091 ゲームの達人

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 的山リンコ マサヒコ母

感想
・家庭教師中にゲームかよ! と思いきやどうやら3時のおやつタイムだったらしい。
休憩時間が何分なのかは不明だが、そんな僅かな時間にまでゲームをするマサヒコは相当にゲーム好きらしい。

・「ゲームにだっていいトコありますよ――」「例えば?」
「横文字が多いので英語を覚えられます アサシンとかホーリーとかエクスプロージョンとか!!」「すごく限定されるね‥‥」
あああ鬱になるな。
ゲームをきっかけとして得たものは数え切れないけれど、ゲーム自体から得たものってどれだけあるだろう。

・例によって天然に卑猥な服装のリンコ。
ゆるい服だし、ちょっと前かがみになったら胸元が丸見えだよなこれ。

っていうか「082 えせわらしべ長者」でリンコ母のまとめと推測を書いてから、
リンコ母がこれらの胸が見えてしまいそうな服を選んだ気がしてきた。
男子生徒の家で家庭教師を受けさせているのも、不安がっていないどころか喜んでいるんじゃないのかとか妄想が止まらない。

・マサヒコの誕生日を間違えて覚えていたアイ。「069」でマサヒコ自身が答えた誕生日は8月1日。
「アイはリンコ並に天然で、間違いを指摘せずアイの気持ちを傷付けないマサヒコは優しい人なんだ」って描写……じゃないよなぁ。

と書いていたら誕生日は単行本4巻で7月1日へ変更になった。
そりゃ今回「091」の修正にはアイのセリフ丸ごとの修正が必要なのに対し、「069」なら一文字修正すれば事足りるもんな。
という訳でこのやり取りはごく普通のものに変更。アイはちゃんとマサヒコの誕生日を覚えてましたー、と。

何にせよ、氏家ト全氏も編集者もの制作サイドが設定を細部まで作りこんではいないと明らかになった場面。
他にもドア関係には絶対設定が用意されていないよな。
もっとも「017」で浴衣を脱がされかけたミサキが「046」で一人だけ浴衣に着替えていなかったり、
「056」がきっかけとなってミサキがアイの呼び方を変えていたりと芸が細かい一面もある訳だが。
まぁキャラクター設定やらを深読みしすぎるのはあんまり意味が無いんだろうけど、この濱中アイコンテンツは続けるんで。

・ベタながらも「面白いわよーストレス解消にもなるし これ 股にはさむと」や、
「でもそれは振動しないから」「てゆーか入りませんよぉ」にも笑ったわけだが、
最後の大オチにはもっと笑った。
エロゲーなのは読めたけれど、それを投げ捨てるマサヒコや、マサヒコ母が拾うのまでは想像できなんだ。
「息だけじゃなくて ダブルで抜け――〜あぁっ!!」のセリフをアイに言わせたのも良い選択。これが中村なら親父ギャグ臭が強すぎる。

しかしマサヒコのオカズは父親所有のPC内にあるんじゃないかと考えてたんだけどなぁ。
エロゲー投げる素振りから見るにPC内にもオカズは無い様子。
エロに心動かされてはツッコミ役にならないからとはいえ、本当にエロ本も何も持っていないっぽい。
設定としては存在しないだろうが、「マサヒコはオナニーもしていない」って氏家ト全氏は考えていそう。

・エロゲーのジャケ絵がミサキに似ている訳だが。偶然似てしまったとは考えにくいキャラ造詣。
「大好きっコ♡お兄ちゃん」とのタイトルも、
「056 幼なじみの真髄」にてミサキにおにいちゃんと呼ばせたことと関係しているのではないだろうか。
少しでもミサキを意識させようとかの意図でさぁ。アイは「マサヒコの好みのタイプはミサキ」だと考えているのかも。

しかしこれ、アイが選んで買ってきた訳だよな。
「GEKO」という名のゲームショップがどんな店かは不明だが、少なくともエロゲーコーナーには立ち寄った訳だ。
「004」ではエロ本から逃げ出していたくらいなのに「069」でエロ本を持ってきたりと成長したんだなぁ。

