101 新しい自分

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・中学生時代以来、今まで1度もスカートを穿かなかった中村。当然濱中アイ開始以後もしかり。
こういう「注意して読めば気付いたかもしれない連載初期から張ってあった伏線」ってのは超好き。
たとえ偶然の結果を後付けしたに過ぎなくても好きなくらい好き。

つーか実際、氏家ト全氏は意図して中村にスカートを穿かせていなかったのだろうか?
キャラの持続する詳細設定が少ないからどうにも疑ってしまう。
でもいちから読み返して服装を確認したとも思えないし、やはり意識しての事だったのかなあ。

・再度登場、中学生中村。
「034」の時とはえらく違うが……やっぱり「034」は美化した思い出だったのかな。
豊田と付き合う前なのか後なのかが気になる。
「なんか中村先生らしくないです」とはリンコの言だが、豊田と付き合って「攻」になる前の中村に思えるな。

・「その日アノ日だったのよ」にミサキは反応し、マサヒコは疑問符を浮かべ、
「ホントいろんな意味で新しい自分を発見できたわ」にマサヒコは反応し、ミサキは疑問符を浮かべるのが面白かった。
みんなが同じ反応じゃないってのは良い。

しかしあれ。羽根はえてたら本当に恥ずかしさが違うものなんだろうか。謎だ。

・中村より太いとは認めたくなかったらしいアイ。そりゃあれだけ食べてて痩せている訳は無いだろうに。
つーか最初、6ページ目のパンツはアイのものだと誤読した。パンツ脱いでても中村のズボンを穿こうとしたのかと。



102 天野風花嫁修業

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・マサヒコ母の変貌ぶりがよく分かる回。
「ちなみにうちの主人の場合この格好で出迎えると癒されます」とメイド服を出してきたことに始まり、
ミサキの家事相談から「つまり口技ね」との結論を導き出し、
最後は「だいたいこっちだってマズいもん飲まされてんだから」と下ネタを堂々披露。

「003」でチューブトップと短パンを貸すくらいのキャラだったのに、
「010」で息子ほっぽってカラオケで一晩過ごす豪快な性格が、
「028」で全裸で平気なほど大胆になり、
「030」でエロ本の話題を出せるようになって、
「042」で「ウチの息子のムスコ」と下ネタ飛ばしたり
「049」で息子が押し倒されるのに「あ やっぱ父親似だ」と胸を撫で下ろしてたりしてたら、
「069」で自分がエロ本持っててしかも息子に隠し方を指示するようにまでエロくなって、
「078」で「母さんはエロ断ちしてください」と言われる立派なエロキャラに。

今なら「006」の「男の子は3時間ごとにスッキリさせないといけないって」のボケにさえ乗ってくるんだろうなあ。
「005」の「女を泣かすとは何事だ!!」と、
「115」の「女泣かすな 鳴かすのはいいケド」は同一人物の発言だと思えない。
そのうち妹は思春期の小宮山先生レベルになりそうだ。

・マサヒコ母の胸の大きさが変化しまくり。
2ページ目では巨乳なのに、4ページ8コマ目ではすっかり平坦に。
いくらなんでも乳描写にこだわってなさすぎだろ。

・「結局 全部取れちゃって‥‥」「アヤナに頼めよ‥‥」は、真っ当なツッコミとリンコの天然加減に笑えた。

・マサヒコ母は結婚前に妊娠していたのだろうか?
そう思ったきっかけは、マサヒコ母の「で 主婦暦15年の私に家事指導を仰ぎに来たと」のセリフ。
この時マサヒコが15歳で、出産まで1年弱だから、主婦暦15年だと妊娠時は主婦じゃなかったって事になるのでは。

確かめてみると、マサヒコの生年月日は1990年7月1日。
「102」はリアルタイムショートギャグだから発売日と同日の2005年9月21日だとして、
主婦になったのはその15年前の1990年9月21日。

主婦になったのはマサヒコ誕生後って事なのか?
まあ「結婚後しばらく働いていた」とか他の結果を導ける可能性も幾らでもあるけれど。
でもどうせ「マサヒコが15歳だから主婦暦も15年になるなぁ」と、あまり考えず言わせたってのが真相なんだろうけどな!

