。マサヒコ祖母は今回ギックリ腰になったけど。

・今気付いたけど、中村が去り際に残した「がんばってね――っ」は下ネタじゃん。
「体も一つになれるように頑張ってね」って意味だよなこれ。「がんばってねー」って言う場面じゃないし。



089 少年と少女の行く末(後編)

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ

感想
・掲載位置が前から2番目。こんなに掲載順位が高かったのは初めて。
しかも1番目は新連載との高確率で巻頭掲載になるステータスが付与されたマンガだから、掲載位置は実質1番目。
これは一体何があったんだ? 今回のラブ展開でもって、普段読まない読者層を惹き付けようとしたのか?

・今回まずストーリーの話から。
ミサキとマサヒコの志望校が具体的に挙げられましたよと。
ミサキの志望校は聖光女学院で、マサヒコの志望校は英稜高校。2人の行きたい高校は別々。
なお英稜高校の名前が挙がったのはこの「089」が初めて。

志望校も朝出る時間も変わって「私達会う機会なくなっちゃうよね」と心配するミサキに、
「別に会うのに理由なんていらないんじゃないか」「いつでもウチに来いよ オレ達幼なじみなんだからさ」とマサヒコ。
随分良いセリフが出たもんだなぁとか。名セリフですよ。「024」の中村のセリフくらいに良いんじゃないでしょうか。

そしてこのマンガ始まって以来、初めてマサヒコがミサキを名前で呼んだり。
これ以降、マサヒコがミサキを「ミサキ」と呼ぶようになり、ミサキはマサヒコを「マサ君」と呼ぶようになりました。
オチは当然ギャグだけれども、二人の関係は明確に変化。恋愛マンガじゃないからこれで最終形態だろう。
+αがあるとしても、最終回で正式に付き合い始めるとかそんな感じだと思う。

・さてそういう訳でストーリー以外の話。
ミサキが「卒業したらアイ先生の授業も終わっちゃうでしょ」と発言。
リアルタイムで進行する濱中アイ、
その最終回のタイミングは「マサヒコ達が卒業してアイの生徒ではなくなる時」という推測がどうやら多いみたいですが、
その推測と同じ発言が作中で出てきたのは初めて。やはり卒業が最終回なのか? それともタイトルだけ変えて続くのだろうか?

・小久保家から英稜高校までは徒歩15分の近距離。聖光女学院までは1時間くらいかかる距離。
なお現在の志望校は、ミサキの志望校は聖光女学院で、マサヒコの志望校は英稜高校。
リンコの志望校は、ミサキが「小久保くんもやっぱり地元の英稜高校受けるの?」と発言しているため、英稜高校だと思われる。
アヤナの高校については、後の「098」で詳しく触れられることとなった。

あと「英稜=えいりょう=えーりょー=えりょ=エロ」って意見を某所で見かけて感動。
聖光も「聖光=せいこう=性交」だし、下ネタ繋がりのネーミングなのかなぁ。

・今回は常識人の2人だけで6ページ中5ページを展開したため当然下ネタは少なく、2人の間で発生したネタは1つだけ。
全体で見ても「マサヒコ母の書き置き」「アイと中村のボケ」を加えて3つのみ。
配分も1,2ページ目で2つ、6ページ目下段で1つと、中間には一切下ネタ無し!
配分を偏らせてでも恋愛マンガ部分、っていうかストーリーの進展のみを純粋に描きたかったのだろうな。
実際ラブ描写の純度は相当に高い。ここまでラブ度の高い回はもう見られないかもしれないほど。

6ページ下段の後日談下ネタも、本編から取り外せる構成だし。セパレートタイプとでも言うのかね。おまけっていうか。
手で隠して6ページ目上段で終わっても良いように出来てますよこれ。

・ギョーザが伏線だったのは気付かなかった。
ラブ部分のオチにするだけではなく、後日談3コマのネタにまで活用されるとは。
よくよく見れば、単なる夕食のおかずにしては破格の扱いだしな。
「しっかり体力つけてネ♡」も「ニンニクたっぷり入ってます」のメッセージだったのか。