・「最近イマイチ‥‥」って、マサヒコ母は最近もしているのか。そうか。
まぁそりゃ見るからにまだ若いしな。色々溜まるだろう。



092 僕たちは体位なんて知らない

登場人物
小久保マサヒコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ 戸川ユキ 豊田セイジ

感想
・視覚的にとみにエロスなお話。
氏家ト全氏の適当な胸描写と、アヤナの胸が腕やフキダシなどの障害物で隠されていて少しはエロス控えめだが。

だがやはりエロい。 スクール水着で大きく開かれた鎖骨周辺や2ページ目下段ミサキの脇や5ページ目アヤナのM字開脚とかエロい。
とりわけ6ページ目アヤナのお尻は淫猥だ。少年誌らしい乳房が露わになるエロじゃないが、それに並ぶエロさ。
つーかこの押し車の体位、マサヒコの膝が股間に当たっているようにしか見えないしな。

・3コマしか登場していないけど、存在感をしっかり出してる戸川ユキ。
うち2コマで表情付いててモブキャラとしても役目を果たしていて、ちゃんと自己を主張していたからか。

・女性体育教師初登場。3コマしか出てませんが。
セリフも「どーした?」「そりゃいかんな保健室に行かんと おーい保健委員――」
「なんと」「んじゃ男子の保健委員は――」「とゆーワケで彼女を保健室へつれてってやって」の5つのみ。
名前などは一切不明ですよ。完全なるモブキャラです。

・3年1組保健委員はマサヒコとアヤナ。
「081」でミサキがクラス委員になったけど、よもやマサヒコとアヤナが同じ委員になるとはねぇ。
ミサキとしてはクラス委員をアヤナに譲っておくべきだったとか思ったろうなぁ。とか。

・リンコの脇役の仕事が超ステキ。
「今 アヤナちゃんの足がコキっていいました!! 足コキです!!」は不意打ち過ぎて超笑った。完全予想外だった。
思い付きを空気読まずに発言した「これだけ薄地だと背中に胸の感触直に伝わってくるね」のセリフもリンコらしくて見事。
5ページ目の時間経過空白埋め2コママンガも、本編のボケ&ツッコミを活かせているテンポの良い付けあわせじゃない?
スポットライトは当たってないけど今回のリンコは輝いているな。

・「2人の息が合わないと 一緒に行くのは難しいよ」で「行く」を「イク」と勘違いするのはアイやリンコの役目だろうに。
アヤナがセクハラ発言かと受け止めたのは意外だった。受け止めた後、ドン引きするという対応はアヤナらしいと思ったけど。

・アヤナは胸がコンプレックスだとが語られました。
今までは柱の登場人物紹介に「悩みはやや大きな胸」とあっただけで、本人の口から出たのはこれが初。
それらしい描写だけなら今までにもあったけど。「064」とか「068」とか「075」とか。
っていうかそれらの話を見てると、胸がコンプレックスになったのはリンコやミサキのせいにも思えるな。

・「081」以来の出演、豊田セイジ。
格好良くなった次は可愛らしくなっての登場ですよ。つーかなんだこの両手広げて止めるポーズ。リンコ辺りがするポーズだろ。

・中村は未成年の頃から飲酒していた模様。
「058」「059」を見るに豊田と付き合っていたのは成人前までらしいし(「あの時はおまえがいつも制服だっただけで」とか)。



093 面接日和

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 的山リンコ 豊田セイジ

感想
・珍しくというかなんというか、学生の本分がネタになった話。
1年生の時には家庭教師マンガらしく、成績がどうとか志望校がどうとか学年順位まで挙げてネタにしていたのに。
近頃さっぱりテーマにならなかっただけあって珍しかった。今回はみんな家庭教師らしく生徒らしく教師らしくあるなぁ。

・見逃せないのは1ページ4コマ目でマサヒコがミサキを「ミサキ」と名前で呼んでいること。
「089」をきっかけに呼び方を変えたのは、ミサキだけでは無かったと。
2人の仲がどこまで進展するのかは気になるが、濱中アイは恋愛マンガではないのでこれが最終段階じゃあないだろか。
これ以上に進展するにしても、最終回・最終回付近におけるイベントの一環になるのではないかと思う。

それにしても急に呼び方が変わったことにツッコミは入らなかったのかな?
それともあれか、ツッコミを入れるだろうアイも中村もマサヒコ母も、
「089」で呼び方が変わるような出来事が起きて当然だと思っていたから、ツッコミの必要は無いと考えたのか?

