111 先生の新居

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想

・「かっ勘違いしないでよっ 男手がほしいだけで 別にアンタに来てほしいわけじゃないからねっ!!」
ツンデレネタ再び。
「111」がマガジンに掲載された11月下旬には、ツンデレはネット以外にも結構広まっていたような記憶。
ツンデレが取り上げられたTVチャンピオンのアキバ王選手権も9月の放送だったしな。
それはともかく、模範解答的ツンデレ中村より、直後の「どう?」と反応をうかがう中村の方がそそるなあ。

ていうか豊田先生相手に試せば良いのに。何故マサヒコを練習相手に選んだんだろう。
練習だったのではなく「今まで数々の下ネタに反応しなかったマサヒコでもツンデレネタには反応するかも」と考えたとか?
まあ妄想は止まるところを知らないわけだが!

・先生の新居とは中村の新居でした。という訳で中村引越し。
前の住居からは窓からの風景などで2階だと判明したけれど、新居の方は情報皆無で何階なのかは特定できず。
2LDKという事しか判明せずですよ。一人で住むには随分広いと思うんだが……同居予定でもあるのかな。

・ノリツッコミを習得したアイ。
つーかもはや「違う世界のエプロン」が中村の私物であることにはツッコミが入らないのか。
「トラウマだよ!!」と、「071」の愛液びしょ濡れもどきはやっぱりトラウマになっていた様子。そりゃバイト辞めたくらいだしねえ。

・「109」でマサヒコからもらったネックレス。ミサキは早速着けてきてたよ。

・代わりに松茸で描かれたバイブレーター。「自主規制のため秋の味(松茸)を用いて表現します」って。
このマンガ読んでると、氏家ト全氏もしくはマガジン編集部の規制基準がよく分からなくなってくるな。
コンドームやアナルビーズやピンクローターはOKなのに、バイブレーターはダメなのか。
「090」での描写を見るに、先端の……その、膨張した部分が描かれるかどうかが基準なのかなあ。

ちなみにアヤナはバイブの存在を知らなかった様子。本当の使用用途を知ったらどんな反応するんだろうなあ。
あと肝心の場面は省略されているけど、中村はアヤナがバイブ使いますとか言った時相当焦ったんじゃあないだろかと思う。

・「一般的にバイブレーターという言葉から青少年が連想するもの
携帯電話60%、マッサージ器具30%、その他10%(マサヒコの感覚調べ)」って、マサヒコはどれだけ思春期じゃないんだか。
お前普通思春期男子と言ったらそりゃもう80%はあのバイブを(ry

・アイが普通に「ここで さんざん腰は動かすのにですか?」とか下ネタ。なかなかに対抗してるな。

・引越しそばに天ぷらそば。
いやそれ自体はどうでもいいんだけど、リンコいきなり海老天から食べ始めてるよ。食事のバランスが取れないんじゃね? とか思う。
あと某濱中スレで指摘されてたことだけど、確かにそば食べてるメイドさん絵ってのは見ないな。どんなフェティシズムだ。

・今回は何か窮屈な感じがしたな。ネタ振りが短くて、笑い所が分かりやすく不意打ち感が無かった。ネタそのものはともかく。



112 人間矯正法

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母 戸川ユキ

感想
・8ページに増量してから4回目の濱中アイ。
ページ増量で「1つ1つのネタの扱いが丁寧にならないかなあ」と期待したんだが、実際は「2ページ増えた分ネタも増やす」と来た。
そりゃネタ増量自体は嬉しいけれど、ネタの扱いが粗雑だと微妙なネタが続いて良くないよなぁ。
そんな感想を強く抱いたのがこの「112」だったわけです。つまりネタとネタとの繋ぎが微妙で出来も微妙に感じられた回。
正直言えば、前の「111」もそうだったんだよね。
ただ詳しく感想書くとネタ1つ1つバラバラに焦点当てたりするから、微妙な全体的流れの感想がスルーされ気味になるだけで。