・「第75新人漫画賞しめきり目前!!」のページに、「女子大生家庭教師宿田アイ」のネームが掲載されてた。
それだけでも完成前原稿を見られて嬉しいわけだが、
なんとネーム段階での名前は宿田アイではなく、濱中アイだったことが判明。

苗字が「宿題」とかかった宿田になったのは、きっと編集者の提案とかなんだろう。
だってあれ、濱中の苗字になった濱中おさむは、氏家ト全氏が心からエールを送っているスポーツ選手なんだもの。
自分から「濱中」よりも「宿田」を優先するとは考えにくいよ。



103 ハマナカハマる

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・連載時の感想では、リニューアルされた週刊少年マガジンホームページ「マガメガ」の濱中アイ関係について触れてた。
当時の日記を見るに「作品&キャラクター紹介」「第一話閲覧」「壁紙」、
「パズル&記憶力ゲーム」「単行本紹介」「作家プロフィール」がリニューアル当初のコンテンツだったようだが、
2006年3月現在のコンテンツはそのまま全く同じ。神経衰弱ゲームも濱中アイには無いし。

更新されてるページは特に無いようだ。流石にコミックス紹介は更新されたけど。
……って、作品紹介の「女家庭教師濱中アイ」との脱字が修正されていなければ、
作家プロフィールの「濱中アイ1〜4巻(以下続刊)」が5巻に更新されてもいない! やる気無さ過ぎだろ!!

・便座にはまったアイ。
上がった状態ではなく、下がった状態ではまった。どれだけ小ぶりなお尻だよ! っていうか痛そう。

・リンコが身にまとっているものは、洋服と言うよりもはや布だと思うんだ。

・アイがやたらと卑猥。
「膜まだあるのにー」のセリフとか、「もう肩抜けてもいいから思いっきり引っぱって――!!」のコマとか卑猥。
トイレを我慢しているシチュエーションも、便座にはまって内股ぎみに開いた脚も、口を大きく開いた泣き顔も、どこを取っても卑猥だ。

大オチの体位もそのままで充分に卑猥すぎる。もう卑猥。超卑猥。
ただ緊張弛緩とともに尿道まで緩んでしまいそうで危険。尿を浴びるのは勘弁願いたいが……それもある種の人には卑猥なのか?



104 正しい学園生活

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 豊田セイジ

感想
・10月になってから僅か5日で2回も遅刻したリンコ。しかも3回目の遅刻はその翌日。9月は5回遅刻したんだとか。

・マガジンとヤングマガジンの読者層は、ほとんど被っていないのか?
中村の足コキネタにはそんな事を考えてしまう。

要するに今回の足コキネタが、2005年ヤンマガ41号掲載妹は思春期Vol.163の「足の速い女」と、
ネタもネタ振りも構図まで一緒だったという話。
「妹は思春期と濱中アイ、両方読んでいる人は少ないから同じネタを使ってしまおう」と考えているのでは、とも思いたくなる。
しかしそれならそれで、被っているネタがもっと多くなるだろうし、
今回のように下ネタが少ないのも不自然か。上の仮説なら、被らせてでも下ネタを増やすよなあ。
単純に「ネタが思いつかないから使いまわしている」とかが現状なのだろうか。

ちなみに実際、平均年齢で考えるならマガジンとヤンマガの読者層は被っていない。はず。
マガジン読者層は20歳未満、ヤンマガ読者層は30歳前後が平均年齢のはずなので。ソースはどっちも1,2年前のだけど。

ところで今のマガジン読者は、足コキを知っているのだろうか。俺そんなプレイ高校生の時でも知らなかったなぁ。
それと豊田先生の言う「属性」の意味も理解しているのかな。
ツンデレよりかは一般的だろうけども、「フェチ」とかの方が通じやすいように思う。

・中村は学生時代、陸上部に所属していたそうな。マラソンで3位に入賞した経験もあるとのこと。

・大オチの「猫耳+八重歯+しっぽ+ご‥ごめんなさいにゃ!!」リンコはあれ、
豊田先生的には、リンコ自身の耳が見えてしまってるからダメだったんじゃないのかなーと思うんだ。
やっぱり耳が4つあるってのは不自然だものねえ。っていうか猫耳の時点で不自然なんだが。

あと尻尾が動いているのは気になるな。
垂れ下がっていたはずなのにいつの間にか上がっているし。
どういう仕組みで動かしているのだろう。まさか少年誌じゃ描けないような仕組みになってるのか?