・2ページ目と4ページ目が完全コピー。
この間使われたコマは「アイ×2・マサヒコ×1・中村×1」の合計4コマしかありません。
そんな事態になった理由は、翌月に発売を控えたコミックス2冊の作業だと思われる。つーかそれだろ。

・マサヒコの得意科目は体育だとか。
また、高校入学後に頑張りたいものは勉強とスポーツで、ここ一番では度胸があり心臓に毛が生えていると言われているそうな。
まぁ、面接用の自己紹介なので何処まで本当なのかは謎ですが。
つーかそもそも中村のネタへの前振りですけどね。

・リンコが口に出している英文が危険すぎる。
「らすとさんでー あいうぉんちゅー しーあむーびー うぃずまいふぁざ」って。
これはリンコの英語力を表している描写なのか? それとも制作サイドが誤りに気付かなかったのか?
「021」で、
 2次関数 y=ax−4ax+5が1≦X≧4にお
 最大値4、最小値−10をもつという 定数a、bの値
 求めなさい。
なんて問題の出た前例があるから区別が付きません。

ちなみに英文だと「Last Sunday I want you see a movie with my father」。
「went to」を「want you」に間違えたものと思われる。
これを翻訳サイトに突っ込むと、確実に意味の通らない日本語が吐き出されます。

・いつの間にか内定を貰っていた中村。
顛末が描かれないあたり、マサヒコ達中学生を「濱中アイ」との物語の中心に据えているのが分かる。

・珍しいことに6ページ目に大オチのくる構成じゃありませんよ。つーか大オチ不在。
こういう構成は「082」以来。最近少なくなってきているので希少でありありがたい。

・マサヒコとリンコの志望校が英稜高校であると確定。
また、ミサキの志望校は聖光女学院で変わっていないようだ。



094 桃色将来

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・またもや登場若田部邸。
小久保家、東が丘中学につぐ頻度で舞台になっているような。
アイや中村の若田部一家への誤解は解けたのかとか気になるが、
まぁその辺は何の説明もなくスルーされたままに終わるのだろうな。

・中村の就職先は「いつつば銀行」との事。一般職なのだろうかろうか。
窓口業務を担当する中村というのはどうにも想像しがたいな。赤の他人に下ネタを振ったりはしないんだろうが。

・既に就職活動中のアイ。いくら何でもそれはちょっと早すぎないか?
だってこの時まだ大学3年の夏だろう。マスコミだって始まっているかどうか。
目指す職業は教師とのことだが、教職ならば特別そんなに早いのかなぁ。

出演料もらう方の教師とは、言わずもがなAVの中の教師。
言わずもがなとか書いたけど、某巨大掲示板では分かってなかった人が少なくないようでびびった。みんな純粋なのか。
それはさておき、4コマ版にあったように、酒の入ったアイは本当手に負えなくなるみたい。
今回8つの下ネタのうち、5つはアイによるものですよ。
「思春期の少年のために」とエロネタを覚え始めた純情なる女子大生だったのに、今や少女にまでエロネタ振り撒きまくり。

・ミサキの将来の夢は看護師。動機は「この前テレビで見た医療番組 すごく感動しました」。
アヤナの将来の夢は保母さん。動機は「私は子供が好きなんで」。
リンコの将来の夢はファッションデザイナー。動機については明かされてないですよ。
「075」のファッションスタイリストから変わった理由は「むいてないと言われたので」。

保母さんアヤナのエプロンに「CHILDREN」とか書いてあるのが受けた。そのまますぎるよ。

・「若田部の家って微妙に遠いんだよな」とはマサヒコの言。
小久保家・若田部家の地理情報はこれまで、
「小久保家から東が丘中学までは10分」「若田部家から東が丘中学までは5分」としか出ておらず、
位置関係はほとんど明らかになっていませんでした。
しかし今回の発言から考えるに、小久保家と若田部家は東が丘中学を挟んだ位置関係にある模様。

・マサヒコのみんなへの印象は、
濱中アイ   → 家庭教師
天野ミサキ  → 幼なじみ
的山リンコ  → クラスメート
若田部アヤナ → クラスメート
中村リョーコ → 変な人
との事。
キャラのキャラへの印象なんて明かされないから勝手に読み取るしかなかったわけで、
今回のこのコマは、オチのためとはいえ超貴重。

オチを読むと、「痴女×4」への対比として中村への印象が「痴女」になってなかったのは少し意外かも。

・オチでボケてる面子の中で、リンコだけは素面。
「ヌードデッサン依頼」を「小久保君裸になって―――!!」と言い換えてしまう辺りさすが天然。
あとどうでもいい妄想だが、ヌードモデルをマサヒコに頼むよう仕向けたのは中村のように思う。