・1ページ目はこりゃ恥辱プレイだろ。いやマサヒコにとって。
級友たちの前なのに大声で女子大生に下の名前を呼ばれたりしたら恥ずかしくない? 中学生なら尚更に。

・あがり症アイ。「あんな風に大勢に一斉凝視されると堪えられなくなっちゃうんだよね―――」だとか。

・振動する謎の物体を入れて授業しようとしてた中村。それは妹は思春期のショーコレベルの痴態だよ。
なんか今までの中村の下ネタと浮いてる感じ。違和感強すぎ。
ギャグボール持ってたのやそれをアイに装着させたのは別に良いけど、実際それで性行為に及んでしまったら何か違う。

「エロ描写があっても一部のフェティシズムを持っていなければエロく映らず、全裸みたいな直接的なエロスは描かれない。
また突き抜けた下ネタが出て来ても、エロい行為は全く描かれない(行為が成されていても、マンガの外だけで終了する)」
そういう点が氏家ト全作品で好きなところなので、このシーンは残念だな。

あとマサヒコに差し出したローターはさっきまで使っていた物なんじゃないのだろか。
っていうかマサヒコもそれを受け取るなよ。

・アイの「視姦してーーっ」を聞いて「私もまぜなさい!!」と目を輝かすマサヒコ母。妹は思春期の小宮山先生みたいだ。
キャラがみんな思春期化してきているなあ……
思い付いたネタを無理矢理メイン6人+マサヒコ母に集中して消費させているかのように感じる。

とりあえずそのおかげで「視姦してーーっ」と嬉しそうなアイを見れたのだけは良かった。ていうかこの一行だけだと俺変態みたいだ。



113 恋文

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 戸川ユキ

感想
・東が丘中学校の日直制度は男女2人1組らしい。
っていうか濱中アイで日直が出て来るたびその重労働さが言及されてるけど、日直ってそんなにキツイものだっけ?
俺が通った中学校では、欠席者や天気や時間割とか授業内容を書いて終わりだったような……あぁそれは高校だ。
つまりそれだけ印象薄くて記憶に残ってない役割だったんだが。
今の中学校、あるいは氏家ト全氏が通っていた中学校での日直は疲れるものなんだって事なのかな?

・どうでも良いけど、物語開始時点で時刻は17:00。
これから家庭教師の授業があったって、そう何時間も出来ないんじゃあないだろか。
それともあれか、日によって終了時刻は違うから、随分遅くまで家庭教師やる日もあるって受け止めるしかないのか?

・ミサキとリンコが持っている本の名前、「HOSHI神」と「炎ダイナミック」。
なんかマキ割りダイナミックみたいでゲーム用語みたいな書名だなあと思っていたら、
某巨大掲示板濱中スレで、それらの元ネタにらしいものが挙げられていた。
『HOSHIGAMI(星神)〜沈みゆく蒼き大地〜』と、『レジェンドオブドラグーン』なるゲームの必殺技「炎ダイナミック」がそれ。

ちなみに「091」でも実在するゲームの名前が出たりした。
前半分は描かれていないが、そのタイトルはなんと『レジェンドオブドラグーン』。
こうなるともはや偶然じゃなくて、意図的に仕込まれたものなのは確実だろ!

あと誰が仕込んだかっていうと、確証無いけどこれ仕込んだのはアシスタントさんじゃないかね。
もし氏家ト全氏が仕込んだなら、妹は思春期にもこういった仕込みが見受けられると思う。なのにそれらしいの全然出てこないし。
自分が好きなゲームタイトルで勝手に埋めてしまったものではないかと。

・「それよりこのこと誰にも言わないでよ? 特にお姉様には!! 恥ずかしいから」
どういった理由で中村に知れるのが恥ずかしいんだか、よく分からなかったんだよねこのセリフ。
知られたら色々ちょっかい出されて事態がこじれるからって理由だと思ったんだけど、
それだと「恥ずかしいから」のセリフとは噛み合わないし。誰かに知られるのが恥ずかしいのは分かるんだけど。