・アイの笑顔がステキすぎ。
教え子の成長を喜んでの笑顔なのだろうか。それとも初体験話を期待しての笑顔? 何にしても過去最大級に嬉しそう。



090 梅雨の日常

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 戸川ユキ

感想
・空前絶後にリンコが可愛らしすぎる第1ページ。
梅雨を吹き飛ばさん勢いの「プール開きだ――っ!!」と元気いっぱいのコマ、
水着は忘れないよう制服の下に着用済みだとスカートをめくり上げて「着てきた!!」のコマ、
この2コマだけで10話分くらいのリンコ分を含んでいるよ。それが過言だとは思えない愛くるしさ。
つーか「057 男の選択」の1ページ目みたいに、前回までの流れを断ち切る役目も果たしているんだよな。
ラブ話は前回で終了して今回からまた普段のショートギャグですよ、との印的なコマの訳だ。

・つーか今回全てが卑猥だ。下ネタ+エロス+卑猥+淫猥=「090 梅雨の日常」ってくらい卑猥。
1ページ目のスカートをたくし上げるリンコからして卑猥だし、4ページ目のリンコを撫でる中村も百合っぽくて卑猥。
同じく4ページ目のリンコの服装も卑猥だ。横から覗き込んだら乳首が見えちゃいそうで卑猥。
6ページ目のスクール水着を着たアヤナも卑猥。胸もエロいし凹凸のあるお腹も肉感的で卑猥。
バイブ携帯していた中村も卑猥だし、それを上の口に挿入されて咥えるアイの様子も卑猥だ。
2ページ目の「カサさしててもヌレちゃうよー」の言葉さえも卑猥に感じられてくる。あぁ卑猥。卑猥だ。卑猥すぎる。
まぁとにかく卑猥な回だ。下ネタマンガではなくエロマンガみたい。All my ladies car……いやそれは嘘だけど。
そして1ページ3コマ目でリンコの股間にスジが見える気がするのは、俺が腐っているからではなく印刷のムラのせいだと思いたい。

・まぁそんな卑猥話はさておいて、ミサキがマサヒコを「マサ君」と呼ぶようになった初めての回。
呼びかけた場所は学校のプール。公衆の面前ですよ。誰かに茶化されてでもマサ君と呼びたかったんだろうな。
それとも誰かに聞かれて、公認の仲になりたかったんだろうかね。何にしろ凄く度胸あるなぁ。
つーかマサ君って呼び方はどうなんだ。とても中途半端のような。それがまた微妙な距離感を表しているって事なのか?

・「頬の赤みの表現にスクリーントーンを使ってあったのは初めてじゃないか」みたいな事を連載当時の感想に書いたらば、
初出は031のリンコだとか某所で書かれてて失敗の巻。ちゃんとチェックしような俺。

・プールの中からアヤナを見つめる戸川ユキ。「075 委員長が悩み相談」以来15話ぶりの登場。
……「見つめる」より先に「視姦する」が思い浮かんだ俺はかなり毒されているようだ。

・しかしこれ男子女子交じり合って泳いでるしリンコはゴーグル付けてビート版使ってるし、とても体育の授業には思えないな。
自由時間にしても自由すぎる。区民プールみたいだ。



4コマ版 女子大生家庭教師濱中アイ‥‥で4コマ♡

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ マサヒコ母

感想
・2005年3月31日に発売された、少年マガジンワンダーに掲載された話。
単行本では「067」の後に配置されてましたが、掲載時期では「079」と「080」の間になります。

・眼鏡アイ。それは1ページ目上段。「001」以来の眼鏡。
本編ではコスプレでもしなけりゃ見れません。

・全体の感想としては、さすがに4コマの方が手馴れているなぁとの印象。
正直濱中アイが4コマ化しても問題無いんじゃないかと思わざるを得ない。
まぁ、今までショートギャグで動くキャラクター達を見ていたから、多少の違和感は拭いきれませんが。
何より氏家作品全てが4コマでしか見られないのは勘弁だ。ショートギャグも見たいですよ、と。
やっぱこういう特別企画や、2巻みたいにコミックスのおまけで見るのが良いね。