アヤナが担当した下ネタ発言は「ショタコン」。
後の別冊ヤンマガ「妹はひまわり組」でマナカが長渕ミナコを「ペド野郎」と呼んだのに、ここではショタコンなのか。
こちらでもペドフィリアとかにしなかったのはなんでだろう。少年誌じゃあ流石に使えないフレーズなのか?
アヤナはそこまで下ネタに冒されてないとの意味が込められているのか?
もしくはマナカのツッコミのキツさを表しているとか? それとも特に意識してなかった等の、単なる偶然なのか。



095 A Summer Vacation

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・夏休みという訳で水着編。水着編という訳で開幕1ページ目は「090 梅雨の日常」のパロディ展開。
「090」のリンコ登場には「前号までの流れを断ち切る」って意味があったと思うのだが、今回は流れを断つ意味は無いよなぁ。
よっぽど「090」リンコに反響があったのかなぁと思ったが、たった5話前じゃあ反響もアンケートも何も無いな。
だって「063」の巻末コメントに「原稿を1か月ほど先行して描いているので、たまに今の季節がわからなくなります。」とあるので、
ネームや構想なんかは1ヶ月(5話分)以上前に出来ていると思われるから。

あぁ、メイン読者と思しき中学生・高校生向けに、夏休み気分を出すためのリンコ切り替わりだったとか?
だってほら、氏家系リアルタイムショートGAG!!なこの作品、掲載号のマガジン34号が発売されたのは7月20日。
この日は多くの学校で終業式だったわけだから。
……つーかそれじゃあ今回、夏休み突入当日に即アミューズメントプールかよ! おいおいうらやましいな!

・リンコ、アイに続いてミサキが新しい水着をマサヒコに見せ付ける展開。
水着っつーか見せ付けているのは彼女らの肢体な訳で、なんだこの少年誌らしい展開は。
いや、嬉しくないと言ってるわけではないです。あと「少年誌らしい展開って何よ?」とか聞かれても困る。

しかしアイが見せたポーズとか、普通にお色気ポーズじゃん。
「アイなりに勉強してあのポーズを取ったのだ」と考えると非常にエロい。
つーか「アイはエロによる教育指導を実践しようとしている」の設定を思い出せばもはやエロマンガだ!

・何気にマサヒコだけ水着が新調されてないがどうでも良かった。

それに、過去に出た私服の再登場が滅多にないこのマンガでは非常に珍しい出来事だけど、
何らかの意図を込めて水着を変えなかったようにも思えないしなぁ。

・着替えを忘れてきてしまったリンコ。
以前に某所でそのまま「着替えを忘れたリンコ」とのイラストを見た経験があったのでびびる。
まさか氏家ト全氏がそれをネタに描いたわけじゃあないだろうが、同じキャラで同じネタが来るとはね。
つまりこれはキャラのイメージが読者にちゃんと伝わってるってエピソードだな、って、このフレーズは前に書いた記憶があるぞ。

・着替え中にて大きく露出しているはずのアヤナの背中が、髪の毛でもって覆い隠されているのは氏家ト全作品らしいなぁと思った。
折角の女子更衣室だのに、モブキャラすら下着姿を見せないってのもまた氏家ト全作品らしい。
「直接的エロ描写ではパンチラすら滅多に無い」というのは氏家ト全作品の特徴ですよ。

・オチはペニパン+付属品を装着したリンコ。
濱中アイ ふたなり」で検索していた人は、ふたなりネタに脳内変換したのだろうか。
まぁそれはともかく、ミサキとアヤナはどう反応したのかが気になるな。
「060 文化祭の記憶」のオチみたいに、ミサキはスルーでアヤナは対処できなかったーとかだろうか。

・書き逃していたが、今回テンポ良くて面白かったな。サクサク進んで場面の切り替わる様子が軽快で素敵。



096 受験合宿

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・3度目の合宿編のオープニングでは、今までのオープニング形式を踏襲せずー。
まぁ「オリジナル→踏襲→ひと捻り」と来たから、そろそろ変わって丁度良かった。

・東が丘中学周辺の地理は未だ謎に包まれている訳ですが、図書館から一番近いのは若田部家である模様。
「小久保家」「中村家」「的山家」「アイが帰るのに利用する駅」よりも近いみたい。