・教卓の中での中村の過去はともかく、「陵辱されるわね」の物言いやら登場シーンは受けた。
時にアヤナはこれ真に受けているんだろうか?
「あんたのしゃべりってトゲがあるのよ」のコマ見ると、そんな印象を受けるんだけど。
それともまだ中村の下ネタに慣れなくて、気が動転してるだけとかだろか。

・「やった―― セックスフレンドだ――っ」が良天然。
ぴょいーんと喜ぶリンコも可愛らしくて良いが、やっぱ何よりオチへの突飛な移行具合が素敵。

・またもやツンデレネタ。アヤナのツンデレネタはもっと多かったように思うんだが、見直してみるとそうでもないな。
というかそんな事より氏家ト全氏は「シ」と「ツ」を書き分けてほしい。

・「ラブレターを出したのは戸川ユキでした」というのが大オチ。
濱中アイ読者なら前回のタイトル予告でこの可能性が浮かび、今回の1ページ目で確信へと変わるよな。
予定調和とかそういった類のオチか。いや別に悪いわけではないけど。

・今回はある意味戸川ユキ主役編と言える話だったのが見るべき点だよな。
マサヒコ母や豊田先生に続き、「005」から出てたカチューシャ娘に先んじてこうも大きな役割を務めようとは。
4巻特典シールに選出されたり、必要性皆無でも出ている回があったり(「112」とか)、
制作サイドから大層愛されているように見えて仕方が無い。



114 マサヒコの女運

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・8ページに増量してから6回目の濱中アイ……なんだが、「オトナの都合で今回のみ微減6P!!」だとか。
単行本のページ数調整……とは思えないし、年末進行やらスケジュールの都合かなぁ?

・ミサキバースデイは6月25日だと。マサヒコと同じ蟹座という事に。まぁこの回のネーム制作段階で決定されたんだろうが。
っていうか6日だけながら、ミサキの方がお姉さんって事になるな。

・デレツン。見事なツンデレ会話テンプレートだ。効果音まで「デレデレ」「ツンツン」だし。
「優しい若田部って若田部らしくない‥‥」は、
アヤナにとっては「075」の「愛想のいい若田部さんなんて若田部さんじゃない〜〜」くらいショックだったろうなあ。

・連載当時の感想に「マサヒコの男子友人再登場。名前はきっと最終回でも出ないんだろうな。」なんて書いてあったが……
まさか名前が明かされるとはね。最終回近くの「124」での事です。いやはや、してやられた。

どうでもいいけど、東が丘中学校ジャージが登場するのはこれが初めてだな。最初で最後っぽいけど。

・コタツ出したマサヒコ部屋。
リアルタイムと考えて、12月も半ばになってから出すって結構遅いような。
まあそんな事よりコタツに入りすぎのアイは良いな。実に良い。

・「そうだ今日はミサキも来ることになってます」のセリフで気付いたけど、
ミサキも一緒に家庭教師受けるようになったはっきりしたきっかけって無いんだよな。
いつの間にやら自然と小久保家に来るようになってた。
「「056」以降中村たちがミサキに協力するようになったため」とか脳内補完しようとしたけど、
直前の「055」で普通に読書週間の本をマサヒコ部屋で読んでいるし。謎のままだ。

・大オチは……これはEDだろ。いくらなんでも。

・12月12日発売号のヤングマガジン妹は思春期に「いつつば銀行」が出てきていた。中村の内定先と同じ名前ですよ。
「妹は思春期と濱中アイは、同一世界での物語です」とのメッセージなのか? 同一時間かは不明だが。



115 ゆく年くる年

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ マサヒコ母

感想
・開幕から元素記号の下ネタに感心させられた今回「115」。2005年最後の濱中アイですよ。
年末年始記念ということで、マガジン連載漫画家のカラーサイン色紙がそれぞれ1名にプレゼントされていたり。
当然氏家ト全氏の色紙も有。