105 弱い人たち

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 豊田セイジ

感想
・「長所は勝つまで挑戦しつづけることです 短所は特にありません」
1ページ目からアヤナの凄いセリフ来た。
「そのモノをはっきり言う性格も長所なんだろーケド もう少し言葉選ばないと短所になるぞ」の忠告に、
「?」とマジで分かってない様子なのも凄いな。
その自信満々さが短所っていうか……まぁまだ中学生だしな。その辺の機微は心得ていないのも当然なのか。
完璧超人だったら嫌だしなあ。

「人間弱点があった方が可愛げあるし なによりギャップに萌える」とは中村の言葉。至言だ。
マサヒコは「最後のは聞き流せ」とか言ってるけど、こりゃ真理だ。

・「でもセイジの言う通り短所ありませんってのは印象よくないわ」
学校で、しかも一応生徒と家庭教師の関係での会話なのに、豊田をセイジって下の名前で呼ぶ中村。
普通に公私混同してしまうラブっぷりが伺いしれる。

・「私食べても太らない体質なので」とアヤナ。
そういえば「049」でミサキはアイスの食べ過ぎて太ったかもしれないのに対し、
アヤナはゴロゴロしていて生活習慣の乱れで太ったかもしれないんだっけ。
つーか今更だが、「アイスの食べすぎ」とかいう中学生らしい理由が可愛い。

・「的山さんはだいたいわかるからいい」とかアヤナひどい。
「075」リンコの「アヤナちゃんも悩むことあるんだね」並みの残酷発言。

・アイ&ミサキ&リンコの3人逃亡は笑った。

・「短所は耳のウラです」のありえなさが可笑しすぎる。かなりツボ。どんな短所だよ。
「嫌ですよ 恥ずかしい」のアヤナも良し。こういう顔が出ると「氏家作品読んでるなぁ」って思う。

・アヤナの性感帯は「耳の裏」、
マサヒコの性感帯は「ワキ」、
アイの性感帯は「内もも」、
ミサキの性感帯は「首すじ」、
リンコの性感帯は「へそ」。
っていうかそれを逃げる暇すら与えずに一瞬で調べ上げる中村が凄まじい。プロ並みのテクニシャンっぷりなのではと思う。

あと中村自身の性感帯は「豆」とのことだけど、その意味を理解できるマサヒコの知識も凄い。
それとも今の中学生は、豆が身体のどこを指す隠語なのか普通に理解できるんだろうか。

・6ページ目の頭に大オチが来ない構成なのが良かった。ああいった構成多すぎて食傷気味。



106 男は大の字

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ

感想
・今回「106」の感想は困るわけだが。
感じたままに書くならば「小さいパーツが連続して配置されているだけ、って感じで微妙でした」なんだけれど、
さすがにこれじゃ説明不足だよなあ。

そりゃ面白い回の濱中アイだって複数のパーツに分解できるのだけど、
面白い回はそれぞれが上手く組み合わさって、一つの大きな流れを生み出しているんだよね。
もちろん個々のパーツが面白いことも重要だけど。
しかし「106」は「中村がボケるけど誰もツッコミ入れてくれない」という展開のせいもあり、微妙な出来で残念だった。

・スカートで登場中村。スカートを穿いた中村を見られるのは、この「106」と「101」だけ。

・普段からリンコは22:00に寝ているんだろうか。小学生かよ。
「隣りのお父さんとお母さんの部屋がパンパンギシギシうるさくて全然眠れなかったんです―――」との事だが、
リンコ部屋とリンコ父母の部屋は隣接しているのか。
っていうかリンコ母やミサキ母って再登場しないのかなぁ。
書いてる現在「124」だけど、「125」では登場してもおかしくないと思うんだけど。

・アイの口元に反転した「←入」は感心。全く予想付かなかった。

・中村の「てゆーかだれかつっこめよ!!」には、
どうしても妹は思春期の「え? ドコに? ナニを?」を思い出してしまう。

・そして今回は、「100」で開催された人気投票の結果発表があった。 という訳で以下結果。

若田部アヤナ902Point
天野ミサキ788Point
的山リンコ697Point
濱中アイ601Point
中村リョーコ376Point
小久保マサヒコ210Point

計 3574票。
前回の3200票から、374票のプラス。
キャラの並びは、6位アヤナが1位に抜き出た以外に変動は無し。
前回との票数差は、

アヤナ  +640
ミサキ  +2
リンコ  +32
アイ   −17
中村   −43
マサヒコ −195

マサヒコの下降が激しすぎる。
単純に考えて、前回投票者の約半分が今回は投票しなかったって計算。
「100」の編集者の発言によると男性読者が増えてきているそうだが、
それに反して何気に多かったそうな女性読者が減り、マサヒコへの投票数も少なくなったのだろうか。