・「家の鍵に自転車の鍵に部屋の鍵にロッカーの鍵に別荘の鍵くらいしかないわ」
別荘の影に隠れているけど、自室にも鍵がかかるってのがまたお金持ち。

・そして登場若田部家別荘。
「ウチより立派だー」とかリンコは言ってるけど、3階建ての的山家の方がさすがに立派じゃないのか? 内装やらの話かな。

・つーか今回のリンコのポーズは、
       /⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
     |    /       ブーン
      ( ヽノ
      ノ>ノ
  三  レレ
にしか見えないのだが。
それとも元々はアラレちゃんだろうか? 1ページ3コマ目では両手を立てているし。

・アヤナ兄は一体どういう人物なのか、さっぱり分からなくなってきたよ。
東大生で、合コン好きで、そしてダッチワイフを3体所有。
そもそもダッチワイフは少年誌で掲載OKだったのか……絵的には大丈夫にしても、言葉にさえ規制が入っていないのには驚いた。

話は逸れるが、今まで最も「それは本当に修正しなくていいのか?」と思ったものは、
「行け!! 南国アイスホッケー部」に出た閉じた状態の女性器。つまりすじ。割れ目。
衣服の上から描かれたのでも、スクリーントーンの加減でそう見えるのでもなく、全裸で直接にモロ。無修正で描いてあって心底驚いた。
厳密には御開帳されていなければ修正対象にならないと記憶しているが、少年誌で描いちゃまずいだろそれは。

閑話休題。
ダッチワイフの着ている制服は東が丘中学の物だよな。妹が通う中学校の制服をダッチワイフに着せるアヤナ兄。どれだけ変態なんだろう。
アヤナの下ネタへの対応が突っ込みでも完全スルーでもないのは、こういう兄がいるからか?
まぁナナたんの服が「071」の喫茶店制服とほぼ同じデザインである辺り、衣装は単に使い回しただけかもしれないな。

・ダッチワイフ達を見て少しも動じない中村がスゲェ。どう使われたか分からないグッズにまで素手で触れているし。
ツッコミ役のマサヒコもミサキも呆気に取られて動けない状態なのにな。経験の差か。
ちなみに中村が手に持つひざまくらは実在の商品。
昨年のあしたまにあ〜なで「買ってはみたものの…ランキング」ベスト1に選ばれていた商品だ。



097 受験合宿2日目

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・柱の登場人物紹介文がリニューアルされた回。
この回だけはアヤナのコンプレックスが「やや大きな胸」ではなく「大きな胸」だった。
「094」でも触れたけど、大学3年生のアイが夏から就職活動ってのは早すぎないのか? マスコミ志望とかならともかく。
それとも教職ってのはこんな時期から就活するものなのかなぁ……検索したけどよく分からず。

・リンコの血液型がA型からO型に変化。
血液型が変化するのは骨髄移植が行われた場合などで……とかそんな事はどうでもいいッッ。
……「氏家ト全氏は細かい設定を準備しておらず、キャラクターデータはその場その場で考えている」と示すエピソード以外には受け止められねっす。

あと、アヤナの血液型がA型だと判明。
っていうか中村からの呼び掛けには「でも私はA型ですから」とか言わないんだな。

・この「097」は富にエロいな。
下ネタの度合いだけが高いのではなくエロスの度合いまでも高まっていた「097」頃だが、
この「097」掲載号の翌週はマガジンが出ないからと、あたかも2週間分のエロスが詰め込まれたかのように「097」はエロい。
普段から薄着のリンコが更に露出している2,3ページ目や、
アヤナが蚊撃退用芳香剤 or 丸めた雑誌を胸の谷間に挟み、巨乳が強調された4,6ページ目が特にエロい。
かつての濱中アイなら、同量のエロス分の消費に1,2ヶ月はかかっていたぞ。

そういえばアヤナはアイにも抵抗しないのな。
中村に芳香剤をはめ込まれたならともかく、アイに挿入されても抵抗したりツッコミ入れなかったのは意外。

・部屋に入り込んだ蚊に怒りをあらわにするマサヒコ。
マサヒコが「#」みたいな怒りの漫画的記号を浮かべるのは超珍しい。これが最初で最後じゃないだろか。
マサヒコは怒る事が無いのではなく、怒る時には怒る人なんだと分かる貴重シーン。

・しかしこのマンガ、本当に左右向きの間違いが多いなあ。
今回だけで、アヤナが開けたドアの方向(ドアノブの左右)、マサヒコの頬に残った手形の向き、と間違いが2点もあるぞ。
他の回では「068」のマサヒコの倒れた方向と滑った足の方向や、「特別版」の保護者の会話が聞こえてきた方向とかが変。
濱中アイの制作はページごとではなく、コマごとに切り取って個別に作画してから結合するタイプなのだろうか?