アイ

当選者はこれ現物に自分の名前を入れてもらえたんだったかな。いいなあ。

・「先生 無駄に荷物ありますね」「女の子にはいろいろと必要なの!! 勝負下着とか」
アイって勝負下着持ってたのか!
いろいろ偏った知識でもって選び抜かれたそれは、一体どんなものなのか。凄くマニアックなのを勝負下着に選んでそう。
っていうか下着ですら無いかもしれないよな。絆創膏とか。
……いや、俺がそれを好きだという訳では無いですよ? いやマジで。俺は裸ワイシャツでお願いします。

・冬休み、ミサキは家族と温泉旅行へ、アヤナは恒例行事の家族でハワイへ。
リンコは冬の夜ナナコと一緒に寝て、中村はセイジで遊ぶとか。

なお、連載当時のマガジンでは数号に渡ってのクイズラリーが開催されてました。
問題は連載マンガの内容から出題されており、濱中アイからは「リンコの飼い犬の名前は?」という問題が出題。
そうです、今回思いっきり答えが掲載されてたわけですよ。
ついでに次々回「117」でナナコは名前とともに登場。
もし氏家ト全氏がクイズラリーの内容を知っていたとしたら、スゲェ優しさだ!

ちなみにクイズは選択問題だったんですが、正解の他に用意された名前の中には「バター」というものがありました。
……どう考えてもバター犬からの発想だよなあ。
濱中アイ読者的には「バター」を選んでこそ正解だったのかもしれません。

・「やっぱり大みそかは紅白だねーー」とアイ。マサヒコは「オレは格闘技のほうが…」と思っても口には出さず。

・泣いているアイを見て「女泣かすな 鳴かすのはいいケド」とマサヒコ母。
以前前に書いたが、「005」の「女を泣かすとは何事だ!!」とは同一人物の発言だと思えない。

・年越しそば。
そういえばアイが物を食べてるシーンってよく見るけど、中でも麺類は多いような。
「024」のミートソーススパゲティだったり、「057」の焼きそばだったり、「061」の焼きそばだったり、
「077」の焼きそばだったり、「111」の引越しそばだったり。って5回しか無いな。そうでもないかも。

・アイは冷え性だとか。

・大オチが妹は思春期・妹はひまわり組と、体位だけでなくてネタの振り方までも被っているんだけど。
こたつ隠れ自体は濱中アイでも「111」で既出だし。なんだかなぁ。
まあ濱中アイでの既出は「アイが中村のこたつ隠れを見て学んだ」と考えたなら、
「アイの下ネタ学習過程が描かれた」と読み取れなくもない、と、良いなぁ。無理だけど。



116 初夢プレイ

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・リンコの初夢は爆乳の夢。何気に中村がいないな。アイとマサヒコは出てきてるのに。っていうか中学3年生でおもらしかよ。

・中村の初夢は蛇だった訳ですが、夢占いだと蛇は「男性」や「性行為」の意味なんだよ
っていうか金運UPの意味合いもあったなんて初めて知ったよ。男性の夢だとばかり。
知ってたのは「蛇の皮を財布に入れると金運上昇」っておまじないくらい。
でも蛇と獣姦っつーか爬虫類姦する夢を見るのは、さすが中村だって話……なのか?
「長くても細いと 満足できないのは普通でしょ!?」の発言からするに、
抱き枕みたいにじゃあなく、バイブレーターみたいに姦淫する夢だったっぽいが……それはさすがにド変態だと思う。

・「失礼な! 私 実は乳首とかけっこう敏感ですよ?」
アイの乳首が敏感だって事はどうでもいいんだ。敏感でなくても知ったことじゃあない。
素敵なのは、アイが自分の乳首が敏感か否かを自覚しているというその事だよな。
だってこれって、アイは乳首が敏感かどうか分かるような行為をした事があるって話だもんな!! ド変態ですみません。

・アイが見た夢は「おしゃぶりよりおむつが必要」になる夢だったとか。
連載当時はSMプレイの夢かと読んだんだけれど、今から思うと放置プレイの夢なのかもしれないな。
っていうかおむつが必要になるプレイってどんなプレイだろう。あと最終ページ1コマ目のアイはエロい。
「116」は随分エロ寄り・変態寄りの回だったな。
メイン読者だろう小中学生にネタの意味が分かるのか心配だ。幼児プレイとか知らないだろうに。
あ、そうではなくて、こういうのをきっかけとして目覚めていくんだろうな。 