・以下4コマ個別感想。
キャラ名そのままがタイトルになった4コマがあるけど、『小久保マサヒコ』だけは無い。

『濱中アイ』
まったくこのマンガは富にエロいですね。
いきなり発想がぶっ飛ぶアイの想像とその様子が超萌える。
こういう下ネタをやってる段階で、萌え分は既に充分量含んでいると思うんだけれどなぁ。
わざわざ直接的な萌え要素を入れ込まなくても良いだろうに。

あ、「エロならそれは萌えだ」とも「萌えならそれはエロだ」とも言うつもりじゃないです。
そういう発想をしているキャラが萌えどころって言うか。まぁいいや。

『中村リョーコ』
妹は思春期の「穴『ル』があったら入りたい」みたいなネタ。
この系統はもっと多くても良いような気がするけど実際はこの2本のみ。

『的山リンコ』
おろしたパンツを履き忘れるよりだだっこポーズの方が天然っぽい。

『天野ミサキ』
ミサキとの関係を兄妹的な関係だと思っているそうなマサヒコ。
その返答を受けてがくーと落ち込むミサキ。そのミサキを見てもマサヒコは何も気付かない。
本当に恋愛対象としては見てないんだろうなぁ。

オチは炸裂するアイのボケ。耳年間とはまた違うキャラクタですよと。
中村でもリンコでもこのボケは担当できないだろう。

『若田部アヤナ』
アヤナのスリーサイズで、バストとウエストの合計は145。
ミサキのスリーサイズで、バストとウエストの合計は127。
これって「バストでも負けてたのにウエストでも負けてた」から泣き出したのか、
それとも「ウエストでは勝ったけどバストの差が凄く激しかった」から泣き出したのか判断できなくない?
まぁ今までバストネタしか無かったから、多分後者なんだろうけどさ。

つーかアヤナのウエストを65としても、バストが80なんだけど。Cカップくらいありそう。

『濱中ドライブ』
1発目の濱中アイと同じ系統。
普段からこんなやり取りをやっているんだろうなぁと頭に浮かぶ。
一瞬、「アイは思春期の少年=エロと思っているというより、アイが思春期なのでは?」とも思ったけれど、
それだと「え‥ どっちに?」なんてセリフは出て来ないはずだよな。

『中村ドライブ』
実はこのネタだけ僅かに過去の話。
マガジンワンダー発売直前の「079」にて、既に中村は免許を取得してました。

それはさておき、現在の中村の異性関係は一体どうなっているんだろ。
本編を読む限りでは異性の影は見えないけれど、バックでイレる相手は今いるのだろうか?
このマンガ、スポットライトがマサヒコ達中学生から大きく離れることは無いため、
中村やアイやマサヒコ母の私生活は断片程度しか描写されず、
イレる相手がいないのか、それとも描かれていないだけなのかは判断不可。

『一部分』
女子同士って本当にこんな気軽に触れられるものなのか? いや本当それが疑問。

『むすべ』
セリフが超少ない異色4コマ。ミサキの一言に中村が一言。
妹は思春期含めてもこんなにセリフが少ないのは滅多にないですよ。
オチの対応はミサキらしい。

『この路線はいかが』
オチの体操着姿も良ければ、3コマ目のアイの表情も凄く良い。
写真を選出中のアイは何を思っていたのだろうとか妄想するとこれまた良いな。
何の目的に使われるかを(勘違いだけど)きちんと理解して渡しているのか?

それはともかく、3年1組の写真はいつのアイなのだろう。中学生か高校生か。
ちなみに濱中アイでブルマが登場したのはこれが初めてとなる。
マサヒコ達の通う東が丘中学はブルマではないので。

『命名』
どういう状況で飲酒してるんだとの疑問はさておき、
アイは酔っ払うと積極的に下ネタ言うようになる模様。中村化と言えるかも。
ただ中村と違って理性が働いていない状態な訳で、どこまで暴走するのかが見物。
この設定は後の「094」でも活かされてます。



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