・何気にまたしても登場「おいしか牛乳」。「040」「083」の給食シーンで登場したブランド。実在はしないようだ。



098 受験合宿最終日

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
・入浴シーンが描かれても全然エロくなかった今回の濱中アイ「098」。
普通の少年漫画で入浴シーンと言ったら「高水準のお色気シーン」と同義だけれども、
これがさっぱりエロくない。直接的にエロくなりそうな箇所では、意図的にエロスが抑えられた描写になるからな。
入浴シーンがエロかったら下ネタマンガの領域を抜け出てしまうだろうので、これがあるべき理想形だと思う。

・問題なのは、リンコの「つまりアヤナちゃんはツンデレか」発言。

ツンデレは、これを書いている2006年現在には萌えについて少しでも知ってる人なら聞き飽きたフレーズとなったが、
「098」掲載号が発売された2005年8月17日当時は、一般的にはほとんど知られていない言葉だった。
性格や萌え属性を表す言葉としては知られていなかったのではなく、ツンデレが何かすらも未だ広まっていなかった。
当時の某巨大掲示板の週刊少年漫画板濱中アイスレには「友人からツンデレの意味を聞かれた」との書き込みが複数あったり、
違う板には「少年マガジンにツンデレって言葉が出てた」みたいなスレッドが立てられたほど。
ちなみにマンガ界で2番目に登場したツンデレらしい。当時は双頭ディルドーの方がまだ一般的だったんじゃないかな。

ツンデレ自体についてはともかく、じゃあ「アヤナはツンデレなの?」と聞かれると謎。
後述の濱中アイ4巻作者コメントを読むにアヤナの恋愛観は設定されていないようだし、
本当にツンデレなのなら、そのもの直球ズバリのセリフをリンコのボケネタで用いたりはしないんじゃあないか。
「ツンデレ」というより「ツンデレネタ担当キャラ」という表現がより正確なところだと思う。
それもツンデレの前提たる「ツンツンしてる」つーか「気が強い」を満たしてるキャラがアヤナしかいなかったからだよなあ。
そもそもツンデレネタ出現以前にデレ化してる描写ってあったっけか? 「074」の「お姉様――」とかがそうなのか?

でも烈海王や海原雄山がツンデレの代表格な世の中なんだから、今となってはアヤナも充分にツンデレか。
俺としては藤巻十三が素晴らしいツンデレだと思うしその相手に素直な長田弘を合わせた板垣恵介氏は神だと思うんだけど、
濱中アイとは全く関係無い話なのでこの辺で。

・アヤナ渡米予定が明らかに。
登場キャラの引越しと言ったら普通は一大イベントなのに、この話題は約1ページで終了。
しかも転居先はアメリカで気軽に会いに行ける場所でもないのに、マサヒコ達の気持ちの切り替えが早くて違和感。
「中学卒業で最終回を予定しているから、卒業より未来の事象についてはあまり考えてません」って事でしか無いんだろうけどさ。

マンガ的には、何を目的としてアヤナが渡米することになったのだろう。
「下ネタに海外ネタ&洋モノのバリエーションを増やすため」とかにしては、それらしいネタは増えなかったしなあ。
俺としては、同日発売だった濱中アイ4巻作者コメントが解答ではないかと思うがどうか。

4巻出ました。
読者のみなさまからいただくお手紙の中に
アイやアヤナはマサヒコのことをどう思ってるのか的な
質問がよくあるんですが、これは下マンガなんで、
そのへんはあまりよく考えてません・・
なので僕にもわかりません・・・・
ということをこの場を借りてお伝えさせていただきます。

つまり物理的に離れると決定しておく事で、
「マサヒコはアヤナとくっつくの?」とかそういう話を描かずに済むように考えた末での牽制だったんじゃあないだろか。
そもそも氏家ト全氏が恋愛話を描くことに乗り気でなさそうだし。
(2004年のヤンマガアンケート『もしも恋愛映画を撮るとしたら、ヒロインに選ぶのは?』に「恋愛はあんまり‥。」と回答し、
濱中アイ5巻作者コメントでも「メインは下ネタ」と繰り返したほど)
まぁそりゃ日本−アメリカの遠距離恋愛は実在しているだろうけどさ。

連載時には「昨日の夜のコトは」だったセリフが「あの夜のコトは」に変更
1ページ目のリンコのセリフ「昨日の朝からずっと小久保君避けてるから」と日にちの整合性が取れていなかったためなのだろうが、
日時が曖昧になったため、「046」のマサヒコと一緒の布団で寝た夜のこととも受け止められるようになった。
どっちでも自然だと思う方で受け止めれば良いと思う。