・「掲載期間:2006年1月10日〜2006年2月28日」となっているけど、3月中旬でも見れるからまあいいか。
Yahoo!ブックス - 少年マガジンMUSEUM -という特設ページが連載頃にありました。
各作品には作者なり担当なりのコメントが付いているんですが、何故か濱中アイは「主人公マサヒココメント」と、登場キャラが紹介。
これじゃあ氏家ト全氏が考えたのか担当やアシスタントが考えたのか、はたまたyahooの人やら無関係な人が考えたのか判断つかねえええ。
マサヒコの性格というか口調が全然違っているので、氏家ト全氏ではない人が書いたものだとは思うけど。
ちなみに濱中アイ以外に登場キャラが紹介している作品は、クロマティ高校と090の2つだけ。



117 先生達の一善

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ マサヒコ母

感想
・1ページ目からアイが良すぎる。
「アイ なにさっきから真剣に読んでるの? 初Hの体験談?」「違います それはこれから読みます」って!
あんた何そんな事を堂々と宣言しちゃっているんだ!
っていうかこれが「それは一人で読みます」とか「それは家に帰ってから読みます」とかだったらもうたまらないわけだが!

・ほのぼのとした表情で「弾痕と男根とかね」と言い放つアイに笑った。
「それは間違えませんよ」のストレートなツッコミも好き。

・漢字「母」の成り立ち。そのイラストは、これ一応全裸だよなあ。
小さくとはいえ、まさか濱中アイに全裸の絵が出てくるとは思っていなかったので驚きだ。
「069」でパンチラが描かれた時並みの衝撃。

・「嫐」回りが今回最大の見所。つーか「うわなり」変換だと出ねえ。
マサヒコの顔に座るアイ、そして全くの無表情でマサヒコの上に乗るミサキ。
2人はどんな心境だったんだろう。アイはともかく、ミサキもその体勢の卑猥さに気付いていないのだろうか。
それに手を置く位置が危ないよッ。触れてるの? 触れているよね?

そして気になるのは、マサヒコの「別の漫画でも見たぞ」発言。
わざわざマンガと限定するくらいだから、実在のマンガだと思うんだが。
もしそうなら、こうして他のマンガに言及するような行為は氏家ト全作品じゃ滅多に見ない。
そして別の漫画ってなんだろ? 妹は思春期か?
「漢字の成り立ちで「嬲」を想像する」のネタと「「嫐」っていう漢字もあるんです」のアオリ文があったし。

・中村とアヤナとリンコの3人組。なかなか見ない組み合わせだなあ。
それなのに中村とアヤナ、中村とリンコの展開で終わってしまって勿体無い。3人一緒のネタは見れずじまい。
とりあえず中村のしてる事は間違いなく一善だよな。リンコの受け止め方があれなだけで。

関係ないんだけど、「みれずじまい」で変換したら「三レズじまい」とか出てきて卑猥でした。



118 ミサキおねえさん

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・実は1ページ目からネタの意味が分からなかった「118」なんですが皆さんはどうでしょうか?
つまりこれって「姉妹みたい」と言えば良いとこを「兄弟みたい」と言ったから、
ミサキとリンコが「兄弟みたいだと言ったのは私達に胸が無いからだ!」と捉えた、という解釈で正しいんでしょうか?
何気に未だに正確な理解ができていなさげ。

っていうかまたも昼食がお弁当だな。
「085」でもお弁当だったのは給食センターが改修工事中だったからで、東が丘中学校は給食制なんだけれども。
何かまたも設定忘れっぽい気がしてならないが、まあ改修工事がそんなすぐ終わる訳無いしなぁって納得する事にする。

・「053」で見せたアイの身体的柔軟性は健在。
毎日柔軟体操してるっぽいねえ。美容体操とかその一環なんだろうか。よく分からないけれども。
っていうか「身体がかたくなっちゃうと セルフできないもんね」ってセリフだと、アイはセルフしてるみたいに取れる。