「072」の感想で、「現在「090」から思うに、人気投票結果はキャラの登場回数に反映されているようだ」と書いたが、
これを書いている「124」から見ると、この第2回人気投票結果はあまり反映されなかった模様。
すなわちアヤナが1位を獲ったとは思えない登場頻度。「106」以前の方が目立っていたような。

そしてインタビューは相変わらず人気投票の話題に終始。氏家ト全氏も相変わらずローテンション。

――ええ‥‥て、正直この漫画、本当の主人公はいったい誰なんですかね。
氏「濱中アイ‥‥じゃないですか? たぶん」
――あ! 今、たぶんって言いましたね!
氏「マサヒコとも言えなくはないんで‥‥」
――マサはビリッすけど‥‥

この部分のぐだぐださには正直笑った。



107 ワンコ物語

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・タイトルでマンガ「ハトのおよめさん」の「だめだ不自然だ…… しかも地味だ」というセリフを思い出したけど、
実際はきちんとワンコの物語だったお話ですよ。

・それはともかく、開幕のアイのボケが凄い。
思春期男子とのコミュニケーションにエロネタ言ってたのが、
いつの間にやらアイ自身が思春期男子みたいな発想するにようになってるよ。
それともこれまでの付き合いから「マサヒコ母にはこういった会話が好ましい」と考えたのかな。
マサヒコ母もまた思春期男子のような思考回路なのだと判断してさあ。
思春期男子の思考回路で考えるなら、「アイ自身がバター犬を飼いたくて使用感を尋ねた」ってところになるけれど。

・小久保家にナナコがいた理由は、
「実は昨日散歩させるの忘れちゃって 今日 散歩がてら連れてきたんです」だとか。
毎日散歩させている訳ではないようだ。

・あまり関係ないけど、発売日翌日にリンコ ふたなりで初めて検索があった。
これは3ページ目リンコの「チンチンですちゃんと立ちます」発言を反映しての検索なんだろか。
セリフを男性器だと受け止めた場合のチンチンの主は、マサヒコじゃあなくリンコだと考えられるものな。
アイ「あー それそれチンチン見たい」、
中村「それじゃ今から立つとこみんなで見ようか」だけならともかく、直前のリンコの発言を含めたなら、
マサヒコのものだとする状況にはならないだろうと思うのだがどうか。いや、どうかとか発展させるような話題じゃないが。

あとこのネタの扱い方は上手いなぁと思った。
言葉を直接かけてはあんまり過ぎるし、アイ辺りに言わせるにしてもベタ過ぎる。
それを壁越しに聞こえてきた会話ってすれば不自然さもあんまりさも消えるし、
発言状況も見えないから妄想も膨らむしで良いとこ取りじゃん。上手いなあ。

・アイの「こんなかわいいチンチン見たの初めてー」は下ネタなのかどうか。それが問題だ。
下ネタじゃなくても不自然さ皆無のセリフなんだけど、
下ネタ100%のセリフと受け止めることも出来てああ怖い。
何故怖いかって、そりゃもし下ネタならこんな残酷な発言はそうそうありますまい。天然発言だったのかどうか。
中村だったら確信犯的に言っただろうなあ。

・露骨に下ネタっぽい発言と大オチに挟まれて流されてるけど、何気にきちんとナナコを調教した中村は何者なんだ。
相当犬の扱いに慣れているって事だよなあ。昔ペットを飼っていたのか?
それとも後の「111」で明かされる生活の副産物なのか?

・大オチは四つん這いリンコよりもナナコに目が行った。この後姿なんか良いなぁ。
まあそれはどうでも良いんだが、やっぱりアイの考え方は間違っているよな。
だって同性愛カップルだって調教はするだろうしなあ。
それともこれは「アイにとって、女性同士での性行為は考えも付かない行為です」って描写なんだろか。
もしそうなら、妹は思春期のマリア先生辺りに遭遇しちゃったなら大変な事態に陥る危険性がありますよ。



108 まぐろ

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 天野ミサキ マサヒコ母

感想
・連載初期の顔ぶれだけが揃った「108」。登場人物はすなわちアイ、マサヒコ、ミサキ、マサヒコ母。
おまけにミサキは1ページしか絡まなかったため、進行は実質「001」と同じキャラのみとも言える。
加えて「アイが小久保家に泊まる」という、これまた初期の「010」にもあった展開。