・「ぴょいーん」のリアクションって、この回でしか見なかったな。なんだったんだろう。
妹は思春期でも使われなかったし。
よほど不評だったんだろうか……とは、まぁ、俺がこのリアクション好きじゃないから思うのだけどさ。正直、再登場しなくて嬉しい。



099 彼女はハマると溺れるタイプ

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 的山リンコ

感想
・アイの朝食シーンから始まった「099」。トースト1枚に例の「おいしか牛乳」。
それはともかく、倒れたアイのお尻にあるのはどう見ても「入」の文字。
「シワを描いたら偶然『入』になった」と捉えるには、位置も字体もあまりに正確すぎる。
つーかそのせいで意図してないだろう股間のシワも、スジに見えてきて仕方ないっす。

今になって気付いたけど、
よくよく考えればアイがトースト1枚の朝食で物足りるはず無いんだから、あれは前菜とかだと捉えるのが妥当か?
大甘ハチミツたっぷり塗ったデザートだったりするのかも。

・アイの誕生日が9月10日、中村の誕生日が12月24日と判明。
連載時の感想では「誕生日の話題が再登場した時に間違えるとしか思えない」とか書いたが、そんな事は無かった。
その代わり、中村の誕生日がコミックスでは12月25日に変更
「066(12月24日)」で、中村の誕生日に触れられていないことが不自然になるからか。氏家ト全氏と同じ誕生日だったのになあ。

・デフォルメされた天使・山羊座・蟹座の絵はさすがプロだなぁと思った。

・6ページ目のオチは、完全にネタよりも絵で勝負に来た感が強くて微妙。
1コマ目から最終コマのポーズだったならともかく、なんだろうこの見返り美人図。それにぶりっ子ポーズっぽい右手がなんだかなあ。
グラビアポーズっぽいっていうか、あまりに出来すぎたポーズで自然体では無さすぎていやんな感じ。

時に「4コマ版」でもブルマ穿いたアイを見れたけど、名札に書かれた名前の大きさが違うんで、これは「4コマ版」とは別の体操着だよな。
それなら中学校での体操着を余裕を持って着られるとは思えないので、
「099」の体操着は高校のもの、「4コマ版」の体操着は中学校のものとなるんじゃあないだろうか。
すなわち「4コマ版」の体操着のアイは中学生のアイだ、と。
まあ本音を言えば中学生の頃のアイを見たいだけなんだが。

・2005年週間少年マガジン39号掲載「099」の次号、マガジン40号では初めての濱中アイ休載となった。
その理由は「100」の「2周年&100回記念ハマナカ祭(倍増ページ&カラー)」制作作業のため。
俺が読んでた限り、妹は思春期・妹はひまわり組を通して氏家ト全氏初めての休載。

第2回人気投票の告知には、
「マサヒコ母の名前は明かされるのか?」「カチューシャ娘とかもエントリーされるのか?」と期待したけれど、
メインキャラ6人しかエントリーされなくて残念無念。



100 生徒と教師を繋ぐ腸詰め

登場人物
濱中アイ 小久保マサヒコ 中村リョーコ 天野ミサキ 的山リンコ 若田部アヤナ

感想
コミックスには収録されなかったカラーページから始まった「100」。
カラー1ページ+本編12ページ+人気投票1ページと一挙2話分+αの構成だけど、1+1が2以上になった中身。
「濱中アイの良いところだけを抽出しましたー」って感じで超グッド。
どんな読者にであれ「濱中アイで良かった話ベスト5」を挙げてもらったら、この「100」は必ず入っているんじゃなかろうか。

しいて難点を挙げるなら、「大オチのボケは予想できたよねー」とか?
ただ、それへのツッコミが面白かったので別に問題無しだ! 死角なし!!