・「逆立ちだってできるんですよ―――――」「き――――――― 信じてなーい!!」
この自信満々っぷりが3ページ目には
「リンちゃんわからないことがあったら何でも言って 私が教えてあげるから」「逆立ち」
と、180度変わってて笑った。リンコ素直だな。

・耐えたミサキ。作中世界でも「下ネタ発生 → ミサキ逃げたり怒ったり」のパターンは認知されきってるんだなぁ。
なお、これ以降そういう耐えないミサキは見られませんですよ。
終わりが近くてそういうネタをやる余裕が無かっただけかもしれないが、ミサキが成長した結果だと受け止めてみたい。

・正直『インセスト』って知らなかった。近親相姦=インセストだそうです。



119 受験ごっこ

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・「演習ってのは本番に近い状況でやるからこそ意味があるんだよ 今の時代何ごともリアル指向」。
ここ下ネタに飛ぶかと思いきや派生せず。オナホールどうこうってネタが来るかと思った。
下ネタを呼んだのは直後の中村セリフ。豊田の弱みを握ってるわけじゃないけど、毎晩ちんこは(ry
つーかマジに毎晩だったら豊田先生枯れてしまいそう。難儀な。

・下ネタ語呂合わせによる受験番号。これは笑った。
ネタ自体よりも、リンコの桁数だけが飛び抜けて多いことが笑えた。
「0721(おなにい)」「0281(おっぱい)」「7177(ないチチ)」と来て、「078210(おなペット)」て。

リンコが浮かべたクエスチョンマークは、「どうしてここでおなペット?」という事だろうか。
オナペットの意味は「117」で理解していたし。

・ミサキに勝負を仕掛けるアヤナ。久しぶり。
「054」で「いやぁね いつまでも そんなワンパターンなコトしないわよ 子供じゃあるまいし」とか言ってたのに。
それに「067」の初詣で「あなたに勝つように」とお祈りしてるし、
でも「4コマ版」では「次の試験で勝負よ」とも言ってたな。
「081」ではおっぱいおっぱいみたいに「勝負!! 勝負!!」言ってたし、
更には「100」ではダーツ勝負を持ちかけてるし。
つーか久しぶりじゃねえよ。

正直この辺は「濱中アイ世界での事象」より、「氏家先生が話を構成する上での都合」って印象が先に来た。
再び勝負ネタを始めたのは「なにかと勝負を挑むアヤナ」に変わる特徴を賦与出来なかったから、みたいな印象。
勝負ネタ再来までに3ヶ月近く開いている点もまた、そう感じられる要素かも。
まぁ捨てるのは惜しいネタだと思うので、復活してもらってありがたかったんだが。

・アヤナの胸の谷間に消しゴムを挿入するシーン、中村の指が6本あるよね? 中指らしきものが2本。
それとも谷間へ向かう方の中指はただの空間なんだろか。それを俺が中指に見間違えているだけのかなぁ。
それにしては制服の一部が指で隠されたような描写に見えて、やはり指だと思うのだが。

っていうかこの手の形、指が何本だろうと相当無理があるような。
小指と薬指は特に無理。再現を試みたけど出来ないです。



120 緊急送別会

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・本編とアオリ文との落差を感じられた回。
「全部話します〜」 → 全部は話してないよねえ?
「微妙な気持ちにはキッチリ決着をつけた〜」 → 気持ちが変わったわけでもないんで、今回決着付けた訳でもないような。
マンガとしては今回がケリを付ける時になったけどさあ。

・中村からの餞別に、ハートマークを飛ばして応えるアヤナが可愛らしい。
つーか氏家マンガでハートマーク飛ばす描写なんて滅多に見ない。他には「大好きっコ♡お兄ちゃん」くらいだよ。
他は妹は思春期で、アキが出していたくらいか。
そんな珍しい表現使って強調されるほどに、アヤナは凄く嬉しかったんだろうなあ。まぁその餞別の中身はナスだったんだけど。

しかしこの茄子、実は「120」最大の見所とも言えるネタになっているんだよ!