しかして昔懐かしい印象は受けず。
それはギャグのあり方やキャラの設定やらは昔と変わっているから。
「昔懐かしいシチュエーション」+「最近の展開」=「今と昔との変更点がくっきり明確」との印象。
1ページ目マサヒコのリアクション、「ありゃ またオレの意志とは関係なしに話が展開している」のやる気の無さとかどうだ!
かつては驚き戸惑っていたのに、今や達観したようなリアクションの薄さで、もはや導入部にしかなってない。
胸の谷間を見て鼻血を出していた2年前のマサヒコとは大違い。今じゃあ全裸でも見なきゃ鼻血を出さなさそうな感じだよ。

マサヒコ母の立ち位置もまた違う。
大オチには「001」「008」の鉄拳制裁再びかと思いきや、今やしっかり下ネタキャラへと転向。
「マサヒコ母的には、親しくなったら下ネタOKなんだ」とも考えられるが、それだってどう考えても後付けだしなぁ。
っていうかマサヒコ父の存在が華麗にスルーされてるな。出張中だったとか脳内補完しておくか。

アイの天然っぷりは昔から変わっていないけれど、その質が下ネタ寄りになったのがかつてと違う点。
ミルクのボケは今のアイでしか出て来ないだろう。

・氏家ト全氏が覚えていないだけだろうけど、マサヒコは携帯変更しすぎだと思うんだ。
「068」「077」「094」「108」と4回出て、
細かく描かれていない「094」を除いた3回が3回とも携帯違う。一度濱中アイの設定資料を見てみたい。

・アイの「明日祝日だし」と、ミサキの「実は明日の授業で確認したいことが――」はどう読んでも矛盾しているのに、
単行本化に際しても修正されなかった。
ちなみに「098」での日付の矛盾は、単行本でしっかり修正。

某2ch濱中スレでは「ミサキはどうにかしてマサヒコの声を聞きたかった」だの、
「明日の家庭教師の授業という意味なのでは」だのの説が唱えられていたが……
これは意図されたセリフであって、間違いでは無いのだろうか?

・牛乳の話題が挙がったので例の「おいしか牛乳」が登場するかと思いきや、
小久保家はおいしか牛乳ではなく「自然牛乳」だった。ここに来て別ブランド登場。

・「マサヒコ君だっておかずに決めていたものが なかったりすると萎えるでしょ!?」
「なぜだかその質問には返答しかねます」
これは迷うだろうなあ。アイはどっちのつもりで言ったおかずなんだろ。
この勢いの良さは食物のおかずから出た反応とも思えるけれど、あっちのおかずでもアイなら威勢良く言い出しそう。

・牛乳雑炊に顔を突っ込むアイ。いや、火傷するって!
あと、今から食べる食べ物を目の前にしながら眠るアイってのは珍しい。よほど眠かったのか。

・マサヒコ父母の部屋があるのは2階だったはず。
それなのにマサヒコ母がトイレへ行くため1階に降りたという事は、小久保家のトイレは1階に1つだけあるものと思われる。



109 核心を突いた彼女

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・この「109」以降、2ページ増の8ページ構成。
今回の巻末コメントは「ページ増えました。最後までがんばります。」なので、
やはり決定済みの終了時期に影響された、単行本のページ数調整を狙った増ページと見るべきか。というか実際そうだった。
とりあえず今回はネタ間のインターバルが長くなり、詰め込んでいる感じが消えて好印象。

・「ああ親戚の女の子に誕生日プレゼント贈りたいんだケド 今の小学生の好みさっぱりわからんから」
マサヒコの親戚の小学生の女の子。どういった間柄だろう。
従兄弟か従兄弟の子供あたりが一般的なところかな。っていうかそれだとマサヒコ母かマサヒコ父に兄弟がいるってことになるが。
そういえば氏家ト全作品に小学生って出ないな。出てもモブキャラ。幼稚園児、中学生、高校生、大学生はカバーしているのに。

・意外に思ったのは、リンコとアヤナの2人連れ。
アヤナってリンコと2人だけで出掛けるのだなぁ、と。
「なんだ日曜日の予定って小久保君とのデートだったの」発言からするに、
元々はミサキ・リンコ・アヤナの3人で出掛ける予定だったろうにしても、
アヤナ1人ではリンコのボケ応対に疲れるからとかで、2人で外出したりはしないだろうと勝手にイメージしてた。
「嫌々ながら」とか「リンコのボケに振り回されてる」って様子も無いし。一層意外。