・100回記念だけあって、細部への気合入れっぷりも凄い。のっぺらぼうのモブキャラなんてほとんどいないし。
特にツナクレープ販売員とリンコの先輩は、使い捨てキャラだと思えねえ。再登場すると思っていたのになあ。
それと男性モブキャラの多さは見逃せないな。
女性モブより男性モブの方が多いなんて、妹は思春期から通して見ても初めての事じゃないか?
氏家作品の色々な男性パターンを見れる貴重な回。

そういやモブキャラの多くは高校生のはずだよな。なんか妹は思春期のカナミやアキたちより年上に見える。
あぁ、ヤンマガよりも読者層の年齢が低いのと関係しているのかな?
マガジン読者層の方が高校生を年上に、大人に見ている割合が多いだろうから。

・2ページ目のお尻を突き出したリンコがエロすぎる。
無表情でポーズを取っているのが余計にやらしい。普段どんな事を教え込んでいるんだよ中村先生!
っていうか今週のリンコは服装からして危険。うなじで結んだ紐が簡単に解けそうだよな。
ただでさえ背中の1/3くらい露出してるのに。しかもカラーページでは服のサイズが大きく見えて、今にも脱げそうで超ヤバイ。

・4、5、6ページ目の3ページにかけてのツナクレープネタが最高。長編に相応しい贅沢なページの使い方だ。
段々と変化するマサヒコの様子には笑ったわけだが、締めが2段落ちになっているとは思ってなくてもっと笑った。

・アイの誕生日は9月10日。英稜高校文化祭は9月10日と9月11日に開催。
それなのに誕生日への言及が一切無かったってことは、「100」は9月11日の出来事だったって事なんだろか。
もしかしてアイの誕生日と文化祭の日程が被っているのは、計算しての事なのかも。
この被り方なら、話題に挙げなくても「誕生日パーティーやらは前日のうちに済んでしまったのだ」と思えるもんなあ。

・英稜高校は生徒数約千人の、スポーツが盛んで他県からの受験者も多い高校なのだとか。一学年辺り10クラスくらい?
東が丘中学校の卒業生が多く、また教師同士の交流も多いのだとか。
そして中学生時代には複数の教師に手を出していたらしい中村。何やってんだ。

・アイも女子高出身なんだとか。
「同性しかいないと皆油断しちゃうんですよね やばいほどに」だそうだが、その油断しているアイを見てえなあ。
事実そうだとの話は色々見聞きしたけれど、やっぱ生の目で見てみたいわけですよ! なに言ってんだ俺!!
それはともかく、それならアイが「思春期の少年=エロス」と信じ込んだのも無理は無い……のか?
むしろそんな環境で過ごしてなお純情なる女子大生に育ったのは凄いのかも。
あと中村にえらくべったりなのは、女子高時代があっての事なのかもしれないなあとか。

・「いつでも乗ってあげるだなんて♡」を「マサヒコ君に乗るなんて言ってません!!」とか発展させるアイが素敵だ。

・大オチは「特別版」の「淫猥!!」「風紀が乱れてるわ!!」のパワーアップバージョン。
「超卑猥!!」「風紀が乱れてるなんてもんじゃないわ!!」と上手い具合に進化。良い。

・そして最後に、人気投票が行われたわけだ!
前回順位は、「1.ミサキ 2.リンコ 3.アイ 4.中村 5.マサヒコ 6.アヤナ 7.マサママ」であり、
今回はそれより豪華になっているのだろうなぁと思っていたら、

コマの出所は「072」リンコ・アヤナ、「084」アイ・中村、「088」マサヒコ・ミサキ

マサヒコ母がいなかったりした。前回順位の欄にも名前無し。無かったことにされてたよ。
明らかにパワーダウンしていてなんだかなあ。

ちなみに前回人気投票時には印刷が潰れていて結果発表号を読み取れなかったのだが、
今回はインタビューの文字が潰れていて上の方が読めない仕様だった。
手持ちのマガジンで読み取れたのは以下の部分のみ。

――氏家先生、○○○○○○○○○○○しょう。どうな
ると思います?
氏「わからないですねえ・・」
――主人公然としてきたアイの順位は上がると思うんで
すが、前回圧倒的だったミサキ人気にはかなわないので
は・・と。あとアヤナも最近露出多いし人気を集めそう
ですよね。
氏「そうですかねえ・・」
――あと最近男性読者が多くなってきた感じがするので
マサヒコは厳しいのではと予測してるんですが・・?
氏「かもしれませんね・・」
――あの・・まさか関心ないんすか?
氏「あ・・ていうか、本当にわからないんですよね」
――・・・・・・・そうすか・・。

「インタビュー」との名の割に人気投票しか話されていないなのはともかく、
読み取れずじまいの○部分は「人気投票順位を予想しま」辺りだろうか。
前回人気投票結果発表時と変わらず、氏家ト全先生はローテンションだった様子。
氏のコメント等を見てると、ネタではなくマジでこういう会話だったと思えて仕方ない。


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