ナスを ナスをどこにツッコム気ですか!?

ツッコミナスを受けて描いたネタとしか思えねえええええッ!
野菜を使った下ネタって、氏家ト全作品では滅多に無いぞ!
氏家ト全氏と久米田康治氏との超貴重コラボレーション!
氏家氏周りには他漫画家さんとの交流痕跡を見られないので、こんな自発的やり取りは期待できないと思っていたよ。

ちなみに画像は、濱中アイは週刊少年マガジン2月8日発売号のもので、さよなら絶望先生は同誌1月11日発売号のもの。
週刊少年ジャンプ1月23日発売号「テニスの王子様」(氷の世界)が、
同誌2月13日発売号「もて王」でネタにされていたくらいだし、時間的にも間に合うんじゃあないかと思うのだがどうか。
まぁ偶然にしろ意図的にしろ、奇跡的コラボだ!

・リンコからの餞別は、付け乳首。
これって「083」でリンコが中村からもらったのと同じ商品なのでは。値段まで同じだし。
贈答品に選ぶくらいだし、リンコは付け乳首を気に入っていたりするんだろうか。

・オチのためだと分かっちゃいるけど、6ページ目からのリンコの扱いがひでえ。

「お姉様には多くのことを学ばせてもらいました」
「濱中先生はよく食べるので 料理のしがいがありました」
「天野さんはいいライバルとして競えました」
「小久保君にはたくさんセクハラされました」
「的山さん窓閉めてくれる? 花粉入るから」

リンコをスルーして旅立ちの言葉まとめはじめてたし。何とかならなかったのだろうか。

・ちなみにこの回で「アヤナが主役」と言える話はラスト。
第2回人気投票の結果って、あんまり反映されなかったよなぁ。アヤナが1位だったのに。

また、2005年4月30日放送「ランク王国」における濱中アイ3巻紹介の
「うっかりすると、登場人物の恋愛関係に気を取られがちですが〜」にも現れてる通り、
中盤以降は恋愛感情みたいな要素が盛り込まれてきていたわけだけど、
アヤナ主役話ラストに伴い、「ミサキ → マサヒコ」以外の恋愛感情話もラスト。
正直この展開はあまり好きじゃあなかったので嬉しいね。

っていうか恋愛話も恋愛物も嫌いなわけじゃあないけれど、
マサヒコはミサキとしかくっつかないと分かりきってるこの濱中アイで、
今回みたいな「アヤナはマサヒコに恋愛感情を持ってるの?」とかの感想を抱かせるよう仕向けたような、
「誰と誰がくっつくか?」とか恋愛物ぶった話をやられても俺はつまらないなぁってだけです。
そんなの読者の方で勝手に妄想するからさあ。
まぁ恋愛物自体、なんていうか、こう……きっちりしていないから、そこまで好きでも無いんだが。
濱中アイにおけるミサキとマサヒコの関係みたいな恋愛話なら中身次第。きっちりしてるのが多いからな。
妹は思春期だと、シンジが「誰と付き合うか」とか意識し始めたら嫌だなあ。今の在り方なら好きだけど。

ちなみに氏家先生は、単行本4巻作者コメントや、
2004年ヤンマガQ&A『もしも恋愛映画を撮るとしたら、ヒロインに選ぶのは? → 恋愛はあんまり‥。』に見て取れるように、
そういうのが大好きって訳じゃあない様子。

・大オチのジェンダーフリーは微妙に意味を間違えているような気が。単に「性別不問」って意味合いもあるらしいとはいえ。
勿論ここでは「好きになった人が男でも女でも気にしない」って解釈の使われ方だと分かっちゃいるけどさ。
っていうかリンコ(女)とマサヒコ(男)なんだから、そもそもヘテロ・セクシュアルじゃん。
まあ俺は「ミサキとリンコのカップリング成立もある」と示唆した発言だと妄想しておく。……ひどい妄想だ。


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