あとアヤナの控えめな別れ方が何気に良い。
このマンガ大きく手を振ってさよならする場面が多いせいか、印象に残った。無表情なのも珍しいなあ。

・「ちょっと寄り道していかない?」とミサキが寄った場所は、縁結びに縁起がいいという駅前の公園。
4ページ目ではスルーしてるようにしか見えないのに、そういうポイントはしっかりチェックしてるのな。
まぁその思いは縁結び効果で逆に先送りされてしまうんだけど。

ちなみに駅前の公園の名前は「えきまえの公園」。えええええー。笑ったけどこれ投げやり過ぎだよ。

・今回重要なのが、マサヒコがプレゼントしたネックレス。
ミサキは当然嬉しいわけで、今後の話の中でもちょくちょくこれ付けて登場するように
設定変更。設定更新か。つまり設定変化ポイント。今回のエピソードにはギャグマンガキャンセルがかかっていないって事ですよ。

・「青カンスポットなの あそこで盛り上がってから次行くのがパターンね」
これって中村自身がそのパターンの経験者だからこそ出来る発言だよなぁ。
というか中村が思い描く中学生にとって青カンは普通の性行為となのか? それとも大オチの展開を予想しての言動だったのか?

・今回の大オチは実にえげつないな……えげつないというか、とても直接的だ。
「イカしてソーロウ」というか「みこすり半劇場」というか、ネタの使い方はともかく、
やってる行為もその描き方も少年誌で描いて良いものなのかと、普通にびびった。ヤングマガジンじゃなくて週刊少年マガジンだよ?
「050」のエセ青姦ではなく、「065」のエセ膣内射精でもなく、本番行為そのもの。
氏家ト全氏にとっては「あまりにラブ展開寄りになりすぎたから」とか、バランス調整か何かだったのかもしれないが、
これはちょっと危なすぎるよなあ。

・そういえばタイトルの「核心」ってなんだったんだろう。
ミサキの告白の意味なら、核心を突くまでには至らなかったし。
アヤナの「小久保君とのデート」発言くらいしか思い当たらない。それともリンコの「お散歩プレイ?」発言?



110 スポーツの祭典

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ カチューシャ娘 戸川ユキ 豊田セイジ

感想
・一言で総括するなら、「110」はモブキャラ祭。
戸川ユキやマサヒコの友人メガネ男子に加え、「092」に出た女性体育教師までもが再登場。
そして超久しぶりのカチューシャ娘も登場だ!

カチューシャは付けていないけど、このポジション、この顔つき、この身長はカチューシャ娘以外にありえねえ!
実に35話ぶり! 素敵じゃないか! 1コマしか出番なくて、セリフも無いけど!
カチューシャを外しているのは体育祭だからかな。
まあ俺としては、カチューシャ外しておでこが強調されたこっちの方が嬉しい。おでこ万歳!

そういえば3ページ目とか、金髪モブキャラが微妙に増えてきているな。初期は滅多にいなかった。

・6ページ目の中村のボケに反応する役にアヤナが来るのは珍しいような。
っていうかアヤナは中村のボケをどう思っているんだろう。それと今はどんな心境でお姉さまって呼んでいるんだろうな。
そこの所を詳しく描いたエピソードを読みたいなぁ……って、現在「124」まで来て言うのもアレだけど。

・「結局ウチのクラスは3位という微妙な順位で幕を閉じました」ってあるけど、
東が丘中学校って一学年3クラスじゃなかったのか。
3組までしか存在確認できないせいか、3組までしかないものと思い込んでいたよ。
あ、「031」ので2年3組クラス名簿の両側にも他の名簿が貼ってあるから、少なくとも4クラスはあるんだろうな。

・今回は随分と特殊な構成だったのに、ネタも展開も世界観も余裕を持って描かれていて良かった。
6ページでも上手くすればきちんと展開できるんだよなあ。

というか今回、どう見ても6ページ目が最終ページの構成だよね。
6ページ目以前と7ページ目以後では大きく場面転換していて、見事な6ページ+2ページの構成。
「109」でページ数が増加する以前に描かれ終わっていた回だとしか思えない。

・大オチは完全に予想外。感心したし笑えた。
ネタ自体も良かったし、後に続く豊田先生とマサヒコの掛け合いも良し。
っていうかこれにツッコミ入れられるマサヒコはどうなのか。
手で目元を隠すのが下ネタだって事は、他の下ネタと違って実際にエロ本・風俗雑誌を読みでもしないと分からないよなあ?


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